更新日:2022/08/16
セグメントとは? -存在意義と代表的なセグメント変数について-
【監修】株式会社ジオコード マーケティング責任者
渡辺 友馬
「セグメント」、横文字が得意でないので実は最近まで理解できていませんでした。
この記事では、ちゃんと理解できるようにセグメントはなにか、なぜ必要なのか、何をやればいいのか、を説明したいと思います。
マーケティングでの活用方法にも触れますので、是非読んでみてください。
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この記事の目次はこちら
セグメントとは – セグメンテーションとの違い –
セグメント(segment)という言葉を直訳すると、「区切り」や「区分」という意味です。
マーケティングにおいても意味は同じで、「市場」や「顧客」の区分(グループ分け)を指します。
また、この市場や顧客を「ある観点でグループ化した集団」の事を「セグメント」と呼びます。
例えば下記のようにグルーピングを行います。
「地域別」のセグメント
- 東京に居住している
- 千葉に居住している
- 北海道に居住している
- 沖縄に居住している
「年齢別」のセグメント
- 10代
- 20代
- 30代
- 40代
このように分けることにより、市場をお客さんの「年齢」「性別」「居住地域」といった任意の基準でグループ化することができます。
分けておけば、狙いたいグループにだけ効率良くマーケティングを行うことができますね。
なお、年齢、性別、エリアといった一つ一つの基準が「セグメント」で、セグメントに分ける(グルーピング)作業を、「セグメンテーション」と言います。
セグメントを設定するメリット
効率的にマーケティングを行うこと、がセグメントで区切るメリットです。
特に近年は重要性が高まってきています。
以前は「マスマーケティング」と呼ばれる手法がマーケティングの主流でした。
アプローチ対象を絞り込まず、全員に向けてマーケティングを行う手法です。
一例をあげると、「考えられる全ての人を対象にテレビCMを流しておけば、CMを見た何人かが買ってくれるだろう」といったやり方です。
しかし、近年「マスマーケティング」は効率の悪い手法と言われています。
これは「消費者の価値観の多様化」によるものです。
例えば、
- 動画を見る
- ネットで情報を探す
- 雑誌を見る
- SNSを見る
- テレビを見る
インターネットの浸透により情報へのアクセスが簡単になり、それに伴い、人によって様々な価値観をもつようになりました。
こういった背景で、「全員向け」のアプローチは多くの人からの共感を得にくくなりました。
狙うべきターゲット層を検討し、その層に向けてアピールしなければ、効率の良いマーケティングはできません。
そのための、第一歩がセグメントです。
ターゲットのセグメントを明確にすることで、無駄な費用を抑えつつ、アプローチしたい層だけにマーケティングできるようになる訳です。
上手なセグメントの区切りかた
「セグメントの切り口」を、セグメント変数と呼びます。
一般的には、よく使われるものとして4つに分類され、これらを組み合わせて上手にセグメントを区切ります。
- 地理的変数
- 人口動態変数
- 心理的変数
- 行動変数
上記変数を使って「セグメンテーション」を行うのですが、長くなりますので別の記事で紹介させていただきます。
マーケティングにおける活用
セグメントは、「STP分析」に活用することができます。
下記3つの頭文字をとってSTPになります。
- セグメンテーション:顧客を細分化してグルーピング
- ターゲティング:どのグループを狙うか決める
- ポジショニング:独自の立ち位置を確立し他社との差別化を図る
つまり、
- お客さんをグループで分けて
- どのグループがターゲットなのかを決めて
- そのターゲットに刺さる施策を考える
というのがSTP分析です。
一番最初の「セグメント」で失敗したら、その後のターゲット決めも戦略決めも全部ずれた内容になってしまいます。
マーケティング施策の第一歩ですが、現実との乖離がないか、しっかり精査するようにしましょう。
まとめ
セグメント、理解できましたか?
普段会話にでてきても、きっともう大丈夫ですね。
「誰に向けて」を決める指標になりますので、最初の一歩にして重要な一歩です。
マーケティング効率化のため、しっかり考えて決めていきましょう。
なお、「セグメンテーション」の実際のやり方や、以降のSTP分析については、セグメンテーションの記事で解説しています。
こっちも見てみてくださいね。
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