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SFA JOURNAL by ネクストSFA

更新日:2020/07/29 

【成果にコミット!】プレイングマネージャーの役割や必要スキルとは!?

【監修】株式会社ジオコード マーケティング責任者
渡辺 友馬

管理職の方であれば一度はプレイングマネージャーについて考えたことがあるのではないでしょうか?
特に営業職では、プレイングマネージャーという役割が重要になる場合があります。
そのため、プレイングマネージャーは、求められる役割を理解し、必要なスキルを身につける必要があります。

そこで今回は、プレイングマネージャーの役割や必要なスキルについて紹介していきます。
実際にプレイングマネージャーの方や導入を考えている企業の方は参考にしてみてください。

プレイングマネージャーとは?

そもそもプレイングマネージャーとは、スポーツ界における「選手兼監督」のような役割で使用されてきました。
日本ビジネスで導入されるようになったのは、バブル崩壊後からで、それ以前はプレイヤーとマネージャーをはっきりと分けていました。
しかし、経済状況の悪化により、人件費削減を行う企業が増え、部下を指揮しながら、営業活動も行えるような人材が求められるようになったことで、日本のビジネスにも導入されるようになりました。

プレイングマネージャーには、自らプレイヤーとして成果を出しながら、
マネージャーとして部下の育成や管理などを行う管理職としてのスキルが必要となるため、プレイヤーとマネージャーの両方の業務が求められます。
そのため、プレイングマネージャーは多くの企業で必要とされる人材と言えるでしょう。

プレイングマネージャーの役割

プレイングマネージャーは、マネージャーやプレイヤー単体での役割だけではなく、どちらの役割も求められます。
役割としては、大きく2つあるので、まずは役割を理解しましょう。

個人とチームの目標達成

プレイングマネージャーは、プレイヤーとしての個人目標の達成とマネージャーとしてのチーム目標の達成が求められます。
企業によって評価制度は変わるので一概には言えませんが、基本的にどちらか一方を達成しただけでは、達成率は50%となってしまいます。

一見すると「大変そう」というイメージを持つかもしれません。
もちろん業務量は多く、大変な役職ではありますが、プレイヤーを兼任していることで、現場の声を反映しやすいという特徴もあります。
これによりチーム員からの信頼を得やすいというメリットもあります。

チームマネジメント

個人・チームとしての目標達成のためには、自分個人のマネジメントに加え、チームメンバー一人一人のマネジメントが重要です。
マネージャーとして、「チーム戦略の考案」「業務の分担」「進捗管理といった管理業務」「チームメンバーのモチベーション維持に関わるサポート体制」などを考える必要があります。

また、会社から次世代の人材育成といった役割を期待されている場合は、チームメンバーの教育体制を整える必要もあるかもしれません。
このようなプレイングマネージャーの役割を理解した上で、業務に当たる必要があります。

プレイングマネージャーが成果を出すために必要なスキル

ここからはプレイングマネージャー成果を出すために必要な基本的スキルについて紹介していきます。
今の自分や、プレイングマネージャーという立場から雇用を検討している(欲している)人材と照らし合わせて見てみてください。

プレイヤーとしてのスキル

プレイングマネージャーには、まずプレイヤーとしてのスキルが必要となります。
一般的に、プレイングマネージャーはプレイヤーとして実績を出した人材が抜擢されることが多いですが、そうでない場合、職種によってはプレイヤーとしてのスキルを磨く必要があります。

例えば、営業職の場合、個人の目標を達成するために個人の営業力を高める必要があります。
新規営業の考え方や具体的な実践方法などはこちらの記事を参考にしてみてください。
(参照:新規営業は準備が命)

そもそもプレイヤーとして成果を出せていないと、プレイヤーであるチームメンバーからの信頼を得ることが難しくなるので、
まずはプレイヤーとしてのスキルが重要です。

コミュニケーションスキル

コミュニケーションスキルというと、顧客に対するコミュニケーションに目を向けがちですが、
プレイングマネージャーの場合は、チームメンバーや社内での円滑なコミュニケーションが必要となります。
チームメンバーと現場での意見を交換し、業務改善にマネージャーとしてアドバイスが必要な場合もあるでしょう。
社内では、他部署や上層部とのコミュニケーションを積極的に行い、自分やチームメンバーの労働環境を整える必要があるかもしれません。

プレイングマネージャーには、チームメンバーへの指示やアドバイス、社内交渉など様々なコミュニケーションスキルが求められます。
現場の声を聞く意識や社内の人とコミュニケーションを取る意識を持ち、意識的にコミュニケーションスキルの向上に努めましょう。

管理スキル

プレイングマネージャーは、プレイヤーとマネージャー業務の両方を進め、どちらか一方が疎かにならないように管理する必要があります。
つまり、自分のプレイヤーとしての業務だけでなく、チーム全体の業務やプロジェクト、数値といった全体感を把握するスキルが求められるのです。
ここでは、一般的な管理指標を2つ紹介していくので参考にしてみてください。

スケジュール管理

管理スキルとしてまず初めに求められるものは、スケジュール管理です。
個人とチームメンバーの日次、週次、月次のスケジュールやプロジェクト全体のスケジュールなどを把握して、業務の進捗を確認しなければなりません。

スケジュール管理できていないと、目標達成までのスケジュールが遅れているのか早まっているのかを正確に測ることが難しくなります。

スケジュール管理には、様々なツールや手法があるので、更に詳しく知りたい方はそういった記事を参考にしてみることをおすすめします。
Googleでは無料でスケジュール管理ができるサービスを提供しているので、Googleアカウントを使用している方は、活用してみても良いかもしれません。
(参考:Googleカレンダー

タスク管理

スケジュール管理に加え、タスク管理も重要なスキルとなります。
「誰がいつまでに何をするのか」を見極めて、タスクを管理しましょう。
まずは自分のタスクなのかチームメンバーのタスクなのかを分け、メンバーに業務を依頼する必要があります。

プレイングマネージャーは、一般的なマネージャーとは異なり自身もプレイヤーであるため、自分でタスクを背負い込んでしまう傾向があります。
そのため、任せる部分は任せるという意識を持つことも大切です。
自身がタスクでいっぱいいっぱいになり、マネジメント業務が疎かになっては本末転倒です。
タスク管理には、「Todoリスト」という手法も有効なので活用してみることをオススメします。

教育・指導スキル

継続的にチームの目標を達成するためには、自分一人の力だけではなく、チームメンバーがそれぞれ目標達成することが求められます。
そして、チームメンバーを達成させるためには、メンバーそれぞれの能力を育てていく必要があります。

メンバーによって能力や性格は変わってくるので、メンバーに合わせた教育や指導を行いましょう。
自身がプレイヤーでもあるので、自身の経験やスキルを教えたり、他部署との関わりを活かすなど、方法は様々です。

ここで1点注意点なのが、メンバーへ1から10までの全てを教えてしまうことです。
全てを教えてしまった方が、その時点では短時間でその業務は終わるでしょう。
しかし、長期的視点で考えるとメンバーを教育した方が、自分一人で業務を行えるようになり、業務効率の改善や目標達成がしやすくなる可能性があります。

業務によってもちろん教育方針も変わりますが、プレイングマネージャーはあくまで補佐の立場であるという意識を持つことが重要です。

メンバーの働くモチベーションを向上させ、一人前に育てる指導スキルが、プレイングマネージャーには必要となります。

プレイングマネージャーの注意点

ここまで、プレイングマネージャーの役割や必要スキルについて紹介してきましたが、プレイングマネージャーに求められることは非常に多いと感じるのではないでしょうか。
そのため、プレイングマネージャーは自身の問題点に気づかない場合があるので、ここではプレイングマネージャーの注意点について説明していきます。

マネジメント不足をプレイヤーとしての能力で補う傾向にある

まず注意点として挙げられるのは、自身のマネジメント不足を、プレイヤーとしての能力で補うという点です。

プレイヤーとして優秀な人材がプレイングマネージャーに抜擢されやすいですが、必ずしもマネジメント能力が高いというわけではありません。
そのため、マネジメントがうまくいかない場合には、プレイヤーとしての能力で補おうとしてしまう傾向にあります。
これを行ってしまうと、自身のマネジメントスキルが向上しなかったり、メンバーが育たず、組織としての成長が遅くなってしまう、などの問題が発生してしまします。

このような事態を防ぐためにもまずはこの問題点を理解し、日々のマネジメント業務にあたる必要があります。

業務を過度に抱え込むことで、体を壊してしまう

プレイングマネージャーは、優秀であるからこそ、チームメンバーに業務を依頼するより、自分でやった方が早いと考えてしまう傾向にあります。
メンバーが行うよりも自分でやった方が早く業務が完了し、効率が良いためです。

しかし、業務を抱え込みすぎると、自身への負担が大きくなり、体を壊してしまう場合もあります。
メンバーの育成という観点でも問題ですが、何より自身が体を壊すことで目標達成に悪影響を及ぼしてしまう可能性が高くなってしまいます。

何事も体が資本となるので、今一度自分の業務量を見直してみましょう。

まとめ

プレイングマネージャーは、プレイヤーとマネージャー両方の業務が求められるため、難しい役割を担っていますが、組織にとっては重要な存在となることが多いです。
しかし、難しい役割だからこそ目標達成し、成果を上げたときの達成感は大きなものとなるはずです。

今回は、そんなプレイングマネージャーの役割・必要スキル・注意点の大きく3つにポイントを絞って内容を紹介してきました。
これを機に、プレイングマネージャーの業務について理解を深め、業務改善に役立ててみてください。


なべしょーこの記事の執筆者

SFAは活用されてこそ意味がある

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