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更新日:2023/05/24 

問題解決には「ロジックツリー」を使おう!具体例とともに解説

たむら
たむらさんしっかりしている人
・趣味:ゴルフ、DJ
・的確なコンサルでクライアントからの信頼が厚い
・感情は子宮に忘れてきたらしい
もり
もりくん田村さんの後輩
・趣味:海鮮、テレビゲーム
・どこにでもいる普通の平社員のクローン。
もり
たむらさん、ロジックツリーというロジカルのなる木は
どこに生えてるんですか?
田村さん
出だしから、やばいね。。。
あれは生えるっていうか、課題解決のために作るものだからね。
そんなとこ探しても出てこないと思うよ。
もり
あ、なるほど。
じゃあみんなの心の中で生えるわけですね。
田村さん
なんか不思議系アイドルみたいな発言はやめてよ。
もり
というわけで、今回はロジックツリーを
解説して下さい。
田村さん
だいぶ強引な持っていき方だね。
とりあえず解説するよ。

ロジックツリーとは

『ロジカルシンキング』と言われる論理的な考えを進める手法に即した
課題解決のフレームワークの1つです。
課題に対して理由を掘り下げて解決策を導き出すために、ツリー状に分解していく方法です。

もり
ロジカルシンキングは『根拠のある結論』に到達するための
考え方だった思うんですけど、それに即した手法なんですね。
田村さん
そうだね。ロジックツリーにはいくつか種類があるから
そこも説明しますね。

ロジックツリーの種類

代表的なロジックツリーは、以下3種類となります。

・要素構造を把握するための「Whatツリー」
・原因掘り下げのための「Whyツリー」
・解決策掘り下げための「Howツリー」

Whatツリー

要素構造を把握するためのロジックツリー。現状の構造を要素分解していきます。
まず始めに課題箇所の特定のために、そもそも関連しているものは『何』なのか。を
理解することが目的となります。

(ツリー内には、基本的に名詞で回答できるものを当てはめていきます。)
 
※Whatツリーサンプル
Whatツリーサンプル

Whyツリー

原因を掘り下げるためのロジックツリー。

1つの課題から、『なぜ起きたのか?』という原因を列挙して並べていき、
さらに、1つ1つの原因について『なぜ起きたのか?』ということを繰り返して分析していきます。
これを掘り下げていくことで、根本原因をつかむことが目的となります。
 
※Whyツリーサンプル
Whyツリーサンプル

Howツリー

解決策を見つけるためのロジックツリー。
解決したい課題に対して、『どうすれば解決できるのか?』という解決策を
列挙していきます。さらにその解決策も深堀していき、具体的な行動に落とし込めるまで分解します。
これを掘り下げていく事で結果的に、何をどう実行すべきかをつかむことが目的となります。
 
※Howツリー
Howツリー

田村さん
それぞれの特徴は大体わかった?
もり
はあ。まあなんとなく。
田村さん
例えばもりくんが飲食店をやっていて、
クレームが多いって悩みがあるなら、
以下のような使い分けをすることになるよ。

 

課題:飲食店をやっているが、クレームが多い
種類 用途
Whatツリー 飲食店の中で何がクレームを起こす要素なのか、構造を把握する
(例・従業員やメニュー・サービス など)
Whyツリー 現状の構造からクレームが多い原因を特定する
(例・メニューの質が悪いのか、食べ物を出すスピードなのか など)
Howツリー 特定した原因の解決策を見つける
(例・味を変える、従業員を増やす など)

 

もり
なるほど。じゃあこの場合は、What→Why→Howの順で
やっていけばいいんですね
田村さん
そうだね。Whatツリーは、もう構成がわかっているような対象であれば、やらないこともあるかな。
 
とりあえず課題を感じたらWhyツリー→Howツリーの順でやるとスムーズ。
課題の原因を見つけて→解決する。という流れになるし。

ロジックツリー作成時の注意点

田村さん
一応気を付けて欲しいことも書いておくよ。
・MECE(ミーシー)を意識する
・左から右に伸ばしていく(抽象的なものから、具体化していく)
・階層ごとに議題の乖離が無い
田村さん
1つずつ解説していきますね。

MECE(ミーシー)を意識する

「Mutually,Exclusive,Collectively,Exhausitve」の略で、ミーシーと読みます。
「抜けている箇所も被る部分もなく、全体を網羅できる状態」という意味を持つ概念です。
端的には、重複や漏れがないという状態の意味合いとなります。切り分けに重複がある場合は、同じことを繰り返し考える無駄が生じ、一方漏れがある
状態であれば、重要な事項を見落としたロジックツリーが完成することになります。

左から右に伸ばしていく(抽象的なものから、具体化していく)

事象の右側にツリー型に答えを広げていく形にしましょう。

また、階層が深くなるごとに、より具体的な回答になるようにしましょう。
目安としては5階層以上まで伸ばしていくことをまずは目指してみましょう。

もり
なるほど。つまりこういうことですね。

木のポーズをするもり

田村さん
ヨガの木のポーズを横にしただけじゃん。
別に無理に体張らなくていいよ。しかも逆だし。
もり
あ~こっちでしたか。

左から右に伸びるもり

田村さん
そうだね。左から右に行くにつれて
枝分かれして広がっていく感じは間違いないよ。
でも、もっといい伝え方はあったと思うけど。。。

階層ごとに議題の乖離が無い

同じ階層であれば、粒度・具体性・分類する基準を揃えることも重要です。
揃えられない場合は、同じ階層に並ぶ要素を比較しにくくなり、
結果正しい原因を見つけられなかったり、解決策として適切でないものを選択する可能性があります。

ロジックツリーとマインドマップの違い

田村さん
ちなみに、似て非なるものとして
マインドマップがあるんだけど、違いってわかる?
もり
マップだから、植物ではないってことですね。
田村さん
ざっくりいうと、自由度の違いだよ。

マインドマップは1つのテーマに対して、関連キーワードを枝状に記載していくもの。

想像も含めて、関連していると思えば紐づけて書けばよいから、

記載することはMECEでなくてもよい。

もり
スルーしないで。。。
田村さん
ブレストのような、アイデア出しに向いているよ。

ざっくりとだけど比較すると、こんな感じのイメージになる。

ロジックツリー マインドマップ
主な目的 ・論理的に事象の原因や解決策を探す ・思考プロセスの見える化
・新たなイメージの創造
作り方のポイント ・MECEであること
・同一階層の切り口を揃える
・MECEでなくてよい
・メインテーマから、連想できる言葉を自由につなげていく
有益な使い方 ・事象の原因特定
・課題解決策の作成
・新たなアイデア想起
・自身の思考整理

 

ロジックツリーを作るためのおすすめツール

田村さん
もちろん手書きでもかまわないけど、
最近は簡単にパソコンで作成できるツールがあるから、紹介しますね。

XMind

XMind
XMind

無料でも使うことができ。ロジック図のテンプレートが用意されております。
有料版では作成した図をパワーポイントに出力できるなど、
さらに便利に利用することも可能です。

ロジックツリーを作成するなら、無料版で十分ですし、他の方もXmindを使えるようにしておくと、
ファイルのやり取りだけで共有を行えます。

coggle

coggle
coggle

ブラウザ上で動作するため、面倒なダウンロード等は一切不要で、
グーグルアカウントを持っていれば利用が可能です。

有料版もありますが、無料で使えるものでも十分利用できますし、
なじみやすいUIで、簡単な操作性なので、お手軽にロジックツリーを
作りたい場合にはかなりおすすめのツールです。

POINT

■ロジックツリーは『ロジカルシンキング』に即した課題解決のフレームワーク

■以下の3種類が代表的なロジックツリー
・Whatツリー:関連事象を洗い出す
・Whyツリー :課題の原因特定
・Howツリー :課題の解決策を導く

■効果的なロジックツリーを作るために、以下のポイントを守ることが重要
・MECE(ミーシー)を意識する
・左から右に伸ばしていく(抽象的なものから、具体化していく)
・同一階層の切り口を揃える

もり
営業さんだと、例えば営業戦略立案時や売上向上施策を考える時に、
ロジックツリーを使って解決策を導いていくと良さそうですね。
田村さん
そうだね。
慣れるまでは少し大変かもしれないけど、
新しい発見もあるから作ったことのない人は、ぜひ作ってみてください!

SFAは活用されてこそ意味がある

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