CRMとメールを連携する方法|できることや導入メリットを解説
【監修】株式会社ジオコード クラウド事業 責任者
庭田 友裕
CRM(顧客関係管理システム)とメールを連携すると、顧客とのメールのやり取りを顧客情報とあわせて管理できるようになります。メールの送受信履歴を自動で記録できるため、入力作業の削減や情報共有の効率化につながります。
また、営業担当者だけでなく、カスタマーサポートやマーケティング部門も顧客とのコミュニケーション履歴を確認できるため、一貫した顧客対応を実現しやすくなります。
この記事では、CRMとメールを連携する概要やできること、導入するメリット、設定方法、運用時の注意点について解説します。

CRMとメールを連携するとは
CRMとメールを連携すると、メールの送受信履歴を顧客情報と紐づけて管理できるようになります。顧客とのコミュニケーション履歴を一元化することで、対応品質の向上や業務効率化が期待できます。
ここでは、CRMとメール連携の基本について解説します。
CRMとメール連携の概要
CRMとメールの連携とは、メールサービスで送受信した内容をCRMへ取り込み、顧客情報とあわせて管理する仕組みです。
例えば、顧客とのメールのやり取りを自動でCRMへ記録したり、メールアドレスをもとに顧客情報へ紐づけたりできます。過去の対応履歴を時系列で確認できるため、担当者が変わってもスムーズな顧客対応が可能です。
APIを利用した連携が一般的
CRMとメールサービスは、APIや標準連携機能を利用して連携する方法が一般的です。
APIを利用することで、メール履歴や、一部のCRMでは添付ファイルもあわせて管理できます。
また、CRMによってはメールサービスとの標準連携機能や外部連携サービスに対応している場合もあり、追加開発を行わずに導入できるケースもあります。
顧客情報とメール履歴を一元管理できる
CRMとメールを連携することで、顧客情報とメール履歴をまとめて管理できます。
顧客ごとの問い合わせ内容や商談履歴を確認しながら対応できるため、顧客対応の品質向上につながります。また、営業担当者だけでなく、カスタマーサポートやマーケティング部門も同じ情報を共有しやすくなり、組織全体で一貫した顧客対応を実現できます。

CRMとメールを連携してできること
CRMとメールを連携すると、メールの送受信履歴を顧客情報と紐づけて管理できるようになります。顧客とのコミュニケーションを一元化することで、対応履歴の共有や顧客管理の効率化につながります。
メールの送受信履歴を管理する
送受信したメールをCRMへ自動で記録し、顧客情報と紐づけて管理できます。
顧客ごとのメール履歴をまとめて確認できるため、過去のやり取りを把握しながら対応できます。また、メールを手作業で登録する必要がなくなり、入力漏れや記録漏れの防止にもつながります。
顧客情報とメールを紐づける
メールアドレスをもとに、送受信したメールを顧客情報へ自動で紐づけることができます。
顧客ごとのコミュニケーション履歴を一元管理できるため、「いつ・誰が・どのような対応をしたのか」を把握しやすくなります。担当者が変更になった場合でも、スムーズな引き継ぎが可能です。
メールテンプレートを活用する
メールテンプレート機能を備えたCRMでは、定型メールを効率的に送信できます。
問い合わせへの返信やフォローメール、お知らせメールなどをテンプレート化することで、メール作成の時間を短縮できます。また、担当者による文章のばらつきを抑え、一定品質の顧客対応を実現できます。
顧客対応履歴を共有する
メール履歴をCRMへ蓄積することで、顧客対応の状況をチーム全体で共有できます。
営業担当者だけでなく、カスタマーサポートやマーケティング部門も対応履歴を確認できるため、問い合わせ対応や引き継ぎをスムーズに行えます。情報共有が進むことで、顧客満足度の向上にもつながります。

CRMとメールを連携するメリット
CRMとメールを連携することで、顧客情報とメール履歴を一元管理できるようになります。入力作業を効率化できるだけでなく、顧客対応の品質向上や情報共有の強化にもつながります。
入力作業を効率化できる
送受信したメールをCRMへ自動で記録できるため、同じ内容を手作業で登録する必要がありません。
入力作業を削減できることで、転記ミスや記録漏れを防止できます。また、担当者は事務作業の負担を軽減し、顧客対応や関係構築により多くの時間を使えるようになります。
顧客対応の品質を向上できる
顧客ごとのメール履歴をCRMで確認できるため、過去のやり取りを踏まえた対応が可能になります。
問い合わせ内容や対応履歴を把握したうえで対応できるため、一貫性のあるコミュニケーションを実現できます。担当者が変更になった場合でも、過去の情報を引き継ぎやすくなります。
情報共有をスムーズに行える
メール履歴をCRMへ集約することで、営業担当者だけでなく、カスタマーサポートやマーケティング部門とも情報を共有しやすくなります。
顧客対応の状況をリアルタイムで確認できるため、対応漏れや重複対応を防止できます。また、部署をまたいだ連携もスムーズになり、顧客満足度の向上につながります。
顧客管理を効率化できる
顧客情報とメール履歴をまとめて管理することで、必要な情報へすぐにアクセスできます。
情報を探す時間を削減できるだけでなく、継続的な顧客フォローや提案活動にも活用しやすくなります。顧客との関係を長期的に構築するための基盤としても役立ちます。

CRMとメールを連携する方法
CRMとメールを連携する方法は、利用しているCRMやメールサービスによって異なります。標準機能で対応している製品もあれば、APIや外部ツールを利用するケースもあるため、自社の環境や運用方法に合った方法を選ぶことが重要です。
APIで連携する
CRMとメールサービスを柔軟に連携したい場合は、APIを利用する方法が一般的です。
APIを利用すれば、メールの送受信履歴をCRMへ自動で登録したり、顧客情報とメールを紐づけたりできます。また、APIや外部連携ツールを利用することで、メール受信をきっかけに担当者へ通知することもできます。
ノーコード連携ツールを利用する
専門的な開発を行わずに連携したい場合は、ノーコード連携ツールを利用する方法があります。
テンプレートや設定画面を利用することで、CRMとメールサービスを比較的簡単に接続できます。メール履歴の自動登録や通知設定なども短期間で導入できるため、IT担当者が少ない企業でも利用しやすい方法です。
標準連携機能を利用する
一部のCRMでは、メールサービスとの標準連携機能を提供しています。
標準機能を利用すれば、追加開発や外部ツールを導入することなく連携できる場合があります。導入コストや運用負担を抑えられる一方で、対応しているメールサービスや利用できる機能は製品によって異なるため、事前に確認しておくことが重要です。

メール連携を活用するなら「ネクストSFA/CRM」
メール連携を最大限に活用するには、メール履歴だけでなく、顧客情報や案件情報まで一元管理できるSFA・CRMを選ぶことが重要です。
ネクストSFA/CRMでは、顧客とのメール履歴や対応履歴を顧客情報・案件情報と紐づけて管理できるため、営業活動からアフターフォローまで一貫した情報共有を実現できます。また、APIや各種外部サービスとの連携にも対応しており、自社の業務フローに合わせた柔軟な運用が可能です。
メールを起点とした顧客対応の効率化や情報共有を進めたい企業は、ネクストSFA/CRMの導入を検討してみるとよいでしょう。

CRMとメールを連携する際の注意点
CRMとメールを効果的に活用するためには、同期するメールやアクセス権限を適切に管理することが重要です。導入前に運用ルールを整備することで、安全かつ効率的な運用につながります。
同期するメールを整理する
すべてのメールをCRMへ保存すると、必要のない情報まで蓄積される可能性があります。
顧客対応に関係するメールや業務で必要なメールを中心に同期することで、CRM内の情報を整理しやすくなります。また、必要な情報を素早く見つけられるため、業務効率の向上にもつながります。
アクセス権限を適切に管理する
メールには顧客情報や機密情報が含まれるため、適切なアクセス権限を設定することが重要です。
部署や役職ごとに閲覧・編集権限を設定し、必要なユーザーだけがアクセスできるようにすることで、情報漏えいのリスクを軽減できます。
運用ルールを整備する
メール連携を導入しても、運用ルールが整備されていなければ十分な効果は得られません。
どのメールをCRMへ保存するのか、テンプレートをどのように管理するのかなどを事前に決めておくことで、運用のばらつきを防げます。また、定期的に運用状況を見直すことで、CRMとメール連携をより効果的に活用できます。

よくある質問
メール連携にAPIは必要ですか?
APIを利用した連携が一般的ですが、必ずしもAPI開発が必要というわけではありません。
利用しているCRMによっては、メールサービスとの標準連携機能やノーコード連携ツールに対応している場合があります。自社の運用方法や必要な機能に応じて、最適な連携方法を選びましょう。
どのメールサービスと連携できますか?
連携できるメールサービスは、利用しているCRMによって異なります。
一般的には、GmailやOutlookなどの主要なメールサービスとの連携に対応している製品が多くあります。導入前に、利用しているメールサービスとの互換性や利用できる機能を確認しておくことが重要です。
添付ファイルも連携できますか?
利用しているCRMやメールサービスによっては、添付ファイルもあわせて管理できる場合があります。
提案書や見積書、契約書などのファイルをメール履歴と紐づけて保存できるため、必要な資料を探す手間を削減できます。ただし、保存できるファイル形式や容量には制限がある場合もあるため、事前に対応状況を確認しておきましょう。

まとめ
CRMとメールを連携することで、メールの送受信履歴を顧客情報とあわせて一元管理できるようになります。入力作業の効率化だけでなく、顧客対応履歴の共有や情報管理の最適化にもつながるため、顧客対応の品質向上や業務効率化が期待できます。
また、APIだけでなく、標準連携機能やノーコード連携ツールを利用できるCRMもあるため、自社のシステム環境や運用方法に適した連携方法を選ぶことが重要です。メール連携を活用し、顧客情報をより効果的に管理しながら、組織全体の生産性向上を目指しましょう。
CRMについて詳しく知りたい方は「CRMとは?機能や導入メリット・活用法までやさしく解説」、Outlookとの連携について知りたい方は「CRMとOutlookを連携するメリットとは?できることや設定方法を解説」もあわせてご覧ください。

