おすすめメール配信システム11選を比較!利用できる機能やシステムの比較ポイントを解説
【監修】株式会社ジオコード マーケティング責任者
渡辺 友馬
メールマーケティングは、顧客との関係を深めるのに必要なツールです。多種多様なメール配信システムが存在する一方で、「どのシステムを選べば良いのか分からない」「活用方法が知りたい」などの悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
本記事ではメール配信システムの導入を検討している企業担当者に向けて、おすすめのツール11選を紹介します。それぞれの特徴や機能などを比較しながら、貴社に最適なシステムを選ぶ際の参考にしてください。
この記事の目次はこちら
- メール配信システムとは?
- メール配信システムのおすすめ11選を徹底比較!
- サポートあり!株式会社WOW WORLD「WEBCAS e-mail」
- コスト削減!Sansan株式会社「Sansan」
- スマホに対応!株式会社サパナ「WiLL Mail」
- 高い到達率!ワードメーカー「株式会社オートマーケ」
- 施策効果を実感!株式会社オレンジスピリッツ「オレンジメール」
- 初心者でも簡単!トヨクモ株式会社「kMailer」
- 高い操作性!エンバーポイントホールディングス株式会社「Mail Publisher Smart Edition」
- いつでも相談OK!株式会社ビズクリエイト「オートビズ」
- エンジニアの負担減!株式会社ラクスライトクラウド「blastengine」
- セキュリティ抜群!ユミルリンク株式会社「Cuenote SR-S」
- 広告なし!エクストライノベーション株式会社「acmailer」
- メール配信システムに備わっている代表的な機能
- メール配信システムを導入するメリット
- ツールを導入するデメリット
- メール配信システムを導入する際の比較ポイント
- まとめ
メール配信システムとは?
メール配信システムは、大量のメールを一斉に自動送信し顧客とのコミュニケーションを実現するためのツールです。企業や組織がユーザーに対して新商品情報やキャンペーン告知、アンケートなどさまざまな情報を顧客に届ける際に活用します。
単なる一方通行のメール送信ではなく、配信リストの管理、パーソナライズ、配信スケジュール設定、効果測定など多岐にわたる機能を搭載しており、その効果を数値化することで市場のニーズに基づいたマーケティングの最適化を目指すことが可能です。
従来のメールソフトでは実現が難しかった大量のメールを正確かつ迅速に配信しながら、顧客とのエンゲージメントを高め売上アップに貢献する効果的な手段とされています。
メール配信システムのおすすめ11選を徹底比較!
ここでは、数多くのメール配信システムの中から特に人気の高いおすすめの11システムを厳選して紹介します。それぞれの強みや特徴を比較してみましょう。
サポートあり!株式会社WOW WORLD「WEBCAS e-mail」
会社名 | 株式会社WOW WORLD |
月額料金/初期費用(税別) | ASP型・・・1万円~/3万円~ SaaS型・・・10万円~/20万円~ パッケージ導入型・・・ライセンス費用 240万円~/別途保守費 |
主な機能 | 大量メール配信、パーソナライズ配信、A/Bテスト、配信履歴分析、外部システム連携など |
公式サイト | https://www.webcas.jp/email/ |
WEBCAS e-mail(ウェブキャスト・イーメール)は、毎時1,000万通以上の配信に対応できる高い性能と使いやすいインターフェースが特徴です。20年以上の実績を持ち、カスタマーサポートも充実しています。既存のデータベースとの連携や、MAツールなど外部システムとの統合もスムーズに行えるのも魅力です。
クラウド版とオンプレミス版の両方を提供しており、企業の規模やニーズに合わせて柔軟に選択できます。
特長
- 20年以上の実績を持つ高い信頼性と安定性
- さまざまなニーズに対応できるプランを用意
- メールマーケティングに必要な機能が満載
- 外部システムとの連携がスムーズ
- 初めてでも直感的な操作が可能
- 丁寧なカスタマーサポート
こんな企業におすすめ
- 大量のメールを一斉配信したい
- メールマーケティングの効果を最大化したい
- 既存のデータベースや外部システムと連携したい
- クラウド型、オンプレミス型など柔軟な利用形態を求めている
コスト削減!Sansan株式会社「Sansan」
会社名 | Sansan株式会社 |
料金 | プラン・・・Lite/Standard/Enterprise プランや機能に合わせて見積もりを算出(要問い合わせ) |
主な機能 | 名刺管理、企業情報管理、営業履歴共有、情報共有促進など |
公式サイト | https://jp.sansan.com/?argument=7FEknpAF&dmai=a611b00c706d4a |
Sansan(サンサン)は、名刺管理を軸に企業情報の一元管理や営業履歴の共有を可能にするビジネスプラットフォームです。営業活動で集めた名刺情報をデジタル化し、クラウド上で一元管理することで情報共有と営業効率の向上に貢献します。
紙名刺の保管や企業検索にかかる時間など、運用コストの削減につながるほか、蓄積された企業情報や営業履歴などの分析が可能になり、戦略の改善、売り上げ拡大、新たなビジネスチャンスの創出を生み出しています。
特長
- 紙名刺をデジタル化、顧客リストをクラウド上で一元管理
- 100万件を超える企業情データや人事異動データをあらかじめ実装
- 高度なセキュリティで必要な情報をどこからでもアクセス可能
こんな企業におすすめ
- 多くの会社の名刺を一元管理したい
- 営業状況を可視化して、ビジネスチャンスを創出したい
- ペーパーレス化による管理コストや情報を検索する時間を削減したい
- 蓄積したデータを、戦略の立案や意思決定のスピードアップに活用したい
スマホに対応!株式会社サパナ「WiLL Mail」
会社名 | 株式会社サパナ |
月額料金(税別) | シンプルプラン・・・4,000円〜 プレミアムプラン・・・10,000円〜 ※1か月単位で契約可能 無料トライアルあり |
主な機能 | HTMLメール作成エディタ、配信結果分析、ヒートマップ機能、スマートフォン対応など |
公式サイト | https://willcloud.jp/ |
WiLL Mail(ウィル・メール)は、ドラッグ&ドロップなど直感的な操作で簡単かつ効果的なHTMLメールを作成できるエディタ搭載のメール配信システムです。
配信されたメールの開封率やクリック率などのデータをグラフで視覚化し、ヒートマップ機能で細かな分析ができます。スマートフォンにも完全対応しており、どのようなデバイスからでも最適な表示でメールを送信できるのも特徴です。
特長
- 毎時100万通の送信が可能
- プログラミングの知識不要でプロフェッショナルなメールを作成
- グラフやヒートマップで配信結果を詳細に分析
- リスト更新、配信停止アドレスなどの処理機能搭載
- 初期費用無料、シンプルな料金体系とリーズナブルなプラン
こんな企業におすすめ
- 端末を問わずメールを大量に配信したい
- リスト作成や更新、インポートなどデータ管理を簡単に行いたい
- 月々の運用コストを抑えたい
高い到達率!ワードメーカー「株式会社オートマーケ」
会社名 | ワードメーカー株式会社 |
月額料金/初期費用(税込) | ライト・・・8,980円/33,000円 スタンダード・・・14,980円/33,000円 プレミアム・・・29,800円/33,000円 |
主な機能 | 一斉メール配信、ステップメール、到達率の高い配信、会員制サイト作成など |
公式サイト | https://automarke.jp/ |
オートマーケは、高い到達率を誇るメール配信機能が特徴のツールです。回数を無制限に組み込めるステップメール機能を使えば、顧客の行動履歴に基づき自動化されたメール配信が可能となり、よりパーソナライズされたコミュニケーションを実現できます。
さらに既存顧客へのフォローアップや、動画などの情報販売に際して決済システムが連携できるなど、多岐にわたる機能を有しているのも魅力です。
特長
- 世界的な企業も利用するSendgridと連携し、高い到達率を実現
- 複雑なステップメールも無制限に設定可能
- メール配信、フォーム作成、アンケート作成など多機能搭載
- 申し込みフォームから決済までの一連の流れを自動化
こんな企業におすすめ
- メルマガが届きにくい
- メールマーケティングを効率化したい
- 既存の顧客を大切にしたい、集客アップを図りたい
- 動画などの情報販売を行いたい
施策効果を実感!株式会社オレンジスピリッツ「オレンジメール」
会社名 | 株式会社オレンジスピリッツ |
月額料金(税別) | ビジネス版 プラン2000・・・2,980円 ビジネス版 プラン5000・・・4,980円 ビジネス版 プラン10000・・・9,980円 エンタープライズ版・・・3万円(初期費用1万2,800円) ※無料体験あり |
主な機能 | メール一斉配信、ステップメール、フォーム作成、A/Bテスト、開封率・クリック率計測など |
公式サイト | https://orange-cloud7.net/mail/ |
オレンジメールは、導入からわずか10分でメール配信を開始できる簡単セットアップが魅力のマーケティングツールです。
充実したユーザーサポートにより、分からないことがあってもすぐに解決できるため、初めての方でも安心して利用できます。メールマーケティングの効果を検証できるよう、30日間の無料体験期間を提供しています。
また配信後の開封率、クリック率、コンバージョン率などの詳細なレポートが閲覧可能で、効果測定が簡単に行えるのも魅力です。
特長
- メールの高い到達率を実現
- 初心者でも操作しやすい設計、短時間でメール作成・送信が可能
- ステップメールやリスト管理、レポート機能など豊富な機能が満載
- 導入後の疑問点やトラブル対応など、サポート体制が充実
こんな企業におすすめ
- 開封率だけではなく、クリック数も確認したい
- 初めてメールマーケティングに取り組む
- メールマーケティングを効率化したい
- 契約前にメールマーケティングの効果を実感したい
初心者でも簡単!トヨクモ株式会社「kMailer」
会社名 | トヨクモ株式会社 |
月額料金(税別) | スタンダード・・・1万5,000円 プレミアム・・・2万4,000円 ※初期費用無料 ※2024年11月より価格改定を予定・要確認 |
主な機能 | メール作成・送信、自動送信、kintone連携、添付ファイル送信、レポート機能など |
公式サイト | https://www.kintoneapp.com/kmailer |
kMailer(ケイメーラー)は、プログラミングの知識がなくてもノーコードで簡単にメールを作成・送信できるサービスです。普段使っているメールアドレスをそのまま利用でき、送信条件を設定すれば自動送信も行えます。
kintoneとの連携により、kintone内のデータを活用したメール作成や添付ファイルの送信もスムーズです。また充実した操作ガイドとヘルプサイト、そして初心者向けのサポート体制が整っているため、初めてメールマーケティングに取り組む方でも安心して利用できます。
特長
- ノーコードで直感的な操作が可能
- 豊富なメールテンプレートを揃え、自由度の高い配信を実現
- 送信条件を設定することで、自動でメールを送信
- kintoneのデータ連携で効率的な業務が可能
こんな企業におすすめ
- メルマガ配信を効率化したい
- プログラミングの知識はないが、高品質なメールマーケティングをしたい
- 社内外のコミュニケーションを効率化したい
- 顧客との関係構築を強化したい
高い操作性!エンバーポイントホールディングス株式会社「Mail Publisher Smart Edition」
会社名 | エンバーポイントホールディングス株式会社 |
料金 | プランや機能に合わせて見積もりを算出(要問い合わせ) |
主な機能 | メール配信、ファイルベース配信、難しい設定は不要、システム間連携、A/Bテストなど |
公式サイト | https://emberpoint.com/service/mailpublisher/smart-edition/ |
Mail Publisher Smart Edition(メールパブリッシャースマートエディション)は、ファイルベースでの大規模なメール配信が可能なシステムです。
会員データベースを持たないシンプルな設計と、高い操作性と直感的なインターフェースによりスムーズな作業ができます。さまざまなツールとの連携も簡単で、柔軟で精度の高いマーケティング施策の実現をサポートします。
特長
- 大量のメールを安定的かつ高速に配信
- 会員データベース不要で、導入が容易
- 直感的なインターフェースで、誰でも簡単に操作可能
- 既存システムとのスムーズな連携を実現
こんな企業におすすめ
- 高度なメールマーケティングを実現したい
- 大規模なメール配信でメールマーケティングの効果を上げたい
- 既存システムとの連携をスムーズに行いたい
- 柔軟なマーケティング施策を行いたい
いつでも相談OK!株式会社ビズクリエイト「オートビズ」
会社名 | 株式会社ビズクリエイト |
月額料金(税込) | スーパーライト・・・1,980円 ライト・・・3,520円 スタンダード・・・5,990円 プロ・・・9,900円 ハイエンド・・・4万9,500円 |
主な機能 | メール配信、LINE連携、自動化、高到達率、充実サポート |
公式サイト | https://autobiz.jp/ |
オートビズは、困ったときにすぐに電話で相談できる、顧客に寄り添ったサポートが特徴のメールマーケティングツールです。
月額1,980円からのリーズナブルな料金プランながら、20年以上の実績と独自のノウハウで高いメール到達率を実現。高い開封率にも定評があります。
メルマガ登録フォームやイベント告知、セミナー案内など多様なメールフォームを有している他、LINEとのシームレスな連携によりLINEとメールを組み合わせた効果的な情報発信なども提案しています。
特長
- いつでもすぐに電話で相談できるきめ細やかなサポート
- 高いメール到達率と開封率
- リーズナブルな料金体系
- LINEとメールを連携し、シームレスな情報発信が可能
こんな企業におすすめ
- これからメールマーケティングを始めたい
- コストパフォーマンスの高いツールを探している
- LINEとメールを連携して活用したい
- 複数の無料コンテンツを試したい
- 顧客との関係構築を強化したい
エンジニアの負担減!株式会社ラクスライトクラウド「blastengine」
会社名 | 株式会社ラクスライトクラウド |
月額料金 | メール10,000通・・・3,000円 メール30,000通・・・8,000円 メール50,000通・・・12,000円 メール100,000通・・・16,000円 メール200,000通・・・30,000円 |
主な機能 | SMTPリレー、API連携、一斉配信、トランザクションメール、IPレピュテーション管理、運用・メンテナンス |
公式サイト | https://blastengine.jp/ |
blastengine(ブラストエンジン)は、SMTPリレーやAPI連携により、自社のシステムと簡単に連携できるメール配信サービスです。
一斉配信はもちろん、ユーザーのアクションを促すトランザクションメールなど、幅広いメール配信ニーズに対応しています。運用・メンテナンスはblastengineが担当するため、エンジニアはメール配信の面倒な業務から解放され、コア業務に集中できます。また独自のシステムでメールが迷惑メールと判定されるリスクを低減し、安定した配信が可能です。
特長
- 一斉配信、トランザクションメールなど、幅広いメール配信に対応
- API連携とSMTP2つのメール配信方法を提供
- 自社のシステムと簡単に連携可能
- メール運用・配信を簡単・安全に行う多様な機能を搭載
こんな企業におすすめ
- 高いメール到達率を実現したい
- セキュリティ体制にこだわりたい
- メンテナンスの負担を軽減したい
- メール配信のエラーが起きた場合、すぐに原因を確認したい
セキュリティ抜群!ユミルリンク株式会社「Cuenote SR-S」
会社名 | ユミルリンク株式会社 |
月額料金(税別) | ライトプラン・・・7万5,000円 スタンダードプラン・・・9万円 ※初期費用・・・1万50,000円、メール配信数は無制限 |
主な機能 | メールリレー、エラー解析、API提供、高セキュリティ、高速配信 |
公式サイト | https://www.cuenote.jp/sr-s/ |
Cuenote SR-S(キューノート SR-S)は、大量のメール配信を行う企業やシステムをターゲットにした、高速・高性能なメールリレーサービスです。エンジニア向けに設計されており、配信エラーの詳細な解析機能を提供して問題発生時の迅速な対応をサポートしています。
メール送信APIも提供しており、自社データ・システムとの連携が簡単です。高度なセキュリティ対策によりメールの安全性を確保しています。
特長
- 高速な配信エンジンにより、大量のメールを短時間で配信
- 詳細なエラー解析機能により、問題発生時の原因究明をサポート
- メール送信APIにより、自社システムとの連携が容易
- 高度なセキュリティ対策により、メールの安全性を確保
こんな企業におすすめ
- メールの遅延や不達があり困っている
- 突発的なトラブルを未然に防ぎたい
- 大規模なメール配信を行いたい
- 自社システムと連携したメール配信を行いたい
- セキュリティを重視したメール配信サービスを探している
広告なし!エクストライノベーション株式会社「acmailer」
会社名 | エクストライノベーション株式会社 |
料金 | 全機能利用無料 |
主な機能 | メール配信、空メール、デコメール、不着メール自動削除、フリーライセンス |
公式サイト | https://www.acmailer.jp/ |
acmailer(エーシーメーラー)は、WEBサイトにシステムを設置する独自配信タイプで、全機能が無料で利用できるサービスです。
広告表示もなく空メール機能やデコメール対応、不着メール自動削除機能、フォーム付き空メール登録機能など豊富な機能を備えており、積極的にバージョンアップも行っています。送信数や登録アドレス数も無制限で、既存の顧客管理システムとの連携も可能です。
特長
- acmailerへのリンク付き著作権表示を条件に、全機能が無料で利用可能
- 空メール機能、デコメール対応、不着メール自動削除機能など豊富な機能を搭載
- 広告表示なし、自由にカスタマイズが可能
こんな企業におすすめ
- 低コストで本格的なメール配信システムを導入したい
- 豊富な機能で自由度の高いメール配信ツールを探している
- 広告表示がないツールで広告配信に集中したい
メール配信システムに備わっている代表的な機能
メール配信システムは、単にメールを送信するだけでなく、効果的なマーケティング活動を行うためにさまざまな機能が搭載されています。システムを選ぶ際には、自社の目標や規模に合った機能が備わっているかを確認しましょう。
目的 | 機能名 | 機能の特徴 |
配信先管理 | オプトアウト機能 | ユーザーが広告やメルマガなどの配信を希望に応じて簡単に停止できる機能 |
パーソナライズ配信機能 | 顧客リストを複数のグループに分割し、それぞれに合わせた内容のメールを送信可能 | |
メール作成・配信 | HTMLメール作成エディタ | コーディング知識がなくてもデザイン性の高いプロフェッショナルなメールを作成できる |
レスポンシブデザイン機能 | スマートフォンやタブレットなど、さまざまなデバイスに対応し、それぞれに最適なメール表示を実現する | |
配信スケジュール設定 | キャンペーンやイベントなどに合わせ、指定した日時や周期で自動的にメールを送信する | |
ステップメール配信 | 日時や時間を設定し、内容の異なるメールを段階的に配信できる | |
配信エラー分析 | 配信エラーの原因を特定する。配信停止などの対応に役立つ | |
効果測定・分析 | A/Bテスト機能 | 複数のメールバリエーションを作成し、効果測定する。改善の繰り返しでより効果的なメールマーケティング施策が可能 |
メール開封率測定 | 送信したメールの開封率を計測し、配信効果を数値で確認できる。メール内容の改善に役立つ | |
クリック率測定 | メール内のリンクをクリックした数を計測し、ユーザーの興味関心を把握できる。コンテンツ改善などに必要な分析 | |
その他 | オプトアウト(購読解除)機能 | 購読を希望しないユーザーが簡単に解除できる機能。スパム選別を防ぎ、配信リストのクリーン化に貢献 |
連携機能 | 既存の顧客管理システムなど他のシステムと連携し、データを統合する |
メール配信システムを導入するメリット
メール配信システムを導入すると、以下のようなメリットが得られます。
- 到達率と開封率をアップできる
- メールを大量に配信できる
- メルマガの効果を高められる
- 専門的な知識が不要
スパム判定を回避し到達率と開封率をアップ
一般的なメールソフトを使用して大量のメールを送信すると、スパムと誤認されるリスクが高く、受信者に届きにくくなります。一方でメール配信システムは、高度な技術と専門的なノウハウを活用し、スパムフィルターを効果的に回避して確実に受信者にメールが届くよう設計されています。
さらに配信データの詳細な分析機能を活用すれば開封率が低い原因を特定し、対策を講じることが可能です。重要なメッセージを確実に届けるだけでなく、受信者からのレスポンスや問い合わせの数を最大化すれば、コミュニケーションの効果の向上を実現できます。
メールを大量配信できる
メール配信システムは、大量のメールを短時間で効率的に送信するための機能を備えています。数十万通に及ぶメールを一斉に配信できるサービスも多く、キャンペーンや重要な通知を送信することが可能です。中には数時間以内に大量のメールを配信完了できるツールもあり、時間をかけずに広範囲にわたるコミュニケーションを実現します。
ただし配信速度や性能などの処理能力はシステムによって異なり、また分析やデータ連携など活用できる機能もさまざまです。導入を検討する際には、自社の配信ニーズや管理体制など、目的に合致するかどうかを事前に確認しましょう。
メルマガの効果を高められる
メール配信システムには、開封率やクリック率などの指標を簡単に測定できる機能が組み込まれているサービスが多く、メルマガユーザーの行動を定量的に把握することが可能です。これにより、どのメルマガが効果的だったのか、どの部分に改善の余地があるのかを詳細に分析できます。
メルマガの効果をさらに高めるには、デザインや内容、配信時間といった要素を最適化する作業も重要です。効果的な改善方法は、異なるバリエーションのメールを一部のユーザーに送信・比較するA/Bテストで、得られたデータを次の施策に反映させれば効率的かつ科学的にメルマガのパフォーマンスの向上につながるでしょう。
専門的な知識が必要ない
メール配信システムの多くは、HTMLやCSSなどの専門知識がなくても直感的な操作でデザイン性の高いメールを作成できるシステムが多数存在します。
顧客に響くプロモーションメールを作成するには視覚的な訴求力が不可欠と言えますが、ツールを使えばドラッグ&ドロップで画像やテキストを配置したり、テンプレートを選んでカスタマイズしたりするだけで、簡単にプロフェッショナルな見た目のメールを作成できます。
つまりデザインの専門知識を持たない担当者でも、ターゲットに響く魅力的なメールで効果的なマーケティングの展開が可能です。
ツールを導入するデメリット
メール配信システムを導入するメリットばかりではありません。デメリットも理解した上で、自社の状況に合わせた適切なシステム選びが重要です。以下のデメリットが考えられます。
- ユーザーのオプトイン(同意)が必要
- ランニングコストがかかる
読者から同意をもらう必要がある
メール配信には、法律で定められたルールがあります。特に広告宣伝メールを送信する場合は、受信者から明確な同意(オプトイン)を得ることが義務付けられています。オプトインとは、受信者が自ら進んでメール受信を希望するという意味を指し、通常は二段階の同意が必要です。例えばWebサイトのフォームでメールアドレスを登録し、その後に配信開始の確認メールに返信する流れです。
さらに受信者はいつでも配信を停止できる権利(オプトアウト)を持つため、その方法をメール内に明記する必要もあります。オプトアウトの要求があれば、即座に配信を停止しなければなりません。
これらの手続きは手間がかかりますが、法令を遵守し受信者の意思を尊重するため、顧客との信頼関係を築くためにも重要な要素といえるでしょう。
ランニングコストがかかる
メール配信システムの多くは有料サービスです。無料のツールも存在しますが、機能が制限されていたり大規模な配信には対応できなかったりするため、一般的には有料システムの利用が推奨されます。
また配信リストの数が少ない場合、機能が充実したシステムを導入しても費用対効果が低くなる可能性があります。必要以上に多機能なシステムを選んでも、使いこなせないまま高額な費用を負担することになりかねません。
そのため導入前にはシステムをよく比較検討し、必要最低限の機能を備えた安価なシステムから始めるのが賢明でしょう。その際には、社の予算や配信規模、目的に応じた適切なバランスを見極めた上での選択が重要です。
メール配信システムを導入する際の比較ポイント
メール配信システムを導入する際は、さまざまな要素の比較・検討が重要です。特に重要なポイントは以下の3つです。
- システムの提供形態
- セキュリティレベルの違い
- 目的とシステム機能の適合性
これらを一つずつ見ていきましょう。
システムの提供形態を確認する
メール配信システムは、大きく分けてクラウド型とオンプレミス型の2つの提供形態があります。違いを比較してみましょう。
項目 | クラウド型 | オンプレミス型 |
---|---|---|
特徴 | インターネット経由でサービスを利用 | 自社サーバーにシステムを構築 |
メリット | ・初期費用が安く、導入が簡単・システム管理が不要・どこからでもアクセス可能 | ・高いセキュリティが確保できる・自社環境に合わせたカスタマイズが可能 |
デメリット | ・通信環境に依存する・セキュリティ面での不安要素がある | ・システム管理の負担が大きい・最新機能へのアップデートに時間がかかる |
料金 | ・導入コスト(初期費用)が安い・月額料金はプランによる | ・導入コストが高い・メンテナンス・更新など保守費用がかかる |
システムの連携 | API提供が多く比較的容易 | 柔軟に対応可能だが、開発が必要な場合もある |
セキュリティレベルの違いをチェックする
メール配信システムは、個人情報の不正アクセスや情報漏洩などのリスクを最小限に抑えるため、非常に高いセキュリティ対策が求められます。特に通信の暗号化や国内データセンターでの安全なデータ管理、TLS対応、さらにはIP制限や多要素認証によるアクセス制御といったセキュリティ機能は必須です。
さらに金融機関など高いセキュリティ基準を要求される業界での導入実績、プライバシーマーク(Pマーク)、ASP・SaaS情報開示認定、ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)認証など、第三者による認証の有無確認も重要といえます。
これらの認証が取得されているシステムは、セキュリティ対策が十分に整備されている証拠となります。企業の信頼性を維持する重要な要素と考えましょう。
自社の目的を明確にしてシステムの機能と合っているか確認する
メール配信システムを選定する際には、まず自社の目的を明確にしておきましょう。例えば短時間で大量のメールを配信するのが優先なのか、それとも詳細な効果測定やユーザー行動の分析を重視するのが優先なのかなど、選ぶべきポイントが異なります。
各システムにはそれぞれ得意分野があり、例えば配信量や速度に特化したシステム、開封率やクリック率などを分析できる高度な機能を備えたシステム、特定の業界に特化した機能やセキュリティ面で強みを持つシステムも存在します。
自社のニーズをしっかりと把握し、それに合うシステムを選んでメールマーケティングの効果を最大化しましょう。
まとめ
メール配信システムはさまざまなサービスが存在し、強みも異なります。まずは貴社の希望する規模、予算、目的を明確にしてから選ぶことが大切です。
どのシステムを選ぶべきか迷っている方は、上記で紹介したサービスの中から最低でも3つのサービスに資料請求や問い合わせをしましょう。各社の資料請求ページでは、より詳細な情報や料金プランを確認できるため比較しやすくなります。自社の課題に合う最適なメール配信システムを見つけ、効率的なメールマーケティングでビジネスの成長につなげましょう。