公開日:2020/07/09 更新日:2020/08/05

覚書とは?作成のポイントを例文・テンプレートにて解説

“覚書(おぼえがき)”はビジネス取引にて良く見られる書面かと思います。
覚書のほかに契約書や合意書、念書といった文書も使われますが、「覚書との違いは何か説明してください」と言われると自信を持って回答できる人は少ないのではないでしょうか。
今回は契約関連において重要な役割を果たす“覚書”について意味や作成方法など再確認してみましょう。

覚書とは

覚書とは、契約内容の変更など契約書に準じる補助的な役割を担うもので、当事者間での合意を書面として記したものです。
契約書と同様に法的な効力を持っており、基本は署名と捺印が行われた時点から遵守されていない場合は契約不履行になる可能性があるので注意しましょう。
また、既に締結している契約内容を変更する際には覚書を用いることで契約書を作成することなく内容を変更することができます。

覚書と契約書の違い

覚書が契約書と同様の法的効力を発揮することはわかりましたが、合意書、念書といった文書も存在します。
 
覚書はどういった際に使用するのが好ましいのでしょうか。
各文書の特徴と共に理解しておきましょう。

契約書

契約書とは契約を交わす際に作成される当該契約の内容をあらわす文書のことを言います。契約内容の大筋に関して定めている文書です。

覚書

契約書を作成する前の段階で、当事者双方の合意事項を書面にしたものや、既にある契約書を補足・変更した文書のことを言います。
 ただし、書面内容が契約内容の大筋に関して定めている文書であれば契約書としてみなされるケースもあります。

合意書

書かれている内容にかかわらず当事者間で合意した場合、どういった内容に合意したのか明白にするために作成されるものです。

念書

念書は、当事者の一方が、他方当事者に差し入れるものです。
そのため、内容は差出人が一方的に義務や事実を認めるものとなります。
また、署名押印は念書を差し出した当事者のみとなります。

覚書の作り方

ここからは覚書の作成について解説していきます。

基本構成

覚書の基本的な構成は以下のようになります。

表題

文書の内容がわかるような表題であれば問題なし。※覚書のみでも可

前文

当事者とどのような内容を締結したのか、覚書作成に至った経緯などを記載します。
例)「甲と乙(当事者)は以下の事項に関して合意した」 

合意内容

具体的な合意内容が記載します。

後文

作成した覚書の枚数や誰がそれを所持しているのか、また当事者間で合意したことを確認する宣誓文など記載されます。

作成日

覚書を作成する日付を記載します。

双方の署名捺印

当事者両名の署名と捺印がされます。

覚書のテンプレート

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覚書

○○○○(以下、「甲」という)と〇〇〇〇(以下、「乙」という)は、甲乙間にて令和□□年□□月□□日付で締結した「○○契約書」(以下「原契約」という。)に基づく取引(以下、「本取引」という)について、下記のとおり確認し、合意した。
 
第一条(〇〇〇〇)


第〇条(〇〇〇〇)
 

本約定が成立した証として、本覚書を2通作成し、甲乙がそれぞれ1通を保管する。
 
〇〇年〇〇月〇〇日

甲         印
 
乙         印

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まとめ

「覚書」は契約書と同様に法的効力があることもケースによっては考えられます。
気にせず署名、捺印を行った後は当事者双方の同意がないと取り消すことができないこともあるため、
覚書でも内容はしっかりと精査した上で締結されるのが望ましいとされています。
ビジネスにおいて取り扱う機会がある方は覚書の性質を理解し、正しく使用するように心がけましょう。

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