更新日:2023/05/01
PREP(プレップ)法を制するものは、プレゼンを制する!説得力を高める話し方
【監修】株式会社ジオコード マーケティング責任者
渡辺 友馬
ノリ子能天気女子- 趣味:寝ること
短所:敬語が苦手
所属:普通の女子のようにきゃぴり隊
夢:生涯自由人
この記事を読まれているアナタはおそらく「プレゼンが苦手」か「プレゼン経験が浅くてどうすれば良いかわからない」という方ではないでしょうか。
今回は、そんなアナタに”失敗する原因”を知ってもらい、”失敗しないためのテクニック”を本質から理解していただければと思います。
目指すは”プレゼンのうまい人よりうまくなる”ことです!
あまり気張りすぎず、自分をイメージしながらぜひ読んでみてください。
この記事の目次はこちら
PREP法とは
『プレゼンが苦手』『プレゼンなんて初めてでどう喋ればよいかわからない』
皆はそんな悩みを一度は持ったこととか、そんな声を聞いたことある?
今回紹介する『PREP法』はそんな人のためにある方法といっても過言じゃない方法だよ。
プレゼンテーションの組み立てに用いられるフレームワークの代表例なんだ。
PREPとは、以下の4つの単語の頭文字を取ってできたものであり、【イイタイコトを相手に伝える】ための要素の流れを表しています。
- P(point:主張)
- R(reason:根拠)
- E(example:具体例)
- P(point:主張)
この基本の流れをスムーズに作ることができれば、
オーディエンスに”イイタイコト”を伝えられたと言えるスタートラインでしょう。
使いこなしてこそ武器は戦力となる
フレームワークは非常に便利な武器であり、多くの場面で活用されています。
ただ、どれだけ便利な武器も所詮は武器、オプションです。
つまりね、その本質を理解しないまま使い続けても、全くの逆効果となってしまうリスクも同時にあるってことなんだ。
これから、本物のプレゼンを身につけるために必要なテクニックと知識を伝授していくね。
多くの人がやりがちな失敗とその対策とは
これまで自分のプレゼン、もしくは誰かのプレゼンを聞いて、こんな経験はないかな?
- 時間通りに終わらない
- 時間が間に合わずプレゼン後半に早口になる。
- オーディエンスに伝わっていない気がする or プレゼンターの言いたいことがよくわからない
- プレゼンを聞かず、手元の資料を先々に読んでしまう or 読まれてしまう。
etc…
これは抽象的なので、一言でいうのは難しいのですが、あえて一言で言うと【プレゼンの台本化】です。
プレゼンテーションの成り立ちを理解しよう
プレゼンとは話し手と聞き手の双方がいて成立するイベント。
つまり、聞き手の表情・姿勢・目線・手の動きなど様々な要素を含めてひとつのプレゼンを構成しています。
もちろん、答えはNOだよ。
プレゼンテーションは状況に応じて可変させる必要があるんだ。
そのためプレゼンで失敗しない為の第一は【台本を作らないコト】なのです。
プレゼンが上手な人は一度したプレゼンは二度としません。
それはこのような背景から来ています。
PREP法の背景
一番近いのは、『目次』と例える方が近いかな。
言いたいことを伝えるために通過するチェックポイントだね。
言い換えるならばチェックポイントを通過する道筋は一通りではないということ。
これが、PREP法の本質だと考える人もいるよ。
PREP法は「言いたいことを伝えるために、大きな4つのチェックポイントを通過する順番を守る。」ということを意識するために有効なツールと言えます。
人と差がつく+αのテクニック
その1.プレゼン資料は簡潔にする
それはね、文字よりも声による音声情報の方が一番にインプットされるんだって。
プレゼンの成功の前提条件はオーディエンスの目線と意識をプレゼンター向けることです。
そのためにも、膨大なページ・膨大な情報量を資料に詰め込みすぎてはNGです。
目線は落ちる。理解するために意識が資料に行く。結果プレゼンが耳に入らない。負のスパイラルとなってしまうのです。
理想の資料とは
- さらっと読めるコト
- 文字は少なく図や画像で完結しているコト
- 視覚情報
細かい内容はプレゼンで補足。一つの成功の必須条件です。
その2.自分の土俵で戦う
でも営業とかビジネスの場でも非常に重要なんだよ。
ここでテーマに挙げるのはスキルのお話です。
一般的に営業力とは別に、得意とする力(スキル)というものがあると思います。
- 数的処理能力
- 業界知識
- マーケティング力
- 論理的展開力
- 人心掌握力
そしてそれらのスキルというのは話し手に得意があるならば、聞き手にももちろんあります。
プレゼンにおいて納得感を持たせるうえで大切なこと…
それは相手よりも自分に優位性を持たせて話を展開させることなんだ。
「なるほど」という意識が、聞き手の興味を引くことで、理解しようとする姿勢を生み出すの。
そのためには事前に相手の得意不得意を把握し、自分の特性をうまくぶつけることが大切なんだ。
間違っても自分より相手に優位性のある領域で展開しては決してダメだよ。
PREP法のおさらいと事例
ここまで説明したPREP法の各要素について、簡単におさらいしましょう。
Point:
初めに主張となる結論を述べます。
そうすることで聞き手に何が行われるかの動線を示します。
Reason:
最初に述べた結論について「なぜならば~」から始まる判断理由を示します。
Example:
次に、「例えば~」のように理由の根拠となる具体例を示します。
ここまでが「主張」「根拠」「具体例」となり、非常に分かりやすい展開となるのです。
Point:
最後に「そのため~」と結論をもう一度伝えることで、主張を印象付けます。
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具体例
これを踏まえた具体例を紹介します。
初めにプレゼンに入る前からエンディングまでの流れです。
導入:挨拶
信頼感のベース作り(丁寧な挨拶)
:課題の確認
相手が求めている課題やニーズの理解を話す
:プレゼンの目的
プレゼンで求められている課題やニーズに合った答えを説明
:内容予告
構成と概要の説明
本題:Point「主張」
主張で課題・ニーズについてを話す
:Reason「結論に至る根拠・経緯」
「なぜならば~」からはじまる論理的回答を話す
:Example「具体例・事例」
データや事例を話根拠を裏付ける
エンディング:Point「主張・結論」
最後に主張・結論に戻り、印象付ける。
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まとめ
世の中には便利なツールやテクニックが多数溢れかえっていて、そもそも正解なんてないんだ。
今回紹介した情報も一つの事例にすぎないから、PREP法を踏まえて、いろいろ試してみるといいよ
もし正解があるとするならば、それはオーディエンスに納得を与えるプレゼンのすべてです。
プレゼンとは人が人に対して言いたいコトを伝える場。
どんなプレゼンなら、どんな資料なら、どんな話し方なら…
挙げればキリがありませんが、オーディエンスの立場になって作られたプレゼンであれば必ず伝わると思います。
今回のテーマである『PREP法』もその目的を果たすための方法論の一つにすぎません。
固定概念にとらわれず、便利なツールを自分でカスタマイズし、オリジナルのプレゼンができるようになったとき、プレゼンターになれるのでしょう。