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更新日:2023/04/27 

ビジネス業界で使われる!ビジネスにおける「リスクヘッジ」とは?

「リスクヘッジ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか? もともとは金融業界で使われることが多かった言葉ですが、最近ではさまざまなビジネスシーンで広く用いられるようになりました。

 
ビジネスにおける「リスクヘッジ」がどのような意味なのか、もともとの意味を参考にしながらご説明します。
また、「リスクヘッジ」という言葉の使い方についてもご紹介しますので、参考にしてみてください。

リスクヘッジとは

リスクヘッジとは、株式や債券、そして投資信託など、金融取引を行う際に用いられるようになった言葉です。リスクは「危険」、ヘッジは「回避」を意味し、「投資における危険を回避するための対策や工夫」を意味します。

 
例えば、1社に集中して株式投資をしてしまうと、その会社の株式が暴落したら投資は完全に失敗することになります。
逆に株価が上がれば大きな利益を得られますが、決して安全な投資とは言えません。

 
しかし、投資先を複数に分散しておけば、1社の株価が下がっても、別の会社の株価が上昇する可能性があります。
当然1社あたりから得られる利益率は低くなりますが、一瞬で投資のすべてが無駄になるリスクがありません。
このような分散投資をすることを、リスクヘッジと呼んでいたのです。

ビジネスシーンにおけるリスクヘッジの意味

最近では、ビジネスシーンでもリスクヘッジという言葉が多く使われるようになりました。
だいたいの意味はもともとの意味と同じですが、若干ニュアンスが異なります。
 
ビジネスにおけるリスクヘッジは「想定される危険を予測してそれを回避する、または危機的状況になったときに取るための対策を講じる」という意味で用いられます。
リスクを分散するという意味合いが強かったもともとの意味と比べると、リスクそのものを回避するための予防策を講じる、リスクに陥ったときの対処法を用意しておくというような、より多義的な使われ方をするのが特徴です。

 
ビジネスシーンには似たような言葉として「リスクマネジメント」というものがあります。
リスクマネジメントは「全社的に取り組む危険防止策」というニュアンスでの言葉であるの対し、リスクヘッジは「個人がひとつの局面に対し講じる対策」という意味合いを持った言葉です。
こちらも若干ニュアンスが異なるので、使い方に注意しましょう。

 
また、リスクヘッジに含まれるリスクというのは、大きな危機的状況だけを意味するわけではありません。
リスクの中には「ちょっとしたアクシデント」が含まれているのが一般的で、「アクシデントに対する備え」という意味合いで使われることもありますので覚えておきましょう。

場面によって意味合いが変わる

ビジネスシーンにおけるリスクヘッジには、不安材料、懸念事項といった意味を持つことがあります。

 
例えば、「この案件にはどんなリスクヘッジがある?」というような質問をされた場合は、危険を回避するための対策を講じるという意味ではなく、「不安要素」という意味合いが強いです。
このような質問に対しては「納期までの時間が短いことです」とのように「不安材料」を提示します。
その上で「作業員を増員したほうがいいかもしれません」と、具体的な対策の提案をするといいでしょう。

ビジネスシーンでのリスクヘッジの使い方

リスクヘッジはどのように使えばいいのでしょうか。基本的な使い方や、使われる場面などについて把握しておきましょう。

基本的な使い方とは?

リスクヘッジは、基本的に「リスクヘッジをする」「リスクヘッジをとる」という使い方をします。
この場合は、ビジネスシーンにおける最も一般的な「危険を回避するための対策をする」という意味です。

 
【使用例】
「リスクヘッジをすることで、思わぬトラブルに対応できるようにしておく」
「もしもの時に備え、リスクヘッジをとっておかなくてはならない」
「リスクヘッジをしなかったことで、納期に間に合わなかった」
「今回のプロジェクトに向けて、どのようなリスクヘッジをとっていますか?」

【会話例(場面)】
上司「明日のプレゼン、きちんとリスクヘッジしているか?」
部下「ええ、パワーポイントのファイルが欠損しても対応できるよう、メールとチャットでデータを共有しておきました」

リスクヘッジを目的にすることもできる

リスクヘッジを目的にして使うことも可能です。
その場合は、「リスクヘッジのために」「リスクヘッジ目的で」というような使い方をします。

 
【使用例】
「今度の案件、リスクヘッジのために何をする予定ですか?」
「リスクヘッジのために、先方へ提出する資料の添削をお願いいたします」
「リスクヘッジ目的で、複数案考えておきました」

【会話例(場面)】
社員A「もう出発するの? まだ1時前だよ、アポイントは2時だろう」
社員B「リスクヘッジのために、約束の時刻よりも二十分は早く到着するよう出発したいんだよ」

「リスクヘッジを図る」という使い方もできる

「リスクヘッジを図る」という言い方をすることで、「対策を講じる」という意味になります。

 
【使用例】
「アクシデントが起こることもありますので、何らかのリスクヘッジを図っておく必要があります」
「プレゼンに向けてリスクヘッジを図ろう」

【会話例(場面)】
部下「今回の案件ですが、納期に間に合わない可能性があります」
上司「確かにな。何かリスクヘッジを図っておいたほうがよさそうだ」

まとめ

リスクヘッジの基本的な意味は、「危険を回避する」というものですが、場面によってニュアンスや意味合いが変わります。
シーンごとの使い方を把握し、しっかり使いこなせるようにしておきましょう。

ooneda
ねだこの記事の執筆者

SFAは活用されてこそ意味がある

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