更新日:2024/07/22
100人いても大丈夫!セミナー講師になった時の話し方・進め方
【監修】株式会社ジオコード マーケティング責任者
渡辺 友馬
ノリ子好奇心旺盛- 趣味:カフェ巡り
短所:せっかち
夢:一軒家を建てる
座右の銘:ポジティブモンスター
イト男おしゃれ好き- 趣味:ゲーム
短所:人前で話すのが苦手
夢:海外の友人を作る
座右の銘:用意周到
最近、セミナーをして潜在顧客を獲得したり、顧客を育成(リードナーチャリング)することが企業が増えています。
それに伴い、「セミナー講師をやってくれ!!」と社内で依頼された未経験の方向けに、セミナー講師としてデビューする前に必ず押さえるべきポイントをご紹介します。
今回は、セミナー講師を初めて任された人、セミナー講師を上手にこなしたい人の為に、セミナーでの話し方や進め方のポイントについて紹介するよ。
セミナー講師に任命されたら
既に資料があり、話す内容が決まっている場合でも改めて資料やトークスクリプトがそれらに合っているかを確認しよう。
資料やトークスクリプトがない場合、完全に0から初めてセミナーを開催することになります。
その場合は開催前準備、本番、開催後のフェーズにて様々な決め事がありますので、また別の記事にて紹介していきます。
■例
何のために:契約、購入数の増加
誰に:〇〇サービスについてまだ検討していないが、今後検討する可能性がある責任者の方
(BANT要素のAがあり、セミナーにてNを育て、Bが必要なことを気づかせ、Tを早くする必要がある方)
何を:課題を解決するための一部ノウハウや成功事例、使い方、自社でやる場合の工数など
どうなってほしいか:〇〇サービスについて導入、購入検討フェーズに移行してもらうため
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上記の内容が明確であればあるほど、セミナー内容が定まりブレないようになります。
セミナーを成功させるポイント
セミナーを成功させるために、意識する必要があるPOINTを紹介していきます。
この6つの項目を押さえれば、セミナーだけでなく、会議やプレゼン、日常会話などでも活用できるので、是非押さえておきましょう。
- アイスブレイク
- PREP法
- 話し方
- ジェスチャー、目線
- 質問
- 例え話
ココからはイト男くんにも説明してもらうよ。
①アイスブレイク
セミナー参加者は初対面の人達が多く来場されます。
そのため、はじめに参加している人達には「これから始まるよ」という挨拶をする必要があります。
ここで使うのがアイスブレイク。
初対面同士が出会うシーンって、お互いに緊張してたりするから、その凍ったかのように固い雰囲気を解きほぐす手法だよ。
これから話す話は、アイスブレイクで「積極的にセミナーに参加してもらえる」ような「雰囲気を作ること」を目的としたお話です。
そうすることで、参加者はセミナーをより「快適で知識も増える」ことから、「また参加したい」と思ってもらいやすくなります。
- 自己紹介でのポイント
- 自社PRでのポイント
自己紹介で自分をさらけ出せ!
あと、プライベートの情報として、出身、趣味や座右の銘、夢とかを紹介するといいね。
ノリ子が使うアイスブレイクは、参加型にすることかな。
そうすることで質問しやすい環境を作るの。一つの項目が終わる前に質問タイムを設けるんだけど、なかなか大人数の中で質問するって緊張すると思うから、最初っから話しやすい雰囲気づくりを心掛けてるよ。
ココでは単なる自己紹介にならないように注意しましょう。
淡々と自分の紹介だけされても、たぶんあまり聞いていない人も出てきてしまいます。
一笑い、二笑い、三笑いを心掛けるとアイスブレイク成功です。
■その他のおすすめ項目
似ている芸能人:
出身:
役職:
現状の役割:
実績:
失敗談:
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また、人は自分と共通項を見つけると自然と壁を取り払い、好意を持ちやすくなると言われております。
このことを【類似性の法則】といいます。
まともな会社であることをPR
そうすることで、信頼ができる会社なのかを示すことができると、来場者に好印象をもってもらえるから必ず説明しよう。
また、会社名とロゴを入れ忘れないように注意だよ。
会社概要はどうしても固くなりがちです。
そのため、砕けた話題に繋がる箇所を見つけましょう。
■その他のおすすめの項目
社員数:
表彰:
事業概要:
取引企業: ※ロゴあり
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アイスブレイクを挟むことでその後の参加者の聞く姿勢、積極性が変わってきますので、講師のモチベーションにも影響がしてきます。
② PREP法をマスターせよ!
PREP法は相手に言いたいことを伝えるために用いられる手法です。
これを意識して話すことで、事の起承転結がわかりやすく聞き手に伝わると言われています。
PREP法の構成は以下の通りだよ。
Point(要点)
Reason(理由)
Example(具体例)
Point(要点)
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このPREP法を活用することで、自分が言いたいことが相手に伝わりやすくなります。
ぜひ意識してみてください。
③ 話し方
そして、話し方も重要なポイントです。
上手な話し方をマスターすれば、電話や会議などでも活用することができます。
そして、セミナーの場合、比較的広い場所で話すことがほとんどなので4つのポイントを押さえておきましょう。
声の「大きさ」「スピード」「抑揚」「間」この4つについて具体的に紹介するよ。
大きさ
声の大きさは、聞き取りやすくハキハキト喋ることがポイントです。
セミナーで登壇する場合、広さがある分、普通に会話する音量だとゴニョゴニョと聞こえてしまいます。
お腹に力を入れ、腹から声を出すイメージで話してみましょう。
事前に会場でチェックをするのが確実でしょう。
スピード
一般的にアナウンサーが原稿を読む際のスピードは300文字/分と言われてます。
30文字なら6秒です。
下記の文章を一度読んでみてください。
「本日はお足元の悪い中ご来場いただきましてありがとうございます」
上記を6秒かけて話すと、思ったよりもゆっくりだと感じる人が多くいます。
比較的人は、緊張感がある場で話すとき、自分が思っている以上に早く話してしまいやすい傾向があるので、ぜひ300文字/分を目安に、話すスピードに意識しながら話してみましょう。
早くしゃべらなきゃって思うからドモったりテンパったりすると思うから、一回試してみてもいいかもね。
抑揚
続いて抑揚です。
抑揚は、主に声の強弱や、話のスピードに変化をつけることです。
通販番組や実演販売などを行っている売り子さんをイメージしたらわかりやすいかもしれません。
棒読みでだらだら説明されるよりも、聞き手側にとって、聞いてても眠さや飽きを作らない方法でもあるの。
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■抑揚をつける項目
・声の大きさ
・声の高さ
・声のスピード
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間
間とは、話の間隔をとる方法です。
「皆さんは、〇〇についてどう思いますか?」
「・・・・・。」
「はい。〇〇は〇〇なので、〇〇です。」
のように「・・・。」間隔をあけることがポイントになります。
大事なことを言う前に「・・・。」を使うことで参加者は「なんだろう?」と聞こうとする姿勢になるのです。
■間をおくタイミング
・話と話の区切り時
・大きな話の展開が出る前
・審問後
・最も言いたいことの前
など
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④ボディーランゲージ・ジェスチャー
ボディーランゲージとは身振り手振りで気持ちを表現する非言語コミュニケーションです。
これは、相手に現在の心理状態が、動きを通じてわかってしまうと言われています。
そのため、身振り手振りで相手に意味を表現するジェスチャーと一緒にうまく併用することによって、自信あふれた話し方が叶うのです。
話すときに、自信がないのは相手に伝わります。
聞き手側に悟られないように、ボディーランゲージ・ジェスチャーを使って自信があるように見えるように話すことを心掛けましょう。
■ジェスチャー例
【指】
・3つのポイントを話す際に指を3つ立てる
【手】
・聞き手に話を振る際に手を差し伸べる
【表情】
・話の内容に応じて喜怒哀楽を顔で表現
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⑤ 質問
また、事前に質問を募集して、それについてセミナー当日に答えるという形式をとったり、その場で質問をWEB上に投稿させてリアルタイムで答えていくという形式もいいね。
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■おすすめWEBツール
・slido https://www.sli.do/
・Twitterで専用ハッシュタグを案内し、投稿してもらう
など
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⑥ 例え話
例え話は、専門的な話をする際に、例え話をすることで聞き手に伝わりやすくなります。
その場で例え話が浮かぶ人もいますが、少数なため基本的には事前に用意すると当日に困ることが少なくなります。
また、セミナーでは複数人を相手にするため、複数人が共通してわかる内容に例えて話す必要があります。
その中で難しい用語や、知らない言語が出てきたときに、例えばなしを交えてあげると、多くの人が理解してくれやすくなるんだよ。
まとめ
以上がセミナーを行う時のポイントです。
聞く人にとって、いくら有益な内容でも伝わらなければ全く意味がなくなってしまうので、上記すべてを一気に意識するのは難しいですが、初めは1つでも意識して登壇に立ちましょう。
そもそもセミナーって自分がしゃべりたいから喋るのではなくて、『来てくれた人が理解した状態で帰ってもらうこと』がセミナーの役割だから、そこにフォーカスし、考え、実行していったら、自ずとセミナー講師として立派に登壇できると思うよ。
だからイト男くんも登壇するなら、来てくれた人のために頑張ってね。
関連:上手な話し方ができるようになる、重要な3つのポイント| Leaders Method(日本コミュニケーション能力認定協会)