2019/08/30

ロジカルシンキングとは?概要から活用法まで解説します!

たむら
たむらさんしっかりしている人
・趣味:ゴルフ、DJ
・的確なコンサルでクライアントからの信頼が厚い
・感情は子宮に忘れてきたらしい
もり
もりくん田村さんの後輩
・趣味:海鮮、テレビゲーム
・どこにでもいる普通の平社員のクローン。
もり
んーB、いやCか…?Aはあり得ない。
田村さん
どうしたの?
今までの人生で見たもりくんの中で一番深刻な顔してるよ。
もり
あ、田村さん
邪魔しないでくださいよ、難題と戦ってるんで。
AさんBさんCさんの3人が口論しています。
彼らのうち本当のことを言ってるのは一人、残り二人は嘘しか言いません。
さて、本物は誰でしょう?


・A:Bは嘘つきよ!私が本物なの!お願い信じて!
・B:本物は俺だ!信じろ!
・C:Aは間違いなく嘘つきだ、本物は僕だよ。

田村さん
Aだよ
もり
はっや!性格悪!
田村さん
いや、当てはめればすぐでしょ。
Aが本物と仮定すれば、一発で正解に辿り着けるじゃん。
なんでAじゃないと思ったの?
もり
女性は嘘つきだからです。
田村さん
うん、トラウマかな…
じゃあ今日はそんなもりくんのためにも、ロジカルシンキングについて解説しようか。

ロジカルシンキング(論理的思考)とは

「論理的思考」とも呼ばれるビジネスパーソンに必要なスキルです。
「筋道がたっている合理的な思考・方法論」を指します。
問題や情報を要素に分解・分析し、論理性のある結果を導き出します。
田村さん
ロジカルシンキングの概要はこんなとこかな。
もりくんはさっきの問題、なんで女性は嘘つきだと思ったの?
もり
嘘つきだからです。
田村さん
うん、傷が癒えるといいね。
ロジカルシンキングを活用すると、皆が「なるほど!」「確かに!」って思えるような「根拠ある結論」に到達するのに役立つんだ。
田村さん
情報の整理や分析はもちろん、コミュニケーション能力が求められる営業にも役立つスキルだから、しっかり聞くようにね。

ロジカルシンキングのメリットとデメリット

田村さん
思いつくところで、ロジカルシンキングのメリットは下記みたいな感じかな。
・自分で考える力が身につく
・根拠に基づくわかりやすい説明ができる
・プレゼンテーションや提案において、理解や納得を得られる
・的確な報連相など、コミュニケーションをうまく取れるようになる
もり
凄くないですか!?
「ほんと意味わからない」とか「とりあえず静かにしてよ」とか言われることがあるんですよ…
そんな僕から卒業できるんですね!
田村さん
そうだね。
でも良いことだけじゃなくて、デメリットというか、弱点もあるんだ。
・未知の分野では根拠が得られない
・結果と現実が違うことがある
もり
え、おかしくないですか?
根拠があるのになんで間違うんですか?
田村さん
例えば、あるオリンピック選手が
・3回連続優勝
・予選1位追加
・100戦連勝中

って聞いたら、次も金メダルとると思わない?
もり
思います、ほぼ勝ち確定じゃないですか。
田村さん
でも結果は優勝じゃないこともある。
予想する根拠が納得できるものだとしても、現実と一致するとは限らないんだ。
もり
はぁ~
根拠だけ聞くと「なるほど!」「確かに!」ってなりますけど、万能ってわけじゃないんですね!
田村さん
ちなみに今のは「帰納法」っていう手法を使った考え方だよ。
他に「演繹法」っていう手法もあるから、次セクションで2つの手法を絡めながら活用方法を説明するね。

ここまでのPOINT

・ロジカルシンキングは「論理的思考」とも呼ばれるビジネスパーソンに必要なスキル
・自分で考える力が身に付き、理解を得やすく、理解するのも楽になる
・コミュニケーションをうまくとれるようになる
・万能ではなく、考察と現実では差が生じる可能性がある
・未知の分野に弱く、根拠を得られない

ロジカルシンキングの手法

田村さん
ロジカルシンキングには有名な手法が2つあります。
まずはさっき触れた「帰納法」(きのうほう)から説明します。

ロジカルシンキングの活用 – 帰納法

・もりくんAは逃げ出した
・もりくんBは逃げ出した
・もりくんCは逃げ出した
・もりくんDは逃げ出した
・もりくんEは逃げ出した
結論:だから「もりくん」はすぐ逃げる
もり
田村さん・・・僕をゲームの雑魚キャラ扱いしてません?
田村さん
帰納法は複数の事象から共通事項を見つけて、それを結論として一般化する方法なんだ。
もり
田村さん・・・
田村さん
でも注意が必要で、無理な一般化や事象の偏りが怖いんだ。
例えば、「実はこのあとの50匹のもりくんが全部逃げなかった」という事実があったら、この考えは事実とかけ離れてしまう…
田村さん
だから根拠となる事象が多いほど信頼性が高い手法なんだ。
前セクションの例も「もし勝てば4回連続金は史上初!」っていう前提があったら根拠としては弱くなってしまう、結論を慎重に導き出す必要がある訳だね。
もり
田村さ…
田村さん
とりあえず静かにしてよ。
もり
理不尽

ロジカルシンキングの活用 – 演繹法

田村さん
じゃあ次は演繹法(えんえきほう)について説明するね。
もり
(淡々と…)
田村さん
演繹法は前提と大前提の比較から、包含関係を判断して結論を導く方法なんだ。
もり
と、言いますと?
あ、いつもの例ですね。
大前提:腹が減っては戦はできぬ
小前提:もりくんは腹が減っている
結論:ゆえにもりくんに戦は無理
もり
食べれば行けますね。
田村さん
うん、そうだね。実はこれは間違った例なんだ。
演繹法では論理の飛躍や、暗黙の大前提があることに注意しないといけない。
田村さん
この場合、お腹が減ってても戦はできるし、そもそも大前提が間違ってるよね?
これじゃあ納得できないし、論理的とは言えない。
有名な例だけど、正しい例はこんな感じだよ。
大前提:人間は死ぬ
小前提:ソクラテスは人間である
結論:ゆえにソクラテスは死ぬ
もり
なんか、当たり前すぎてつまらないですね。
田村さん
その当たり前ができてない人が結構いるんだよ。
「女性は嘘つき」みたいな大前提作っちゃう人とかね。

このセクションのPOINT

・帰納法は、複数の事象から共通事項を見つけて結論を導き出す
・帰納法は、無理な一般化や事象の偏りに注意が必要
・演繹法は、大前提と前提から結論を導き出す
・演繹法は、論理の飛躍をせず、前提・大前提を正確にする必要がある

ロジカルシンキング活用法 -上手に使いこなすために

田村さん
ロジカルシンキングをうまく活用するために、いくつか便利な方法を紹介していきます。

列挙と掘り下げについて

田村さん
帰納法をベースにしたわかりやすい手法に「列挙」「掘り下げ」があります。
簡単な手法ですので是非試してみてください。

列挙

その名の通り、ある課題に対し、考えられる原因を列挙していきます。
「列挙」で行う作業は「課題と原因の確認」になります。
もり
じゃあ、今回は僕が例を出してみますね!
課題:ご飯を美味しく炊けない
原因:そもそも米自体が良くない
原因:炊くときに水を入れすぎている
原因:洗米が足りない、もしくはしすぎている
原因:炊く水が美味しくない
原因:炊飯器が壊れている
田村さん
うん、いい感じだね。
じゃあ次は掘り下げをやってみるよ。

掘り下げ

「列挙」によって抽出した原因に対し、一つずつ掘り下げていきます。
原因の原因、さらにその原因といった具合に根本となる原因を確認し、改善に活かします。
もり
むむむ、例えばこんな感じですかね?
原因:そもそも米自体が良くない
その原因:もりが自分で育て、収穫したお米だから
その原因:森にお米を買うお金がないから
その原因:森がまじめに働かないから
解決策:まじめに働いて給料を上げよう
原因:炊飯器が壊れている
その原因:森に炊飯器を買うお金がないから
その原因:森がまじめに働かないから
解決策:まじめに働いて給料を上げよう
もり
田村さん、この手法使えないです。
高確率で同じ結論に至りそうです。
田村さん
解決策がわかってよかったね。
こんな風に「列挙」と「掘り下げ」を組み合わせると課題と原因が明らかになって、対策できるようになるんだ。
田村さん
「列挙」と「掘り下げ」は脳内でやらずに書き出すとわかりやすいよ。
オススメなのはロジックツリーを使う事かな。

ロジックツリーを活用しよう

ロジックツリーイメージ
問題の原因や解決策をツリー状に並べたものが「ロジックツリー」です。
原因掘り下げのための「Whyツリー」と解決策掘り下げの「Howツリー」の2種類があります。
原因や解決策が具体化され、可視化されるため、直接の行動に移すことが可能になります。
田村さん
概要はこんな感じです。
ロジックツリーは要素を分解して、原因究明問題解決に役立てる手法なんだ。
もり
これはわかりやすいですね!
全体の問題を見れますし、解決策も色んな視点から出せそうです。
田村さん
Howツリーを例に説明したけど、Whyツリーでもやることは同じだよ。
これも作るときにポイントがあって、「MECE」を意識しないといけないんだ。

MECEを意識しよう

「Mutually,Exclusive,Collectively,Exhausitve」の略で、ミーシーと読みます。
「抜けている箇所も被る部分もなく、全体を網羅できる状態」という意味を持つ概念です。
重複や抜け漏れにより発生する不備を防ぐことに役立ちます。
田村さん
Mutually(互いに)
Exclusive(被らず)
Collectively(全体で)
Exhausitve(漏れがない)
田村さん
あ、一つ補足。
「MECE」は基本、ロジックツリーだけじゃなくて、ロジカルシンキング全体で意識した方がいい。
もり
意識しないとどうなるんですか?
田村さん
正確な原因究明や解決策が出せなくなったり、無駄が発生したりするんだ。
例えば下記みたいな感じかな。
課題:新入社員の残業時間が長い
原因:残業に関する意識教育が不足している
原因:教育が不十分で業務効率が悪い
原因:業務量が調整されていない
課題:若手社員の残業時間が長い
原因:2年目以降は教育業務が追加され、自分の業務に時間をさけない
原因:教育が不十分で業務効率が悪い
原因:業務量が調整されていない
もり
若手社員の内訳に新入社員が含まれてるわけですね。
確かにこれは無駄です。
田村さん
それに、それぞれの課題で違う解決策が出るかもしれないよね。
若手社員と新入社員で問題の重さが違えば、解決策も変わるかもしれない。
もり
「両方に含まれる新入社員」をどうしていいか、わからなくなっちゃいますね…
MECEを意識しなきゃいけない理由、よくわかりました。
田村さん
とはいえ100%ガチガチである必要はないよ。
例えば新入社員が2人で若手社員が50人だったら、新入社員の対応だけ後で考えれば済むからね。
もり
確かに、そのぐらいなら後で簡単に対応できそうですね!

コミュニケーションに適したピラミッドストラクチャー

ピラミッドストラクチャーとは、頂点に最も伝えたい「主張」を置き、その下に根拠・データ・考え等をピラミッド状に並べて図式化するフレームワークのことを言います。
このピラミッドは、「Why(なぜそういえるのか)」と「So What(だから何が言えるのか)」という点で繋がっています。
田村さん
ピラミッドストラクチャーはデータや事実から主張に根拠を持たせる手法だよ。
ロジックツリーと似てるから注意してね。
もり
ロジックツリーは「分解して原因究明や問題解決に役立てる」でしたね。
僕は主張で論破したいので、正直ピラストの方が知りたいです。
田村さん
変な略語作らないでね。
じゃあ、練習もかねてもりくんが作ってみてよ。
ピラミッドストラクチャーイメージ
もり
完・全・論・破
田村さん
知り合いに、牡蠣が苦手で食べられない人がいるよ。
もり
!!??
田村さん
説明が遅くなっちゃったけど、根拠は客観性をもたせることが大切なんだ。
ピラストに限らずね。例えばこんな感じで。
海鮮が好きかどうか全国アンケートを行った結果
根拠:90%の人が魚を好きと答えた
根拠:80%の人が貝類が好きと答えた
根拠:85%の人か蟹や海老などの甲殻類を好きと答えた
主張:故に「日本人は海鮮料理が好き」である
もり
(田村さん、実はピラスト気に入ってるな…)
確かにこれなら納得できますね!
田村さん
物事を客観的にとらえて、前提や問題を見つけ出す考え方をクリティカルシンキングっていうんだ。
これについては機会があれば詳しく説明するね。

このセクションのPOINT

・列挙や掘り下げで、課題やその原因、解決策を明確にできる
・課題や原因の要素出しはMECEを意識し、重複(ダブり)や抜け漏れへの対策をする
・ロジックツリーは要素を分解し、原因究明や問題解決に役立つ
・ピラミッドストラクチャーは「主張」に根拠を持たせるのに役立つ
・ロジカルシンキングの根拠には客観性を持たせる

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