更新日:2020/07/14
顧客が無意識に好意をいだく営業スキル~行動心理学に基づいた3つのスキル~
【監修】株式会社ジオコード マーケティング責任者
渡辺 友馬
たむらさんしっかりしている人- ・趣味:ゴルフ、DJ
・的確なコンサルでクライアントからの信頼が厚い
・感情は子宮に忘れてきたらしい
もりくん田村さんの後輩- ・趣味:海鮮、テレビゲーム
・どこにでもいる普通の平社員のクローン。
(※個人の感想です)
■この記事を読むと・・・
今日から使える3つの営業スキルを習得できます。
■この記事を読んでほしい人
- コミュニケーション能力を高めたい人
- お客さんの心を掴みたい人
- ヒアリング能力を高めたい人
この記事の目次はこちら
相手との会話に一体感を生み出すペーシングとは
ペーシングとは:相手の話し方や状態を合わせることです。
ペーシングの効果:話しやすい雰囲気や空気をつくりだし、安心感や心地良さを感じてもらえます。
ペーシングの具体的な方法:下記のような内容を相手に合わせます。
→明るさ、暗さ、を相手に合わせる
・話し方
→擬音語が多い、結論を最初に話す、など相手の癖に合わせる
・テンポ
→話す早さ、遅さを相手に合わせる
・使っている言葉
→ものの呼び方などを相手に合わせる
やっぱり自分に似ている相手には、親近感がわきますよね。
相手が「リード」と呼ぶなら、こちらも「リード」と呼ぶ、みたいな感じで。
関西弁のお客さんがいたとしても、相手に合わせてエセ関西弁とか使わないようにね。
相手の話を心地よく引き出していくバックトラッキングとは
バックトラッキングとは:相手の言ったことをオウム返しする技術を指します。
バックトラッキングの効果:相手の話をちゃんと聞いていることを演出できます。
相手は自分の話がよく理解され、受け入れられているという感覚を持つため、安心感、納得感、満足感、好感などを生み出し、相手の承認を引き出すことができます。
相手:「東京ドーム何個分です、とか例えるけど、正直ピンと来ないよね」
自分:「そうですね!」
相手:「東京ドーム何個分です、とか例えるけど、正直ピンと来ないよね」
自分:「あー、確かに東京ドーム何個っていわれてもイメージ湧かないですね!」
バックトラッキングは、ヒアリング力を高める意味でも、重要な技術だよ。
上級者になると、相手の言っていることを「要約」したうえで、
簡単な自分の感想を返したりするんだよ。
そういう人は、会話してて話しやすいイメージがありますね。
・・・・・・ナチュラルに実践してくれてるみたいけど、
バックトラッキングだけプロ級に上手だね。なんなの。
自分でも不思議ですが、天才なんだと思います。
ちなみに、露骨なオウム返しは相手に不快感を与えて嫌われる原因になるから、気を付けるようにね。
相手に無意識に好感を持たせるミラーリングとは
ミラーリングとは:ミラーという言葉の通り、相手の身振りや動作などを真似して合わせる方法です。
ミラーリングの効果:相手に自分と共通点があると無意識に錯覚させ、警戒心をとり、親近感や安心感を持たせることができます。ペーシングと似てますが、こちらでは視覚的な内容がメインとなります。
ミラーリングの方法:具体的には、下記のような相手の行動を、そっくりそのまま真似するように行動します。
- 姿勢や座り方
- 見振り、手振り
- 態度や表情
- 相手の動作や静止しているときの手足の位置
- 呼吸
ただし、相手とまったく同じタイミングで同じ動作を行うと、
相手に違和感を感じさせ、逆に警戒心、不快感を抱かせてしまうので注意が必要です。
初心者向けだと、相手が笑顔を見せたらこちらも笑顔、相手が困っている顔をしていたらこちらも困っている顔をする、とかが簡単に実践できて効果的だよ。
営業スキルは、所詮ただのテクニックに過ぎない
アポイントに毎回遅刻してくるような営業にバックトラッキングされたところで、何も響かないでしょ。
紹介した営業スキルの簡単なまとめ
今回紹介したテクニックは、営業はもちろん、常日頃からの他人とのコミュニケーションで使えます。
友達、彼女、家族、同僚、誰に対しても使えますが、ポイントはナチュラルに行うことです。
- ペーシング = 相手の状態を真似る
- バックトラッキング = 相手の言ったことを真似る
- ミラーリング = 相手の動作を真似る
※注意点・・・あくまで不自然にならないように振る舞うこと