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更新日:2024/04/13 

数字と向き合うと仕事の精度が高まる!『数値化の鬼』の要約と思考法を紹介

ビジネスにおいて

  • 心を込めていれば結果は付いてくる
  • サービスは質。数字ではない

といった考え方がある一方で

  • 一生懸命やっても成果が出ない

という壁に突き当たる方もいるでしょう。

本記事では、『数値化の鬼』という数値化をビジネスに取り入れるためのメソッドをまとめた本をご紹介します。

仕事量や目標の達成度などがあいまいになっている方、将来的な成長や長期的な成果につながるノウハウを知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

「仕事ができる人」になるためにマスターするべき5つの数値化

『数値化の鬼』とは、数多くの会社のコンサルティングや人材トレーニングを提供している株式会社識学の代表を務める、安藤広大氏が自身のメソッドをまとめた本のことです。

『数値化の鬼』では、タイトルのとおり

  • 数値化された客観的な評価と向き合うこと
  • 自分の失敗を数字として受け入れること

これら2つを仕事に取り入れることで、主体的に自分の目標達成を目指して動けるプレーヤーとなり、成長できるとしています。

本の中では、仕事ができる人(評価者からの評価を得られる人)になるため、マスターすべき数値化のノウハウとして以下の5つの要素が紹介されています。

  • 行動量(自分の行動の数を正確に数える)
  • 確率(割り算による安心感のワナに気を付ける)
  • 変数(仕事の中で何に集中するか考える)
  • 真の変数(ムダな変数を削り、さらに重要な変数に絞り込む)
  • 長い期間(長期的・短期的の2軸で物事を見る)

上記は組織で働くに当たって、いずれも重要な考え方です。なお、組織の中で果たす役割によって、それぞれ重視すべき割合は変化します。

それぞれの数値化について、詳しく紹介していきます。

行動量を数値化する

あらゆるビジネスに取り入れられる「PDCA」サイクルですが、本書ではプレーヤーは「D=Do(行動)」の回数を重視すべきとしています。

どんなに素晴らしい「P=Plan(計画)」でも、「D」が漠然としていては、行動量は増えません。よって「KPI(目標を達成するための数値化された指標)」を立て、より具体的な目標を設定し、行動することが重要です。

以下、数値化を使ったPDCAサイクルの例を挙げます。

  • P=Plan(計画):半年で12件の新規顧客を獲得する
  • D=Do(行動):「1日4件のアポを入れる」というKPIを設定する

このようにPlanが数値化によって具体的になることで、Doの目標も設定しやすく素早く行動に移すことが可能です。

また、行動に対して「1日3件のアポだったが、半分以上だったのでよしとする」といった、曖昧な「C=Check(測定・評価)」にしないことも大切です。

「1日3件のアポだったため未達成」という評価を出すなど、正確で公正なセルフマネジメントを心掛けましょう。

確率のワナに気を付ける

人によっては長く仕事を続けるほど、量より質にこだわるようになるケースがあります。この状態を放置していると、徐々に行動量が減っていくかもしれません。

例えば、以下のような例について考えましょう。

  • 社員A:成約率80%(アポ10件のうち8件成立)
  • 社員B:成約率50%(アポ50件のうち25件成立)

この場合、評価されるべきは確率の高い社員Aではなく、行動量の多い社員Bです。社員Aは「失敗したら成功率が下がる」などの心理が働き、行動量が減っている可能性があります。

このように、確率を見る際にはその分母を見て行動量を確認することが重要です。

また、「平均」にも数値化のワナが隠されています。

例えば、3つのチームの平均が「売上600万円」という結果の中身が、Aチーム「1,000万」、Bチーム「600万」、Cチーム「200万」だったとします。このとき、Bチームが「平均の売上額は達成できているから大丈夫」と状況を判断しかねません。

現状に満足してしまうと、売上をさらに伸ばそうというマインドになりにくく、成長の阻害につながりかねません。

変数に注目する

PDCAを回していても行き詰まった場合は、変数について考えましょう。

変数とは「仕事上で変えられること」のことで、それ以外は「仕事上で変えられないこと=考えても無駄なこと」に該当します。

変数を見付けるためには、「何を変えれば結果の改善になるのか」を行動して試行錯誤するより他の方法はありません。

行動の結果から「なぜこの結果が出たのか」と理由を考え、次の改善策となる行動を打ち出します。結果の変化につながった要因を「変数」と考えるのです。

SNSやネット上にあふれる成功例や上司の成功例は、あくまで「仮説」であり自分が抱える仕事にも変数として当てはまる訳ではないことに注意が必要です。

真の変数を見極める

変数は放っておくと増えてしまいがちです。変数が増えると計画を立てたりトライアンドエラーを繰り返したりすることで、多くの時間を消費してしまいます。そこで、本当に実行するべき「真の変数」を見極めることが大切です。

目標は固定しつつ、取り組むべき変数を絞り込んでKPIを設定し、行動を繰り返しましょう。目標に近づかない場合、その要素は「変数ではなかった」と割り切って手放すことも重要です。

また、マネージャーから「こちらが変数ではないか」「それは変数ではない」とフィードバックや働きかけをする必要もあるでしょう。

長期的視点で物事を見る

ビジネスでは、短期的な視点と長期的な視点の両方が必要です。短期的な視点ばかりに偏って、コストパフォーマンスやタイムパフォーマンスばかりを重視すると、長期的な利益に気付きにくくなってしまいます。

長期的視点での「目標」を見据え、逆算してKPIを設定していくことで「今日のKPIは5年後の姿とつながっている」ことを念頭に行動を積み重ねることが可能です。

またプレーヤーからマネージャーへと役職が上がるにつれて、目先のことだけではなく、5年後、10年後を見据えた判断が必要とされます。

マネージャー視点では「短期的評価」と「長期的な評価」の2つの軸で評価をすることが必要です。例えば「半期の目標は達成しているけれど、行動量が減っているプレーヤー」と「目標は達成していないものの、行動量が増えているプレーヤー」を比較する場合、短期的に考えれば、前者だけが評価されるかもしれません。

しかし長期的に考えると、後者のプレーヤーは今後の成長が見込まれます。そのため、マネージャーは例え目標達成していなくとも後者のプレーヤーに対しては「このままの調子で続けてください」と、行動量を評価するフィードバックをしましょう。

『数値化の鬼』の要約とポイントを押さえ、評価につなげよう

人のやりがいや喜び、モチベーションなど、数値化できないことこそビジネスにおいて大事であるという人もいるでしょう。ただし、現状の結果に満足していない人や将来的にさらなる成長を遂げたいと考えている人は、ぜひ数値化に向き合ってみてください

『数値化の鬼』では、ビジネスにおけるさまざまな要素を数値化することで「仕事のできる人」になるとしています。

行動や変数を分析しKPIに反映させれば、行動量を最大化した上でPDCAを回すことができたり、自らの失敗に気付いて成果につながる要素を導き出したりできるのです。

仕事の「不足」を数字で捉えて確認する作業は、自分にしかできません。数字と向き合うことを怠らずに成長し、「仕事ができる人」の評価を獲得しましょう。

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