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SFA JOURNAL by ネクストSFA

更新日:2025/05/20 

案件管理ツールおすすめ10選!ツールの選び方も解説

株式会社ジオコード クラウド事業 責任者 庭田 友裕

【監修】株式会社ジオコード クラウド事業 責任者
庭田 友裕

営業の進捗管理や売上管理を整理・共有できるのが案件管理ツールです。SFA(営業支援システム)やCRM(顧客管理システム)などの案件管理ツールを使うと、Excelシートやスプレッドシートでの管理よりも、データ共有のしやすさや即時性の面で大きなメリットがあり、受注確度が高まることも期待できます。

本記事では案件管理ツールのメリットや自社に適したツールの選び方、おすすめの案件管理ツール10選を紹介します。案件管理ツールを導入して自社の営業業務を効率化したい企業の方は参考にしてください。

案件管理におすすめのツール10選

ここでは、案件管理におすすめのツール10製品を紹介していきます。それぞれの特徴や料金、どのような企業に向いているかも解説するので、参考にしてみてください。

ネクストSFA

「ネクストSFA」は、株式会社ジオコードが提供する営業活動を見える化するクラウド営業支援ツールです。

使いやすさと見やすさを追求したUI/UX設計により、誰でも直感的に操作可能。
初期設計不要で柔軟なカスタマイズができ、導入から運用開始まで平均1〜2週間とスピーディー。
また、継続率98.7%(2024年3月末時点)を誇る手厚いサポート体制も魅力です。

特徴

  • 案件管理の進捗や履歴をかんたん整理
    フェーズ別に進捗を把握し、提出資料や次回予定も一括管理。抜け漏れのない営業活動を支えます。
  • 国産ツールだから、初めての導入でも迷わず使える
    ボタンにカーソルを合わせればガイド表示。誰でも感覚的に使える、やさしい操作設計です。
  • サポートは無料で何度でも!
    メール・チャット・電話・訪問・Web会議といった様々なサポートを全て無料で対応
  • ノーコードで項目や表示を自由に変更
    ドラッグ&ドロップや設定画面から、項目や文言を簡単にカスタマイズ。自社にフィットした運用が可能です。
  • AIアシスタント機能で営業活動を効率化
    通話・商談・メールなどの履歴をAIが要約。対応状況の把握と施策提案を短時間で実現し、営業の手間を大幅に削減します。

こんな企業にオススメ!

  • 営業活動の見える化を実現したい企業
  • 属人化を解消し、チーム全体で情報共有を図りたい企業
  • 迅速な導入と手厚いサポートを求める企業

主な機能

  • SFA機能
    アプローチ管理、案件管理、受注管理、日報・週報・月報、データ分析、セールスマップ機能、代理店管理、カスタムオブジェクト
  • CRM機能
    企業管理、請求書・見積書作成、売上管理、顧客別予算管理
  • MA機能
    メール一括配信、シナリオメール、スコアリング&トラッキング、フォーム生成
  • その他
    Sales BI機能、名刺管理機能、AIアシスタント
  • 連携機能
    Googleカレンダー、Gmail、Microsoft Outlook、LINE WORKS、Chatwork、Marketo Engage、CTIツール、名刺管理ツール、フォーム連携、Web広告連携(Google広告、Yahoo!広告)

料金

初期費用:都度見積もり
基本利用料:月額50,000円(10ユーザー分を含む)
追加ユーザー利用料:11ユーザー以降、1ユーザーあたり月額5,000円

ネクストSFA料金イメージ

▼公式サイト
https://next-sfa.jp/

Salesforce Sales Cloud

出典:https://www.salesforce.com/jp/sales/

Salesforce Sales Cloudは、世界No.1のCRMプラットフォームであるSalesforceが提供する、営業支援(SFA)および顧客管理(CRM)ツールです。

AI(Einstein)や自動化機能を活用し、リードの獲得から商談の成約、売上予測まで、営業プロセス全体を効率化・最適化します。

また、柔軟なカスタマイズ性と豊富な連携機能により、企業の成長に合わせたスケーラブルな運用が可能です。

特徴

  • AIによる営業支援
    Einstein AIがリードスコアリングや商談予測を提供
  • 柔軟なカスタマイズ
    業務フローに合わせた項目やプロセスの設定が可能
  • 豊富な連携機能
    SlackやGoogle Workspaceなど、さまざまなツールと連携可能

こんな企業にオススメ!

  • 営業活動の効率化と可視化を図りたい企業
  • AIを活用した営業戦略を導入したい企業
  • グローバルに展開し、多言語・多通貨対応が必要な企業

主な機能

  • リード管理
  • 商談管理
  • 活動管理
  • 売上予測
  • レポートとダッシュボード

料金

Starter Suite:3,000円 ユーザー/月
Pro Suite:12,000円 ユーザー/月
Enterprise:19,800円 ユーザー/月 (年間契約)
Unlimited:39,600円 ユーザー/月(年間契約)

▼公式サイト
https://www.salesforce.com/jp/sales/

DPS for Sales

出典:https://dps.intra-mart.jp/forsales/

DPS for Salesは、業界最後発の強みを活かし、従来のSFAが抱えていた課題を解決する営業支援ツールです。Excelで作成した帳票をそのまま活用できる柔軟性に加え、名刺情報と営業活動を紐づけて過去の接点を可視化。さらに、蓄積された商談データをもとに、より高精度な受注・売上予測を立案できるなど、現場の実務に即した機能が充実しています。

特徴

  • SFA上でオリジナル帳票の作成が可能
  • 既存のExcel帳票を取り込んで編集できる
  • 名刺情報をもとに顧客を一元管理

こんな企業にオススメ!

  • 既存のExcel帳票を活用しながらSFAを達成したい企業
  • 名刺情報と営業活動を連携させて管理したい企業
  • 商談情報を分析し、受注予測の精度を高めたい企業

主な機能

  • 案件管理
  • 顧客管理
  • 活動管理
  • 名刺管理
  • リード管理
  • オリジナル帳票
  • スケジュール管理

料金

SaaS【Accel-Mart Quick】
初期費用:0円
月額利用料:300,000円〜

プライベートクラウド【Accel-Mart Plus】
初期費用:要問い合わせ
月額利用料:要問い合わせ

オンプレミス
初期費用:要問い合わせ
月額利用料:要問い合わせ

▼公式サイト
https://dps.intra-mart.jp/forsales/

GENIEE SFA/CRM

出典:https://chikyu.net/

GENIEE SFA/CRMは、株式会社ジーニーが提供する国産の営業支援・顧客管理ツールです。
直感的なUIとカスタマイズ性を備え、企業の業務フローに柔軟に対応。定着率は99%と高く、初めてのSFA導入でも安心して活用できるツールです。

特徴

  • 安いコストと高い機能性
  • シンプルでわかりやすい画面
  • MAツールやSlack、Chatworkとの連携

こんな企業にオススメ!

  • 営業プロセスの可視化と効率化を図りたい企業
  • 低コストで高機能なSFA/CRMを導入したい企業
  • 自社の業務フローに合わせた柔軟なカスタマイズを求める企業

主な機能

  • 顧客管理
  • 商談プロセス管理
  • グラフ作成
  • 活動報告
  • タスク管理
  • 名刺管理機能

料金

スタンダード:
月額費用:34,800円(10ユーザー分を含む)
ユーザー追加費用:1ユーザーあたり3,480円

プロ:
月額費用:54,800円(10ユーザー分を含む)
ユーザー追加費用:1ユーザーあたり5,480円

エンタープライズ:
月額費用:98,000円(10ユーザー分を含む)
ユーザー追加費用:1ユーザーあたり9,800円

▼公式サイト
https://chikyu.net/

esm

出典:https://www.e-sales.jp/

esmは、ソフトブレーン株式会社が提供する国産のCRM/SFAツールです。
顧客情報や商談履歴、活動報告などの営業情報を一元管理し、営業活動の効率化と成果の最大化を支援します。
導入実績は5,500社を超え、定着率は95%と高く、多くの企業で活用されています。

特徴

  • シングルインプット・マルチアウトプット
    一度の入力で様々な帳票やレポートに自動反映
  • AIコンシェルジュ機能
    提案資料の作成や活動記録の自動化を支援
  • 柔軟なカスタマイズ性
    業種や業務フローに合わせた項目設定やレイアウト変更が可能

こんな企業にオススメ!

  • 営業プロセスの見える化と効率化を図りたい企業
  • 属人化を防ぎ、組織全体で情報共有を強化したい企業
  • 導入から定着まで手厚いサポートを求める企業

主な機能

  • 顧客管理
  • 案件管理
  • 日報管理
  • スケジュール管理
  • 名刺OCR・デジタル化
  • 地図機能

料金

Basic(5~30名) :3,500円 ユーザー/月
Enterprise(31名~): 11,000円 ユーザー/月

▼公式サイト
https://www.e-sales.jp/

Sales Maker

出典:https://sales-marker.jp/

Sales Marker(セールスマーカー)は、株式会社Sales Markerが提供するBtoB向けのセールスインテリジェンスツールです。
企業の興味関心を示す「インテントデータ」を活用し、ニーズが顕在化している潜在顧客を特定。
マルチチャネルでのアプローチを可能にし、営業活動の効率化と成果の最大化を支援します。

特徴

  • インテントデータの活用
    企業の興味関心を示すデータを基に、ニーズが顕在化している潜在顧客を特定
  • マルチチャネルアプローチ
    メール、電話、SNS、DMなど、多様なチャネルでのアプローチが可能
  • 自動化機能
    営業活動の自動化を支援する機能を搭載し、効率的な営業活動を実現

こんな企業にオススメ!

  • 新規開拓営業の効率を高めたい企業
  • 顧客の購買意欲をリアルタイムで把握したい企業
  • 営業活動の自動化・効率化を図りたい企業インテントデータの活用

主な機能

  • インテントデータ
  • 企業データ
  • 部署データ
  • 人物データ
  • インテントシグナル
  • インテントアプローチ
  • パーソナライズメッセージ
  • 自動アプローチ機能

料金

初期費用+プラン費用(詳細は要問い合わせ)

▼公式サイト
https://sales-marker.jp/

JUST.SFA

出典:https://www.justsystems.com/jp/products/justsfa/

JUST.SFAはソフトウェア開発の実績をもつジャストシステムが開発した営業支援ツールです。自社オリジナルのSFAを構築でき、新規開拓・既存深耕・ルートセールスなど目的に合わせたSFAをシステムベンダーなどを介すことなく、営業現場で実現し、運用できる仕組みとなっています。

特徴

  • ノーコードでのカスタマイズ
    プログラミング不要で、自社に最適なSFAを構築可能
  • 一画面での情報集約
    顧客情報や商談履歴など、必要な情報を一画面で確認
  • 外部ツールとの連携
    GoogleカレンダーやOffice365、名刺管理ツールなどとスムーズに連携

こんな企業にオススメ!

  • 営業プロセスの見える化と効率化を図りたい企業
  • 属人化を防ぎ、組織全体で情報共有を強化したい企業
  • 導入から定着まで手厚いサポートを求める企業

主な機能

  • 顧客管理
  • 案件管理
  • 活動管理
  • プロセス管理
  • レポーティング
  • 帳票出力
  • スケジュール管理

料金

要問い合わせ

▼公式サイト
​​​​​​​https://www.justsystems.com/jp/products/justsfa/

kintone

出典:https://kintone.cybozu.co.jp/

kintone(キントーン)は、サイボウズ株式会社が提供する業務改善プラットフォームです。
ノーコードで業務アプリを作成でき、顧客管理や案件管理、日報、ワークフローなど、さまざまな業務に対応可能です。
導入社数は30,000社を超え、非IT部門でも柔軟に業務改善を進められる点が評価されています。

特徴

  • ノーコードでの業務アプリ作成
    プログラミング不要で、誰でも簡単に業務アプリを作成可能
  • 豊富なテンプレートと連携機能
    300以上の外部サービスと連携し、業務の幅を広げられる
  • 多言語対応とモバイル対応
    日本語、英語、スペイン語など多言語に対応し、スマートフォンでも利用可能

こんな企業にオススメ!

  • 自社の業務フローに合わせたシステムを構築したい企業
  • ノーコードで業務アプリを内製化したい企業
  • 部門間の情報共有を強化し、業務効率を向上させたい企業

主な機能(アプリ作成例)

  • 日報
  • 案件管理
  • 問い合わせ管理
  • 採用面接管理
  • タスク管理
  • 交通費申請

料金

初期費用:0円
ライトコース(最小契約ユーザー数 10ユーザー):1,000円 ユーザー/月
スタンダードコース(最小契約ユーザー数 10ユーザー):1,800円 ユーザー/月
ワイドコース(最小契約ユーザー数 1,000ユーザー):3,000円 ユーザー/月

▼公式サイト
https://kintone.cybozu.co.jp/

WaWaFrontier

出典:https://www.wawaoffice.jp/product/sfa/

WaWaFrontierは、株式会社アイアットOECが提供するクラウド型の営業支援システム(SFA)です。
営業日報の入力や案件管理、顧客情報の共有など、営業活動に必要な基本機能をシンプルな操作で利用できます。
初期費用無料で、1ユーザーあたり月額1,000円から利用可能なライトプランも用意されており、初めてSFAを導入する企業にも適しています。

特徴

  • グループウェアの1機能だが、単体での利用も可能
  • 直感的に操作できる画面構成
  • 抽出条件を自分で設定できるフィルタ機能を搭載

こんな企業にオススメ!

  • 営業活動の情報共有を強化したい企業
  • 低コストでSFAを導入したい中小企業
  • シンプルな操作性を重視する企業

主な機能

  • 日報入力
  • 簡易日報登録
  • フィルタリング機能
  • コメント機能
  • 案件進捗管理
  • 行動分析
  • 顧客面談履歴紹介
  • 商談物件進捗管理
  • 受注予定表
  • モバイルからの利用

料金

初期費用:0円

WaWaFrontier
月額料金 2,000円 /1ID
基本料金 2,500円 /月
WaWaFrontier Lite
月額料金 1,000円 /1ID
基本料金 2,500円 /月

▼公式サイト
https://www.wawaoffice.jp/product/sfa/

Zoho CRM

出典:https://www.zoho.com/jp/crm/

Zoho CRMは、世界25万社以上に導入されているクラウド型のCRM/SFAツールです。
顧客管理、営業支援、マーケティングオートメーション、AIによる営業支援など、多彩な機能を備えています。
直感的な操作性と高いカスタマイズ性を兼ね備え、企業の成長に合わせた柔軟な運用が可能です。

特徴

  • 豊富な機能と低コスト
  • 活動の可視化 × 分析レポート
  • さまざまな角度から案件管理が可能

こんな企業にオススメ!

  • 営業プロセスを効率化し、成果を最大化したい企業
  • マーケティングと営業を連携させ、リード育成を強化したい企業
  • グローバル展開を視野に入れ、多言語対応のCRMを導入したい企業

主な機能

  • 顧客管理
  • 案件管理
  • 営業プロセス管理
  • リードスコアリング
  • スケジュール・タスク管理
  • 見積書・請求書発行
  • パートナー関係管理
  • 売上予測
  • 営業分析・販売分析

料金

初期費用:0円

スタンダード:
年間契約 ¥1,680/ユーザー/月額換算
月間契約 ¥2,400/ユーザー/月額

プロフェッショナル:
年間契約 ¥2,760/ユーザー/月額換算
月間契約 ¥4,200/ユーザー/月額

エンタープライズ:
年間契約 ¥4,800/ユーザー/月額換算
月間契約 ¥6,000/ユーザー/月額

アルティメット:
年間契約 ¥6,240/ユーザー/月額換算
月間契約 ¥7,800/ユーザー/月額

▼公式サイト
https://www.zoho.com/jp/crm/

案件管理ツールとは?

案件管理ツールとは顧客情報や営業の進捗状況を管理し、可視化するツールのことです。SFA(営業支援システム)とCRM(顧客管理システム)の2つが案件管理ツールの代表的なものです。

2つのツールを解説する前に、まずはなぜ案件管理が必要かを解説しておきましょう。

案件管理に求められるのは、案件がどのような状態にあるのかを可視化して、受注確度を判断できる状態にしておき、管理者であるマネージャーが必要な支援をできるようにしておくことです。
そのために「When(いつ)」「Where(どこで)」「Who(誰が)」「What(何を)」「Why(なぜ)」「How(どのように)」の5W1Hや、受注予定日・売上見込額などを記載します。

案件管理では個別の記録を残せるため、続けると組織全体の生産性が向上します。
一方、適切に案件管理がなされていない環境では、顧客獲得のノウハウを蓄積して受注確度を高められません。受注確度を高め、営業を効率化するために案件の状況を適切に管理できる体制を整えておくことが重要です。

「案件管理ならExcelシートでやっている」。そうした企業もあるでしょう。ExcelシートやGoogleスプレッドシートは数字を使った情報の管理に強く、テキストも扱えます。多くのパソコンにインストールされているため、導入のハードルも低く、案件管理にも使えるでしょう。

ただしExcelシートはデータ抽出が得意ではありません。例えば「ここ3年の5月分の売上」など、特定条件を満たす情報だけを取り出すためには、手の込んだマクロ機能を組む必要もあります。
またExcelシートは「共有に手間がかかる」「同時編集できない」「大量のデータを保存できない」「リアルタイムで確認できない」「外出先での操作が難しい」「外部ファイルを紐づけできない」などもデメリットです。

特に組織が大きくなって案件の対応数が膨大になると、データの管理や抽出、メンテナンスに費やすエネルギーも大きくなってしまいます。Excelシートでは対応しきれないケースも増えるでしょう。

このような状況で案件や売上の管理に便利なのがSFAやCRMです。

導入するとExcelシートのデメリットは解消します。Excelシートの入力やメンテナンスに使っていたエネルギーを数分の1から数十分の1に抑えて、精度の高いデータを自在に引き出すことも可能です。多くの企業で使用されている代表的な管理システムツールが、SFAやCRMの2つです。ここからそれぞれを詳しく見ていきましょう。

SFAとは?

SFAとは「Sales Force Automation(セールス・フォース・オートメーション)」の略語で、日本語では「営業支援システム」と訳されます。

SFAはその名のとおり、営業の支援に特化したツールで、営業部門の情報全般をデータ化して、蓄積・分析できるシステムです。具体的には、商談に使用した資料の共有や日報、商談時のメモなど、商談成立までに必要な情報を一元管理して共有できます。

情報共有の目的は営業の業務効率化です。SFAは業務プロセスを見える化して営業担当者が円滑に営業活動できるよう支援します。情報を共有できるため、個々の営業スタッフだけでなく、チーム全体の営業活動の効率化に適しているでしょう。

SFAに備わっているのは以下のような機能です。

  • 顧客管理
  • 案件管理
  • 行動管理
  • 予実管理
  • 商談管理

特に案件管理は、営業案件ごとの詳細情報や進捗状況を管理・把握するSFAの大切な機能です。案件管理では、案件の担当者、顧客側の担当者、商談の進捗度、受注確度、見積もり、売上予定金額などの情報を記録します。

CRMとは?

CRMとは「Customer Relationship Management(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント)」の略語で、「顧客管理」や「顧客関係管理」と訳されます。

CRMは顧客情報の管理をメインとしたツールです。既存顧客の属性や購買データ、アンケート結果などの情報を一元管理できます。その管理情報をもとに、顧客にあったサービスや商品を提供して良好な関係性を構築できるシステムがCRMです。

CRMには、一般的に以下のような機能が備わっています。

  • 顧客データベースの管理機能
  • プロモーション機能
  • 顧客サポート機能
  • セキュリティ機能

CRMもSFAと同じく営業力の強化・効率化を実現するツールです。もとは別のソリューションとして開発されましたが、現在は双方とも案件管理ツールとして使われることが多くなりました。機能や役割に違いがあるにもかかわらず、案件管理ツールとして一まとめにされるのは、いずれも営業を対象としたソリューションだからです。
正確にいえば、マーケティングからアフターサポートまでの広範な業務で活用されるのがCRMで、営業支援を担うSFAはその一部として機能します。

しかし、現在提供されているツールの多くは、SFAとCRMの両方の機能が備わっており、営業プロセスを一元的に管理できるタイプが主流です。中にはMA(マーケティングオートメーション)機能を備えたタイプもあります。

「SFAとCRMどちらを選べばよいか」は一概に結論づけられません。いずれにしてもツール選定時に重要なのは、「自社に必要な管理項目や機能が備わっているか」どうかです。

案件管理ツールの必要性

1つの組織内では複数の案件が同時並行で進行し、それぞれに異なる担当者が対応している場合もありますが、それでは各案件の情報はバラバラに管理されるため、状況が把握できなくなり、属人的な対応となってしまいます。
案件管理は「各部門が掲げる目標達成の確率を高めること」が目的です。情報の管理が不十分だと、目標達成の見通しさえも判断できないかもしれません。

案件管理すると、それぞれの案件の情報を明確に管理・把握でき、ノウハウを共有しながら目標達成の確率を高めていけます。それぞれの案件の売上予定金額などをまとめて把握できることで、最終的な目標と現状とのギャップを確認しやすくなるためです。

また各担当者が所有している案件の情報を一覧で確認できるため、管理者が部下の抱える案件の状況を把握しやすくなります。受注確度など売上予測に関する情報を集計すると、目標達成のため必要な次の一手の選択や意思決定にも役立つでしょう。

特に部署をまたがった大きなプロジェクトでは、案件情報の共有が不可欠です。情報共有が不十分だと、トラブルで進行が滞る恐れもあります。案件管理ができていれば、それぞれの担当者任せの場当たり的な対応が防げて、トラブル防止にも役立ちます。

案件管理ツールのメリット

案件管理ツール導入のメリットはさまざまです。ここでは、案件管理の代表的なメリットを3つ紹介します。

受注確度が高まる

案件管理の大きなメリットは、案件の受注確度が高まることです。受注確度が高まるのは、案件管理すると先方の要望や課題、これまでのアプローチなど、あらゆる情報を管理しながら的確な提案ができるためです。

担当者だけに任せていると、取引先の要望や現状、解決したい問題点などのさまざまな情報を処理しきれない場合もあります。そうしたときに上司やマネージャーが案件の情報や状況を把握していると、的確なアドバイスが可能です。的確なアドバイスがあると営業担当者も自信を持って顧客対応に当たれるでしょう。

ホットなリードに対して適切な営業活動を展開して受注確度を高めるには、案件管理ツールの活用によって組織的に対応するのが重要です。

案件情報を蓄積できる

過去の案件を含めて案件情報がもれなく蓄積できるのも案件管理ツールのメリットです。

Excelシートなどで管理していると、入力ミスがそのまま残ったり、最新の情報がどれか分からなくなくなったりする場合もあります。またファイルが分かれていると時期をまたいだ案件情報の検索も困難です。案件管理ツールでは過去の案件情報を蓄積できます。顧客情報と紐付けて営業履歴が自動的に整理され、会社名・担当者名・地域・キーワードなどで検索できるため、欲しい情報をすぐに探すことが可能です。

また蓄積された過去の類似案件などから、見込み客への適切なアプローチ方法も判断できます。過去案件をもとにした見積もりなどもスピーディーに作成できるでしょう。
優れているのは過去のデータや情報が、同じツール上に蓄積されている点です。個別のExcelシートのようにデータが散在しないため、同じツールにデータが蓄積されると、過去のデータ参照が容易になります。

属人化を防げる

属人化を防げるのも案件管理ツール導入のメリットです。営業実績を個人の意欲やスキルに依存していると担当者の退職や異動によって、売上が下がる事態を招きかねません。担当者が不在のときに受けた問い合わせへの迅速な対応も困難でしょう。

部署内で各案件の情報や商談の進捗状況を共有すると、売上が安定するだけでなく、担当者が不在でも適切な対応ができるため顧客満足度にも好影響を与えます。

分析結果を次に活かせる

分析結果を次に活かせるのも案件管理ツールのメリットです。案件別に成功や失敗の要因を分析してまとめれば、長期的な改善につながるでしょう。
例えば、失注の原因を分析すると「アポイントからの日数が一定日数を超えると受注率が下がる」「特定の業界では受注率が高いものの、ある分野では失注率が高い」などの現状に気付け、その要因を探ることで営業活動のボトルネックを把握でき、改善が期待できます。

蓄積されたノウハウは若手社員にも伝承できます。教育コスト削減などの副次的効果も期待できるでしょう。日々の案件管理は経営にも直結しています。案件管理で情報を蓄積していくことは経営を長く持続していく観点からもメリットがあります。過去のデータを経営陣が正確に把握しておくと、意思決定の支えにもなるためです。

案件管理ツールの選び方

案件管理ツールにもさまざまなタイプがあります。ここではどのようなタイプを選ぶとよいのか、選び方の基準をお伝えします。

導入目的を明確にする

まずは導入目的を明確にしましょう。案件管理ツールで得られる効果はツールによって異なります。そのため自社の抱えた問題がツールで解決できるかどうかを確認しなければなりません。

コストを抑えて業務を効率化したいのか、営業記録を使って人材育成したいのか、営業の優先順位を決めたいのか、チーム内での円滑な情報共有を優先したいのか。導入の目的を明確にすると自ずと選ぶツールも絞り込まれてきます。

必要な機能を確認する

自社が解決したい問題に対応した機能を備えているかどうかもチェックしてください。何がしたいのかを整理して、課題を解決できる機能は何かを見極めましょう。あまりに多く機能が搭載されている場合、実際に活用できず機能を持て余す場合もあります。組織内で必要な機能が搭載された案件管理ツールや、自社に合わせてカスタマイズできるものを選びましょう。

目的別に必要な機能は以下のようなものです。

  • 顧客・商談情報の共有→顧客データベース・CRM
  • 社内コミュニケーション→メッセージング・コメント機能
  • プロジェクトマネジメント→ ガントチャート・カンバン
  • 各社員の仕事状況の把握・管理→タスク管理、リマインダー
  • マーケティング分析→営業レポート・商談分析

同じような機能でも、サービスを提供している会社によって使い勝手は異なります。おすすめなのは「無料トライアル期間」がある、クラウド型ツールです。無料トライアル期間のあるクラウド型ツールなら、コストをかけることなく気軽にお試し感覚で機能を確認できます。

使いやすいかを確認する

多くの人が使いこなせるかどうかも重要です。入力方法が複雑だったりすると使いこなせない人も出てきます。導入するならITリテラシーやマニュアル無しでも直感的に使い方が分かるものがおすすめです。出先での利用が想定される場合、モバイル端末での操作性の良さもポイントになります。

ツールの導入はあくまで業務を効率化するためです。ツールを使いこなすことが営業スタッフの負担になるようでは本末転倒でしょう。使い始めるまでにさまざまな設定が必要だったり、導入までに数週間かかったりするようなツールも避けた方が無難です。

料金などを比較する

料金も比較検討して選びましょう。単に安さだけでなく、費用対効果を確認しながら選ぶのがおすすめです。案件管理ツールの料金体系は月額料金制が主流で、利用人数に応じた「従量課金型」と「月額固定型」の2つに分かれています。

従業課金型は単純にアカウント単価×ユーザー数が毎月の費用で、月額固定型は利用するユーザー数にかかわらず毎月定額の費用を支払う仕組みです。おすすめなのは一定のユーザー数まで固定料金で利用でき、一定数を超えると1ユーザーごとに料金がかかる従量制となる2階建ての料金体系です。これなら無駄なコストがかかりません。
なお初期費用については無料の案件管理ツールがほとんどです。

搭載されている機能や扱いやすさ、連携性やていねいなサポート体制があるか、さまざまな視点で比較して、自社にとって費用対効果が高いものを選ぶようにしてください。

まとめ

案件管理は、案件ごとの記録を残していく営業管理に欠かせないプロセスです。従来の担当者まかせの案件管理ではなく、チームや部門全体で案件情報を共有して、顧客体験を改善できます。
顧客情報や進捗をきちんと管理できれば、営業マネージャーのマネジメントコストが下がり、生産性の大幅な向上も期待できます。

さまざまな案件管理ツールがありますが、見込み顧客の獲得・育成から、商談管理、顧客管理まで一括で管理したいなら、東証スタンダード上場企業のジオコードが提供する「ネクストSFA」におまかせください。ネクストSFAは圧倒的な使いやすさが特徴のクラウド型のSFAで、MA(マーケティング・オートメーション)やCRMも搭載しています。

営業のサポート機能に特化しているネクストSFAでは、低コストでリードソース管理から案件管理まで一貫した営業管理が可能です。メール・チャット・電話・訪問・Web会議などによる、さまざまなサポートを全て無料で対応しています。興味のある方はまずは無料トライアルでお試しください。

SFAは活用されてこそ意味がある

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