更新日:2024/07/26
リソースとは?ビジネスパーソンとして知っておきたい基礎知識
【監修】株式会社ジオコード マーケティング責任者
渡辺 友馬
ビジネス用語にはカタカナ語が多く、なにがなにやら…と思う方も多いのではないでしょうか?
「リソース」もそんなビジネス用語の1つです。
ここでは、聞いたことはあるけど、意味や使いたか方がわからないといった方向けに、リソースの意味や使い方などをご紹介していきます。
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リソースとは?
リソース(resource)とは「供給源」「資源」「財源」などの意味を持ちます。
ビジネスシーンでは業務を達成するために必要な、人材や物資、資金、時間などの「経営資源」を含めて、リソースと呼ばれることが多いです。
また、IT分野ではコンピューターを稼働させるために必要な、メモリ量やCPUの処理速度などの「計算資源」のことをリソースと呼んでいます。
「リソース」の類義語
リソース(resource)に似た言葉で、アセット(asset)があります。
リソースは「資源」を、アセットは「資産」を指しています。
リソースとアセットには明確な違いがあるので、間違えのないように違いをしっかり理解しておきましょう。
リソースと、アセットの違い
リソースは「資源」を意味し、活用することで価値を生み出すものです。
例えば、「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」など、産業のもととなるものを表しています。
対して、アセットは「資産」を意味し、所持するだけで価値のあるものを表します。
例えば、「金銭」「土地」「証券」などが該当します。
リソースの種類
一言にリソースといっても使用する場面によって意味が異なります。
リソースの種類をしっかりと理解し、正しく使い分けできるようにしましょう。
ヒューマン・リソース・マネージメント
リソースの中でもよく使用されるのが、「ヒューマン・リソース・マネージメント」です。
ヒューマン・リソース・マネージメントとは「人的資源管理」のことで、略称は、HRM(Human Resource Managemen)となります。
人材を会社の資産や資源と捉えて最大限に活かせるように条件を整えることを指します。
企業では人事部やマネージャー職など人材を管理する立場の人たちが使用することが多いです。
従業員一人一人の生産性向上、経営コストを削減する事が重要視されている現代社会では、とても大切ですね。
経営リソース
ヒューマンリソースよりも、もっと視野を広げたのが「経営リソース」で、「経営資材」を意味します。
経営資材は会社が使用する資源であり、ヒト・モノ・カネの「有形財産」と、情報・時間・知的財産の「無形財産」を指します。
経営資材で挙げた6項目を有効活用することは、企業を経営していくにあたり重要とされています。
また、これらを有効活用していくためには、会社の現状を把握し、最適な判断を行うことが必要となります。
外部リソース
外部リソースとは、読んで字のごとく「外部にある資源」を指します。
自社内のリソースが十分ではない場合に重宝し、業務効率を目的に活用されます。
アウトソーシングと似ていますが、アウトソーシングは「業務委託」が当てはまります。
外(アウト)から、ヒトやモトといった資源(リソース)を調達(ソーシング)することを指します。
外部リソース活用の位置手段がアウトソーシングなわけですね。
リソース管理の重要性
リソースは有限で、効率的に活用する必要があります。
例えば、目的のために
・どのリソースを何に使うか
・どのくらいのリソースを使うか
・残りのリソースはどの程度か
といったことを指します。
正しいリソース管理は会社を経営するうえでとても重要になります。
リソース管理はプロジェクトを進めるうえでも重要
リソース管理は会社経営だけでなく、プロジェクトの進行にも重要です。
例えば、リソース管理を正しく行うことで、チームの士気を高めることにも繋がります。
適材適所で十分な人数のチームなら、働きがいがありますよね。
また、適切なリソース配分は予定通りのプロジェクト進行に加え、メンバーのバーンアウト(疲れ果ててしまうこと)も防ぐことができます。
あらかじめチームのメンバーがお互いのリソース状況を把握しておくことで、想定外の作業が発生した際にも、迅速に対応することが可能になります。
リソース管理ができていなかった場合、対応しきれない量の仕事を請け負う可能性があります。
メンバーの健康やモチベーションへのマイナスの影響は、チーム全体の生産性低下に繋がります。
このような事態を避けるために、リソース管理を行うことはとても重要なのです。
- リソース配分に偏りがないか
- リソースにある程度、余裕を持たせているか
- メンバーごとの得意、不得意を考えてリソース配分出来ているか
など、さまざまな状況の中で適切なリソース配分を行うことが必要です。
リソース管理には確定した正解はありませんが、最適解はあるはずです。
生産性を最大限に高めるため、プロジェクトの開始前からしっかりとリソース管理を行いましょう。
「リソース」の活用例
ここからはリソースの活用例を、例文を交えて紹介していきます。
種類別に例文を紹介していきますので、どのような場面で使用されるのか理解していきましょう。
ヒューマン・リソース・マネージメントの活用
・今回の募集は採用計画や社員教育など、幅広いHRM業務を担当していた人材を採用しよう
この場合は今までにヒューマン・リソース・マネージメント(HRM)業務に携わっていた人材を採用しようということになります。
外部リソースの活用
・社内に知識がある社員がいないため、SEOは外部リソースを頼ろう
前述したとおりですが、社内ではできない業務を外部へ依頼する時、外部リソースは重宝します。
教育のコストが発生しない分、コスト削減になる場合があります。
ただし、使用する外部リソース(外注先)次第ではかえってコストがかかることもありますので、注意が必要です。
経営リソースの活用
・今年度の経営リソースを大幅に変更して、来年度の予算計画を行っていく。
人材、資源、資金など経営資源となる全てを「経営リソース」としています。
経営者目線では、こういったマクロな視点でリソースを管理する必要があります。
まとめ
リソースという概念はビジネスにおいて重要かつ、頻繁に使用する言葉になります。
意味合いも状況によって大きく異なりますので、使い方ををしっかりと理解した上で普段の仕事にいかしてみてください。
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しゃけここの記事の執筆者