公開日:2020/05/19 更新日:2020/08/20

Web分野における4つのマネタイズとは

マネタイズとは、簡単に説明すると「サービスから収益化する(収益を得る)こと」を意味するビジネス用語です。
2007年頃から主にWeb業界などで使用されるようになった言葉です。

 
マネタイズという言葉は、一般的な意味とWeb業界での意味が同じビジネス用語でも少し違っています。
では、マネタイズとはそれぞれどのような意味を持つ言葉なのでしょうか?
マネタイズの種類や使い方を通して説明していきます。

Web分野で使われるマネタイズは一般的な意味とは少し違う?

上記の通り、「マネタイズ」という言葉は、Webビジネスに対して用いられる場合とビジネス全般に用いられる場合とでその意味が微妙に異なります。

 
Webビジネスに対して用いられる場合、その意味は「無料サービスから収益化すること」となります。
対して、ビジネス全般に用いられる場合、「事業を収益化すること」という意味を持ち、いわばビジネスの基本とも言える開始した事業を軌道に乗せて利益を生み出すことを指します。

 
Webビジネスの場合、前提として「サービスがそもそも無料である」点に特徴があると言えます。

 
これらの違いは些細なものに見えるかもしれませんが、この違いを正しく理解しているかどうかで、職場における自分の担当事業に対する理解に差が出ることもあります。
それぞれ正しい意味を覚えておきましょう。

4種類のマネタイズ

Web上において、マネタイズの仕組みは大きく分けて4つの手法があり、それぞれに名称がついています。
各手法の意味と内容を紹介します。

広告モデル

広告モデルとは、Webページ上での「広告の掲載」「広告へのアクション」によって企業のサービス利用や商品購入を促進させ、
その対価として報酬を得るビジネスモデル
を指します。

Webページやblog、動画チャンネルなどにそれぞれ広告枠が設けられており、広告主のオーダーに応じた面や時間などに掲載するのが一般的です。

 Webページや動画チャンネルに来訪したユーザーが、広告をクリックしたり、リンク先の商品を購入するといった副次的なアクションを行う場合があります。このように、ユーザーのアクションを成果とみなすモデルを「クリック型」「成果報酬型」と言います。一方で、「広告を掲載すること」を成果とみなすモデルを「インプレッション型」と言います。

リスティングやアフェリエイト・バナー広告が代表的な広告モデルの例としてあげられます。

課金モデル

課金モデルの代表例は、オンラインゲームです。

 「基本プレイ無料」という謳い文句で売り出すのが、近年のオンラインゲームでは常套手段になっています。

この「基本プレイ」というのがポイントで、追加シナリオなどの要素を導入したり、レベルに直結する稀少アイテムを入手するなど、うまくゲームをクリアしたい、勝ちたいという場合に、別途課金をしなければならないという仕掛けになっています。
基本プレイのサービスを無料で提供しながら、プレイヤーに「物足りない」と思わせることこそが課金モデルの本質となります。

課金モデルでは、無料で提供している既存サービスを流用しつつ付加価値を生み出せることから、コストパフォーマンスが高いことが特徴です。
運営企業としては、多くのサービスを支持するユーザーがついている内に、できる限り魅力的な課金サービスを打ち出すのが一般的です。

ECモデル

ECモデルとは、電子商取引(通信販売)に伴う出店料及び売上手数料によってマネタイズするモデルを指し、「Electronic Commerceモデル」の略です。

例として、楽天やAmazon、ヤフオクなどで個別出品したり、自店舗ページを掲載(出店)するといった典型的な形態があります。
出展者や出品者からすると、Web上の売り場を借りる対価を運営母体に対して払う必要があります。
Web上の売り場を提供する対価として、運営母体が出展者や出品者から手数料を徴収するマネタイズの仕組みがECモデルです。

それぞれの出展者や出品者の業績や売上が伸びるのに比例し、高収益が見込める点で見合ったビジネスモデルといえます。

サブスクリプションモデル

サブスクリプションとは、一定期間Web上のコンテンツを利用することに対して課金を行う方式です。

 元々は雑誌の「予約代金」や「定期購読」といった意味でしたが、音楽配信の定額利用サービスやコンピューターソフトの年間使用料に関する契約に取入れられて普及しました。
有名な例として2012年にデザインソフト(IllustratorやPhotoshop等)の有力メーカーであるアドビシステムズがDVDなどに記録したパッケージ方式から、このサブスクリプション方式に販売方法を変更しました。

 
例えばコンピューターソフトの場合、ユーザーは一定期間使用料を支払うことにより、バージョンアップ毎のソフトの買替えが不要となり、メーカー側にも顧客を逃がすことなく安定してサービスを提供できるというメリットがあります。

 
「所有から利用」へと時代が流れて行く現在において、これからのマネタイズの主流となる可能性のあるモデルの一つです。

仲介モデル

目的や利害が一致する人同士をWebを利用して結びつけるサービスをマッチングサービスといいます。

 下記の通り、マッチングサービスは3種類の人が関わることが特徴です。

○運営者:マッチングサービスの運営者
○提供者:マッチングサービス内でサービスや商品を提供する人
○ユーザー:マッチングサービス内でサービスを利用したり、商品を購入する人

マッチングサービスにおいての仲介モデルは、成功報酬としてマッチングが成立した際にマージンを受取る形態となります。

 仲介モデルは2種類に大別されます。

・提供者にユーザーから支払われる額の何割かをマージンとして運営者が受取る
・提供者とユーザー双方より、何割ずつかのマージンを運営者が受取る

マネタイズの使い方

「マネタイズ」は「マネタイズする」のように動詞化された用法や、「手法」「方法」といった言葉との組合わせでの用法があります。

例文

■Webサービスをマネタイズする
■マネタイズ手法には様々な種類がある
■閲覧数が増えてきたこのブログをマネタイズすれば、一定の利益が見込めるかもしれない
■自社サービスは悪くないが、マネタイズ面に問題がある

「マネタイズ」の類語は「収益化」

「マネタイズ」の類語には、「収益を得る」という意味の言葉が当て嵌まります。

・収益化
・収益を生ませる
・儲かるようにする

まとめ

マネタイズは、Web分野だけでなく、一般的なビジネスにおいても最も重要な単語の一つです。
単純に言葉の意味だけでなく、その手法まで理解しておくことが不可欠です。
顧客満足を重視したより良いサービスを継続して安定供給するためにも、マネタイズの視点を持ってビジネスモデルを見直してみても良いかもしれません。

AYUMU
AYUMUこの記事の執筆者
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