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更新日:2024/01/12 

ERP比較10選

ERP比較10選

【監修】株式会社ジオコード マーケティング責任者
渡辺 友馬

企業経営に必須の「ヒト」「モノ」「カネ」の流れをコントロールする基幹業務システムであるERPですが、世の中には多くのERPが溢れています。

企業の業務効率化や成果向上につながるサービスを導入したいと思っても、どれを選ぶべきかわからない方が多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、主要ERPの中でもおすすめサービス10選を紹介するとともに、ERPのメリットや注意点も解説するので、導入を考えている方はぜひ参考にしてみてください。

ERPとは?

ERP(Enterprise Resource Planning)とは、企業の経営資源を統合的に管理するシステムやアプローチのことです。企業に欠かせない人材や資金、物資、情報などを一元管理し、経営戦略の策定や意思決定を支援してくれます。

ERPには多くの機能が搭載されており、主に以下のような機能が代表的です。

  • 財務会計管理
  • 予算管理
  • 販売管理(受注・請求)
  • 購買管理
  • 顧客管理 倉庫、在庫管理
  • 人材管理
  • マーケティング管理

こうした情報は各部署の各システムで管理されているケースが多く、一元管理されていないことで「データを横断収集しにくい」「入力作業が多い」「集計・分析しにくい」といった問題が発生しがちです。

ERPを導入すると部門の垣根を越えてデータを活用できるため「業務の効率化」「迅速な経営判断」「リアルタイムでの経営状況把握」など、企業経営の効率がアップします。

おすすめのERP10選

おすすめのERP10選

ひと口にERPといっても多くのサービスが存在するため、選ぶ際にどのサービスが自社に適しているのかわからず迷ってしまうかもしれません。

ここではおすすめのERP10選として、それぞれのサービスの特長・費用・機能などを紹介します。どういったものが自社に適しているのかを見極めるためにも比較して見てみましょう。

OBIC7


OBIC7は、株式会社オービックが提供するERPです。会計や人事、給与、販売、生産などのシステムを統合して、企業の業務効率化や生産性の向上を支援してくれます。

化学業界や鉄鋼業界、食品業界など、以下10の業界向けのソリューションが用意されており、幅広い業界で活用できるようになっています。

  • 化学業界
  • 鉄鋼業界
  • 機械・メーカー業界
  • 食品業界
  • 流通小売業
  • 商社・物流業界
  • 不動産関連業
  • 建設工事業
  • IT・メディア業
  • 金融業

特長

業種・企業規模を問わず幅広く対応でき、カスタマイズや拡張展開も可能など、自社に適したシステムを柔軟に構築できるのが特長です。

会計・人事・給与・就業・販売・生産といった業務システムを自由に選んで構築できるため、必要な部門から順次導入できます。

まずは一部門から初めて様子を見たい場合や、部門が増えて追加したい場合など、状況に応じて臨機応変にカスタムが可能。

またシステムの企画や導入コンサルティング、導入後のフォローなど、サポートも充実しており、初めての導入でも十分に活用しやすくなっているのもポイントです。

費用

費用は公開されておらず、株式会社オービックへ直接問い合わせる必要があります。

代理店による販売・サポートはなく、株式会社オービックからの直接販売のみで提供しています。

機能

OBIC7では業種別・部門別に製品が用意されているので、どのシステムを採用するかで機能が異なります。

基幹システムである「会計情報システム」を中心に、以下の業務系システムが連動する仕組みです。

  • 会計情報システム
  • 人事情報システム
  • 給与情報システム
  • 就業情報システム
  • 販売情報システム
  • 生産管理情報システム
  • クラウドソリューション
  • 財務部門向けソリューション
  • 書類作成・事務支援ソリューション

SAP Business ByDesign


SAP Business ByDesignは、ドイツのSAP社が提供するクラウド型のERPです。

ERPソフトウェアの代表格の一つで、財務や販売、製品管理、購買、サプライチェーンマネジメントなど幅広い項目に対応しています。

クラウド型のため初期導入コストが低く、企業の規模を問わず導入しやすいのもポイントです。

中小企業向けパッケージ版の「SAP Business One」も用意されています。

特長

大きな特長はグローバル対応に強みを持っていることで、130カ国以上の企業に使用されています。

ローカリゼーション機能に秀でており、多言語・多通貨対応はもちろん世界の商慣習・法令といった文化的な違いにも対応しています。

特にヨーロッパ諸国を中心に複数の国をまたいでビジネスを展開している企業であれば、SAP Business ByDesignで複数国の複数企業を1つのシステムで同時に管理可能です。

また世界の優良企業の業務プロセスを基に開発されたソフトのため、グローバル展開を目指す企業や、世界標準の業務効率化を行いたい企業にもおすすめです。

費用

導入費用は公開されておらず、公式サイトから見積もりを依頼する必要があります。

30日間の無料トライアルが用意されており、インターフェースの使いやすさや使用できる機能などを確認した上で導入の可否を決定できます。

機能

ファイナンス・カスタマーリレーションシップマネジメント・人事・調達購買・サプライチェーン管理と多岐にわたる機能が用意されており、主に以下のような機能があります。

  • ファイナンス
    • 財務・管理会計:複数の事業部門や通貨、報告基準を横断しての会計管理に対応
    • キャッシュフロー管理:顧客や仕入先の取引データを活用して、キャッシュポジションをリアルタイムで見える化
  • カスタマーリレーションシップマネジメント
    • マーケティング:パーソナライズされた顧客情報を基に、より効果的なキャンペーンやリードの生成を行いセールス部門へ引き継ぐ
    • セールス:窓口担当者とのやり取りから請求処理まで、販売・営業の業務を完全に自動化
  • 人事
    • 勤怠・出勤・労務管理:一元化されたデータによって、勤怠・労務・報酬を効率的に管理
    • 申請と承認:購買申請を作成・監視して承認を自動化
  • 調達・購買
    • 仕入れ先選定:仕入れ先と製品に関する情報を一元管理し、有利な価格交渉を実現
    • 購買管理:有利に価格交渉できるよう購買担当者にリアルタイム情報を提供
  • サプライチェーン管理
    • 製造・倉庫管理・ロジスティクス:効率的な生産体制や生産管理の改善、関連プロセスの自動化を実現

GRANDIT


GRANDIT(グランディット)は、GRANDIT株式会社が提供するオールインワンの統合型ERPです。

会計や販売・調達、生産、人事、給与などの基幹業務を統合してくれるので、業務の効率化と経営状況の分析・把握に効果的です。

「複数の企業が叡智を出し合って日本企業の成長を支えていこう」という理念の下に立ち上げられたGRANDIT株式会社らしく、多くのユーザーにとって「本当に使いやすいERP」を目指して開発されました。

またスマートフォンやタブレット端末などでも利用できるので、テレワーク導入企業でも活用しやすく、幅広いビジネス環境に適応してくれます。

特長

GRANDITはユーザー目線でUIが構築されており、使用しやすくなっています。

例えば経営層向けのレポート作成や管理者の承認管理、社員の定常的な業務など、日々のルーティンワーク業務で使用しにくいと、ミスの多発や業務効率の低下、意欲の減退などの原因になりかねません。

各種ユーザーのオペレーションを最適化しつつも、データ入力効率・正確性の高さを実現しています。

またマルチブラウザ・マルチデバイスに対応しているだけでなく、多言語・多通貨対応やラウド対応、RPAの活用による生産性の向上など、ビジネス環境の変化へ柔軟に対応する機能が備わっています。

費用

導入費用は公開されていないので、公式HPから問い合わせる必要があります。

機能

GRANDITには、以下4つのジャンルの機能が搭載されており、それぞれのジャンルで多彩な機能を利用できます。

  • 販売・調達在庫・製造
  • 経理・資産・経費
  • 債権・債務
  • 人事・給与

またGRANDITならではの独特な機能として、下記のような機能も備わっています。

  • アドオン・テンプレート:業種・業態・目的に応じた機能を標準テンプレートとして実装したもの。企業ごとのニーズに応じた機能を低コスト・短期間で活用できる
  • アライアンス:多様なニーズに応えるため、各種製品・サービスとの連携を推進。

GRANDITとの親和性に優れた他社製品群と組み合わせると、よりスムーズに課題解決できる

マネーフォワードクラウドERP


マネーフォワード クラウドERPは、株式会社マネーフォワードが提供している経理や人事労務などバックオフィス全体をシームレスに連携して、面倒な手作業を自動化するERPです。

利用企業の成長段階に合わせて、サービスを組み換えられるクラウド型サービス。必要なシステム1つから導入できるので、最低限のコストで導入スタートできます。

またSFAやCRM、販売管理、在庫・購買管理など、他社システムとも連携できるため、現在利用中のシステムを活かしたままシステム全体を最適化できます。

特長

マネーフォワードクラウドERPを導入することで、ペーパーレスになりテレワークが実現できます。

請求書の発行・受領や領収書の回収、労務手続き関連の書類回収などが、オンラインで完結かつクラウドサービスのため、インターネットさえあればどこからでも利用可能です。

電子帳簿保存法やインボイス制度など、最新の法制度に合わせてアップデートしてくれるので、どのような法改正があってもシステムの見直しが不要なのもポイントです。

また豊富なAPIでシステム間を柔軟に連携できるよう設計されており、マネーフォワードのサービス以外にも他社システムや銀行金融システムなど、幅広いシステムと連携できます。

データ入力の時間や手作業によるミスが削減され、効率的な業務遂行が可能となります。

費用

料金体系は初期費用・月額費用・その他オプションの合計となっており、どのような機能が必要なのかによって導入費用が異なります。

ただし導入費用は公開されていないので、公式HPから料金表を問い合わせる必要があります。

機能

マネーフォワードの多彩なサービスと組み合わせることで、下記のような幅広い機能を活用できます。

  • 経理財務サービス:財務会計や債権請求、債務支払、固定資産、管理会計の機能を備えている。機能同士を連携させて、より簡潔に経理業務を実施できる
  • 人事労務サービス:人事管理や給与計算、勤怠管理、社会保険などの機能を備え、従業員情報を一元管理できる
  • セキュリティ機能:SAML認証による高セキュリティを備え、ログの確認もできる
  • 外部連携機能:インターネットバンキングと連携し、入金管理や振り込み指示が可能で、kintone・SmartHR・salesforceなどとも連携可

また各機能の連携は今後さらに深まる予定で、各種連携機能が拡張されていけば、より利便性が向上するでしょう。

Oracle NetSuite


アメリカのソフトウェア会社Oracleが提供するクラウドERPシステムで、219の国および37,000以上の地域で利用されている世界的に人気のERPです。

もちろん世界各国の税制や通貨・為替レートにも対応しているので、グローバル展開するビジネスの心強い味方となってくれます。

また専門チームによるサポートを24時間365日受けられるため、初めてのERP導入でもすぐに不明点・疑問点を解決できます。

特長

Oracle NetSuiteは、在庫管理や人事管理、財務会計といった基本的なERP機能に加えて、顧客管理(CRM)やEコマースまでカバーしているのが特長です。

従来のERPでも可能だったバックオフィスやフロント業務の効率化だけでなく、Eコマースに関する営業や受注、配送、請求書、サポートなど、一連の業務を効率的かつスムーズに行えます。

これらの機能が全て統合されているオールインワンシステムなので、各機能によって得られたデータを紐付けたり、相関関係を探ったりと、マーケティングに活用しやすくなっています。

加えて、自習型のeラーニングやインストラクターによる指導など、ERPの活用トレーニングも受けられるので、システムを活用し切れず社内に浸透しないという事態を防止可能なのも魅力です。

費用

導入費用は公開されておらず、公式HPから問い合わせる必要があります。

機能

多くのERPと同様に、下記のようなバックオフィスを効率化させる機能が搭載されています。

  • 財務会計管理
  • 受注管理
  • 生産管理
  • サプライチェーン管理
  • 倉庫管理/フルフィルメント
  • プロキュアメント
  • 人事管理(HCM)

加えて前述したように、以下のようなプラスαの機能も搭載されており、Oracle NetSuiteだけで企業全体の業務を包括的に効率化・管理できます。

  • 顧客管理システム(CRM):商談状況・購買履歴などをチームで共有、リアルタイムで顧客情報の閲覧・更新
  • Eコマース:ECサイトの構築・顧客動向の分析・既存ECとの連携など
  • ビジネスインテリジェンス:経営状況・進捗状況を可視化

Dynamics 365


Dynamics 365は、Microsoft社が提供するクラウド上で多彩な機能で支援してくれるビジネスアプリケーションです。

多言語・多通貨に対応したグローバルERPソリューションなので、海外も含め複数の拠点を展開している企業や、グローバルなビジネスを展開している企業にぴったりです。

また拡張性の高いサービスなので、ビジネスの変化や多彩化にも柔軟に対応できるのもポイント。どのような体制になっても、業務の生産性向上・迅速な経営判断をサポートしてくれます。

特長

大きな特長として挙げられるのが、同じMicrosoft社製品であるOfficeシリーズと簡単に連携できる点です。

WordやExcel、PowerPoint、Outlookといったツールと同期して一元管理できるため、転記のような面倒かつミスを誘発しやすい作業を解消でき、生産性向上につながります。

既にOffice 365を利用しているのであれば、ライセンスを追加するだけでDynamics 365の利用・連携が可能です。もちろん、Officeシリーズ以外のシステム・ツールとも簡単に連携できます。

また生成AIやAIによる情報分析・自動化により、さらに作業の効率化を図れるようになっています。

費用

導入費用は公開されておらず、公式HPから問い合わせる必要があります。

ただし30日間の無料試用版が用意されているので、実際にツールを使用して自社にとって必要な機能があるのか、使いやすさなどを確認できます。(2023年12月1日時点)

機能

Dynamics 365には、以下のような多彩な機能が標準搭載されており、個々の企業の業務内容に合わせてカスタマイズすることも可能です。

  • 営業支援
  • 顧客サービス
  • マーケティング支援
  • フィールドサービス
  • プロジェクト計画
  • リソース管理
  • 実績・コスト管理
  • 外注管理
  • 財務会計
  • 販売・購買管理
  • 在庫管理
  • 生産管理

自社にとって必要な機能だけ使用できるので、機能が多くて持て余したり使いにくかったりといった問題が生じにくくなっています。

GLOVIA iZ


GLOVIA iZ(グロービア アイズ)は、富士通株式会社が提供しているERPです。経営・会計・人事給与・就業・販売・貿易・生産の7つの基幹業務と現場業務をつなぐフロント基盤をラインナップ。「経営に革新を 企業に変革を」をコンセプトに、富士通株式会社のノウハウが詰め込まれています。

株式会社ノークリサーチが2022年7月~8月に行った、年商500億円未満の企業を対象にした調査では、会計管理・人事給与・販売管理・生産管理の4つの部門で導入社数シェアNo.1を獲得しています。

特長

全社の情報をリアルタイムで一元化・可視化できるため、業績悪化の問題点の早期発見や経営改善のボトルネックの発見などがスムーズです。

表示画面をセルフカスタマイズできるので、企業の業績指標や売上の着地見込、業績のベスト・ワーストなど、気になる指標をわかりやすくビジュアル化して表示できます。必要な情報を見える化することで、スピーディーで的確な意思決定が可能です。

また全ての業務を一括導入するビッグバン型・段階的に導入するベストプラクティス型を選べるので、自社の状況に合わせて適切な導入方法を選べるのもポイントです。

費用

導入費用は公開されておらず、見積もりは公式HPから問い合わせる必要があります。

機能

7つの基幹業務と現場業務をつなぐフロント基盤の8つで構成されており、以下のような機能があります。

  • 経営:ニュースのように売上速報を確認できるようになり、経営に関する全ての数値情報を集約して「気付き」を提供する
  • 会計:財務会計と管理会計を一元管理して、分析に必要なデータを柔軟に開示。事実に基づく経営情報が、全社レベルで共有できる
  • 人事給与:人事・総務部門の業務を効率化・スピードアップさせ、生産性を上げて「攻めの人事・経営」へのシフトを支援する
  • 就業:多様な働き方を支援する柔軟性と誰でも直感的に使える操作性、環境変化に対応するコンプライアンスで、働きやすい環境を提供する
  • 販売:多彩な業態に適応する柔軟性とリアルタイム処理のスピードで、現場・経営に「正確、適正、スピード化」をもたらす
  • 貿易:海外取引の業務効率化と取引情報の有効活用、貿易特有業務の自動化で、グローバルビジネスをサポートする
  • 生産:製造業に最適化された業務機能や緻密な原価計算エンジンなどで、現場業務の「見える化」を進め全体業務を最適化する
  • フロント:全社員が毎日利用するシステムの入口となり、総務部門や人事部門の業務アプリと全社員がつながることで、ストレスなく業務効率を向上させる

HUE


HUEは、株式会社ワークスアプリケーションズによって提供されている「日本の大手企業のための国産ERP」です。

2,200社以上での導入実績を誇り、各社からの要望を標準機能として取り込むことで、どの大手企業にもフィットする網羅性を実現しています。

標準の保守料の範囲内で無償バージョンアップを受けられるのも魅力で、制度変更や法改正などがあっても、アドオンやカスタマイズで後から追加する必要がありません。

そのため長期間の安定利用が可能で、数年おきに使用システムが変更になって現場が混乱するリスクを防げます。

特長

導入実績の中で個別アドオン・カスタマイズなく、全ての要望を標準機能として取り込んできたため、圧倒的な網羅性があるのが特長です。複雑な業務要件が求められる大手企業でも、HUEだけで完結させられます。

HUEシリーズだけでなく、他社のソリューションとの連携も柔軟に行える基盤となっており、SaaS型サービスやECサイト・BIツールなどの連携が可能。DX推進の基盤として活用できます。

また豊富な実績を持ったコンサルタントによる導入・業務改善の支援を受けたり、イベント・セミナーの受講で知識を深めたりできるため、ノウハウを吸収しやすいのも魅力です。

費用

導入費用は公開されておらず、見積もりは公式HPから問い合わせる必要があります。

ただしバージョンアップは定額保守料内で対応してもらえるので、追加費用が発生しない料金体系です。

機能

HUEは業務ごとにシリーズ分けがされており、主に下記の10シリーズがあります。

  • 財務会計・管理会計システム:HUE AC
  • 債権債務管理システム:HUE Accounts Payable/Receivable
  • 固定資産管理システム:HUE Asset
  • 資金管理システム:HUE Treasury
  • 経費精算システム:HUE Expense
  • 購買・調達管理システム:HUE Purchase
  • 不動産管理システム:HUE Real Estate
  • プロジェクト収支管理システム:HUE CPJ
  • 販売管理システム:HUE Sales
  • 製造原価管理システム:HUE Cost

いずれもシンプルで、ユーザーフレンドリーな使いやすいUIとなっています。

クラウドERP ZAC


クラウドERP ZACは、株式会社オロが提供している「プロジェクト・案件型ビジネス」に特化したERPです。

システム業やIT業、広告業、クリエイティブ業、イベント業、士業、コンサルティング業の業務を効率化。ベンチャーから上場企業・大手企業まで900社以上で導入されています。

引合管理や売上管理、発注管理、工数管理などを、プロジェクト・案件ごとに一元管理できるため、プロジェクトごとの売上と関連コストを確認して、プロジェクトの予算・実績を瞬時に把握できます。

特長

システム業やIT業、広告業、クリエイティブ業、イベント業、士業、コンサルティング業といった「プロジェクト・案件型ビジネス」に特化しているのが大きな特長です。

前述のようにプロジェクトごとの収支を把握できることに加え、常に変化するプロジェクトの状況に応じて、リアルタイムな進捗管理・タスク管理・コスト管理ができることで、実績データを基にしたプロジェクト管理が実現します。

また先々の売上・工数などを管理できることで「いつ頃どのようなプロジェクトが動き出すのか」「誰をアサインすべきか」など予定を立てやすくなるため、リソース管理や経営予測の精度がアップします。

費用

クラウドERP ZACは、初期費用と毎月固定の費用が発生する「月額ライセンス利用型」のサービスです。

  • 初期費用
    • ZAC初期設定費用:10万円
    • 導入支援費用
  • 月額費用
    • ライセンス費用:各ライセンス価格×機能利用人数
    • 保守費用:6万円~

導入支援オプションの有無や使用したい機能の種類・数、利用人数によって費用は異なります。

詳しい費用は、公式HPから見積もり相談を行いましょう。無料でデモ体験できる「オンラインデモ」の申し込みも受け付けています。

機能

さまざまな機能が用意されていますが、必要な機能を必要な人数分だけ導入でき、拡張・縮小も自由に行えるため、最小限のコストで最大限の恩恵を受けられます。

  • プロジェクト管理:プロジェクトを軸に収支管理する機能で、プロジェクト別の収支を見える化
  • 販売管理:見込・引合管理や受注、売上、請求、債権まで全体を管理
  • 購買管理:発注予定管理や発注、仕入、支払、債権まで全体を管理
  • 勤怠管理:労働時間や休暇取得を見える化
  • 工数管理:プロジェクト別の作業時間入力で勤怠・工数管理を一元化
  • 経費管理:プロジェクト別に原価計算して経費を管理
  • 工程管理:プロジェクトの進捗と作業効率をリアルタイムに可視化
  • 在庫管理:在庫商品の仕入・入庫・引当などに対応
  • 予定表:カレンダー機能で社員一人ひとりのスケジュールを見える化
  • コンタクト管理:顧客との接点情報や定性情報を企業・担当者単位で一元的に管理
  • 文書管理:申請・承認フローを独自に設定でき、稟議申請や社内アンケートなどに活用可能
  • 経営モニタリング:プロジェクト収支や部門収支をリアルタイムでモニタリング
  • QuickSight連携オプション:すぐに連携して使えるBIツール

Reforma PSA


Reforma PSAは、クラウドERP ZACと同じく株式会社オロが提供しているERPで、クラウドERP ZACで培われた業務管理ノウハウをコンパクトに凝縮してコストダウンしたモデルです。

IT・Web・広告といった業界に特化した設計となっており、案件の販売管理と工数を連携させて、プロジェクトの損益管理が行いやすくなっています。

難しい原価管理や煩雑な工数集計から解放されると同時に、収支の「見える化」が進むため、利益を意識したプロジェクト進行が可能になります。

特長

大きな特長はコスパに優れている点です。

必要な機能を必要な数だけ利用できるので、これから人数が増えていく新進気鋭の企業や新規部門への導入に適しています。

初期費用0円で、利用する機能と利用人数に応じて月額費用が変動する料金体系のため無駄がなく、業界内でもリーズナブルなERPです。

またサポート体制が充実しており、さまざまな導入支援を受けられるため、初めての導入でも問題なく運用できます。例えばコンサルタントからの無料のラーニングや無料の導入支援サービス、動画マニュアル、チャットサポート、多様なホワイトペーパーなどが用意されています。

必要な機能だけを最低限の価格で導入できる上にサポート体制も手厚いため、小規模な企業でも導入しやすいERPです。

費用

初期費用は0円。利用する機能と使用する人数によって変動する月額費用は以下のとおりです。

  • 販売ライセンス(経営者・マネージャー向けの機能):6,000円
  • 購買ライセンス(購買担当・経理担当者向けの機能):2,000円
  • 勤怠ライセンス(全社員向けの機能):300円
  • 経費ライセンス(全社員・経理担当者向けの機能):300円
  • セキュリティオプション:300円

上記ライセンスを何人が利用するかによって月額費は異なり、利用人数が少ないほど安くなります。最低利用料金は3万円です。

機能

Reforma PSAは下記の機能一覧の中から、必要な機能だけを組み合わせられます。

  • 販売管理:見積書発行・受注管理・売上管理・定額請求案件管理など
  • 購買管理:発注管理・仕入管理・支払管理・源泉税管理・FBデータ出力など
  • 勤怠管理:工数管理・日報登録・出退勤時刻管理・休暇申請・予定表など
  • 経費管理:プロジェクト別経費登録・立替経費申請・仮払い処理など
  • 経営分析・アウトプット:グラフツールによる売上分析・生産性分析など
  • 共通管理機能:業務管理アラート機能・見積・請求書など対外向け帳票へのロゴ挿入など
  • プロジェクト管理(各ライセンスの組合せで実現):プロジェクト別収支管理・メンバーアサイン・予定作業時間入力など

ERPを導入するメリット

ERPを導入するメリット

ERPを導入する大きなメリットとして、情報の一元化により無駄な業務の削減やタイムリーな経営判断が可能になることが挙げられます。

従来は製品や取引先、取引データなどの情報が、業務ごとに分断されていましたが、ERPによって一元管理することで業務の無駄がなくなります。

例えば商品の入荷時に、在庫や会計など異なる部門のデータがリアルタイムで更新されるので、無駄な入力作業の手間・時間を削減すると同時に、情報のズレや間違いがなくなり効率的です。

リアルタイムな情報共有は経営の視点からも有意義で、最新の経営資源(ヒト・モノ・カネ)が見える化されることで、経営者のスピーディーな意思決定を支援します。

ERPを導入する際の注意点

ERPを導入する際は、いくつか注意点を押さえておかないと失敗する可能性があります。

特に大切なのは「導入目的を明確にする」こと。ただERPを導入するだけで業務効率がアップしたり、経営がスムーズになったりするわけではありません。

目的に対して適したERPを正しく運用する必要があるので、導入目的が明確になっていないと、自社に最適のERPを選べなかったり運用が頓挫したりしがちです。

まずは現状の課題をリストアップして、課題を解消するためには、どのような機能を持つERPが必要なのか考えましょう。

目的が明確になれば、協力が必要な部署やキーパーソン、参考になる導入事例、現場での使いやすさなども明瞭になります。

ERPに関するQ&A

ERPに関して、よくある質問に回答していきます。

ERP・SFA・CRMの違いは?

ERPは複数のシステムを連携させる一元管理システムなのに対し、SFA・CRMは以下のようなシステムです。

  • SFA:企業内の営業活動を一元管理できるシステム
  • CRM:顧客との関係性や顧客情報を管理するシステム

ERPは正確な売上の集計を効率的に行うためのものですが、CRMやSFAは売り上げを向上させることに重きを置いたツールです。

ERPと基幹システムの違いは?

ERPは各種システムを統合して、企業全体の資源を一元管理するのが目的です。

一方で基幹システムは各部門の業務を効率化するために、それぞれ独立したシステムとして提供されています。

「目的」と「最適化の範囲」が異なっており、各部門の効率化に寄与する基幹システムを統合したのがERPです。

ERPはどのように選ぶべき?

企業やビジネスモデルなどによって、解消したい悩みや業務プロセスなどは異なるため、以下視点から自社に合うものを選びましょう。

  • 導入目的にマッチする機能があるか
  • カスタマイズ性は高いか
  • 自社に合う提供方法か
  • 現場が使いやすいか
  • サポートが充実しているか
  • セキュリティレベルは高いか
  • 同業種・同規模の導入実績が豊富か
  • 効果に見合ったコストか

各部門のシステム・ツールと連携ができることも重要なので、現場の声や意見を取り入れることも大切です。

まとめ

ERPは企業の経営資源を統合的に管理するシステムで、人材や資金、物資、情報などを一元管理することで、業務効率の改善やデータの見える化、経営戦略の意思決定支援などを実現してくれます。

しかし多くのERPが販売されているので、自社に合ったものを見つけるには、解決したい課題を明確にすることが大切です。

主なERP10個の特長や機能を比較して、自社にぴったりなERPを見つけることで、さらなる企業活動の成長につなげましょう。

SFAは活用されてこそ意味がある

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