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SFA JOURNAL by ネクストSFA

更新日:2023/12/05 

【ファクタリング】相見積もりのコツとは? 実施するメリットや注意点を解説

【監修】株式会社ジオコード マーケティング責任者
渡辺 友馬

企業から売掛債権を買い取り、回収を代行してくれる「ファクタリング」は、支払いの期日よりも前に現金が必要な場合の資金調達手段として便利です。とはいえ手数料のはっきりと決まったルールなどがなく、知らずに依頼をしてしまうと損をしてしまう可能性があります。

そこで相見積もりをおすすめします。相見積もりをすることで正当な価格が把握でき、自社の身を守ることが可能です。
本記事では相見積もりが必要な理由や依頼するときのポイント、注意点などを解説します。

【相見積にお役立てください】おすすめファクタリング会社紹介

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ファクタリングを利用する前に相見積もりすべき理由とは

資金調達に便利なファクタリングですが、あせって利用をせず、まずは相見積もりが大切だといわれています。なぜ見積もりが必要なのでしょうか。

手数料の相場を確認できる

ファクタリングを利用する際には、ファクタリング会社に支払う手数料が発生します。手数料はファクタリング会社や利用ごとの条件によっても異なってきます。売掛金が大きいほどに手数料の違いも大きくなるのが特長です。例えば1億円の取引で10%の手数料は1千万円ですが、20%になれば2千万円となり、1千万円もの違いが出てしまいます。

そこであらかじめ手数料がいくらかを事前に確認するためにも相見積もりが必要です。

手数料は2社間ファクタリングと3社間ファクタリングでも異なってきます。2社間は10~20%、3社間の場合は1~10%程度が相場です。

3社間の方が手数料は低めですが、取引先(売掛先企業)にファクタリングを利用したことが分かってしまい、今後の取引に影響が出る可能性があります。そこで手数料が高いことは分かっていても2社間を選ぶ企業は多いようです。

また手数料以外にも印紙税や諸経費などがかかる場合があるので、手数料と同時に見積もり書で確認しておかなければなりません。不明点があればすぐに確認してください。

参考:ファクタリングの手数料が高くなりやすい理由とは

ファクタリングの手数料はファクタリング会社の運営資金であり、一般的に融資のような他の資金調達法に比べると割高です。また手数料はファクタリング会社や条件次第で、金額の幅が大きくなっています。

手数料が高くなりやすく、ファクタリング会社によって金額の幅がある理由としては、現時点ではファクタリングの手数料に関する法律はなく、業界内で統一されたル―ルがないからです。

売掛債権から引かれる手数料の割合が大きいと、一時は資金が調達できたとしても、本来は入るはずの収入が減るため、やがては経営が苦しくなっていきます。

正式な契約をしてから手数料が高いことに気付いたということがないように、複数の会社から相見積もりをとって相場を把握するようにしてください。

悪徳業者を見抜ける

ファクタリング会社を装った悪徳業者を見抜くためにも、相見積もりは重要です。

複数のファクタリング会社から見積もりをとることで、手数料の相場を含む現時点での一般的なファクタリングに関する契約内容を把握できます。もしあきらかに手数料が高すぎる場合には、悪徳業者である可能性が出てくるため気を付けなければいけません。

ファクタリングを装って貸付を行うような悪徳業者の存在に関する注意は金融庁でも行っています。悪徳業者として知らずに利用してしまうと手数料などを高額にされ、払われる金額が債権額よりも著しく低くなるので注意が必要です。

手数料が相場よりも飛びぬけて高額な場合には、取り引きをするのは避けた方が良いでしょう。また手数料以外でも不要と思われる費用が引かれていないかなどをチェックし、不明点があればすぐに問い合わせるようにしてください。

優位に交渉を進めやすい

見積もりを複数社からとることで、手数料の相場が分かるだけではなく、交渉を優位に進めやすくなるというメリットがあります。

見積もりもとらずに1社のみと契約をしようとすると「ファクタリングの利用が初めてで知識がさほどない」と見抜かれてしまったり、「資金調達をあせっている」と判断されたりして、ファクタリング会社に足元を見られることもあるでしょう。そして利用者が不利になる条件を提示してくる可能性があります。

一方で複数社から見積もりをとり比較検討していることを伝えると、ファクタリング会社は何とか契約をとろうと、より良い条件を提示してきます。

交渉術の一つの方法として、手間だと思っても、複数のファクタリング会社に見積もりを依頼するようにしましょう。

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ファクタリングの相見積もりをする際のポイントとは

ファクタリングの相見積もりについては、いくつかのポイントがあります。利用目的の明確化やスケジュール、依頼するファクタリング会社の絞り込みなどを解説します。

ファクタリングを利用する目的を明確にする

ファクタリングを利用する際には、自社が何を求めているか、目的をはっきりとさせることが大切です。例えば目的としては以下が考えられます。

  • 急に資金調達が必要となった
  • 事業を始めたばかりで資金のサイクルが順調ではなく、取引先からの支払いを待っていられない
  • 借入金を増やさずに資金調達をし、経営を健全化させたい
  • 融資よりも簡略化された審査で資金調達をしたい

ファクタリング会社によって、特徴や強みはさまざまなため、目的に合ったところと契約することが大切です。

急いで資金が必要な場合には、入金スピードが速いところを選ぶと良いでしょう。経営を健全化させたい場合、スピードよりもできるだけ手数料が低いところを探したいものです。

審査に通るか不安な場合には、ファクタリング会社ごとの審査通過率を調べてみてください。

スケジュールに余裕を持つ

複数の会社から相見積もりをとって比較検討するには、時間が必要になります。3~5社程度から精度の高い相見積もりをもらい、じっくりと検討するためには、1カ月~2カ月程度は余裕をもってスケジュールをくむようにしてください。

スケジュールに余裕があると、精度の高い見積もりが得られやすくなります。見積には概算見積書と確定見積書がありますが、より精度が高いものは確定見積書です。確定見積書を出してもらうには必要書類や情報の提供が必要で、それなりに時間がかかります。精度の高い見積書が欲しい場合には、時間に余裕を持って依頼するようにしましょう。

また時間に余裕があると複数のファクタリング会社を比較検討できます。ある程度条件が希望どおりのファクタリング会社と出会った後も、他社の確定見積書を参考にしつつ、より条件に合うように交渉する時間も生まれます。

もしスケジュールに十分な余裕を持たせられる場合には、本格的な取り引きの前に、小口の売掛金分について見積もりをとってファクタリングしてみるのも手です。その際に、丁寧な対応が受けられ、条件面でも申し分がないとなったら、本格的に大口分を契約してみるのも良いでしょう。

相談するファクタリング会社を絞り込む

相見積もりの相談をするファクタリング会社を選定する際にもチェックするポイントがあります。まずは信頼できる会社かを確認してください。ホームページを見て、会社所在地、代表者指名、資本金などをしっかりと記載しているかどうかをチェックしましょう。口コミのチェックも重要です。

急いで現金化したい場合にはオンラインで全ての手続きが完了できるかも確認した方が良いでしょう。審査通過率も確認するのをおすすめします。

ファクタリング会社によっては2社間に強いところと、3社間のファクタリングの方が多くの実績を持っているところもあるので、どちらを利用したいかを考えてチェックしてみてください。

同じ条件で見積もりの依頼を出す

複数のファクタリング会社に見積もりを依頼する際には、同じ売掛債権について確認するようにしてください。同じ金額、同じ条件(2社間か、3社間か)で出してもらわなければ、正確な比較検討ができません。正確な手数料を知るためにも、どの会社にも同じ条件での提示が大切です。

現金化したい売掛金の額、支払予定期日、取引先の状況、自社と取引先の取引頻度など、提供する情報はできるだけ、均一にするのをおすすめします。

比較すべき項目を知っておく

相見積もりの際には以下の点について確認してください。

  • 手数料
  • 掛け目
  • 契約内容
  • リコース、ノンリコース
  • 入金のスピード
  • 過去の取引実績

など

以上の中で分かりにくいのがリコース、ノンリコースかもしれません。リコースとは償還請求権のことです。リコースがある契約の場合、取引先の経営悪化などで回収ができなくなった場合に、利用者は代金をファクタリング会社に返還しなければいけません。

返還の必要のないノンリコースでの契約が一般的ですが、リコース契約となっている場合もあるので、必ず確認してください。

また掛け目についても着目するようにしましょう。掛け目とはファクタリングにおける買い取り対象額です。ファクタリング会社は必ずしも、売掛金の全てを買い取ってくれるわけではありません。売掛金の回収リスクがなければ掛け目が大きく、危険だと判断されるほどに掛け目は小さくなります。

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相見積もりをする際の注意点も確認

相見積もりをする際にしっかりと理解しておかなければならない注意点があります。二重譲渡はしない、マナーを忘れないなど、あらためて確認すべき注意点について解説します。

二重譲渡はしない

取引先を含まない2社間ファクタリングでは、2社以上のファクタリング会社に売掛債権を譲渡する二重譲渡をするケースが見られます。

二重譲渡とは、既にファクタリングで売掛債権を売却したにもかかわらず、他のファクタリング会社にも持ち込んでファクタリングする状態のことです。ファクタリングは目に見えないものを売るため、ついバレないと考えてしまうこともあるようです。

しかしファクタリング会社は法務局で手続きを行い、債権の所有者を調べる債権譲渡登記などを行うため、二重譲渡などの虚偽申告は、必ず明かされてしまうと考えましょう。

相見積もりは複数社と行って問題ありませんが、契約は1社に絞らなければなりません。なかにはうっかりミスとして2社に対して請求書のPDFをオンライン上で送ってしまい、債権譲渡してしまうケースもあるので、十分な注意が必要です。

二重譲渡は犯罪であり刑事告訴され、民事訴訟を起こされる場合もあります。また取引先に通知が行くケースもあり、信頼を大きく失ってしまうのです。

マナーを忘れない

相見積もりの段階でもビジネスマナーを忘れてはいけません。頻繁に取り引きをしている相手や、銀行などの名の知れた金融機関に対するときと同様に、ファクタリング会社にもきちんとマナーを守った態度が必要です。

つい金銭に関する交渉事ではなめられないようにと高圧的に出た方が良いのではないかと考える人もいますが、ビジネスマナーを守っている方が、相手から信頼を得やすく、きちんとした対応が受けやすくなります。審査でもファクタリング会社は利用者の人柄や態度を見て、信頼できるかと見ている可能性があります。高圧的であったり、急かすような言動があったりすると取り引きに疑問をもたれるかもしれません。

もちろんファクタリングの審査では取引先の信用力が重要ですが、利用者の態度も影響があるかもしれないという点を忘れないでください。

3社以上に相談する

ファクタリング会社は1~2社だけに連絡をするのではなく、3社以上に連絡をとるようにしましょう。ホームページや口コミなどを見て良いと思ったところを3社~5社ほど選んで連絡をしてみてください。

1社~2社だけでは手数料の相場を知るにはデータ不足です。3社以上から見積もりをとれば、相場がおおよそ分かり、どこと契約をすれば良いかが見えてきます。

ただしあまりにも多く相談をしてしまうと連絡のやり取りだけでも手間がかかり、情報が混乱してしまうので、3社~5社程度が適しているでしょう。

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ファクタリングの利用手順を解説

ここからは実際にファクタリングを申し込む際の流れを紹介します。ファクタリングは申し込み、見積もり、必要書類の提出、審査という段取りで進みます。ここではそれぞれのポイントも合わせて解説するので順番に確認してみましょう。

1.申し込む

見積もりはWeb、電話、窓口などで申し込めます。

Webは24時間いつでも、自分の都合の良いときに送信できるので、忙しくて時間がない人に便利です。記録もしっかりと残るので、話の行き違いを防げます。専用フォームを用意しているところもあるので必要事項を記入してください。

電話も非対面で申し込みができます。話を直接聞きながら進められるので、分からないことをすぐに確認できるという良さがあります。

窓口も直接話せる良さがありますが、近くにファクタリング会社がない場合には難しいかもしれません。ただし、お互いの認識のズレがないように、メモなどを取りながら細かい確認ができるのはメリットといえます。

2.見積もりを行う

ファクタリング会社に連絡をとったらまずは、見積もりの依頼をします。見積もりは即日で対応してくれるところもありますが、時間がかかる場合も想定しておきましょう。

お問い合わせフォームやメール、電話などで、いくら分の売掛金を現金化したいかなどを具体的に伝えます。

ただし見積もりは、あくまでも大まかな手数料などの条件を知るためのものです。書面で受け取ったとしても、そのまま契約内容になるとは限りません。そのため、契約時にもあらためて、しっかりと確認する必要があります。

3.必要書類を渡す

契約をするには必要書類の提出をします。一般的に以下のような書類の提出を求められます。

  • 会社の実在を証明する法人登記簿謄本
  • 印鑑証明書
  • 代表者の身分証明書
  • 2~3期分の決算内容確認書類
  • 売掛金証明書類
  • 通帳などの入金確認書類

ファクタリング会社によって提出書類は変わる可能性があるので、事前に確認して漏れがないように提出してください。提出漏れがあると売掛金の現金化までに時間がかかってしまいます。

4.審査を受ける

提出書類を基にしつつ、ヒアリングを受けながら審査が行われます。審査では自社の事業内容や、ファクタリングを希望する理由、取引先との取引状況、取引先の状況などが聞かれます。また、3社間ファクタリングの場合には、売掛先の承諾があるかどうかも問われます。

審査内で重要視されるのは取引先の信用力です。ファクタリング会社は売掛金が無事に回収できるかを重要視するためです。

また売掛金の支払日も問われます。取引先と設定した入金締切日が、ファクタリングをした日から長いと審査にとおりにくくなります。入金締切日までの期間が長いと、回収リスクが高まるためです。

もちろん利用者が信頼できるかどうかも見られています。利用者と取引先への信頼という点では、両者間での継続した取り引きがあると有利になります。

審査結果が出るまでには数時間ほどかかるのが一般的です。審査を通過すれば最短で即日には入金されることもあります。

相見積もりで希望条件に合うファクタリング会社を探してみよう

ファクタリングを利用する際には相見積もりが大切です。3社以上にWebや電話でとり見積もりを出してもらうことで、手数料の相場を知ることができます。複数の見積もりを比較しながらファクタリング会社と話ができると、交渉も有利になります。見積もりを見ながら交渉し、最終的に条件のあったところと正式に契約をするようにしてください。

アクセルファクターは専属担当が徹底サポートしてくれる安心のファクタリング会社です。年間相談件数は1万5000件以上にも上ります。即日入金にも対応が可能なので、急に資金が必要になったときなどにご検討ください。見積もりの依頼もお問い合わせ専用フォームから簡単に行えます。

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