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更新日:2023/05/01 

CTOとは?CEOなどとの違いや業務内容、キャリアパスを解説

IT企業を中心に耳にする機会が増えた「CTO」という役職ですが、皆さんその役割はご存知でしょうか?
本記事ではCTOの定義、業務内容だけでなく、CEOとの違いやCTOを目指すためにはどうすればよいかをご紹介します。

CTOの定義について

CTOは「Chief Technology Officer」(チーフ・テクノロジー・オフィサー)もしくは「Chief Technical Officer」(チーフ・テクニカル・オフィサー)の略称で、日本では「最高技術責任者」という意味を持つ役職です。

元はアメリカで使用されていた役職名ですが、近年IT企業を中心に、日本国内でもCTOの肩書を持つ方は増えてきています。

ちなみに、現在日本では「CTO」についての規定はなく、人員の配置も義務付けられておりません。
従って、社内では「技術部門のトップ」という位置付けであっても、社外から見ると一つの「役職の名称」にすぎない、という事になります。

CTOの業務内容は?

先に述べた様に、CTOという定義自体が曖昧であることから、任される仕事の内容は企業によって様々です。
そんな中でもCTOとして求められる仕事は、一般的に下記の3つである事が多いかと思います。

「経営陣の一人」として技術的な方向性の策定

一般的にCTOは経営陣の一人として経営戦略に参画します。
具体的には、技術面から経営戦略の方向性の意思決定や助言を行ったり、技術開発に関わる企画立案などを業務として行います。
 

最新の技術動向を逐一チェックし、それらの知見を活かして経営やサービス開発において最善の技術戦略を判断する力が必要になります。

プロダクトの研究開発の監督

企業規模にもよりますが、プロダクト開発の監督役を務めるケースもあります。
規模が大きな企業では部下であるプロジェクトリーダーを監督する立場として、規模が小さな企業ではCTO自らがプロジェクトの進捗管理や開発メンバーのマネジメントをするケースも珍しくありません。

エンジニア採用や教育

技術の最高責任者といえど、CTOが自ら採用や教育の現場に立つことも少なくありません。
エンジニア部門全体の管理監督/マネジメントが主な業務と思われがちですが、監督者として全体を俯瞰して見れる立場だからこそ大小様々な課題に目が行き届くようになります。

今のエンジニアチームに不足しているものはなにか、その不足部分をカバーするために採用や教育を行い、強固なチームづくりを行うことも重要なミッションの一つなのです。

CTOになるためには?

技術部門のトップであるからには高い技術力はもちろんのこと、一定水準の経営知識も求められます。
また、部下だけでなく会社全体を動かすマネジメント力やリーダーシップも必要となります。

経営に携わりながらも、エンジニアとして開発を行っている技術寄りのCTOもいれば、開発には積極的に関わらず、主にマネジメントや経営戦略の分野で活躍をしているCTOもいます。

したがって、ITリテラシーやスキルがあることを前提に、マネジメント力、経営視点、マーケティング戦略、経営企画など、+αの強みとなるスキルも必要な役職です。

CTOとCEO、COO、CFOのそれぞれの役割

それぞれの業務責任者の総称であるChief x Officer「CXO」という役職はアメリカで広く使われておりましたが、近年日本のスタートアップ企業やベンチャー企業において徐々に広がりをみせています。

 

役職は異なりますが、皆が経営に関わる立場であり、技術面、経営面、財務面などそれぞれの部門における最高責任者として役職が与えられています。

CTO

前述の通り、「Chief Technology Officer」もしくは「Chief Technical Officer」の略称です。

日本では「最高技術責任者」の意味を持ちます。

企業によって任せられる役割は異なりますが「技術的な方向性の策定」が主な役割となります。

CEO

CEOは「Chief Executive Officer」の略で、日本語では「最高経営責任者」という意味を持つ役職です。

「CXO」の中では最も有名で聞き馴染みのある名称ではないでしょうか。

経営責任者であるCEOは、企業の経営方針や事業計画の決定など、長期的な経営事項の責任を負います。

COO

COOは「Chief Operating Officer」の略で、日本語では「最高執行責任者」の意味を持つ役職です。
CEOが決定した経営方針に基づいて業務を実施、統括をおこなう責任者で、企業のNo.2として、CEOのサポートも行います。

CFO

CFOは「Chief Financial Officer」の略で、日本語では「最高財務責任者」の意味を持つ役職です。
経営陣の一員として経営上の意思決定(資金調達やキャッシュフローの管理、経営資源の分配や投資戦略など)に参画します。
COOと同様に会社のNo.2としてCEOのサポートを行います。

まとめ

CTOをはじめとするCXOという役職は、日本ではまだ浸透しきれていませんが、いずれも経営に携わる立場として、企業を成功へ導く鍵となる重要なポジションです。

 

今後各企業がCTOの設置に積極的になっていく事で、CTOの役割や業務内容、CTOへのキャリアパス等がより明確になってくるかもしれませんね。

さくもり
さくもりこの記事の執筆者

SFAは活用されてこそ意味がある

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