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SFA JOURNAL by ネクストSFA

更新日:2025/06/20 

Salesforceとは

Salesforce(セールスフォース)とは? 何ができるかや注意点、導入時のポイントを分かりやすく解説

株式会社ジオコード クラウド事業 責任者 庭田 友裕

【監修】株式会社ジオコード クラウド事業 責任者
庭田 友裕

営業活動やマーケティング活動の中で、効率化や生産性の向上を図りたいと考えて、SFA(営業支援ツール)やCRM(顧客管理ツール)の導入を検討している方もいるでしょう。

世界的に有名なSFAやCRMの一つに、Salesforce(セールスフォース)があります。豊富な機能と高いカスタマイズ性があり、日本でも業界・業種を問わず多くの企業で利用されているツールです。

本記事では、Salesforceの特徴や代表的なプロダクト、導入するメリット・デメリットなどについてご紹介します。Salesforceについて詳しく知りたい方や、SFAやCRMに興味がある方はぜひ参考にしてみてください。

※本記事の情報は2025年5月時点の情報です

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Salesforceとは?

URL:https://www.salesforce.com/jp/

Salesforce(セールスフォース)とは、企業の営業活動やマーケティング活動、顧客管理といったさまざまな業務を支援するクラウド型のツールです。アメリカに本社を置くSalesforce, Inc.が手掛けており、日本では株式会社セールスフォース・ジャパンが提供しています。

Salesforceの特徴

Salesforceには、さまざまな特徴があります。ここからは、3つの特徴について見ていきましょう。

大企業向け高機能SFA

Salesforceは高機能のSFAであり、世界で15万社以上の企業が利用しています。国内の主な導入企業は以下の通りです(※)。

  • 足利市
  • アスクル
  • 旭川赤十字病院
  • Adecco Group
  • アフラック生命保険
  • 大林組
  • WILLER MARKET
  • KDDI
  • 西日本旅客鉄道(JR西日本)
  • ニコンソリューションズ
  • 任天堂
  • パナソニック
  • 日立製作所
  • ビッグローブ
  • Mascoma Bank
  • 森ビル
  • 三越伊勢丹
  • 三菱電機
  • ヤマハ発動機・ヤマハ発動機販売

Salesforceは多くのプロダクトに分かれており、その中から必要なものを選択することでさまざまな用途に利用できます。一方でプロダクトや機能が豊富だからこそ、使いこなすにはノウハウが必要です。そのためSFAやCRMを導入した経験があり、専任の運用担当者を設けられる大企業に適したツールといえるでしょう。

※参考:セールスフォース・ジャパン.「お客様事例  | セールスフォース・ジャパン」.https://www.salesforce.com/jp/customer-success-stories/ ,(参照 2025-05-28).

高いカスタマイズ性

Salesforceには、さまざまなプロダクトや機能が用意されています。例えば、企業の導入目的やニーズによって、以下のように自由にプロダクトを組み合わせることが可能です。

  • 営業状況を一元管理したい、各営業担当者の業務効率を高めたいという場合:SFAツール「Sales Cloud」のみを導入
  • 営業データをマーケティングにも活用したい場合:MAツール「Marketing Cloud」や「Marketing Cloud Account Engagement」などを導入

それぞれの機能の詳細については、後述します。

AIによる高度な分析

独自のAI「Einstein(アインシュタイン)」が搭載されている点も、Salesforceの特徴の一つです。Einsteinによって、手軽に顧客データの分析や予測、作業の自動化などを行えます。具体的には、以下に挙げる作業の効率化・自動化が可能です。

  • 営業する企業の優先順位付け
  • タスク付けや商談のスケジューリング・リマインド
  • 見積書の作成や承認
  • メール作成
  • 現状分析・売上予測
  • 見込み顧客の可視化
  • 解約リスクが高い顧客の特定・防止策の提案
  • 顧客からの問い合わせに対する自動返信・対応

など

Salesforceの代表的なプロダクト

Salesforceは、目的や用途によってさまざまなプロダクトに分かれています。ここからは代表的なプロダクトを5つご紹介します。

Sales Cloud

Sales Cloudは、SalesforceのSFA・CRMツールです。Sales Cloudを導入することで、営業活動の効率化や成果の向上につながります。主な機能は、以下の通りです。

主な機能概要
案件管理案件ごとの取引額や受注確度、進捗状況、競合企業・パートナー企業などを一元管理できる
顧客管理顧客の担当者情報や企業情報、営業の際に入手した情報などを一元管理できる
見込み顧客管理問い合わせがあった企業の情報を一元管理できる問い合わせ前に実施した広告やキャンペーン施策の投資効果の分析も可能
売上予測組織全体もしくは営業担当者別の売上予測をリアルタイムで確認できる実績と予測でどの程度乖離があるかを確認可能
販売店・パートナー管理販売店や販売パートナーとの取引状況を一元管理できる販売店や販売パートナーとコミュニケーションを取れるプラットフォームも用意されている

Sales Cloudの費用は、機能の充実度によって異なります。詳細は以下の通りです。

プラン名費用(/月)契約条件
Starter Suite1ユーザー当たり:3,000円月払いまたは年払い
Pro Suite1ユーザー当たり:12,000円年間契約
Enterprise1ユーザー当たり:19,800円年間契約
Unlimited1ユーザー当たり:39,600円年間契約
Einstein 1 Sales1ユーザー当たり:60,000円年間契約

※参考:セールスフォース・ジャパン.「営業支援ソフトウェア(SFA)Sales Cloud – セールスフォース・ジャパン」.https://www.salesforce.com/jp/sales/cloud/ ,(参照 2025-05-28).

Service Cloud

Service Cloudは、カスタマーサポート業務を効率化し、顧客満足度を向上させるツールです。電話やメール、問い合わせフォーム、SNSなどで顧客から送られてくる問い合わせに対し、迅速かつ正確に対応できるようになります。主な機能は、以下の通りです。

主な機能概要
問い合わせ担当者の割り当て機能さまざまなチャネルから届く問い合わせを一つにまとめ、自動で担当者を割り当て可能スキルセットや空き状況、業務量などに基づいて、適切な担当者が割り当てられる
ケース管理顧客との全てのやり取りを時系列で表示させられる
ナレッジ管理マニュアルやFAQといったナレッジを一元管理できる顧客対応中に不明点があれば、検索機能を使って適切な回答を探すことができる

Service Cloudの費用は、機能の充実度によって異なります。詳細は以下の通りです。

プラン名費用(/月)契約条件
Agentforce for Service会話1件当たり:240円
Customer Communityログイン1回当たり:240円またはメンバー1人当たり:600円年間契約
Customer Community+1ログイン1回当たり:720円またはメンバー1人当たり:1,800円年間契約

※参考:セールスフォース・ジャパン.「顧客によるセルフサービス&オンラインコミュニティ管理ソフトウェア – セールスフォース・ジャパン」.https://www.salesforce.com/jp/service/customer-self-service/ ,(参照 2025-05-28).

Marketing Cloud

Marketing Cloudは、BtoC向けマーケティングツールです。見込み顧客や顧客に対して、自社の製品やサービスに関する情報を適切なタイミングで配信したり、顧客の行動データを基にパーソナライズされたメッセージやキャンペーンを送信したりできます。主な機能は、以下の通りです。

主な機能概要
Email Studio見込み顧客や顧客向けのメール作成や配信設定を行えるメール配信リストの作成・管理ができる配信するメールのABテストやトラッキングを行える
Mobile StudioSMSやアプリケーション、LINEなどのマーケティングキャンペーンを実施可能
Advertising StudioGoogleやX、Facebook、Instagram、LinkedInといったさまざまなプラットフォームでデジタル広告を配信できる
Social StudioSNSの管理と分析が可能XやFacebookなどのエンゲージメントを管理し、キャンペーンを配信できる
Web StudioランディングページやWebのフォームの作成が可能
Automation StudioSQLを使ってセグメント処理を行い、データの生成が可能メールやLINEでの配信や、アプリケーション内でのpush通知の自動化が可能
Journey Builderユーザーの属性情報や行動に合わせて、メールやSMSの配信設定が可能

Marketing Cloudの費用は、機能の充実度によって異なります。詳細は以下の通りです。

プラン名費用(/月)契約条件
Starter Suite1ユーザー当たり:3,000円※別途取引手数料がかかる月払いまたは年払い
Marketing Cloud Growth Edition1組織当たり:180,000円年間契約
Marketing Cloud Advanced Edition1組織当たり:390,000円年間契約

※参考:セールスフォース・ジャパン.「Marketing Cloudソフトウェアの価格 – セールスフォース・ジャパン」.https://www.salesforce.com/jp/marketing/pricing/ ,(参照 2025-05-28).

Marketing Cloud Account Engagement

Marketing Cloud Account Engagementは、BtoB向けのマーケティングツールです。見込み顧客や顧客の行動を追跡・分析して、それぞれの興味・関心に合わせた提案ができます。主な機能は、以下の通りです。

主な機能概要
トラッキング機能見込み顧客や顧客のWebページの閲覧履歴をトラッキングできる見込み顧客や顧客がどのようなことに興味・関心を持っているのかを確認できる
スコアリング機能メール開封率やクリック率などを基に、アポや受注につながる可能性を出し、優先順位を設定できるアポや受注につながる可能性を出す上で必要な、項目や条件のカスタマイズが可能
グレーディング機能企業規模や担当者の役割といった顧客の属性情報を基に、見込み度合いを出すことができる
メール配信機能商談状況や顧客の属性情報などを基に、適切な情報を適切なタイミングでメール配信できる配信したメールについて顧客がどのようなアクションを取ったかも計測可能

Marketing Cloudの費用は、機能の充実度によって異なります。詳細は以下の通りです。

プラン名費用(/月)契約条件
Growth最大10,000件の取引先責任者への対応が可能:150,000円年間契約
Plus最大10,000件の取引先責任者への対応が可能:330,000円年間契約
Advanced最大10,000件の取引先責任者への対応が可能:528,000円年間契約
Premium最大75,000件の取引先責任者への対応が可能:1,800,000円年間契約

※参考:セールスフォース・ジャパン.「B2Bマーケティングオートメーションプラットフォーム – セールスフォース・ジャパン」.https://www.salesforce.com/jp/marketing/b2b-automation/ ,(参照 2025-05-28).

Salesforce Platform

Salesforce Platformは、Salesforce上でアプリケーションの開発や実行、管理などを行えるプラットフォームのことです。プログラミングの知識がなくても、手軽かつスピーディにアプリを開発できます。主な機能は、以下の通りです。

主な機能概要
ローコード開発コードを使わずに、マウス操作だけでアプリケーションを構築できるSalesforceをパーソナライズ可能
AI搭載のアプリケーション開発RubyやNode.js、Python、Javaといったさまざまな言語でAI搭載のアプリケーションを開発できる

Salesforce Platformの費用は、機能の充実度によって異なります。詳細は以下の通りです。

プラン名費用(/月)契約条件
Platform Starter1ユーザー当たり:3,000円年間契約
Platform Plus1ユーザー当たり:12,000円年間契約

※参考:セールスフォース・ジャパン.「各種エディションと料金-Salesforce Platform | セールスフォース・ジャパン」.https://www.salesforce.com/jp/editions-pricing/app-cloud/ ,(参照 2025-05-28).

Salesforceを導入するメリット

ここからは営業組織がSalesforceを導入する際の主なメリットを見ていきましょう。

営業活動を可視化できる

Salesforceでは、案件情報や顧客情報、売上状況の他に「誰が、いつ、どのような営業活動を行ったのか」を可視化できます。営業担当者だけではなく、上司や同僚が案件ごとの進捗や課題、問題点をいつでも確認でき、必要があれば迅速にフィードバックが可能です。

改善すべきポイントや対応してほしいことなどをすぐに伝えられるようになるので、生産性の向上につながるでしょう。属人的な営業から、チーム全体で支援する営業に切り替えられます。

営業活動を効率化できる

Salesforceを導入すれば、営業活動を効率化できます。

Salesforceはモバイルアプリケーションを使えば、外出先からも利用可能です。営業担当者は顧客との商談のために、外出する頻度が高い傾向にあります。そのような場合でもSalesforceであれば、移動中に顧客や案件の情報を確認したり、その場で商談内容を記録したりして時間を有効活用できるでしょう。

さらにSalesforceには、メールや電話の履歴を自動反映する機能も搭載されています。わざわざ話した内容を手入力せずに済むので、工数削減が可能です。またタスク管理機能やリマインド機能もあり、Salesforceとは別にタスクツールやスケジュールツールを開いて、入力・確認する必要もありません。さまざまな手間を省けるため、営業活動全体の効率が上がります。

顧客情報を一元管理できる

顧客情報を一元管理できる点も、Salesforceのメリットです。過去から現在までの取引内容や対応履歴、担当者名など、顧客に関わるさまざまな情報をSalesforceに集約できます。細かいやり取りの内容やアプローチした日付、受注理由などの過去データを分析することで、成約率を高めるための施策を検討・実行しやすいでしょう。

さらに、Salesforceの履歴を見るだけで顧客との関係性やこれまでのやりとりを把握できるので、営業担当者が変わる場合もスムーズに引き継ぎが可能です。

知識やノウハウを蓄積できる

Salesforceにはナレッジ機能が搭載されており、各営業担当者のノウハウを記事として共有できます。

テキストだけではなく画像やドキュメントなども添付でき、分かりやすくまとめられる点もポイントです。顧客対応で疑問やトラブルが発生しても、記事を参照することで担当者自身で解決できるようになります。

研修資料やロープレ動画、営業フローなどもまとめられるので、新入社員を教育する工数も削減できるでしょう。

さらに権限設定で、一部のメンバーのみにナレッジを共有することもできます。役職者のみに共有したい管理者向けのナレッジがあったり、他部署には知られたくない情報があったりする場合は活用しましょう。

支援領域が広く他部署との連携がスムーズになる

Salesforceは、営業だけではなく、マーケティングや問い合わせ対応といった幅広い業務をサポートできます。そのため営業部門はもちろんのこと、マーケティング部門やカスタマーサポート部門でも活用するのがおすすめです。

複数の部門でSalesforceを活用すれば、情報をリアルタイムで共有できるようになり、部門間での確認や連携もスムーズになるでしょう。

高度なセキュリティ機能が搭載されている

顧客情報や案件情報を管理するツールでは、セキュリティ対策が欠かせません。万が一、外部からの不正アクセスや内部の不正行為によって顧客の機密情報が漏えいしてしまうと、顧客に不利益を与えてしまう他、自社の信頼性が失われ、法的な責任を追及される恐れもあります。

Salesforceは以下に挙げる高度なセキュリティを提供しているため、情報が漏えいするリスクを軽減できます。

セキュリティ機能概要
パスワードポリシーのカスタマイズSalesforceにログインする際に必要なパスワードの長さや複雑さ(英字や数字、大文字、小文字を含めるか)、変更タイミングなどを、自由にカスタマイズできるパスワードの試行回数などの制限も可能
MFA(多要素認証)ログインの際に、以下の中から2つ以上の認証が必要ユーザー名やPINコード、パスワードといったユーザーの知識情報セキュリティキーや認証アプリケーションといったユーザーの所持情報顔認証や指紋認証といったユーザーの生体情報
IPアドレスによるアクセス制限特定のIPアドレスのユーザーのみ、ログインできるようになる例えば、自社のオフィスにいるときのみSalesforceにアクセスできるようにするといった制限がかけられる
セッションセキュリティ一定時間、操作が行われていない状態の場合、自動的にSalesforceからログアウトさせるログアウトまでの制限時間については、自由に調整できる
リアルタイムのイベントモニタリング誰がいつ、どのデータにアクセスしたのかをリアルタイムでモニタリングする不正なアクセスや動きをすぐに検知できる
ユーザー別のアクセス権限設定Salesforce上にある各データへのアクセス権限を、ユーザー別・グループ別に設定可能

柔軟にカスタマイズができる

Salesforceは自社の営業フローに合わせて、画面や入力項目などを柔軟にカスタマイズ可能です。先述した「Salesforce Platform」を利用すれば、コーディングの知識やスキルがなくても、簡単にSalesforceのアプリケーションを構築・管理できます。

さらにSalesforceでは、目的に合わせて自由にプロダクトを組み合わせられます。企業の目的や課題が変わった場合でも、後から必要なものだけ導入可能です。

なお、Salesforce以外にも管理ツールを利用している場合、APIを使うことでスムーズに各ツールのデータ連携ができます。同じデータを複数回入力する必要がなくなるので、業務を効率化できるでしょう。

Salesforceを導入するデメリット

Salesforceを導入するとさまざまなメリットがある一方で、デメリットや注意点もあります。詳細についてご紹介します。

使いこなすまでに時間がかかる

Salesforceは多機能で柔軟にカスタマイズできるからこそ、操作や確認できる箇所が多いツールです。そのため慣れるまでに時間がかかり、ストレスを感じる従業員が出てくる可能性があります。

事前に関係者全員に対してSalesforceを導入する理由や目的を説明した上で、使い方の説明会を開催したりマニュアルを用意したりして、従業員の負担を減らすようにしましょう。

運用担当者の負担がかかる

営業担当者だけではなく、運用担当者の負担もかかりやすいです。Salesforceには多くの機能があるため、事前に各機能の内容や操作方法などを理解しなければなりません。また実際の業務フローに落とし込むために、現場のことを把握する必要もあります。これらに加えて、社内からの問い合わせに対応しなければならないため、運用担当者の負担が増えやすいです。

そのため運用担当者には、Salesforceに関する知識やスキルを有している人材に加え、現場を理解している人材などを配置し、複数人で進行するのがおすすめです。

導入にはある程度費用がかかる

Salesforceの費用は、導入するプロダクトや機能の充実度によって変わります。Sales CloudやSalesforce Platformといったプロダクトの場合、ユーザー数単位で費用が発生するので利用人数が多いほどコストも高くなります。

また成果を最大化させるために、Salesforceの知識や経験のある運用担当者を採用すると、その分の採用コストがかかることも認識しておきましょう。

導入前に、総合的にどのくらいコストがかかるのかをシミュレーションし、費用対効果を見込めるか検討することが大切です。

入力漏れが発生する可能性がある

Salesforceを初めて利用する企業の場合、従業員によってはデータを入力するまでに時間がかかる可能性があります。また入力漏れが発生するケースもあるでしょう。データが適切に入力されていないと、正しい分析ができません。

成果がすぐに出るわけではない

Salesforceに限ったことではありませんが、SFAやCRMなどのツールを導入する場合、すぐに成果が出るわけではありません。

データがある程度たまってから初めて、分析やナレッジの共有ができるようになります。少なくとも、半年~1年以上はデータを蓄積していくようにしましょう。

【業種別】Salesforceの成果事例

ここからは、Salesforceの成果事例を業界別にご紹介します。自社と同じ業種の事例を参考にしてみてください。

製造業

製造業の企業の成功事例は、以下の通りです。

  • 案件の対応時間が21%削減
  • 保証対応の手続きを60%自動化
  • ROI(投資利益率)が30%向上

※参考:セールスフォース・ジャパン.「製造向け Salesforce Customer 360 – セールスフォース・ジャパン」.https://www.salesforce.com/jp/manufacturing/ ,(参照 2025-05-28).

小売業

小売業の企業の成功事例は、以下の通りです。

  • Salesforceを導入した小売業者のうち、93%がROIの向上を実感
  • オンライン収益が37%増加
  • 顧客からの問い合わせ対応にかかる時間が27分削減

※参考:セールスフォース・ジャパン.「すべての小売ソリューションに最適な 小売 CRM – セールスフォース・ジャパン」.https://www.salesforce.com/jp/retail/ ,(参照 2025-05-28).

建設業

建設業の企業の成功事例は、以下の通りです。

  • 顧客満足度が27%向上
  • 営業収益が25%増加

※参考:セールスフォース・ジャパン.「エンジニアリング、建設、不動産業界向けCRM – セールスフォース・ジャパン」.https://www.salesforce.com/jp/engineering-construction-real-estate/ ,(参照 2025-05-28).

通信業

通信業の企業の成功事例は、以下の通りです。

  • 顧客定着率が25%向上
  • 従業員の生産性が26%向上

※参考:セールスフォース・ジャパン.「エンジニアリング、建設、不動産業界向けCRM – セールスフォース・ジャパン」.https://www.salesforce.com/jp/communications/ ,(参照 2025-05-28).

Salesforceを導入する際のポイント

Salesforceにはデメリットや注意点もあるため、導入する前にはいくつか押さえておくべきポイントがあります。詳細についてご紹介します。

導入目的を明確にする

Salesforceを導入する前に、何のために導入するのかを明確にしましょう。導入目的があいまいだと、従業員が慣れない入力作業に対して不満を感じやすく、Salesforceが定着しない恐れがあります。

また導入目的が不明確だと、自社に必要なプロダクトや機能を選定できません。導入してから「必要のない機能だった」と後悔する可能性もあります。

まずは解決したい課題を洗い出し、優先順位を付けましょう。その上で重要な課題に合わせて導入目的や必要な機能を決めていくことがポイントです。

運用目標を立てる

Salesforceの導入によって「いつまでにどのような成果を得たいのか」を具体的な数値で設定しておきましょう。明確な目標があれば、客観的に導入後の進捗を判断でき、課題や改善ポイントを明らかにしやすいです。

なお、数値目標は、社内の理解や協力を得る上でも効果的です。

まずは最小限のシステムを構築する

Salesforceを導入する際は、初期段階で多くの機能を盛り込み過ぎないことがポイントです。

最初から多くの機能を盛り込むと、現場が使いこなせずに定着しないリスクがあります。まずは本当に必要な機能に絞って導入し、運用しながら段階的に拡張していくのがおすすめです。最小限の機能にすることで、従業員への教育もスムーズに進められます。

外部システムとどのような連携が必要か検討する

Salesforceを導入する前には、既存の基幹システムやMAツール、チャットツールなどと連携が必要かどうかを確認しておきましょう。必要に応じてAPI連携すれば、業務の効率化や情報の一元管理につながります。

入力項目を増やし過ぎない

Salesforceでは入力項目の数や方法を自由にカスタマイズできますが、入力項目の数を増やし過ぎないように注意しましょう。

項目が多過ぎると入力作業の負担が増え、入力漏れや入力ミスにつながりやすいです。最小限の入力項目にとどめつつ、手入力ではなく選択式の項目にするなど工夫してみてください。

Salesforceが向いている企業・向いていない企業

ここからは、Salesforceが向いている企業と向いていない企業をご紹介します。

Salesforceが向いている企業

Salesforceが向いている企業は、以下の通りです。

  • 自社のワークフローや社内ルールに基づいて、ツールをしっかり運用できる中堅〜大規模企業
  • SFAやCRMツールの導入経験があり、複数の専任担当者による運用体制が整っている企業
  • 顧客情報や問い合わせ履歴、売上予測といった、さまざまなデータを一元的に管理・活用したい企業
  • ある程度潤沢に予算がある企業

Salesforceが向いていない企業

Salesforceが向いていない企業は、以下の通りです。

  • 企業規模が小さく、営業活動において複雑な管理が必要ない企業
  • 導入コストやランニングコストを抑えたい企業
  • SFAやCRMに関する知識・スキルを持った人材がいない企業

Salesforceが向いていないと思ったら

Salesforce以外にも、営業活動やマーケティング活動、顧客管理などを支援するツールは数多くあります。「Salesforceは自社に向いていないけれど、SFAやCRMは導入したい」と考えているなら、他のツールを検討しましょう。複数のツールの特徴や機能、費用などを比較検討し、自社に合ったものを選ぶことが大切です。

ネクストSFAとは?

「ネクストSFA」は、株式会社ジオコードが提供するSFAです。案件管理から顧客管理、売上管理、メール一括配信、問い合わせ管理、請求書・見積書作成まで、営業活動やマーケティング活動をサポートします。

使いやすさや見やすさが特長の一つで、SFAやCRMを使ったことがない方でも直感的に操作可能です。項目・グラフの追加や編集、並び替えなども手軽に行えます。

1名以上の専任担当者が付く点も、ネクストSFAの特長です。貴社が抱えている課題をヒアリングし、適切な設定方法をご提案いたします。説明会やマニュアル作成、定着に向けたフォローまで全て無料でご依頼いただけます。

さらに会計ツールや請求書管理システム、チャットツールなどと連携できるため、二重入力の手間がかかりません。また国産のSFAで唯一、Google広告やYahoo!広告とも連携できるため、Web広告が受注にどの程度貢献しているかも把握できるでしょう。

無料トライアルも行っているので、SFAやCRMの導入を検討している方はぜひお問い合わせください。

まとめ

Salesforceは、営業活動やマーケティング活動、カスタマーサポートといった幅広い業務を支援するクラウド型のツールです。高機能かつ柔軟にカスタマイズできるので、世界中で多くの企業が利用しています。一方で、使いこなすには知識やスキルを持つ人材や事前準備、導入後の丁寧なフォローなどが必要です。

SFAやCRMにはさまざまなツールがあるため、自社に合ったものを選ぶようにしましょう。ネクストSFAは、SFAやCRM、MAツールの機能を搭載しており、営業支援や顧客管理、見込み顧客の育成まで対応できます。使いやすいUI・UXで専任の担当者も付くので、SFAやCRMの導入が初めての企業でも、スムーズに利用を開始できます。

「SFAやCRMを導入したい」「検討しているSFAが自社に合っているか分からない」という企業担当者の方は、お気軽にご相談ください。

営業情報を一元管理データ活用で、成果の最大化を実現

SFAは活用されてこそ意味がある

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