更新日:2024/07/30
【2024年最新比較表あり】おすすめの契約書管理システム6選
【監修】株式会社ジオコード マーケティング責任者
渡辺 友馬
これまで紙で締結されていた契約書の管理は、データベース化やファイリング、検索に時間がかかったり、保管場所がないなど様々な問題を抱えており、企業担当者の頭を悩ませてきました。
そこで昨今、多くの企業で導入が進んでいるのが「契約書管理システム」です。
これまで紙ベースで締結されていた契約書を電子データ化し、クラウド上で一元管理することで保管場所を気にする必要がなく、また検索や更新日管理などが楽になり業務効率化に役立ちます。
今回は、数あるシステムの中から、おすすめの契約書管理システム6製品について分かりやすくご紹介していきます。ぜひ導入時の参考にしてみてください。
この記事の目次はこちら
契約書管理システムとは?
「契約書管理システム」とは、これまで紙ベースでのやり取り、Excelなどで管理していた企業内の契約書関連の情報を全てデータ化、クラウド上で一元管理し「入力」「検索」「更新日管理」などを行う機能を持つシステムのことを言います。
Excelの管理台帳などを使用したこれまでの管理方法では、「必要な時に契約書がなかなか見つからない」「更新日がうっかりすぎてしまった」などということもしばしばあり、担当者が本来割くべき契約書の作成やレビュー業務に支障が出たり、顧客からの信用を失うという企業として大きな損失に繋がるような課題を抱えていました。
しかし、「契約書管理システム」を使用すれば、アップロードした契約書を自動で読み取ったり、更新期限が近づくとアラートで教えてくれたり、検索機能を使ってすぐに目的の契約書を探し出すことができたりといったシステムに搭載された様々な機能を使ってこれらの問題を解消することができます。
また、クラウドを使用するためシステムの開発の必要もなく、またセキュリティ面も安心して利用できるのが特徴です。
おすすめの契約書管理システム一覧
ここからおすすめの契約書管理システム6製品の特徴などについて、それぞれご紹介します。
ご紹介する項目としては、サービスの特徴、主な機能、連携サービスなど。
気になる費用面では、「無料トライアルの有無」や「初期費用」「基本使用料」「ユーザー利用料」などについてまとめています。
なお、各項目で公式サイトに情報が掲載されていないものは、他サイトに情報が明記してあった場合においても正確性を考慮して「未掲載」と記載しています。
楽々Document Plus
契約書をはじめ報告書や図面など企業内のあらゆる情報を安全に管理・活用し、ペーパーレスを促進する文書管理システムです。
楽々Document Plusを使えば、作成日や契約先、契約種別などの属性を付与して管理でき、
登録したファイルは、高性能の検索エンジンと高速ビューワにより、必要な情報をスピーディに検索・表示できます。
出張先や在宅勤務中でも、場所・端末を選ばず利用でき、ドキュメントDXを強力にサポートします。
特徴
- 申請~締結・保管まで一気通貫!(電子契約サービス連携)
- スピーディーな全文検索&ワークフロー機能も搭載
- 「うっかりミス」を防止!期限管理機能で契約更新をサポート
費用
- 参考価格 1,500,000円 ~
- 提供形態 パッケージソフト / オンプレミス
- 対象従業員規模 50名以上
- 対象売上規模 全ての規模に対応
機能
- かんたん登録
- らくらく検索
- サクサク表示
- 万全のセキュリティー
- 全文検索とビューワ
- フォルダツリーと文書表示
- 簡単登録/登録自動化
- セキュリティ
- ワークフロー
- バージョン管理(版管理)・履歴管理
- 文書のアーカイブ機能
- 多言語対応
- スマホ専用の承認画面
- グループウェアとシームレスな連携
- 簡易なデータ移行
- 電子帳簿保存法への対応(e-文書法対応)
運営会社 | 住友電工情報システム株式会社 |
URL | https://www.sei-info.co.jp/document-plus/ |
ドキュサイン
世界で最も使用されている電子署名サービスです。世界180ヶ国以上、100万社以上の企業、数億人のユーザーが利用しているため、日本国内だけではなく海外でビジネスを展開する企業にも適しています。
文書の帳合、誤記や署名捺印漏れの確認、システムへの入力など煩雑な事務作業を大幅に減らし、時間や場所、デバイスを選ばずに申請、署名捺印ができるので、契約・合意ためのリードタイムを削減し、業務をスピードアップすることができます。ペーパーレスを実現することで、文書の印刷や収入印紙代、郵便などにかかわるコストも削減することができます。
さらに、高いセキュリティ基準を誇る堅牢なデーターセンターで運用されており、各種業界認定を取得しているので、安心して利用することが可能です。
特徴
- 契約の準備、署名・捺印、管理まで契約プロセス全体を変革
- 時間・コストを節約し、業務効率化を加速
- 350以上の業務システムと簡単に連携可能
費用
- 無料トライアル有無:◯
- 初期費用:非掲載
- 構築費用:非掲載
- サポート費用: 非掲載
- 基本利用料/ユーザー利用料:
- パーソナル:10ドル/月/ユーザー(※1ユーザーのみ)
- スタンダード:25ドル/月/ユーザー(※最大5ユーザー)
- ビジネスプロ:40ドル/月/ユーザー(※最大5ユーザー)
- 高度なソリューション:別途問い合わせ
機能
- 文書の送信・電子署名の依頼
- 基本フィールド
- モバイルアプリ
- 再利用可能なテンプレート
- 基本的なワークフロー
- リアルタイム監査証跡
- DropboxやBox、Googleドライブなどのクラウドとの統合
- 多言語対応
- リマインダーと通知
- パーソナライズされたブランド設定
- コメント機能 支払機能
- 高度なフィールド
- 署名者の添付資料
- 一括送信機能
- パワーフォーム
- コラボレーションフィールド
- 同席での署名機能
- 高度な認証機能
連携サービス
- Salesforce
- SAP Ariba
- SAP SuccessFactors
- Microsoft Office
- Microsoft Dynamics
- Google G Suite
運営会社 | ドキュサイン・ジャパン株式会社 |
URL | https://www.docusign.jp/ |
Hubble
契約業務を効率化するクラウドサービスで、ベンチャー・スタートアップから大企業まで、既に100社を超える企業が利用しており、サービス利用継続率は99.7%となっています。
「Slack」や「Teams」、「クラウドサイン」などと連携しながら、契約業務を効率化し、契約書締結までのコラボレーションを最速化します。導入後のワークフローがほとんど変わらない性質のため、利用部門への説明は簡易であり、通常業務として安定運用するまでのタイムスパンも短く、いち早く法務業務のDXを実現することができます。
バージョン管理だけでなく、契約書締結後の管理も可能で、期限管理や検索機能も充実しており、契約データベースとしても強力です。
特徴
- サービス利用継続率99.7%!法務と事業部門の最適なコラボを実現
- 日常的な契約業務を行うだけで契約書管理が完結する
- さまざまな他サービスとの連携でリプレイスをしなくても良い
費用
- 無料トライアル有無:◯
- 初期費用:非掲載
- 構築費用:非掲載
- サポート費用:非掲載
- 基本利用料/ユーザー利用料:
- Lightプラン:100,000円/月(※30名まで)
- Growthプラン:140,000円/月(※60名まで)
- Businessプラン:180,000円/月(※100名まで)
- Enterpriseプラン:100名を超える場合は別途お問い合わせ
機能
- Microsoft Wordの契約書やPDF契約書に対応
- 契約書・規定等のバージョン(履歴)を自動生成
- 契約管理台帳の自動作成
- ビジネスチャットや電子署名やサービスとの連携
連携サービス
- クラウドサイン
- Slack
- Chatwork
- Microsoft Word
- DocuSign
- GMOサイン
- Microsoft Teams
- ジョブカン
- Gmail
- onelogin
- HENNGE One
- BUNTAN
運営会社 | 株式会社Hubble |
URL | https://hubble-docs.com/ |
ContractS CLM
契約プロセスの最適化と契約ライフサイクル管理を通して、業務効率化と生産性向上を実現する、契約ライフサイクルマネジメント(CLM)システムです。
契約書作成、法務相談、押印申請、締結、保管、ステータス管理など、事業部から法務部まで様々な部署が関わる複雑な契約業務を、迷わずもれなく行うことが可能です。
また、締結済みの契約書のドキュメント管理や更新管理に加え、締結前の契約書のステータス管理から契約書の変更・更新の履歴まで、契約のライフサイクル全体の管理を実現します。
特徴
- 契約プロセスを構築し業務効率を向上
- 契約業務の無駄をなくしリードタイムを短縮
- 契約に関わる様々な情報を蓄積
費用
- 無料トライアル有無:◯
- 初期費用:非掲載
- 構築費用:非掲載
- サポート費用:非掲載
- 基本利用料/ユーザー利用料:非掲載
機能
- 契約書作成
- 交渉
- レビュー
- 承認
- 締結
- 更新・変更
- 契約管理
連携サービス
- docusign
- cloudsign
- ai-con pro
運営会社 | ContractS株式会社 |
URL | https://www.contracts.co.jp/ |
WAN-Sign
高い信頼性と利便性のある電子契約サービスです。NXグループであるNXワンビシアーカイブズの持つ書類管理ノウハウを基に、電子認証局をグループ内に持つGMOインターネットグループと共同開発しています。電子署名法や電子帳簿保存法に対応した電子署名・契約管理を行うことが出来ます。
国内シェアNo.1の認証局の基準を満たした証明書と、認定事業者のタイムスタンプによって、電子契約書の本人性と原本性を確保し、なりすましや改ざんなどの不正を防ぎます。
電子契約書はもちろん、紙の契約書をデータ化し、同じシステム上で一元管理することも可能です。
保管された契約書は、多くの機能により効率的に管理できます。
特徴
- 既存の「紙の書面契約」と「電子契約書」を簡単に一元管理できる
- 金融機関・医療機関が求めるセキュリティを備えた内部統制機能
- 締結業務の効率化と、印紙、郵送代などのコスト削減
費用
- 無料トライアル有無:◯
- 初期費用:無料
- 構築費用:非掲載
- サポート費用:無料
- 基本利用料/ユーザー利用料:
- 実印版(電子証明書)締結料:締結1件ごと300円(※0円 3件/月まで)
- 認証版(メール認証)締結料:送信1件ごと100円(※0円 10件/月まで)
- 文書電子データ管理料:5000件ごと10,000円/月(※0円 累計10件まで)
機能
- 電子署名
- 証明書発行
- タイムスタンプ
- 電子文書検索
- 自社情報登録
- 取引先情報登録
- テンプレート
- 電子文書の内容確認
- 一覧表示
- ワークフロー
- 法令対応
- 外部システム連携
連携サービス
- Azure Active Directory(Azure AD)
運営会社 | 株式会社NXワンビシアーカイブズ |
URL | https://www.wanbishi.co.jp/econtract/index.html |
LegalForceキャビネ
契約書管理の効率化を叶える「AI契約書管理システム」です。
締結済みの契約書を放り込むだけで、AI契約審査プラットフォーム「LegalForce」で培った自然言語処理技術と機械学習技術を活用することで、自動で契約データベースを作成し、締結済みの契約書の管理を自動化します。
契約書をアップロードするだけで、自動で文字起こし、契約情報(「タイトル」「契約締結日」「契約当事者名」、「契約開始日、終了日」等)の抽出を行い、検索可能なデータベースに組み上げ、契約書の一元管理を実現すると同時に契約リスクを制御可能にします。
また、契約書の検索時間と管理工数は限りなくゼロになり、スマートな契約書管理を実現します。
特徴
- 契約書の基本情報を自動で抽出・登録
- 契約書の全文から自由にキーワード検索
- 契約の更新期限や終了日を一目で把握
費用
- 無料トライアル有無:◯
- 初期費用:非掲載
- 構築費用:非掲載
- サポート費用:非掲載
- 基本利用料/ユーザー利用料:非掲載
機能
- 契約書一括アップロード
- 契約書情報による検索
- テキストデータの自動生成(OCR)
- 全文検索
- 契約書情報の自動抽出(データベース化)
- 英語対応
- 契約書グループ作成(閲覧権限管理)
- 契約台帳のダウンロード
- 契約期限管理
- 契約書のダウンロード
- 電子契約サービス連携
- IPアドレス制限
連携サービス
- GMO電子印鑑Agree
- クラウドサイン
運営会社 | 株式会社LegalForce |
URL | https://legalforce-cloud.com/cabinet |
まとめ
いかがだったでしょうか?
業務効率化やテレワークが普及している昨今において、大小問わずどんな企業でも「契約書管理システム」を導入するメリットは大いにあるのではないかと思います。
しかし、一方で様々な種類のシステムが存在するため、予め自社の抱える課題を明らかにし、どんな機能が必要なのかを明確にした上でサービスの比較検討をする必要があります。
契約書の管理に課題があれば、契約書の管理を専門に扱うシステムを使用するのが良いですし、
契約書以外の書類も含め全て一括管理したい場合は、そういったシステムを利用すると良いでしょう。
また、書類の管理だけでなく電子契約から行いたい場合は、電子契約サービスと連携しているものや、サービスそのものに電子契約と契約書管理機能が、一緒に搭載されているものもあるため、この場合は最初からこういったシステムを使用することをおすすめします。
金額もサービスによって様々なので、無料トライアルなども利用しながら自社にあったサービスを選び業務効率化に役立てていけるとよいのではないでしょうか?