東証スタンダード上場企業のジオコードが運営!営業組織を強くするWebマガジン

更新日:2023/02/28 

「イシュー」とは?意味・使い方・注意点を把握しておこう

最近ビジネスシーンで耳にすることが多くなった「イシュー(issue)」
ビジネスを円滑に行うために知っておきたい重要な言葉ですが、意味を正しく理解していないままに使っている人が多いのも事実です。
 
ここでは、ビジネスを行う上で非常に大切な「イシュー」という言葉の意味・使い方・注意点についてまとめていきます。

イシューとは

イシューとは、英語で「課題、問題、論争点」などを意味する「issue」から来ているビジネス用語のひとつです。
ビジネスを成功させるためには、課題点や問題点を明確に洗い出し、それらを解決していくことが大切になります。

イシューを洗い出すメリット

イシューをしっかり洗い出すことには以下のようなメリットがあります。

会議などをスムーズに進められる

近頃ではオンライン会議などが注目されていますが、議題がよくわからないまま会議を繰り返したところで時間の無駄になってしまいます。
イシューには「議題」というニュアンスも含まれており、会議をする前にしっかりとイシューを洗い出しておくことで、より意味のある会議ができます。
また、会議の途中で話が脱線してしまった場合でも、イシューを掲げておくことで話を本題に戻しやすくなるというのもメリットです。

新たな発見ができる

同じイシューを議題にして会議を何度か繰り返し行っているうちに、イシューを軸にした別の視点を見つけやすくなります。
それまで見落としていた解決策や、気がつかなかった問題点についても目が向かいやすくなるでしょう。
イシューは1回限りの議題にとどまらせることなく、何度も議題に設定することが重要です。

イシューとプロブレムの違い

イシューと似たような意味の言葉に、「プロブレム」というものがあります。
こちらも「問題」という意味を持っており、ビジネスシーンで頻繁に使われることがある言葉のひとつです。
しかしイシューとプロブレムとでは、言葉が持つニュアンスが異なりますので注意しましょう。
 
プロブレムには、「直近に迫っている大きな問題」というニュアンスがあります。
納期に間に合わない、クライアントと連絡がつかないなど、偶発的に発生し、なおかつ早急に解決すべき問題のことです。
 
反対にイシューは、「より長期的な課題」というニュアンスが強くなります。
人材確保のために必要な課題点、業務効率化のために解決すべき問題点など、長い目で見て改善が必要になるような問題がイシューです。

 
それぞれの意味を理解して、間違った使い方をしないよう気をつけましょう。

正しい使い方

イシューという言葉の使い方について把握しておきましょう。
 
・イシューを特定する
イシューという言葉を使った言い回しで頻繁に聞かれるのは、「イシューを特定する」「イシューを洗い出す」といった使い方です。
 
「イシューを特定する」というのは、問題点を決める、というような意味になり、「イシューを洗い出す」は、問題点を見つけ出す、というような意味になります。
ビジネスを効率化させるためには、まずは現状抱えている問題点を明確にし、それらを解決していくことが重要です。
そのため、「イシューを特定する」「イシューを洗い出す」という言い回しは頻繁に使われることが多く、最も意味を明確にしておくべきフレーズであると言えます。
 
・クリティカルイシュー
イシューには、優先順位があり、最も重要度の高いイシューについては「クリティカルイシュー」という言葉を使います。
クリティカルは英語の「critical」から来ており、「重要な」「危険な」という意味です。
 
「クリティカルイシューについて議論する」というような言われ方をした場合は、非常に重要な問題について話し合いをするのだと、すぐに認識できるようにしておきましょう。

【例文】
「プロジェクトを成功させるために把握しておくべきイシューについて洗い出そう」
「人員不足が、この案件のクリティカルイシューだ」

注意点

ビジネスにおいてイシューという言葉を使いこなすことが重要ですが、使い方を誤ったり、イシューの本質を見落とした洗い出し方をしてしまったりすることで余計な混乱を招くこともあります。
 
イシューという言葉を用いるときやイシューを洗い出す際の注意点について見て行きましょう。

即効性が必要な問題をイシューに設定しない

イシューは長期的な問題です。そのため、イシューとして取り上げられた問題は、比較的時間をかけて解決していくことになります。
イシューを決める際は、その点をしっかり念頭に置いておかなくてはいけません。
 
例えば、「納期に間に合わないかもしれない」という問題があったとしましょう。
納期は間近に迫っていますので、これはすぐに解決しなければならない問題で、イシューではなくプロブレムとなります。
 
プロブレムとして取り扱うべき問題をイシューとして取り扱い議題に置いてしまうと、問題解決に時間がかかってしまったり、然るべきタイミングで問題を解決できなくなったりしますので注意しましょう。

会議中にイシューを見失わない

会議で取り扱うイシューというのは、ただ設定しておけばいいというものではありません。
イシューはその会議全体を通してのメインテーマですので、議論は常にイシューを軸にして展開される必要があるのです。
 
話が脱線したまま放置するのではなく、「今話していることはイシューに関係あるだろうか」と考えながら議論を進めるようにしましょう。

まとめ

イシューという言葉はビジネスシーンで頻繁に使われる言葉です。
「比較的長い時間をかけて解決していく問題点」という意味であることを念頭に置き、正しく使いこなせるようにしておきましょう。

ooneda
ねだこの記事の執筆者

SFAは活用されてこそ意味がある

ページ先頭へ戻る