更新日:2024/08/01
CRM導入の費用は? クラウド・オンプレミス・自社開発ごとに細かく解説
【監修】株式会社ジオコード マーケティング責任者
渡辺 友馬
CRM(Customer Relationship Management)とは、顧客情報を一元管理して企業活動に役立てるシステムのことです。顧客一人ひとりに合わせたアプローチをしたい、効率的に顧客情報を管理したいなどの目的を持って、CRMを導入する企業が増えています。
しかし、ほとんどのCRMは導入にあたって費用がかかります。自社に合うCRMを導入できるように、費用面を確認しておきましょう。
本記事では、CRM導入の費用相場を、クラウド型とオンプレミス型、自社開発(スクラッチ開発)型に分けて解説します。ぜひ、参考にしてください。
※この記事は、2023年10月15日時点の情報をもとに執筆しています。
CRM導入の費用は?クラウド・オンプレミス・自社開発ごとに細かく解説
CRMは、クラウド型・オンプレミス型・自社開発型のいずれか該当します。クラウド型は、オンラインにアクセスしてサービスを利用します。オンプレミス型の場合は、社内にインフラ環境を構築してCRMを導入する仕組みです。既存のサービスを利用せず、自社に合うシステムを一から開発する企業も見られます。
CRM導入費用の相場を、それぞれのタイプごとに詳細に解説します。
クラウド型の場合
各サービスの最もリーズナブルなプランを10名で利用すると想定した場合に、クラウド型のCRMの導入費用相場は、1万~5万円程度となりました。初期費用は多くのクラウド型が無料で、ユーザー数相応の月額費用が課されるイメージです。
クラウド型のCRMの導入費用について、初期費用・月額費用・オプション費用に分けて内訳を解説します。
初期費用
クラウド型のCRMは、多くが初期費用無料で提供されています。インターネット環境が整備されている企業なら、利用にあたって特別な工事は必要ありません。
クラウド型のCRMは、オンラインを経由してサービスが所有するサーバーに顧客情報を保管しています。サービスからアカウントを発行してもらうだけで利用できるため、費用を抑えられるだけではなく、利用開始までの期間も短縮できるでしょう。
ただし、場合によっては、初期費用以外の名目で費用がかかる場合があるため注意してください。現状調査・プランの選定・導入サポートなどの費用がかかるサービスについては、契約前に内容を確認しておきましょう。
月額費用
前述したように、少人数で利用するなら、1万~5万円程度の月額費用を見ておくとよいでしょう。
月額費用は、「基本料金」と「ユーザー1名単位で発生する費用」で構成されています。例えば、クラウド型のEight Teamでは、基本料金が18,000円(税抜)で、ユーザー1名単位で発生する費用が別途500円(税抜)必要です(ユーザー10名までは基本料金のみで利用可能)。
また、高機能なプランを契約するほど、ユーザー1名単位で発生する費用は高くなります。例えば、Sales Cloudの場合、ユーザー1名単位で発生する費用は、最も割安なプランで3,000円(税抜)で、最も高いもので39,600 円(税抜)です。
※参考: Eight Team. 「Eight Teamの料金」
※参考: Salesforce. 「Sales Cloudの価格」
オプション費用
オプション費用に関しては、相場について具体的に言及できません。サービスによって、提供されるオプションは大きく異なるためです。オプション費用には、CRMに追加する機能分の費用や、サポート費用が含まれています。例えばネクストSFAの場合は、MA機能をオプションで付けると月額料金に3万円が加算されます。
月額費用を支払うだけで十分な機能を利用できるサービスもありますが、オプションを契約しないと使い勝手が悪いものもあるため注意しましょう。自社にとって必要な機能を洗い出し、オプション費用を加えたトータル費用で導入するサービスを選んでください。
※参考: ネクストSFA. 「料金案内」
オンプレミス(パッケージ)型の場合
クラウド型と比べると、オンプレミス型のCRMは導入費用が高くなりがちです。およそ50万~250万円程度と見ておきましょう。とはいえ、強固なセキュリティ体制の構築、機能拡張やシステム連携の自由度などはオンプレミス型の魅力です。費用対効果を意識して、オンプレミス型の導入を検討してください。
オンプレミス型のCRMについて、サーバー費用やライセンス費用、保守費用、パッケージ費用などの内訳を解説します。
サーバー費用
オンプレミス型のCRMを導入する場合は、自社でサーバー環境を構築する必要があります。サーバー費用は、5万~10万円程度が相場です。ただし、サーバー費用はスペックや用途によって大きく左右されます。例えば、ユーザーが増えるほど費用が高額になるため、従業員数が多い企業はユーザー数を絞る必要があるかもしれません。
設置したサーバーは継続して利用できますが、経年劣化により故障が発生する恐れがあるためメンテナンス費用を見積もっておきましょう。メンテナンスを怠ってサーバーにトラブルが発生すると、機能が停止したりソフトウェアに異常が発生したりします。
ライセンス費用
オンプレミス型では、CRMツールの利用時にライセンス費用がかかります。ライセンスの発行費用はユーザー1名単位で2万~10万円程度が相場で、月単位または年単位など決められた契約期間ごとにランセンス費用を請求されます。
永続ライセンスだと、1度ライセンスを費用を払ってしまえば追加費用はかかりません。維持費が大きく変わってくるため、ライセンスの契約期間は必ず確認しておきましょう。
なお、ユーザーが増える場合は、追加分のライセンス発行してもらい、相応の費用を支払います。サービスがバージョンアップした場合も、新しくライセンスの購入を求められる場合があります。
保守費用
保守業務を外部委託する場合の費用相場は、年間で5万~30万円程度です。保守業務には、以下の内容が含まれます。
- システムのメンテナンスや改良、機能強化
- 不正アクセスの監視
- セキュリティ対策
- トラブル時の不具合対応
- 復旧作業
このように、オンプレミス型のCRMには多くの保守業務があります。外部委託せず自社で専門部門を設けての対応も可能ですが、人件費がかかり、専門的知識を持つ人材の確保に難航するかもしれません。
CRMは大切な顧客情報を蓄積しているため、トラブルが起きると企業は大きなダメージを受けます。自社で保守業務ができない場合は、早急に外部委託を検討しましょう。
パッケージ費用
ライセンス費用とは別に、オンプレミス型のCRMではパッケージ費用もかかります。パッケージ費用とは、社内サーバーに導入するCRMのソフトウェアのことです。
パッケージ費用の相場は3万~10万円程度で、ユーザー数が多いほど高額になるものもあります。例えば、オンプレミス型のDesknet’s NEOのにおけるスモールライセンスのパッケージ費用は、5ユーザー分だと39,800円(税抜)ですが、10ユーザー分だと64,300円(税抜)です。
また、同サービス内で機能が異なるプランが提供されている場合は、高機能なものほどパッケージ費用も高くなりがちです。
※参考: Desknet’s NEO. 「スモールライセンス価格」
スクラッチ開発の場合
スクラッチ開発(自社開発)型では、自社に合うCRMを一から構築します。使いやすいシステムができる反面、費用がかさみがちなところに注意しましょう。
スクラッチ開発型のCRMを導入すると、一般的に200万~300万円程度必要です。業務内容によっては、数千万円規模のシステムを導入する企業も見られます。また、オンプレミス型と同じく、スクラッチ開発型の場合も保守費用がかかります。
CRMを導入するならネクストSFA
CRMの導入費用は、クラウド型・オンプレミス型・スクラッチ開発型で大きく変わります。クラウド型のCRMの導入費用相場は1万~5万円程度、オンプレミス型なら50万~250万円程度、スクラッチ開発に至っては200万~300万円程度にもなります。費用対効果を検討して、導入するCRMを決めましょう。
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CRMを導入するなら、ぜひネクストSFAをご検討ください。