CRMチェックリスト一覧|使われない原因と改善策がわかる30項目
【監修】株式会社ジオコード クラウド事業 責任者
庭田 友裕
CRMを導入したものの、入力が続かないと悩む企業担当者もいるでしょう。情報は登録されていても、会議や顧客対応に生かせない場合があります。こうした状況を改善するには、現場への入力依頼に加え、運用の仕組みを点検することが大切です。
CRMは、顧客との関係を管理する考え方や、そのためのシステムを指します。顧客情報や対応履歴を共有し、営業・マーケティング活動に役立てるものです。ただし、使う目的や担当者の役割が曖昧なままでは、活用が進みにくくなります。
そこで本記事では、CRMの導入前後に使えるチェックリスト30項目をご紹介します。使われない原因の見つけ方と、確認結果に応じた改善策も解説します。営業責任者や運用担当者の方は、自社の状況を見直す際に参考にしてください。
CRMチェックリスト一覧:使われない原因を確認する30項目
CRMの活用状況は、目的や入力方法、データ品質などを分けて確認すると整理しやすくなります。ここでは、確認する項目を6つの分類にまとめました。自社の運用に照らし合わせ、次の4つの選択肢で回答してください。
| 確認結果 | 判断の目安 | 次に行うこと |
| はい | 必要な準備ができている、または実際に運用できている | 状況が維持されているか定期的に確認する |
| いいえ | 必要な準備や運用ができていない | 原因を確認し、改善の候補にする |
| 未確認 | 実態を確認できていない | 担当者への聞き取りやデータ確認を行う |
| 対象外 | 自社の業務や導入段階では該当しない | 対象外とした理由を残す |
このチェックリストは、運用を見直すための確認項目です。未達の項目数だけで、CRMの良し悪しを決めるものではありません。影響が大きい課題から改善を進めましょう。
CRMの導入目的・運用体制を確認するチェックリスト
CRMを使う目的と、運用を担う人が決まっているかを確認します。システムの管理者だけに任せると、現場での入力や活用が進まない場合があります。関係する部門と管理職も交え、役割を整理することが大切です。
| No. | チェック項目 | 確認結果 |
| 1 | CRMで解決したい業務課題と導入目的を関係者が共有しているか | 未確認 |
| 2 | CRM活用の成果を確認する指標を決めているか | 未確認 |
| 3 | CRMの運用責任者と部門ごとの担当者を決めているか | 未確認 |
| 4 | CRMに誰が何をいつ入力・更新するかを決めているか | 未確認 |
| 5 | 管理職がCRMの情報を使って判断・指示しているか | 未確認 |
例えば、「顧客対応の引き継ぎを円滑にする」なら、対応履歴の共有が必要になります。目的を具体化すると、入力する情報と確認する指標も選びやすくなるでしょう。
CRMへの入力負担・使いやすさを確認するチェックリスト
CRMへの入力は、日常業務の中で無理なく続けられることが重要です。必須項目の多さや二重入力が、現場の負担になっていないか確認しましょう。導入前は実際の業務を想定し、導入後は利用者の操作を見て点検します。
| No. | チェック項目 | 確認結果 |
| 6 | CRMの必須入力項目を業務で使う情報に絞っているか | 未確認 |
| 7 | 同じ情報をCRMと他のツールに二重入力せずに済むか | 未確認 |
| 8 | CRMで日常の入力・更新を迷わず行えるか | 未確認 |
| 9 | 現場で使う端末から必要なCRM情報を入力・確認できるか | 未確認 |
| 10 | 現場の利用者がCRMのテスト運用を行い、不便な点を確認しているか | 未確認 |
使いやすさは、管理者の画面だけでは判断できません。外出先での利用や、問い合わせ対応中の入力なども確かめてください。不便な操作を特定できれば、設定を見直す箇所が明確になります。
CRMの顧客データ品質を確認するチェックリスト
CRMの情報を判断に使うには、顧客データが正しく整理されている必要があります。表記の違いや重複があると、顧客の履歴や集計結果が分散してしまいます。登録時のルールと、登録後の点検方法を併せて確認しましょう。
| No. | チェック項目 | 確認結果 |
| 11 | CRMで必要な顧客・見込み顧客の情報を一元管理できるか | 未確認 |
| 12 | CRMの登録項目の意味や表記ルールを統一しているか | 未確認 |
| 13 | CRM内の同じ顧客の重複登録を確認・整理しているか | 未確認 |
| 14 | CRMの顧客情報や対応状況の更新漏れを確認しているか | 未確認 |
| 15 | CRMに移行したデータの件数・項目・履歴を検証しているか | 未確認 |
例えば、同じ会社が正式名称と略称で登録されていないか点検します。移行したデータは、件数の一致に加え、顧客と対応履歴の紐づけも確認してください。件数が合っていても、必要な履歴が参照できない場合があるためです。
CRMの情報活用・効果測定を確認するチェックリスト
CRMに情報を蓄積するだけでは、顧客対応や施策の改善につながりにくくなります。会議や日々の業務で、情報を参照する場面があるか確認しましょう。利用状況と、業務上の成果を分けて見ることも大切です。
| No. | チェック項目 | 確認結果 |
| 16 | CRMの情報を営業会議や部門間の情報共有で使っているか | 未確認 |
| 17 | CRMの情報が担当者の顧客対応や次の行動に役立っているか | 未確認 |
| 18 | CRMの成果指標を確認できるレポート・分析画面があるか | 未確認 |
| 19 | 週次でCRMの利用状況と施策・営業活動の変化を振り返っているか | 未確認 |
| 20 | 月次でCRM活用の成果を確認し、施策や運用を見直しているか | 未確認 |
営業部門では商談の進捗や対応漏れ、EC事業では購入履歴や再購入の状況などが確認対象になります。事業に合った情報を選び、次の行動を決める材料として使ってください。
CRMの教育・定着支援を確認するチェックリスト
CRMの操作方法が分からなければ、現場の利用は止まりやすくなります。初回の研修に加え、困ったときに調べたり相談したりできる環境を確認しましょう。担当者の交代や運用変更後の教育も、点検の対象です。
| No. | チェック項目 | 確認結果 |
| 21 | CRMの利用開始時に役割別の操作研修を行っているか | 未確認 |
| 22 | CRMの操作マニュアルやよくある質問をすぐ確認できるか | 未確認 |
| 23 | CRMの操作や不具合を相談できる窓口があるか | 未確認 |
| 24 | CRMを使う現場の不満・改善要望を定期的に集めているか | 未確認 |
| 25 | 新任者への教育やCRM運用の変更後の再研修を行っているか | 未確認 |
研修は、利用者が担当する業務に沿って行うと理解しやすくなります。顧客の検索、履歴の入力、引き継ぎなどを実際に操作してもらいましょう。説明を聞いたかだけでなく、自分で操作できるかも確認してください。
CRMの機能・連携・管理要件を確認するチェックリスト
CRMの機能や管理方法が、自社の業務に合っているかを確認します。連携、権限、データ保護、運用コストまで含めて点検することが大切です。必要な情報を利用できない状況も、活用を妨げる原因になります。
| No. | チェック項目 | 確認結果 |
| 26 | CRMの機能が自社の顧客管理・営業・マーケティング業務に合っているか | 未確認 |
| 27 | CRMと必要な既存システム・データソースを連携できるか | 未確認 |
| 28 | CRMの閲覧・編集権限を役割に合わせて設定しているか | 未確認 |
| 29 | CRMの顧客データの保護・バックアップ・管理ルールを確認しているか | 未確認 |
| 30 | CRMの料金・連携・教育・保守を含む運用コストと支援体制を確認しているか | 未確認 |
EC-CUBEなどを使う企業では、顧客・受注データの連携方法を確認しましょう。連携の可否は、製品や契約内容、導入環境によって異なります。必要な項目や更新頻度を整理し、管理者や提供会社に確認してください。
CRMチェックリストの使い方:確認結果から課題を整理する
CRMチェックリストは、回答を埋めた後の整理が重要です。確認できていない項目と、改善が必要な項目を分けて扱いましょう。ここでは、確認する段階と優先順位の決め方を解説します。
CRM導入前と導入後でチェックリストの確認方法を変える
導入前と導入後では、同じ項目でも確認する対象が異なります。導入前は準備や実現できる条件、導入後は実際の運用状況を確かめましょう。想定と実態を区別することで、見落としを減らせます。
| 導入段階 | 主に確認すること | 確認方法の例 |
| 導入前 | 目的、担当者、必要な機能、移行や教育の準備 | 要件整理、操作確認、担当者への聞き取り |
| 導入直後 | 入力方法、データ移行の結果、操作上の不便 | 実際のデータ照合、テスト運用、利用者への聞き取り |
| 運用中 | 更新状況、情報の活用、成果、運用ルール | 更新履歴、会議での利用状況、指標の確認 |
例えば、移行前のデータ検証は「未確認」とし、検証の時期を決めておきます。まだ実施できない項目を、一律に「対象外」にしないよう注意してください。
「いいえ」と「未確認」を分けてCRMの課題を洗い出す
「いいえ」は課題が確認できた状態で、「未確認」は判断材料が足りない状態です。両者を分けると、改善作業と事実確認を整理できます。担当者の印象だけで判断せず、実際の操作や履歴も確認しましょう。
例えば、更新漏れの有無が分からない場合は、代表的な顧客情報を抽出します。対応があった日と、CRMを更新した日を照合してください。更新が遅れる理由まで確認すると、入力ルールや操作方法の問題を見つけやすくなります。
確認結果には、判断した根拠を簡潔に残しておきましょう。「担当者に確認した」「更新履歴を調べた」などの記録があれば、次の点検で比較できます。
CRMの入力負担と活用への影響から改善の優先順位を決める
改善する順番は、未達項目の数だけで決めないことが大切です。顧客対応への影響や現場の負担を確認し、着手する課題を選びましょう。情報の信頼性や、データ保護に関わる問題も考慮します。
例えば、顧客への対応漏れが起きているなら、履歴や担当者の管理を先に見直します。一方、入力に手間がかかる場合は、必須項目や二重入力の確認が有効です。実施する難しさも踏まえ、改善できる範囲を決めてください。
大きな機能変更を一度に進めると、現場が覚える操作も増えます。まずは影響が大きく、原因を確認できた課題から取り組むとよいでしょう。
CRMチェックリストでわかる「使われない」主な原因
CRMが使われない背景には、入力の負担や活用方法など、複数の問題が重なる場合があります。チェック結果を原因ごとに整理すると、改善の方向を考えやすくなります。ここでは、自社の状況と照合したい主な原因をご紹介します。
CRMの導入目的と担当者の役割が曖昧になっている
CRMの導入目的が曖昧だと、現場は何のために入力するかを理解しにくくなります。担当者の役割が決まっていなければ、更新や確認が後回しになる場合もあるでしょう。チェック項目1〜5で未達があった企業は、この点を見直してください。
例えば、情報システム部門が設定を管理していても、顧客情報を更新する担当が不明な場合があります。CRMで実現したい業務と、入力・管理・活用の役割を分けて確認しましょう。管理職自身が情報を使う場面も必要です。
CRMの入力項目が多く、二重入力の負担がある
入力項目が多いと、日常業務の中でCRMへの登録が後回しになりやすくなります。他のツールにも同じ情報を入力する場合は、手間がさらに増えるでしょう。チェック項目6〜10と26〜27を確認してください。
例えば、社内報告用の表とCRMに、同じ対応履歴を入力する運用が考えられます。片方だけを更新すると、情報の食い違いも起こり得ます。入力を依頼する前に、重複する作業と利用していない項目を把握しましょう。
CRMの顧客情報に重複・誤り・更新漏れがある
顧客情報に重複や誤りがあると、CRMを見ても状況を判断しにくくなります。担当者が別の表やメール履歴を調べ直せば、CRMの利用価値も感じにくくなるでしょう。チェック項目11〜15が、データ品質の確認に役立ちます。
例えば、同じ顧客の履歴が別の登録情報に分かれているケースです。更新漏れによって、すでに対応した顧客を未対応と判断する場合もあります。どの情報が不正確なのかを調べ、登録と更新の両面で原因を確認してください。
CRMの情報を会議や顧客対応で活用していない
CRMに入力しても、その情報が業務で使われなければ、現場は効果を実感しにくくなります。入力作業だけが増えたように感じ、利用が続かなくなる可能性もあるでしょう。チェック項目16〜20で、活用する場面を確認します。
例えば、会議では別の報告書を使い、CRMの情報を参照しない運用です。この場合、入力した情報と日々の判断がつながっていません。顧客対応や施策の見直しに、どの情報を使うかを具体化しましょう。
CRMの操作教育と相談・改善の仕組みが不足している
操作教育や相談先が不足すると、小さな疑問が解決されずに残ります。必要な情報を見られないなどの問題が、長く放置される場合もあるでしょう。チェック項目21〜25と28〜30で、支援と管理の仕組みを確認してください。
マニュアルがあっても、探しにくい場所に保存されていれば活用されません。また、全員に同じ研修を行うと、担当業務で使う操作を十分に学べない場合があります。利用者が困る場面を聞き取り、教育と相談体制の不足を整理しましょう。
CRMチェックリストの確認結果に応じた改善策
CRMの改善策は、チェックで見つかった原因に合わせて選ぶことが大切です。入力の依頼や研修だけで解決しようとすると、別の問題が残る場合があります。ここでは、確認結果に応じた具体的な進め方を解説します。
CRMの目的・成果指標・運用責任者を決め直す
目的や役割が曖昧な場合は、CRMで改善する業務を決め直しましょう。成果指標と担当者を併せて整理すると、日々の運用につなげやすくなります。チェック項目1〜5の改善として取り組んでください。
まず、現場が困っている業務を聞き取ります。その上で、CRMに登録する情報と、情報を使う場面を決めましょう。例えば、対応の引き継ぎを改善するなら、次のように整理できます。
| 整理すること | 設定例 |
| 改善したい業務 | 担当者が不在でも、顧客への対応を引き継げるようにする |
| 登録する情報 | 対応内容、対応日、次の対応、担当者 |
| 確認する指標 | 引き継ぎ時の情報確認にかかる時間、対応漏れの件数 |
| 担当者 | 入力は対応した人、運用管理は部門の責任者 |
指標の目標値は、自社の現状を確認してから決めてください。目的を関係者に共有し、管理職の確認方法もそろえましょう。
CRMの必須入力を減らし、連携・自動化で負担を軽くする
入力の負担が大きい場合は、必須項目と重複する作業を見直します。連携や自動化は、減らしたい作業を明確にしてから検討しましょう。チェック項目6〜10と26〜27に沿って進めると整理しやすくなります。
入力項目は、現在の使われ方を確認してから判断してください。使っていない項目でも、契約管理やデータ保護のために必要な場合があります。関係部門への確認を済ませた上で、削除や任意入力への変更を検討します。
データ連携を行う場合は、次の点を確認しましょう。
- どちらのシステムを情報の入力元とするか
- どの項目を連携し、どちら向きに更新するか
- 同じ情報が異なる場合に、どちらを優先するか
- 連携できなかったデータを誰が確認するか
設定後は少数のデータで動作を確認し、現場の入力負担が軽くなったか確かめてください。
CRMのデータを整理し、登録・更新のルールを統一する
データ品質に問題がある場合は、既存データの整理と登録ルールの統一を進めます。重複を削除するだけでは、同じ問題が繰り返される可能性があるためです。チェック項目11〜15と28〜29を併せて見直しましょう。
例えば、顧客を識別するための番号や、会社名の登録方法を決めます。更新の担当者とタイミングも明確にすると、情報を維持しやすくなるでしょう。主な確認内容は、以下の通りです。
- 同じ顧客を識別する項目と、重複を確認する手順
- 会社名や電話番号などの表記方法
- 対応履歴を更新する担当者とタイミング
- 登録情報を閲覧・編集できる人の範囲
重複情報を統合する前には、履歴や関連情報が失われないか確認してください。バックアップや復旧方法も確かめてから、整理を進めることが大切です。
CRMの情報を会議・顧客対応・施策検証に組み込む
情報の活用が不足している場合は、CRMを使う場面を日々の業務に組み込みます。会議や顧客対応で参照する情報を決めると、入力の目的も伝わりやすくなります。チェック項目16〜20を中心に改善しましょう。
営業会議では、CRMの情報を基に対応状況と次の行動を確認します。顧客対応では、過去の相談内容や対応履歴を参照する手順を設けてください。EC事業なら、購入履歴を基に、顧客への案内を見直す方法も考えられます。
効果測定では、利用状況と業務の成果を分けて確認することが大切です。入力や更新が増えたかに加え、対応漏れや確認時間が変わったかを見ましょう。売上などの変化は、他の施策や時期の影響も踏まえて判断してください。
CRMの研修と相談窓口を整え、現場の声で運用を改善する
教育や相談体制に問題がある場合は、現場で使う操作を中心に支援を整えます。利用者の意見を集め、研修内容と運用の両方に反映させましょう。チェック項目21〜25と30の改善につながります。
研修では、顧客検索や履歴入力など、担当業務で使う操作を実践してもらいます。マニュアルは操作ごとに短くまとめ、CRMから参照しやすい場所に置いてください。相談先には、質問の受付方法と担当者を明示します。
寄せられた質問は、個別の回答だけで終わらせないことも大切です。同じ質問が続く操作は、画面や手順の見直しを検討しましょう。必要な教育や保守にかかる費用も含め、継続できる体制を整えてください。
CRMチェックリストを継続して使うための運用方法
CRMのチェックリストは、改善後にも使うことで運用の変化を確認できます。実施した作業と、実際に良くなったことを分けて記録しましょう。担当者や確認時期を決めておくと、点検が途切れにくくなります。
CRMの改善項目ごとに担当者・期限・確認指標を決める
改善する項目には、担当者と期限、確認する指標を設定します。「誰かが対応する」状態を避け、進捗を確認できるようにしましょう。作業の完了に加え、業務上の変化を確認することが大切です。
以下は、入力の負担を改善する場合の管理例です。期限や再確認の時期は、業務量と確認できるデータに合わせて調整してください。
| チェック項目 | 改善すること | 担当者 | 期限・再確認の時期 | 確認指標 |
| 6:必須入力項目 | 利用していない必須項目を見直す | CRM管理者、現場責任者 | 関係部門と実施期限を決め、変更後に再確認する | 入力にかかる時間、入力漏れの状況 |
| 7:二重入力 | 報告用の表との重複作業を整理する | 営業企画、情報システム担当者 | 連携の確認を終えてから実施期限を決める | 重複する作業の数、情報の食い違い |
設定を変更しても、負担が軽くならない場合は別の原因が考えられます。現場の声と数値を照合し、改善策を見直しましょう。
日次・週次・月次でCRMのチェック項目を見直す
CRMの点検は、確認する内容によって頻度を分けると続けやすくなります。日々の入力状況と、月単位の成果を同じ頻度で確認する必要はありません。以下の例を参考に、自社の業務に合わせて調整してください。
| 頻度の目安 | 確認する内容 | 関連するチェック項目 |
| 日次 | 必要な入力・更新、当日の対応漏れ | 4、14、17 |
| 週次 | 重複や更新漏れ、利用状況、現場の困りごと | 13、14、19、24 |
| 月次 | 成果指標、活用する場面、運用ルールや費用 | 2、16、18、20、30 |
これは確認頻度の一例です。顧客対応の頻度や部門の規模によって、必要な間隔は異なります。確認した結果を会議や改善の記録に残し、次の対応まで決めておきましょう。
CRMチェックリストに関するよくある質問
CRMチェックリストを使う際は、誰が確認するかや点検の時期に迷う場合があります。入力が進んでも、成果の判断が難しいこともあるでしょう。ここでは、確認と改善を進める際の疑問にお答えします。
CRMチェックリストは誰が確認するべきか
CRMチェックリストは、運用担当者が取りまとめ、関係部門で確認する方法がよいでしょう。入力する人と情報を使う人では、把握している問題が異なるためです。管理職や情報システム担当者にも、必要な項目を確認してもらいます。
例えば、入力の負担は現場、連携や権限は管理者が確認します。成果指標は、営業やマーケティングの責任者と整理してください。一人の判断で回答を埋めず、担当ごとの確認結果を集めることが大切です。
CRMチェックリストはどのくらいの頻度で確認するべきか
一覧全体は、導入前や本格的な運用開始後、定期的な見直しの際に確認しましょう。担当者や業務が変わったときも、再点検が必要です。個別の項目は、日次・週次・月次など、内容に応じて確認します。
例えば、新しい部門で利用を始めた場合は、権限と研修を確認してください。データ連携を変更した場合は、重複や更新の状況を点検します。前回の回答をそのまま引き継がず、変更のあった部分を確かめましょう。
CRMへの入力が進んでも成果が出ない場合はどこを確認するか
入力が進んでも成果が出ない場合は、チェック項目16〜20を確認してください。登録された情報を、どの業務で使っているかを見直すことが大切です。成果指標の選び方や、集計する情報の正確性も点検します。
例えば、対応履歴は入力されていても、次の担当者が参照していない場合があります。また、売上だけを評価すると、確認時間の短縮などを見落としかねません。業務上の変化を確認し、入力から活用までの流れを見直しましょう。
まとめ:CRMチェックリスト30項目で原因を見つけ、改善につなげよう
CRMが使われない原因を探るには、目的、入力負担、データ品質、情報活用などを点検することが大切です。本記事の30項目を使い、改善が必要な点と、確認できていない点を分けて整理しましょう。
課題が見つかったら、業務への影響と実施の難しさを考え、着手する項目を決めてください。担当者や期限を設定し、改善後の変化も確認します。CRMを日常業務で使える状態に近づけるには、こうした見直しを継続することが重要です。
導入や見直しを検討している企業は、今回の確認結果を要件の整理にも活用できます。現場で必要な操作や連携、支援体制を明確にし、自社の業務に合うCRMを比較・検討してみてください。

