
【2025年最新版】国産SFAツール徹底比較|日本企業に選ばれている理由とおすすめ5選

【監修】株式会社ジオコード クラウド事業 責任者
庭田 友裕
営業管理を効率化するためにSFA(営業支援ツール)を検討しているものの、「海外製だと使いにくそう」「サポートが不安」と感じたことはありませんか?
実際、最近では「国産SFA」というキーワードでツールを探す企業が急増しています。日本企業ならではの営業スタイルにフィットし、使いやすく、サポートも丁寧な国産SFAは、中小企業から大手まで広く選ばれています。
本記事では、国産SFAが注目されている理由や、選び方のポイント、業種別の成功事例、主要製品の比較、導入準備の進め方までを網羅的に解説。自社にぴったりのSFAを見つけるヒントをお届けします。
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なぜ今「国産SFA」が注目されているのか?
SFA(Sales Force Automation)とは、営業プロセスを効率化し、商談管理や情報共有、報告作成をスムーズにする営業支援ツールのこと。これまでは海外製ツールが主流でしたが、2020年代に入ってからは“国産SFA”への注目が急速に高まっています。
その理由は大きく分けて3つあります。
1. 日本の営業文化とのズレ
多くの海外製SFAは、メールやチャットを前提としたシステマチックな営業フローを想定しています。しかし日本では、訪問営業や電話・FAX文化が根強く、商談報告も紙やExcelが未だ主流。こうした文化的な違いが、海外製SFAを導入した企業に「使いにくい」「現場に定着しない」という課題をもたらしてきました。
国産SFAは、そうした日本独特の業務スタイルに合わせて設計されているため、入力の手間や操作感に違和感が少なく、現場での受け入れがスムーズです。
2. 日本語サポートの安心感
SFAは導入して終わりではなく、運用中の「困った」「これってどう使うの?」という疑問へのサポートがとても重要です。海外製ツールでは、サポートが英語だったり、問い合わせの返信が数日かかることもあります。
その点、国産SFAであればチャットやZoomでの日本語対応が基本。操作方法のレクチャーや初期設定の相談にも親身に応じてくれるサポート体制が整っており、特にITに不慣れな中小企業にとっては大きな安心材料になります。
3. コストの透明性と導入のしやすさ
海外製SFAでは、初期設定費用が高額だったり、機能追加で料金が跳ね上がることも珍しくありません。その点、国産SFAは月額3,000円〜1万円台(1ユーザー)のプランが主流で、初期費用ゼロで始められるものも多く、予算の限られた企業でも無理なく導入できます。
さらに、見積書や訪問管理、日報機能など、必要な機能があらかじめ揃っているため、「システム構築の手間が不要」「導入後すぐに使える」点も評価されています。
このように、「現場に合っている」「サポートが手厚い」「価格も安心」という3拍子がそろった国産SFAは、今や多くの企業にとって有力な選択肢となっています。
国産SFAの選び方 5つの評価ポイントを押さえよう
数ある国産SFAの中から、自社に最適なツールを選ぶためには、ただ「機能が多い」だけで判断するのではなく、実際の運用に即した視点で評価することが重要です。ここでは、ツールを選ぶうえで特に押さえておきたい5つの評価ポイントをご紹介します。
UIのわかりやすさと操作性
どれだけ高機能でも、操作が複雑で使いづらければ、現場に定着することはありません。特に営業メンバーは日々の業務で忙しく、「直感的に操作できるか」「マニュアルを見ずに使えるか」が定着率を左右します。
国産SFAの多くは、日本語でのボタン表示や、画面遷移の少なさ、スマホからでも操作しやすいレイアウトなど、“誰でも迷わず使える設計”がされており、ITツールに慣れていないスタッフでも安心です。
初期費用・月額料金のバランス
中小企業にとっては「いくらかかるか」が重要な判断材料。導入時に初期費用が発生するケースもありますが、国産SFAには初期費用ゼロ・月額数万円から始められるプランも多く存在します。
また、見積もりや契約書管理など、業種に特化した機能が標準搭載されていることが多いため、追加料金がかかりにくいのもポイント。費用感が明確で、予算管理がしやすいのも国産ツールの魅力です。
日本語による導入・運用サポート
導入後に“どう使うか”を定着させるには、サポートの質が非常に重要です。国産SFAは、チャット・電話・オンライン相談など日本語での対応が基本であり、マニュアルや動画も日本語で提供されるため、教育コストが低く抑えられます。
また、ネクストSFAのように「導入時に専任担当がついて無料で初期設定をサポート」してくれるサービスもあり、社内にIT担当がいなくても安心して導入を進められます。
営業プロセスへの適合性
訪問営業や紙の日報文化など、日本の営業スタイルには独自の特徴があります。国産SFAは、こうした現場の実態をふまえて設計されており、「報告書フォーマットのカスタマイズ」「内勤・外勤の切り分け」など、使いやすさが重視されています。
特に“入力項目を自社で自由に編集できる”柔軟さは、多くの企業に支持されています。
拡張性・他ツール連携のしやすさ
SFAは単体で完結するものではなく、将来的にMA(マーケティングオートメーション)やBI(分析ツール)と連携したいと考えている企業も多いでしょう。
国産SFAの中でも、API連携やCSVインポート・エクスポート機能が整っているツールは、他の業務システムとの連携がしやすく、成長段階に応じた拡張が可能です。
業種別に見る!国産SFA導入成功事例3選

国産SFAが実際のビジネス現場でどのように活用され、どのような成果を上げているのか、それを知るには、具体的な導入事例を確認するのが最も効果的です。ここでは、製造業・IT業・不動産業という異なる業界での成功例を3つ紹介します。
【製造業】A社|Excelからの脱却で商談管理が効率化
A社は従業員80名規模の部品製造業。これまで営業活動はExcelと紙の報告書で管理されており、案件の重複や情報の行き違いが頻発していました。特に、営業会議のたびに「最新の商談状況を確認するのに時間がかかる」ことが大きな課題でした。
そこで導入されたのが、直感的な画面操作が特徴の国産SFA(例:ネクストSFA)。進捗ステータスを“見える化”する商談管理機能と、ワンクリックで出力できるレポート機能により、営業会議の準備時間が短縮。さらに、過去の商談履歴をもとにした再提案の精度も向上し、月間受注率がアップしたという成果が得られました。
【IT業】B社|ナレッジをSFAに蓄積し属人営業を脱却
B社はWeb制作やアプリ開発を手がける中堅IT企業。営業は個人に大きく依存しており、担当者が退職・異動すると提案履歴や顧客対応内容が引き継がれず、リカバリーに時間を要するケースがありました。
導入した国産SFAでは、提案履歴・見積内容・失注理由などを一元管理できるようにし、「誰でも過去の案件を参照して、次の提案を組み立てられる」仕組みを構築。加えて、検索機能を活用して過去の成功事例を横展開する運用を定着させた結果、商談化率が向上しました。
また、クラウドベースでスマホ・PCどちらでも使えるため、リモートワーク下でもスムーズな情報共有が可能となり、営業の属人化を大幅に解消しました。
【不動産業】C社|スマホ入力で現場の即時共有を実現
C社は地域密着型の不動産仲介会社。日々の問い合わせ対応・内覧対応が多く、営業スタッフが外出中に「誰がどの顧客を担当しているか」「次の対応は何か」が不明確になる場面が課題でした。
そこで、モバイル対応に強い国産SFAを導入。営業がスマホで商談情報や内覧状況をその場で登録できるようになり、本部との情報共有がリアルタイムに実現。これにより、「対応漏れ・二重連絡」が激減。
また、チャット連携機能を活用して、SFAの更新情報を社内LINEに通知する運用を取り入れたことで、1案件あたりの対応時間を短縮し、顧客満足度の向上にもつながっています。
今選ばれている国産SFAツール5選 特徴と価格を比較
国産SFAは、機能・価格・使いやすさのバランスが取れた製品が多く、初めてSFAを導入する企業にとって安心できる選択肢です。ここでは、2025年現在、導入実績や評判の高い代表的な国産SFAツール5つをピックアップし、それぞれの特徴と目安価格を比較します。
※価格は公式サイトや公表情報を元にした「目安」であり、導入形態や規模により異なる場合があります。
製品名 | 特徴 | 月額料金(目安) | 初期費用 | サポート体制 |
ネクストSFA | シンプルUI・サポート無料・初期費用都度見積もり。中小企業に最適 | 50,000円〜(1ユーザーあたり5,000円) | 都度見積もり | チャット・Zoom・無料相談あり |
eセールスマネージャー | 多機能・カスタマイズ柔軟。大手〜中堅企業に人気 | 3,500円~11,000円(1ユーザー) | 要見積もり | 訪問/オンライン導入支援あり |
GENIEE SFA/CRM | 視覚的に使いやすい設計で、定着率が高い | 34,800円〜98,000円(10ユーザー) | 要問い合わせ | サクセスマネージャーが運用支援 |
kintone(SFA用途カスタム) | 高い拡張性でSFA以外の業務にも応用可能 | 1,000円〜3,000円(1ユーザー) | 0円(別途構築費の可能性) | パートナーによる構築支援あり |
UPWARD | 外回り営業向けに特化。位置情報と活動履歴を自動記録 | 3,800円〜12,800円(1ユーザー) | 要見積もり | サポートデスク・導入支援あり |
選定理由別に見る「自社に合うツールはどれ?」
それぞれのSFAは方向性が異なります。検討時は「何を重視したいか」によって候補を絞るとスムーズです。
■ とにかく使いやすさと導入のしやすさを重視したい
→ ネクストSFA https://next-sfa.jp/
月額がリーズナブル、かつ無料で操作サポートが受けられる点が特長です。
シンプルなUIで、「Excelの延長」で使いたい企業に適しています。導入後の教育負荷が少ないため、ITに不慣れな中小企業でも導入しやすいです。
■ 本格的に営業全体を最適化・細かくカスタマイズしたい
→ eセールスマネージャー https://www.e-sales.jp/
ダッシュボードの自由設計、豊富な分析機能、外部ツール連携の柔軟性など、営業部門全体をしっかり管理したい企業におすすめです。
導入に手間はかかるが、その分だけ高度な運用が可能になります。
■ 最小構成から始めたい。必要な範囲だけSFA化したい
→ kintone https://kintone.cybozu.co.jp/
SFA機能はカスタム形式になりますが、「案件管理」「営業日報」など必要な機能だけを構築できます。将来的には人事・経理など他業務にも拡張可能なため、社内業務のDX基盤として使いたい企業に適しています。
■ 現場主導で、現地対応の見える化をしたい
→ UPWARD https://upward.jp/
訪問先での位置情報や活動内容を自動記録するため、日報の自動化や外回り営業の見える化が得意。地図ベースでの案件管理ができる点もユニークです。営業担当の行動を客観的に把握したい企業に向いています。
■ UIとサポートの両立、国産ならではの安心感を重視
→ GENIEE SFA/CRM https://chikyu.net/
セールス視点で作られており、データ入力・レポート作成がしやすい。中堅企業以上に支持されており、サポート担当が運用改善にも積極的に関与してくれるのが強みです。
このように、どのSFAも一長一短があり、「自社の営業課題に対して、どの特長がフィットするか」で選ぶことが重要です。
次のセクションでは、導入前に社内で準備しておくべき3つのポイントを解説します。
国産SFAを導入する前にやっておくべき3つのこと

国産SFAは導入しやすく、現場にもなじみやすい設計が多いため、「とりあえず始めてみよう」と軽い気持ちで導入を進めるケースも少なくありません。しかし、準備が不足したまま導入すると、定着せずに失敗するリスクもあります。
ここでは、SFA導入前に社内で必ず取り組んでおきたい“3つの準備”を紹介します。
1. 営業プロセスを整理し、「何を改善したいか」を明確にする
まず必要なのは、「SFAで何を解決したいのか」を言語化することです。
例えば、
- 案件の進捗状況が見えない
- 報告業務に時間がかかっている
- 担当者によって営業品質がバラつく
といった課題に対して、「商談のフェーズを統一して可視化したい」「日報を簡単に入力・共有できるようにしたい」など、SFAで実現したいゴールを社内で共有しておくことが重要です。
2. 入力項目や操作フローを“現場目線”で整理する
SFAが使われなくなる最大の理由は、「入力が面倒」「画面が複雑」という現場の不満です。導入前に、営業メンバーが日常的に行っている業務フローや、すでに使っている帳票を洗い出し、それに沿った入力項目を設計しましょう。
特に、最初から入力項目を盛り込みすぎないことがコツです。たとえば、「商談名・会社名・フェーズ・次回アクション」程度から始めて、運用状況を見ながら段階的に追加していく方法が効果的です。
3. 社内で推進リーダーを任命し、伴走体制をつくる
「導入は情報システム部がやる」「営業マネージャーがなんとかしてくれる」という属人的な丸投げでは、うまく定着しません。導入初期から社内に“リーダー”を任命し、現場と管理者の橋渡し役を明確にしましょう。
推進リーダーは、現場の声を吸い上げたり、操作方法をレクチャーしたり、ベンダーと連携して設定変更を調整するなど、継続的な活用を促進するキーパーソンになります。
この3つを導入前にしっかり準備することで、SFAは“ただのツール”ではなく、営業改革の心強いパートナーになります。次は、ネクストSFAが中小企業に支持される理由と特徴を見ていきましょう。
ネクストSFA 中小企業にも選ばれる“使いやすさ”と“価格”の理由
数ある国産SFAの中でも、特に中小企業からの支持を集めているのがネクストSFAです。導入ハードルの低さと、現場に根付く使いやすさ、そして充実した無料サポート体制が評価されています。ここでは、ネクストSFAがなぜ中小企業に選ばれているのか、その理由を3つの視点から紹介します。
1. 導入のしやすさ 月額50,000円台〜(10ユーザー)の手頃さ
SFA導入において、最初のネックとなるのが「コスト」。ネクストSFAは初期費用が都度見積もりで、月額も50,000円台からという手ごろな価格設定となっており、導入時の負担が少ないのが特長です。
機能制限のある“廉価版”ではなく、案件管理・顧客管理・日報機能・進捗レポートなど、営業活動に必要な機能がしっかり揃っているため、無理なく営業DXをスタートできます。
2. 使いやすい画面と柔軟なカスタマイズ性
ネクストSFAのUI(ユーザーインターフェース)は非常にシンプル。項目の追加や並び替えもドラッグ&ドロップで直感的に操作可能で、ITに不慣れな営業担当者でも迷わず使い始められます。
また、企業ごとの業務フローや報告スタイルに合わせて、入力項目を自由にカスタマイズできるのもポイント。「必要最低限から始めて、あとで拡張する」というステップ導入ができるため、段階的な社内定着にも向いています。
3. 専任サポートが無料で伴走 IT部門がなくても安心
中小企業では、社内にIT専任者がいないケースも多く、ツール導入に不安を感じる企業も少なくありません。ネクストSFAでは、導入前のヒアリング〜初期設定〜操作レクチャーまでを無料でサポートしてくれる体制が整っています。
- チャット相談
- Zoomでの個別操作支援
- メールによる設定アドバイス
といった支援がすべて無償で受けられるため、「設定がうまくいかない」「運用が回るか不安」といった初期の課題もクリアしやすくなっています。
シンプル・安価・親切。この3拍子が揃ったネクストSFAは、まさに“これから営業DXに挑戦したい中小企業”にとって心強い存在です。
まとめ:自社に合った“国産SFA”を選ぶために
営業支援ツール(SFA)は、単なるシステムではなく、営業現場の情報共有・効率化・成果向上を実現するためのパートナーです。特に国産SFAは、日本の商習慣や業務フローに合った設計がされており、導入のしやすさと現場定着のしやすさで多くの企業に選ばれています。
本記事では、国産SFAが注目される理由、選び方の評価軸、業種別の導入事例、主要5製品の特徴比較、そして導入前の準備とネクストSFAの魅力までを解説してきました。
大切なのは、“なんとなく”で選ぶのではなく、自社の営業課題に本当にフィットするツールを見極めること。UI、価格、サポート、拡張性など、重視したい要素を整理しながら、自社に合った一歩を踏み出していきましょう。