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更新日:2020/10/22 

SWOT分析って?マーケティングの基本を理解して効果的な戦略を練ろう!

SWOT分析とは計画や経営戦略などの現状分析を行う時に使われるフレームワークのことを指します。
うまく活用することで、強みを活かし、弱みを改善する施策を打ち出すことにつながります。
 
こちらの記事では、定義、実践方法などを紹介しますので、参考にしていただければ幸いです。

SWOT分析とは

SWOT分析はマーケティング手法の一つで、企業の内部環境・外部環境の2つを分析します。
具体的には内部環境・外部環境の中のプラス要因とマイナス要因の分析になります。

・内部環境
Strength(強み)、Weakness(弱み)
・外部環境
Opportunity(機会)、Threat(脅威)

この4つの項目について分析を行い、方向性・改善策を洗い出します。
そして、新たな経営戦略を導くことができるのです。

この頭文字をとってSWOT(スウォット)分析となります。

では「内部環境」「外部環境」はどんなことを指すのでしょう?
まずはそれぞれ、簡単に紹介します。

内部環境


会社の内部にある資源や特質のことです。
例えばサービス内容やブランドの影響力、ノウハウや技術といった項目が該当します。
強みや弱みを知ることで、どのように戦略だてるかを明確にしていきます。
 
分析することで、社内の強みを最大限活かし 、社内の弱みを補う戦略の構築に繋がります。
 
・Strength(強み)
そのままですが、自社がもつ「長所」を指します。

・Weakness(弱み)
Weaknessは、自社の「短所」を指します。

長所は伸ばし、短所は改善する…
分析を通じて、改善の糸口を見つけることができそうですね!

外部環境



外部環境は、市場・社会状況などの、マクロ視点から分析を行います。
具体的にはOpportunity(機会)とThread(脅威)を洗い出すのですが、その前にマクロ環境の分析である「PEST分析」と組み合わせること一般的で効果的です。

・Opportunity(機会)

Opportunityというのは、ビジネスチャンスとなるような環境の変化を指します。
ポイントは、どんなに小さくてもチャンスとなるような要因を1つでも多く出すことです。

みたいなことが該当します。
SWOT分析ではこの「機会」の分析が起点になって、強化や改善を実施していきます。
とても重要なフェーズであることを認識いただければと思います。

 
・Threat(脅威)

Threatは、長所を打ち消す環境の変化・脅威を指します。
脅威を知ることで、ビジネスにおけるリスクの回避に繋がります。
機会同様、小さなことでも「脅威となりうる可能性」は、全て出しましょう。

外部要因は基本的には制御できません。
ですが、脅威には万全の体制で備え、機会は逃さず最大限活かしていきたいところですよね。
知っている・知らないで戦略に差が出てきますので、マーケティングを行ううえでとても大切です。

SWOT分析の重要性

ご説明した通り、SWOT分析では自社の状況をはじめ、政治や経済・社会動向・ユーザーニーズなどの市場動向、ビジネスをとりまく環境まで調査を行います。

これにより「自社でコントロールできない領域からビジネスチャンスを見出す」事に繋がる可能性が生まれる訳です。
 
ですが、SWOT分析にはメリットとデメリットが存在します。
以下にまとめましたので、ご覧ください。

SWOT分析のメリット

自社が置かれている状況を客観的に把握することができます。
これは、「外部環境」の分析で、特に理解が深まります。

SWOT分析ではそうやって抽出した情報から、「多くの戦略」を練ることが可能です。
各戦略について議論することで、ビジネスに関する状況を関連するメンバーが深く理解できるようになります。
ビジネス理解&戦略構築を同時に実現できる点は、SWOT分析のメリットになります。

SWOT分析のデメリット

SWOT分析では内部・外部の環境を「強み」と「弱み」に分類します。
強みなのか弱みなのか曖昧な項目や、強み且つ弱みのような項目の分析には不向きです。
 
また、調査範囲が自社はもちろん競合や法律、業界の動向など幅広いため、認識が間違っていたり、曖昧な常態だと正しい分析ができません
行った分析や、そこから出した戦略はしっかり共有・議論し、精査するようにしましょう。

SWOT分析の目的

SWOT分析の目的は以下です。

SWOT分析では、現状の課題を把握した上で、指針・施策を決定していきます。
漠然とした問題でもSWOT分析のフレームワークを使い整理することが可能です。
※導き出される成功要因をKSFと言います。

課題が整理され、KSFを見える化できれば、戦略を構築するのに役立ちますね!

SWOT分析の手法

SWOT分析の分析方法・手順を紹介していきます。
手順を踏んでお話ししますので、ぜひ参考にしてください。

1:外部環境を分析する

SWOT分析では、機会(Opportunity)と脅威(Threat)の分析を先に行います。
ビジネスにおいてどんな機会や脅威が存在し、それが自社にどんな影響を与え、どう対応するか。
検討していくために、まずは機会と脅威の確認が必要になるためです。
 
外部環境の幅は広く、顧客や競合、市場、法律、経済、技術など調べることがたくさんあります。
どこからどう手を付けていいか難しいと思いますので、外部環境の分析に役立つフレームワークを紹介します。
 

〇 PEST分析
ビジネスをとりまく「マクロ環境」を分析するフレームワークです。
PESTは政治(Political)・経済(Economical)・社会(Social)・技術(Technological)の4項目の頭文字になります。
 
外部環境の分析を行う際、マクロ環境の分析から始めることを推奨します。
ここを洗い出したうえで、対策を練り、自社の状況を当てはめていくためです。
 

※PEST分析の詳細はこちらの記事をご覧ください。
PEST分析とは?外部環境の分析ならPEST分析を使おう!
〇 5フォース分析
ビジネスを行う業界について収益性に関わる、以下の5要因の分析を行うフレームワークです。

  • 新規参入の脅威
  • 代替品の脅威
  • 競合他社(同業者間)との敵対
  • 買い手の交渉力
  • 売り手の交渉力

上記要因の一つ一つを分析し、発達しているほど「魅力がない」業界と判断します。
例えば業界が飽和状態で、凄く強い「競合他社」が多数いてはビジネスの難易度が上がります。
外部環境調査の一つとして、とても役立つフレームワークです。

※5フォース分析の詳細はこちらの記事をご覧ください。
ファイブフォース分析(5F分析)とは?戦略構築・活用方法をご紹介!
〇 3C分析
市場/顧客(Customer)・競合(Competitor)・自社(Company)の3つを分析し、マーケティング環境を把握するフレームワークです。
市場/顧客・競合に関しては、マーケティングの代表的な外部環境になります。
 
戦略を練るならまずは戦場やライバルを知る必要がある…
3C分析を使うことで、把握することができる項目ですね。
 

※3C分析の詳細はこちらの記事をご覧ください。
営業戦略の羅針盤「3C分析」 事例と分析方法を伝授

2:内部環境を分析

次に、内部環境の分析をしていきます。


外部環境の分析が完了したら、次に内部環境(自社)の分析を行います。
品質や価格、人材といった自社で調整できるものが内部環境に該当します。
 
この分析には「外部環境の分析結果」を使います。
外部環境で出した項目を見ていき、一つ一つに関して「自社にプラスorマイナス働く?」という問いかけをしていきます。
 
これに対し、「〇〇があるからプラスに働く(〇〇の改善で更に良くなる)」「〇〇を治せばマイナスにはならない」といった見方をしていきます。
この「〇〇」の部分が「強み」や「弱み」になります。
 
注意点として「本当に強み・弱みになっているのか」を検討することがあげられます。
「一応商材として扱っている」「対応は可能」みたいなものは強みにはなりません。
※こうなるとむしろ弱みですね…
 
客観的な事実に基づいて決めるようにしてください。
例えば「競合と比較して料金に優位がある」といった事実は確実な強みです。
他にも「サービスの対応可能エリアが広い」「SNSやWeb上で情報拡散の優れた手段を所持」といった事実やデータに基づく項目を、強みや弱みに分類するようにしましょう。

3:戦略決め(クロスSWOT分析)

最後に、目標達成のための戦略を立てます。
この時に「クロスSWOT分析」を行います。
画像のように各項目を組み合わせ、より具体的な「戦略」を立てていきましょう。

クロスSWOT分析では『強み×機会』『強み×脅威』『弱み×機会』『弱み×脅威』の4つの項目を組み合わせて検討するポイントを考えます。

この時、一番重要なのが「強み×機会」です。
強みを生かしながら、機会を最大限活用することで、市場拡大、売り上げUPにつながります。

まとめ

SWOT分析はマーケティング戦略立案の、有名なフレームワークです。
ただ、これを使いこなすには、他のフレームワークを組み合わせる必要があり、テクニックや戦略を立てていくのに必要なポイントを熟知する必要があります。

SWOT分析は戦略やマーケティングの方向性を明らかにするまでは、必ず形にするようにしましょう。
分析が曖昧だったり、データを集めて課題を出しただけで終わっているSWOT分析では意味がありませんからね。

SFAは活用されてこそ意味がある

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