更新日:2023/06/21
使い分けが重要!オープンクエスチョン、クローズドクエスチョンの使い方とは?
【監修】株式会社ジオコード マーケティング責任者
渡辺 友馬
たむらさんしっかりしている人- ・趣味:ゴルフ、DJ
・的確なコンサルでクライアントからの信頼が厚い
・感情は子宮に忘れてきたらしい
もりくん田村さんの後輩- ・趣味:海鮮、テレビゲーム
・どこにでもいる普通の平社員のクローン。
何が起きてるの???
魚なら、僕がどんな質問をしても優しく微笑んでくれるので、
話しかけているんです。
わかっていれば人間とも話す気になるかな?
そういうコツを解説するからさ。その魚を片付けてよ。
この記事の目次はこちら
オープンクエスチョンとは
『あなたの好きな魚はなんですか?』とかね。
オープンクエスチョンの質問例
より多くの情報を引き出したい場面でよく使われるよ。
「貴社の業界では、Aのような課題をもった企業様が多いと思うのですが、貴社ではいかがですか?」
「貴社のビジネスの目的やゴールって何ですか?」
「貴社のHPを拝見したのですが、メディア露出がすごいですね!どちらの媒体を使って広報活動を行ってるのですか?」
「貴社は営業力が非常に強いと思うんですけど、どのような教育をしてらっしゃるのですか?」
クローズドクエスチョンとは
『あなたはアジとサンマどっちが好きですか?』みたいな、
選択肢だったり、はい・いいえで答えれる質問のこと。
クローズドクエスチョンの質問例
質問例としてはこんな感じ。
「現在のシステムは、A・Bのどちらをお使いですか?」
「このご提案の最終決定者は社長ですか?」
「現在の課題は、○○○という事で間違いなかったでしょうか?」
「稟議用に再度お見積りをお作りしますが、よろしいでしょうか?」
POINT
■オープンクエスチョンは、相手に自由に回答してもらう質問です
ベースとして「5W1H(What・When・Why・Where・Which・How)」を使って質問をします
■クローズドクエスチョンは、相手の回答を限定して答えてもらう質問です
ベースとしてyes/noや選択肢で回答できる質問をします
オープンクエスチョンとクローズドクエスチョンの使い分け方
『サンマ』って答えたとき、どういう経路で答えに至ったか考えるとわかりやすいよ。
『魚』の中から、選択する必要がある。
頭の中はこんな感じになる。
『好きな魚は?』
↓
魚を思い浮かべる
↓
たくさんある魚から好きなものを見つける
↓
サンマ
『アジとサンマどっちが好き?』
↓
2つの中からどっちが好きか考える
↓
サンマ
基本的にはオープンクエスチョンの方が、回答者が考える要素が多いんだよね。
なので、対比するとこんな感じ。
オープンクエスチョン | クローズドクエスチョン | |
回答側の心理的障壁 | 高い | 低い |
回答の予測 | しにくい | しやすい |
回答に期待できる情報量 | 多い | 少ない |
適している状況 | ・より議論を深めたい場合 ・情報を引き出して会話を広げたい場合 |
・迅速かつ明確に回答が欲しい場合 ・こちらが期待している回答が欲しい場合 |
一番大切なのは、「会話の流れを読む事」に尽きるよ。
その流れに合わせて、それぞれの質問方法を使い分け、
スムーズなコミュニケーションをとる事が重要だから。
0から会話を始めるならクローズからオープンへ
例えば商談とかで始めてあった人とやり取りするなら、
「クローズドクエスチョン」→「オープンクエスチョン」の流れで会話を進めてみるといいよ。
ある程度しゃべってもらえたら、オープンクエスチョンで話を広げていくってイメージで。
同意を得ながら、何問か答えてもらいましょう。
まあ、NOっていう方もあんまりいい気はしないと思いますが。
尋問みたいにとらえられて、圧迫感がでてくるから、2~3問くらいで、
オープンクエスチョンを投げてみる。
私がお客さんということでやろうか。
使い分けの具体例
~商談がはじまってから~
~商談がはじまってから~
現在の顧客管理ツールはエクセルなのですよね?(クローズ)
切り替えをご検討される方が多いんですけど、貴社ではどういったきっかけでSFAを検討し始めたんですか?(オープン)
営業さんを増やしたんだけど、使う人が増えると一つのファイルを共有することで、結構弊害が出てきて。。。
特に弊害として感じられていることは何でしょうか??(オープン)
オープンクエスチョンは続けると、回答者が考えるのに疲れちゃうから、ときおり、クローズドクエスチョンを挟むといいよ。
その辺はまたの機会に紹介するよ~。
POINT
■オープンクエスチョン・クローズドクエスチョンそれぞれの質問はどのような返答がくるのか、
またその質問をする事で、相手にどのような印象を与えるのかが変わります。
■「会話の流れを読む事」を意識しながら、適した形の質問を投げてみましょう。
スムーズなコミュニケーションをとることにつながります。
■それぞれの質問型の適したタイミングは以下の通りです。
【オープンクエスチョン】
・より議論を深めたい場合
・情報を引き出して会話を広げたい場合
【クローズドクエスチョン】
・迅速かつ明確に回答が欲しい場合
・こちらが期待している回答をしてほしい場合
■それぞれの質問ばかりを連続すると、回答者に以下のようにとらえられる可能性があります。
・オープンクエスチョンを連続すると→回答を考えることに疲れる
・クローズドクエスチョンを連続すると→尋問のように感じる
一方の質問を続けすぎていると感じたら、質問の形を切り替えてみましょう。