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SFA JOURNAL by ネクストSFA

更新日:2024/01/31 

ファクタリングと融資の違いは?比べてわかるメリット・デメリット

【監修】株式会社ジオコード マーケティング責任者
渡辺 友馬

これまで資金調達といえば、金融機関からの融資を検討する方が多かったのではないでしょうか。最近は資金調達の手段が多様化しており、目的に合わせた使い分けができるようになりました

新しい資金調達手段として注目されているのが「ファクタリング」と呼ばれるサービスです。この記事では、ファクタリングと融資の違いやそれぞれのメリット・デメリットを解説します。資金調達のケースごとに、どちらを選ぶべきかもまとめているので、ぜひ参考にしてください。

【融資に並ぶ資金調達】優良ファクタリング企業紹介

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スピード
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ファクタリングと融資の違いを比較

資金調達では、期間・手数料・返済方法などを総合的に判断して、最適な方法を選ばなければなりません。

ファクタリングと融資には、次のような違いがあります。 ただし、ファクタリングも融資もサービス内容や状況によって変わってくるため、あくまで一つの目安としてご覧ください。 

 ファクタリング融資
資金調達可能金額数十万~1億円程度(売掛金の額が上限)数百万~数十億円
資金調達にかかる期間即日~5日程度1週間~3カ月程度
審査対象売掛先の企業自社
手数料・金利1~20%程度(手数料)2~6%程度(金利)
返済方法一括一括/分割
相手先企業の承諾不要(2社間)/必要(3社間)不要
審査が通らない理由売掛先の業績不振等自社の借入額が多い   税金や支払いの滞納がある等
会計上の分類売掛金の減少と現金の増加負債

それぞれの項目ごとに、詳しく見ていきましょう。

資金調達可能金額

  • ファクタリング:数十万~1億円程度(売掛金の額が上限)
  • 融資:数百万~数十億円

資金調達可能金額は、ファクタリングより融資の方が大きくなります。ファクタリングでは売掛金の額が上限となりますが、融資では数十億の資金調達ができる場合もあります。

そもそもファクタリングとは、取引先から入金予定の「売掛金」をファクタリング会社に買い取ってもらい、現金を前倒しで受け取るサービスです。よって、売掛金の発生がなければファクタリング契約ができず、資金調達も行えません。 融資の場合は、会社の規模や業績に応じて金額が決まるため、評価がよければ資産を超えた資金調達も可能です。

資金調達にかかる期間

  • ファクタリング:即日~5日程度
  • 融資:1週間~3カ月程度

すぐに現金が必要な場合は、融資よりもファクタリングが向いています。ファクタリングは売掛金を買い取るだけなので、スピーディーな資金調達が可能です。最短即日で入金が完了しますが、売掛先も関わる3社間ファクタリングの場合は若干遅く、3〜5日程度となります。

融資では、自社で用意した財務書類などを金融機関で審査するため、資金調達に時間がかかります。1週間〜3カ月程度が目安となっていますが、長い期間待っても審査が通らないなどのリスクもあります。

審査対象

  • ファクタリング:売掛先の企業
  • 融資:自社

ファクタリングでは売掛先の企業が審査対象となります。売掛先の信用度が高ければ、自社の経営状況にかかわらず資金調達ができます。

融資の場合は、自社の財務状況や経営計画が審査対象となります。一般的には、ファクタリングより融資の方が審査が厳しい傾向です。信用度が低い場合は、担保や連帯保証人がなければ融資が受けられないケースもあります。

手数料・金利

  • ファクタリング:1~20%程度(手数料)
  • 融資:2~6%程度(金利)

ファクタリングの手数料は1〜20%程度と幅があります。自社とファクタリング会社のみで手続きが完結する2社間ファクタリングの方が手数料は高く、10〜20%程度が目安です。自社・ファクタリング会社・売掛先で手続きを行う3社間ファクタリングは、手数料を抑えることはできますが、取引先にも契約に関与してもらう必要があります。

融資は、2〜6%程度の低金利での借り入れが可能です。ただし、柔軟性の高いビジネスローン(事業資金専用ローン)の金利は2〜15%程度とやや高めに設定されています。

返済方法

  • ファクタリング:一括
  • 融資:一括/分割

2社間ファクタリングでは、入金された売掛金は利用者が一括でファクタリング会社に支払います。3社間ファクタリングでは、売掛先から直接ファクタリング会社に支払われるため、手続きの手間がかかりません。

融資の場合は、自社の経営状況に合わせて分割を選択することもできます。返済方法の選択肢は、ファクタリングより融資の方が豊富です。

相手先企業の承諾

  • ファクタリング:不要(2社間)/必要(3社間)
  • 融資:不要

融資は自社が借りるものなので、取引先が関わることはなく相手先企業の承諾も必要ありません。

ファクタリングは、自社とファクタリング会社の2社間契約であれば、相手先企業に知られることなく資金調達ができます売掛先も関与する3社間ファクタリングの場合は、相手先企業の承諾を得なければなりません。ただし、2社間ファクタリングであっても、何らかのトラブルが発生した場合は、ファクタリングを利用している事実が通知される可能性があります。

審査が通らない理由

  • ファクタリング:売掛先の業績不振等
  • 融資:自社の借入額が多い、税金や支払いの滞納がある等

ファクタリングで審査が通らない理由は、売掛先に原因があります。売掛先企業の業績不振など、ファクタリング会社から未回収リスクがあると判断されると利用することはできません。

融資で審査が通らない理由は、自社に原因があります。「自社の借入額が多い」「税金や支払いの滞納がある」など、健全な経営ができていないと判断されると資金調達は困難になります。

会計上の分類

  • ファクタリング:売掛金の減少と現金の増加
  • 融資:負債

同じ資金調達でも、ファクタリングと融資は会計上の分類が異なります。融資は借入金という「負債」として計上されますが、ファクタリングは売掛金という「資産」をファクタリング会社に譲渡して資金を調達します。

よって、ファクタリングにより資産は減少しますが、負債が増えることはありません負債をできるだけ増やしたくない場合は、ファクタリングの利用が向いています。

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ファクタリングで資金調達をするメリット

ファクタリングで資金調達をするメリット

中小企業や個人事業主を中心に広がりを見せているファクタリングですが、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、ファクタリングで資金調達をするメリットを4つ紹介します。

スピーディーに資金調達ができる

融資に比べて、ファクタリングは審査に時間がかかりません。即日~数日で現金化できるので、スピーディーに資金調達ができます「急な出費に対応したい」「キャッシュフローを正常化したい」などの悩みには、ファクタリングが有効です。

見積もりと審査結果が同時に出るファクタリング会社であれば、申し込みから数時間で資金が調達できます。

業績が悪くても利用できる

ファクタリングは、赤字や滞納があっても利用できます。ファクタリングの審査では、売掛先企業の信用度が重視されるため、自社の業績が悪くても審査に大きな影響はありません。ビジネスローンが通らなかった会社でも、ファクタリングなら問題なく利用できるケースも見られます。

ただし、自社の経営状況がまったく考慮されないわけではありません。健全な経営ができていないと判断されると、手数料が高くなる、審査の通過率が低くなるなどの問題が生じやすくなります。

貸倒リスクを回避できる

通常は、売掛先企業が倒産すると売掛金の回収が困難になり、自社の損失につながります。売掛金の回収が滞ると貸し倒れのリスクが高まりますが、ファクタリングでは売掛金をファクタリング企業が買い取るため、自社への影響を最小限に抑えることが可能です。

売掛先からファクタリング会社に直接支払いが行われる3社間ファクタリングでは、回収に関わる業務をすべて委託できます。ファクタリングは、売掛金未回収リスクの回避としても有効です。

資産のオフバランス化ができる

会社の資産と負債をまとめた財務書類を貸借対照表(バランスシート)と呼びます。オフバランス化とは、バランスシートに計上する項目を減らして、スリムにすることを指します。

ファクタリングでは、売掛金という「資産」をファクタリング会社に譲渡して資金を調達するため、負債に計上されることはありません。融資での借入金は「負債」となるため、信用情報にも登録されます。大きすぎる負債額は、企業の業績評価に悪影響となるため、オフバランス化することで資金調達の選択肢が広がります。

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ファクタリングで資金調達をするときのデメリット

メリットだけを見て、ファクタリングでの資金調達を決めるのは危険です。ここからは、利用する前に知っておきたいデメリットを4つ紹介します。

通常融資の金利よりも手数料が高い

ファクタリングは通常融資の金利よりも手数料が割高です。ファクタリングの手数料は1〜20%程度、融資の金利は2〜6%程度が相場となっています。手数料や金利が相場からかけ離れている場合は、悪徳業者の可能性もあるため、利用を見送るのが賢明です。高すぎる業者だけでなく、安すぎる業者にも注意しましょう。一見すると安く見えても、条件に合わせた契約を結ぼうとすると高額な手数料を請求される場合があります。

ファクタリングで少しでも手数料を抑えたいなら、3社間ファクタリングを検討しましょう。基本的には2社間より3社間の方が手数料は安く、2〜9%が相場です。売掛先企業の承諾は必要ですが、3社間ファクタリングであれば、通常融資と同程度の負担で利用できます。

売掛先の状況によっては利用できない

売掛金の未回収リスクがあると判断されるとファクタリングは利用できません。ファクタリングでは、回収できなかったときの損失がファクタリング会社に発生するため、自社の業績がよくても審査に通らない可能性があります。

「売掛先の経営状況が芳しくない」「売掛先が過去に金融事故を起こしている」などの理由以外に、入金までの期間が長すぎるのも未回収リスクが高いと判断されます。ファクタリングを利用するときは、信頼度の高い売掛先を選びましょう。また、3社間ファクタリングでは、売掛先からの承諾が必須です。売掛先の経営状況がよくても、相手から拒否されてしまうと利用はできません。融資と比べるとファクタリングはまだ認知度が低いため、仕組みや安全性を伝えて、取引先の理解を得る必要があります。

売掛金の範囲内しか利用できない

ファクタリングでは、調達できる資金が限られます。売掛債権を譲渡する仕組みになるため、売掛金を超える資金調達はできません。例えば、100万円の売上債権であれば、100万円が上限となります。

売掛金の上限を超える資金調達がしたい場合は、ファクタリング以外の手段の検討が必要です。ファクタリング以外の資金調達としては、金融機関の融資、ビジネスローンの利用、自治体の助成金などが挙げられます。助成金は要件を満たしていれば受け取ることができますが、用途が限定されていることが多く、柔軟性はありません。

分割払いができない

融資は経営状況に応じて返済方法を選ぶことができますが、ファクタリングでは売掛金が入金したら一括で支払う必要があります。手元の現金がないからといって回収した売掛金を使い込んでしまうのはトラブルのもとです。

同じ資金調達でも、融資とファクタリングは性質が異なります。融資は金融機関からの借り入れですが、ファクタリングでは売掛金の譲渡により回収するよりも早く現金を手にすることができます。「先にファクタリング会社から現金を受け取っているから、売掛先からの入金があったら一括で返すもの」という認識をもち、計画的にファクタリングを利用することが大切です。

融資を利用するメリット

融資を利用するメリット

ファクタリングと比べると、広く知られている融資ですが、メリット・デメリットを正しく理解したうえで利用しなければなりません。まずは、融資を利用するメリットを3つ紹介します。

低金利で借りられる

基本的には、通常融資の金利はファクタリングの手数料より安いため、コストの負担は少なくなります。ただし、借りる金額が多いと金利の負担も大きくなるため、借りすぎには注意が必要です。

また、金利の高い消費者金融で借りるとファクタリングよりコストがかかるケースもあります。審査が通りやすいからといって必要以上に借りてしまうのは、資金繰りが悪化する原因になりかねません。金融機関や契約内容によって金利は大きく変わってくるので、できるだけ低コストで借りられる方法を探しましょう。

高額の借り入れができる

ファクタリングは、設備の故障など突発的なトラブル対処に有効ですが、売掛金の上限を超える資金調達はできません。一方、融資であれば高額の借り入れも可能です。事業拡大等で多額の資金が必要なときに、資産以上の資金が調達できるのは融資のメリットです。

審査に通過して希望の金額の借り入れができれば、資金繰りの心配がなくなり、長期的な経営の安定にもつながります。直近の運転資金ではなく、事業を大きく見直すための資金が必要であれば、融資の利用が向いています。

取引実績が作れる

金融機関の融資審査では、過去の取引実績が重要な判断材料になります。きちんと返済している実績がないと、信頼度が低いと見なされることもあり、クレジットカード審査のホワイト落ちのような状況に陥るケースもあります。今後、融資の利用を円滑に行いたければ、取引実績を作っておくことが必要です。融資を受けて、予定通り返済することで、実績を積み上げていけます。

融資を利用するデメリット

金利が低く高額の借り入れもできる融資ですが、メリットばかりではありません。続いては、融資を利用するデメリットを3つ紹介します。

融資実行まで時間がかかる

融資は手元に現金が届くまでに時間がかかるため、1日でも早く資金調達したい場合には適しません。時間をかけても、「融資を断られた」「希望金額に満たない融資しか認められなかった」などのケースも見られます。銀行などの金融機関の場合は1週間〜3カ月程度が目安となっており、場合によっては必要なときに間に合わず、大きな損失につながる可能性もあります。

業績が悪いと利用できない

「支払い能力に不安あり」と判断されると融資審査は通りません。業績が悪化する中で資金調達をしたい場合は、綿密な事業計画を立てて説明する必要があります。事業計画では、業績悪化の理由、今後の方針、返済計画などを、数値を用いながら詳しく記載します。財務書類も細かくチェックされるため、計画的に申し込み準備を進めて行くことが大切です。

また、どれだけ丁寧に資料を作りこんでも、赤字や債務超過などがあると返済能力が低いと見なされやすく、審査通過は難しくなります。

信用情報に影響する

融資の利用は信用情報に影響します。金融機関では、企業に対する信用度を「信用情報」というかたちで格付けしています。格付けの種類は金融機関ごとに異なりますが、主に「正常先」「要注意先」「破綻懸念先」「実質破綻先」「破綻先」の5つです。返済が滞ると信用情報に傷がつき、格付けランクが落ちて融資が受けにくくなります。「要注意先」以下の格付けだと、審査の難易度は大きくあがるでしょう。融資を受けること自体は格付けに影響はありませんが、複数の金融機関を利用していたり、借入金額が大きかったりすると、審査に時間がかかるかもしれません。

ファクタリングと融資のどちらを選ぶべきか?

ファクタリングと融資には、それぞれメリット・デメリットがあります。ここからは、5つのケースごとに、ファクタリングと融資のどちらを選ぶべきかを解説します。どちらを利用すべきか迷っている方は、判断材料の一つとして参考にしてください。

【ファクタリング】融資審査が通らなかったら

融資が受けられなかった次の選択肢として、ファクタリングがおすすめです。ファクタリングは、融資とは審査対象が異なるため、自社の業績は厳しく見られません。審査難易度が低いビジネスローンでも赤字の状態は断られるケースが多いですが、ファクタリングでは売掛先の信用度が最優先されます。複数の金融機関に融資を断られていても、売掛先の支払い能力に問題がなければ利用できる可能性があります。

【ファクタリング】バランスシートを改善したいとき

バランスシートは金融機関の融資審査で必ず必要になる書類です。バランスシートで負債が大きいと、経営を不安視されて、融資を受けるのが難しくなります。将来的に金融機関からの融資を検討している場合は、バランスシートを改善しなければなりません。ファクタリングで資金調達することでバランスシートをスリム化し、会社の評価を高めることができます。「現状だと融資審査に不安がある」「これ以上の負債を抱えたくない」といったときは、ファクタリングが向いています。

【ファクタリング】すぐにお金が必要なとき

突然の設備トラブルや出張など、すぐに現金が必要になったときなどは、用途や目的に縛られず柔軟な資金調達ができるファクタリングが便利です。早ければ即日入金されるので、タイムリーな対処ができ、円滑に解決しやすくなります。

また、ファクタリングは、金融機関の融資実行を待つ間のつなぎ融資としても使えます。資金調達において、何よりスピードを優先したいときは、ファクタリングが最適です。

【融資】多額の資金が必要なとき

起業、事業拡大、設備投資など多額の資金が必要なときは、融資がおすすめです。事業計画書を作成して、「融資が妥当」と判断される必要はありますが、ファクタリングだけではまかなえない額を借りることができます。例えば、1億円の資金調達をする場合、ファクタリングでは1億円分の売掛債権を用意しなければなりません。融資であれば、一度の手続きで1億円を借り入れることができます。

さらに、金利の安さも融資を利用するメリットです。資金調達の金額が大きくなるほど、金利や手数料の負担は増すため、低コストで利用しやすい融資が向いています。

【融資】返済方法を選びたい

一括以外の方法で返済をしたいなら、融資を選びましょう。返済方法や返済額は金融機関の判断もありますが、ファクタリングより選択肢は豊富です。

金融機関からの借り入れには、短期融資と長期融資の2種類があります。返済期限が1年以内の短期融資では期日一括返済が基本ですが、1年以上の長期融資の場合は分割返済も可能です。分割返済にすることで月々の返済額を抑えられて、安定した経営がしやすくなります。ただし、分割返済が滞りなく行えるよう、長期的な返済計画を立てる必要があります。

資金調達のお悩みを解決するなら

金融機関からの融資には、「低金利で借りられる」「高額の借り入れができる」などのメリットがあります。一方で、業績が悪く金融機関の審査に通らないと悩んでいる企業は少なくありません。ファクタリングは、売掛先の信用度で判断されるため、赤字経営でも資金を調達できる可能性があります。

資金調達でお困りであれば、「アクセルファクター」にお任せください。アクセルファクターでは、お問い合わせから契約まで専任の担当者が丁寧にサポートいたします。豊富な実績をもとに、5割以上の方に即日入金を実現しており、初めてでも安心してご利用いただけます。対面・郵送・オンラインなど、お客様のご希望に合わせた方法で契約可能です。まずは、お気軽にご相談ください。

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