更新日:2024/11/22
55歳の転職は厳しい?正社員は難しい?成功するコツや未経験OKの仕事を紹介
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55歳は役職の定年を機に、今までのような責任あるポジションを求め転職を決意する方は少なくありません。
一般的に難しいと言われている55歳の転職を成功させるため、成功させるポイントや55歳の転職におすすめの転職エージェントを紹介しているので、ぜひ参考にして下さい。
この記事で分かること
この記事の目次はこちら
55歳が転職を考える理由
55歳が転職を考える主な理由は、以下の通りです。
それぞれの理由を詳しく見ていきましょう。
55歳で役職定年を迎え役職を降りるから
55歳が転職を考える1つ目の理由は、55歳で役職定年を迎え、役職を降りるからです。
定年の60歳や65歳になるまでは、現在の会社で管理職として勤め続けようと考えている方も多いはずです。
しかし、会社で管理職やマネージャーなどの重要な役職に就いても、定年を迎える前に、その役職を外されることは珍しくありません。
そのため、管理職の立場を維持する目的や、管理職ではなくても重要な仕事を任せられる役職に就く目的で55歳から転職をする人も多いでしょう。
年収が下がりモチベーションも下がるから
55歳が転職を考える2つ目の理由は、年収が下がり、モチベーションも下がるからです。
それまでのキャリアや役職によって高い年収をもらっていたものの、55歳になると役職の変更や部署の異動などで、年収が下がる可能性が高くなります。
定年を迎える前の55歳で年収が低下すると、生活費や老後資金への経済的な不安も募り、結果的にモチベーションの低下にもつながります。
家庭の経済状況や将来の生活設計などの経済的・精神的観点から、より良い条件の職場を求めて、転職を考える55歳もいるでしょう。
役職定年を機に新しいことを始めたいから
55歳が転職を考える3つ目の理由は、役職定年を機に新しいことを始めたいからです。
60歳あるいは65歳を定年とした場合、55歳はあと5〜10年間も仕事ができます。
同じ仕事はもちろん、転職で新たなキャリアを歩むことも可能です。
これまでのスキルや経験を活かし、より自分に合った働き方や職場環境を探すチャンスでもあります。
具体的には、ITスキルを活かして教育業界で講師になるキャリアや、製造業での生産管理スキルを活かしてデータサイエンティストになるキャリアなどが挙げられる。
役職定年は経済的にも精神的にもネガティブな側面があるかもしれません。
しかし、転職でこれまでのキャリアを活かし、新しいことに挑戦できる点では、大きなチャンスでもあります。
自分の興味や意欲を持ちながら、スキルや経験を活かすことで、55歳からでも自分のキャリアを再構築できます。
55歳の転職が厳しいと言われる5つの理由
55歳からでも転職は可能です。しかし、実際のところ、55歳からの転職は厳しいとも言われています。
55歳の転職が厳しいと言われる主な理由は、以下の通りです。
55歳になって転職を考えている人は、厳しいと言われている理由や原因をしっかりと理解しておきましょう。
求人数が少ない
55歳の転職が厳しいと言われる1つ目の理由は、若年層に比べると、求人数が少ないことです。
企業側からすると、55歳の人材に対する需要があまりありません。
企業は20〜30代の若手社員に対して、企業への貢献度や即戦力を重視して採用します。
その一方で、55歳の人材に対しては、豊富な専門的知識やマネジメントスキルなどのかなり限定された人材を求めています。
厚生労働省の調査によると、35歳未満の中途採用を約95%の企業が積極的にしたいと考える反面、55歳以上の中途採用は67%の企業があまり採用は考えていません。※
また、55歳を過ぎると若手社員や後輩を支援する役割を担い、退職する既存社員が少ないことも求人が少ない原因の一つです。
このように、企業へ貢献できる年数や将来性の観点で考えると、55歳の人材に対する需要は若年層に比べると少ないでしょう。
※出典:厚生労働省職業安定局|「中途採用に係る現状等について」 https://www.mhlw.go.jp/ (2024-11-01)
転職活動が長期化する恐れがある
55歳の転職が厳しいと言われる2つ目の理由は、転職活動が長期化する恐れがあることです。
55歳になると、自分のキャリアや希望条件と企業側が求める人物像に乖離が生まれることがあります。
企業に求められる資格やスキルも特になければ、すぐに転職先を見つけられず、より長期化する恐れがあります。
また、定年までの年数を考えた場合、環境やトレンドへの適応能力や、企業への貢献度に対して疑問視する企業も多いでしょう。
その結果、キャリアや希望条件に合う企業が限られ、応募できる選択肢が少なくなるため、転職活動の長期化は避けられません。
若年層より採用の基準が高くなる
55歳の転職が厳しいと言われる3つ目の理由は、若年層より採用基準が高くなることです。
年齢が上がるほど、企業は採用する人材に対して、即戦力としての価値や貢献度を求めます。
特に、専門分野に対する豊富な知識や、社員や業務に対するマネジメントスキルなどが重視されます。
しかし、豊富なスキルや経験だけでは十分ではありません。時代によって求められるスキルセットも異なるため、最新技術やトレンドへの柔軟な適応力も必要です。
そのため、企業が求める採用基準以上のスキルを向上させるために、努力をする必要があるでしょう。
年収が下がる可能性がある
55歳の転職が厳しいと言われる4つ目の理由は、年収が下がる可能性があることです。
これまで年数や役職を考慮されて高年収をもらっていたものの、転職によって役職手当や社内での実績がなくなってしまいます。
同じ管理職などの役職に就くか、勤続年数を重ねない限り、スキルや経験がどれだけあってもすぐに年収が上がることはありません。
厚生労働省の「令和4年雇用動向調査」によると、50代後半の転職入職者の39.9%が転職で収入が減少しています。※
転職をしても決して年収が上がるとは限らないため、転職をする前に、収入が下がってしまう点は理解しておきましょう。
※出典:厚生労働省|令和4年雇用動向調査 https://www.mhlw.go.jp/(2024-11-01)
マネジメントがしづらい
55歳の転職が厳しいと言われる5つ目の理由は、マネジメントがしづらいことです。
企業は、55歳の求職者に対して、若手社員とのコミュニケーションや関係性の構築が難しいのではないかと懸念しています。
転職先で高い役職で採用されなければ、上司や先輩が年下の社員であることも珍しくありません。
徐々に年功序列から成果主義へ変化している昨今でも、指導にあたって上司も部下も相互に抵抗を感じる人もいるでしょう。
また、年齢とともに、変化を受け入れる柔軟性や適応力が欠けている点も、55歳を採用する懸念点に挙げられます。
これまでのキャリアで培ってきた実務経験や成功体験に固執して、新しい仕事のやり方や考え方を受け入れにくいと考えられる傾向にあります。
55歳から未経験の職種への転職は難しい?
結論として、決して簡単ではありませんが、55歳からでも未経験の職種へ転職はできます。
未経験歓迎の求人は、吸収力や柔軟性のある20〜35歳程度の若年層に向けたものが多いからです。
55歳から新しい知識やスキルを身につけて、会社に貢献してもらうには、時間とコストが見合わないと判断される傾向にあります。
ただし、これまでのスキルや経験を活かせる職種で、雇用形態に固執しなければ、55歳からの未経験転職もできるでしょう。
たとえば、営業職で培ったコミュニケーション能力や市場理解は、マーケティング分野でニーズの理解や効果的なプレゼンテーションスキルに活かせます。
55歳から未経験の職種へ転職したい場合は、雇用形態にこだわらず、自分の知識やスキルを活かせる職種を選びましょう。
55歳のキャリアチェンジにおすすめの未経験OKの業界
55歳がキャリアチェンジする際におすすめする未経験歓迎の主な業界は、以下の通りです。
各業界の特徴や強みなどについて解説します。
介護業界
介護業界は未経験でも転職しやすいため、55歳のキャリアチェンジにもおすすめです。
少子高齢化で介護を必要とする人口は増加していますが、介護の担い手となる労働者は減少傾向にあります。
年々深刻化している人手不足で、定年を迎えても働ける企業も多くあります。
また、介護資格として挙げられる「介護職員初任者研修」や「介護福祉士実務者研修」などは働きながらでも取得でき、働く上で必須ではありません。
そのため、介護業界の実務経験や介護資格がない未経験でも採用されやすいでしょう。
運送業界
運送業界も55歳の未経験者にはおすすめです。
体力が必要な点や労働時間が比較的長い点などから、慢性的にドライバー人材が不足しています。
必要な免許は、業務で利用する自動車によって異なりますが、採用時点では普通免許を持っていれば問題ありません。
免許取得の費用は会社が負担してくれることもあるため、入社後に働きながら免許を取得するといいでしょう。
タクシー業界
運送業界と同様、タクシー業界も未経験の55歳からでも働きやすい業界です。
タクシー業界の労働者は比較的年齢層が高い傾向にあります。
ニッセイ基礎研究所の調査※によると、法人ドライバーと個人ドライバーともに、年齢を重ねるほどドライバー人口が増加しています。
タクシーを運転するには二種免許を取得しなければいけませんが、入社後の取得でも問題ありません。
普通免許を取得してから3年以上が経ち、視力や体力に問題がなければ、実務未経験の55歳でも十分採用されるでしょう。
※出典:ニッセイ基礎研究所 高齢タクシードライバーの増加 https://www.nli-research.co.jp/ (2024-11-2)
警備業界
55歳からの転職では、警備業界も未経験者にとって働きやすい業界のひとつです。
警備業界は人手不足から高齢者の労働者が多く、年齢や経験に関係なく働ける環境が整っています。
勤務時間や日数を柔軟に調整してもらえるため、親の介護など家庭の事情とも両立しやすい点が大きなメリットです。
また、警備の仕事は商業施設・公共施設・オフィスビルなど多岐にわたり、自分に合った職場を見つけられます。
年齢が高いことで利用者に安心感を与えられるなど、プラスに働くケースもあります。
さらに、入社する企業によっては、警備員指導教育責任者などの資格を取得すれば、給与が上がるかもしれません。
このように、警備業界では55歳でも年齢や経験に左右されずに働けるでしょう。
サービス業界
サービス業界も比較的高度なスキルや経験を求められないため、55歳の転職におすすめです。
具体的に、サービス業として以下のような職業が該当します。
- 接客・販売(スーパーや飲食店のスタッフ)
- 飲食・宿泊(旅館、ホテルなど)
- 生活関連・娯楽(美容室、旅行代理店など)
- 教育(保育士、幼稚園教諭など)
- 医療・福祉(看護助手、介護職員など)
コミュニケーション能力が高ければ、消費者や顧客との会話も苦にならず、サービス業界でも評価されるでしょう。
55歳の転職を失敗しやすい人の特徴
55歳の転職を失敗しやすい人の主な特徴は、以下の通りです。
それぞれ詳しく解説します。
転職理由が前職の不満
55歳の転職を失敗しやすい人の1つ目の特徴は、転職理由が前職の不満です。
前職での不満が転職理由である場合、採用しても同様の不満を理由に退職するのではないかと判断され、応募先企業の面接担当者にあまり良い印象を与えません。
たとえば、55歳が抱える前職の不満として、以下のようなことが挙げられます。
- 役職を外された
- 給与や年収が低くなった
- モチベーションがなくなった
転職活動をしている時点で、前職に対する不満を感じていることもあるでしょう。
しかし、前職の不満を転職理由にするのではなく、ポジティブな動機や理由で転職する旨を伝えることが重要です。
特に、55歳の転職には仕事や環境への変化に対して消極的なイメージがあるため、スキルや経験を活かして変化への柔軟性や適応力をアピールするといいでしょう。
役職や年収にこだわりすぎてしまう
55歳の転職を失敗しやすい人の2つ目の特徴は、役職や年収にこだわりすぎてしまうことです。
55歳の転職で役職や年収にこだわりすぎると、希望の求人が見つからず転職活動が長期化することや、採用面接に通過しないことが考えられます。
前職で管理職や高年収などの高待遇を受けていた55歳の中には、転職先でも役職や年収を下げたくないと考え、選択肢を狭めている人も多いかもしれません。
しかし、先述の通り、55歳の転職では年収が下がり、役職がない状態で入社するケースも多いでしょう。
前職と同程度の役職や年収の求人ばかりを求めてしまうと、倍率が高い求人にばかり応募して、面接でも採用されにくくなってしまいます。
そのため、55歳での転職は若年層よりもハードルが高いことを理解した上で、役職や年収をなるべく譲歩しましょう。
仕事のやり方にこだわり柔軟性に欠ける
55歳の転職を失敗しやすい人の3つ目の特徴は、仕事のやり方にこだわり、柔軟性に欠けることです。
転職をすると、環境が変化するとともに、これまでの仕事の進め方も変えなければいけません。
55歳になるとこれまで積み重ねてきた経験や実績の中で、自分なりのやり方がある方も少なくないでしょう。
しかし、転職で環境が変わっても前職と同じ仕事のやり方をしていれば、転職先の雰囲気や生産性などの観点で悪影響を及ぼす可能性があります。
そのため、転職で失敗しないためにも、状況によって仕事のやり方を変えられる柔軟性が欠けないように注意しなければいけません。
コミュニケーション能力が乏しい
55歳の転職を失敗しやすい人の4つ目の特徴は、コミュニケーション能力が乏しいことです。
長年働いてきた前職の職場では、同僚や上司と信頼関係が築けていますが、転職先では自分のことを知らない人たちばかりです。
そこで、急にアドバイスや指示を出して距離を詰めると、トラブルが起こる可能性があります。
特に同年代の社員は役職が高いことも多く、平社員であっても緊張感を感じる場面が多いでしょう。
そのため、新しい環境では謙虚な姿勢を大切にすることが重要です。
相手の意見をしっかり聞き、少しずつ関係を築いていくことで、より良いコミュニケーションが生まれます。
時間をかけて信頼を得ることが、転職成功への鍵となるでしょう。
55歳の転職を成功しやすい人の特徴
55歳の転職で失敗しやすい人の特徴を解説してきました。
では、どのような人であれば、55歳の転職を成功させられるのでしょうか。
55歳の転職は決して簡単ではありませんが、転職に成功している人も多くいます。
ここでは、55歳の転職で成功しやすい人の特徴を解説します。主な特徴は以下の通りです。
過去に転職で成功した人の特徴を把握することは、転職の成功に有効なため、それぞれの特徴を確認していきましょう。
転職理由をポジティブに説明できる
55歳の転職を成功しやすい人の1つ目の特徴は、転職理由をポジティブに説明できることです。
前職の役職・年収・人間関係などに対する不満が理由で転職してしまうと、採用面接で同様の理由で退職されるのではないかと懸念されてしまいます。
ネガティブな印象をもたれて選考に落ちないように、転職理由をポジティブに説明することが重要です。
新たな挑戦をしたいことや、これまでのスキルや経験を活かしたいことなどのポジティブな理由をアピールできれば、評価も上がりやすくなります。
転職理由として向上心や柔軟性をうまくアピールし、転職を成功させましょう。
スキルや経験を活かし求人選びをしている
55歳の転職を成功しやすい人の2つ目の特徴は、スキルや経験を活かし、求人選びをしていることです。
これまでのキャリアを通してどのようなスキルや経験があり、それを活かして転職先企業でどのように貢献できるのかを説明できれば、転職で成功しやすくなります。
特に、専門的かつ高度な知識やスキルだけでなく、管理職でマネジメント経験があると、異業種転職でも重宝されます。
転職先企業がどのようなスキルや経験を求めているのか把握した上で、まずはキャリアの棚卸しをしてみましょう。
心身ともに体調管理ができている
55歳の転職を成功しやすい人の3つ目の特徴は、心身ともに体調管理ができていることです。
年齢が上がるにつれて、体調を崩しやすくなるため、特に55歳では健康への配慮が求められます。
もし入社後に頻繁に体調を崩せば、企業にとっては大きな損失と判断されてしまいます。
そのため、日常から健康管理に努めることが大切です。
定期的な健康診断を受けて良好な結果を維持するだけでなく、規則正しい生活やバランスの取れた食事への意識で、健康に対する意識の高さを企業に示せます。
企業側の不安を解消し、自信を持って新たな環境に挑むためにも、日々の健康管理を怠らないようにしましょう。
謙虚な姿勢を心がけている
55歳の転職を成功しやすい人の4つ目の特徴は、謙虚な姿勢を心がけていることです。
55歳の場合、前職で高い役職や年収があったかもしれません。
しかし、どれくらい高いキャリアがあっても、横柄な態度で面接を受ければ、採用担当者からの評価が下がってしまいます。
転職で成功するために、言葉遣いや態度など、謙虚で節度を持った姿勢を心がけましょう。
客観的な意見を聞きたい場合は、転職エージェントの転職支援を受けるのもひとつの選択肢です。
採用面接では特に謙虚な姿勢を意識して、55歳の転職を成功させましょう。
55歳の転職を成功させるポイント
55歳の転職を成功させる主なポイントは、以下の通りです。
上記のポイントを押さえて、55歳の転職を成功させましょう。
現職と並行して転職活動を進める
55歳の転職を成功させる1つ目のポイントは、現職と並行して転職活動を進めることです。
55歳の転職活動では、求人数が少ないことから、転職活動が長期化する恐れがあります。
転職先が見つかっていない状態で現職を辞めてしまうと、転職先が見つかるまで無収入の期間が続くため、その間は貯蓄を減らして生活しなければいけません。
転職活動に対して金銭面でも精神面でも焦りが生じて、転職先を妥協して選ぶ可能性もあります。
転職活動が長期化するリスクを考えながら、在職期間中に転職活動をしましょう。
転職の目的を明確にする
55歳の転職を成功させる2つ目のポイントは、転職の目的を明確にすることです。
転職の目的が明確化していれば、転職活動をスムーズに進められます。
たとえば、これまでのスキルや経験を活かした仕事をしたい方もいれば、やりがいを感じられる仕事に就きたい方もいるでしょう。
また、転職の目的を明確にできると、自己分析や企業分析の効率化にもつながります。
そのため、転職を考えた動機や目的を明確にした上で、転職活動に移りましょう。
スキルや経験を活かせる職種・業種を選ぶ
55歳の転職を成功させる3つ目のポイントは、スキルや経験を活かせる職種・業種を選ぶことです。
自分のスキルや経験が活かせない職場へ転職してしまうと、これまでのキャリアを考慮されず、未経験者として評価されます。
その場合、年収・役職が低いことや職場の人間関係などに対して、ストレスを感じやすくなってしまいます。
長年のキャリアで培ってきたスキルや経験は、若手社員にはない55歳独自の強みです。
これまでのスキルや経験を活かして、転職先で貢献できることをアピールすれば、採用されやすくなるでしょう。
年収や正社員にこだわり過ぎない
55歳の転職を成功させる4つ目のポイントは、年収や正社員にこだわり過ぎないことです。
求人数や年齢の観点から考えると、採用のハードルが高いことから、55歳での転職は決して簡単ではありません。
高年収や正社員にこだわりすぎてしまうと、希望条件に合致した求人が見つからず、転職の長期化が考えられます。
年収・雇用形態・企業規模などにこだわりすぎないよう、採用の選考を受けましょう。
自分の市場価値を正しく把握する
55歳の転職を成功させる5つ目のポイントは、自分の市場価値を正しく把握することです。
自分の市場価値を正しく把握できていなければ、好条件の求人ばかり探してしまい、思うように採用面接に通過できません。
自分のスキルや経験が転職市場でどれくらい評価が高いのかについて、客観的な観点での判断が重要です。
市場価値を客観的に見極められない場合は、転職エージェントを利用して、キャリアアドバイザーによるフィードバックやスカウトの数をもとに判断しよう。
転職サイト・エージェントを活用する
55歳の転職を成功させる6つ目のポイントは、転職サイト・エージェントを活用しましょう。
複数の転職サイトや転職エージェントを活用することで、55歳の転職を少しでも効率的に進められます。
転職サイトでは豊富な求人の中から希望条件に合う求人を積極的に探せ、転職エージェントでは選考対策やスカウト機能などの充実した転職支援を受けられます。
複数の転職サイトや転職エージェントをうまく使い分け、効率的に転職活動を進めましょう。
55歳の転職におすすめの転職エージェント・サイト
55歳で転職をする際に、転職エージェントや転職サイトを利用したいと考えているが、豊富な種類の中からどれを選べばいいのか分からない方も少なくないでしょう。
そこでここでは、55歳で転職する際におすすめの転職エージェントと転職サイトを紹介するので、ぜひ参考にしてください。
おすすめする主な転職エージェントや転職サイトは、以下の通りです。
各転職エージェント・サイトの特徴を確認しましょう。
リクルートエージェント
【リクルートエージェントの特徴】
- 非公開求人が豊富
- 幅広い業種・職種に対応
- 業界に精通したキャリアアドバイザーによる転職支援
リクルートエージェントは、約38年間に累計37万人以上の方が転職を成功させており、転職成功実績が豊富な転職エージェントです。
公開求人が48万件以上、非公開求人も40万件以上と業界でもトップクラスに多いため、55歳の転職でも応募できる求人が見つかるでしょう。
また、職務経歴書の添削や面接の対策など、プロのキャリアアドバイザーによる充実した転職サポートを受けられます。
大手人材会社のリクルートが運営する信頼性の高い転職エージェントで、さまざまな求人を探したい方は、ぜひリクルートエージェントを利用しましょう。
求人数 | 485,898件 |
対応エリア | 全国・海外 |
特徴と強み | ・非公開求人が豊富 ・幅広い業種・職種に対応 ・充実した転職支援 |
得意な職種・業種 | 全般 |
出典:株式会社リクルート 【公式】リクルートエージェント https://www.r-agent.com/ (2024-11-01)
doda
【dodaの特徴】
- 総求人数が豊富
- アドバイザーによる親身な対応
- 転職サイト・エージェントの両機能を提供
dodaは取り扱っている求人数や職種が豊富であり、非公開求人数も含めると30万件程度もあります。
社員の平均年齢が50歳以上の企業を検索すると、1,860件の求人があります。(2024年11月時点)
また、業種未経験の求人数は45,700件、職種未経験の求人数は36,708件もあり、55歳からでも未経験転職が可能です。
求人検索型とエージェント型の両方の機能を兼ね備えていることから、キャリアアドバイザーによる転職支援も受けられます。
dodaにある求人検索とエージェントの機能をうまく使い分けることで、豊富な求人数から自分に合った求人を見つけられるでしょう。
求人数 | 260,662件 |
対応エリア | 全国・海外 |
特徴と強み | ・総求人数が豊富 ・アドバイザーが親身に対応 ・転職エージェントサービスも提供 |
得意な職種・業種 | 全般 |
出典:パーソルキャリア株式会社 【公式】doda https://doda.jp/ (2024-11-01)
リクナビNEXT
【リクナビNEXTの特徴】
- 業界最大級の求人数
- AIが最適な求人を抽出
- スカウト機能も搭載
リクナビNEXTは業界最大級の求人数を誇り、2024年11月時点で884,000件もあります。
「50代」で検索すると93,454件の求人数があり、管理職・マネジメント経験歓迎の求人は35,082件もあり、55歳でも応募できる求人が多い点はメリットです。
また、高精度な独自のAIサービスで、膨大な求人数の中から最適な求人を見つけてくれます。
企業から応募をオファーされることもあり、オファーでしか見られない非公開求人もあります。
大手人材会社のリクルートが運営している転職サイトである点も安心でき、検索型とスカウト型の両機能を併用すれば、効率的に最適な求人を見つけられるでしょう。
求人数 | 884,000件 |
対応エリア | 全国・海外 |
特徴と強み | ・業界最大級の求人数 ・AIが最適な求人を抽出 ・スカウト機能も搭載 |
得意な職種・業種 | 全般 |
出典:株式会社リクルート 【公式】リクナビNEXT https://next.rikunabi.com/ (2024-11-01)
JACリクルートメント
【JACリクルートメントの特徴】
- 管理職・専門職のハイクラス転職の実績が豊富
- 専門性のあるコンサルタントが多数在籍
- 外資系企業やグローバル企業への転職が得意
JACリクルートメントは43万人以上の転職支援実績がある転職エージェントです。
管理職・技術職・専門職などの職種を専門に扱っており、外資系企業やグローバル企業への転職支援実績も豊富にあります。
そのため、これまで同様のキャリアを歩んできたハイクラス・ミドルクラスの55歳にはおすすめです。
また、業界・職種に精通している1,400名以上のコンサルタントが転職を手厚くサポートしてくれます。
求人数 | 21,784件 |
対応エリア | 全国・海外 |
特徴と強み | ・管理職や専門職の転職実績が豊富 ・専門性のあるコンサルタントが多数在籍 ・外資系企業への転職が得意 |
得意な職種・業種 | 管理職・技術職・専門職 |
出典:株式会社ジェイエイシーリクルートメント 【公式】JAC Recruitment https://www.jac-recruitment.jp/ (2024-11-01)
ビズリーチ
【ビズリーチの特徴】
- 年収1,000万円以上の求人が3分の1以上
- 優良企業と一流ヘッドハンターからスカウト
- ビズリーチだけのハイクラスの求人が豊富
ビズリーチは管理職・経営幹部・専門職などのプロフェッショナル人材・ハイクラス人材に特化した転職エージェントです。
年収1,000万円以上の求人が3分の1以上も占めており、前職で高い役職や年収があった55歳も転職で有利に働く可能性があります。
優良企業や一流のヘッドハンターからスカウトを受けられ、他にはない非公開求人も多数あるため、豊富な求人に出会えるでしょう。
求人数 | 140,197件 |
対応エリア | 全国・海外 |
特徴と強み | ・年収1,000万円以上の求人が3分の1以上 ・企業とヘッドハンターからスカウト ・ビズリーチだけのハイクラス求人が豊富 |
得意な職種・業種 | 全般 |
※出典:株式会社ビズリーチ 【公式】BIZREACH https://www.bizreach.jp/ (2024-11-01)
55歳の転職についてのよくある質問
ここでは、55歳の転職に関するよくある質問に回答します。
55歳からの転職を検討している方や、定年を迎える前の転職に興味や関心がある方は、ぜひ参考にしてください。
- 55歳スキルなしの女性でも転職できますか?
- 55歳で無職の人の割合はどのくらいですか?
- 55歳の平均年収はいくらですか?
- 55歳の転職で年収が下がる割合を教えてください。
- 55歳向けの求人にはどんなものがありますか?
55歳スキルなしの女性でも転職できますか?
55歳のスキルがない女性でも転職はできます。
ただし、若年層に比べると、応募できる求人数や業種は限られてしまう可能性があります。
そのため、自分のスキルや経験を活かせる求人に応募し、柔軟な姿勢で転職活動をすることが重要です。
弊社コンテンツでは、女性におすすめの転職サイト15選や女性におすすめの転職エージェント11選も紹介していますので、合わせて参考にしてください。
55歳で無職の人の割合はどのくらいですか?
55歳で無職の人の割合は明確化されていませんが、55〜64歳の完全失業者数は32万人であり、完全失業率は2%とされています。※
ただし、完全失業者数には求職活動をしていない人の数は含まれていないため、実際の無職の割合はもっと高くなる可能性があります。
出典:総務省 |「労働力調査(基本集計)2023年(令和5年)平均結果」 https://www.stat.go.jp/ (2024-11-01)
55歳の平均年収はいくらですか?
大手転職サイトのdodaの「年齢・年代別の年収情報」によると、55歳の平均年収は615万円です。※1
また、国税庁の「民間給与実態統計調査」によると、50代後半(55〜59歳)の平均年収は545万円です。※2
調査によって具体的な数値は異なるものの、55歳の平均年収は500〜600万円程度であると考えられます。
※1出典:パーソルキャリア株式会社 【公式】doda https://doda.jp/ (2024-11-01)
※2出典:国税庁 |「令和5年度 民間給与実態統計調査」 https://www.nta.go.jp/publication/ (2024-11-01)
55歳の転職で年収が下がる割合を教えてください。
55歳の転職で年収が下がる割合は30%程度です。
厚生労働省の「令和4年雇用動向調査」によると、転職に伴う50代後半(55〜59歳)の年収の変化は以下の通りです。※
- 年収が減少した人:34.3%
- 年収が変わらない人:37.5%
- 年収が増加した人:27.7%
つまり、55歳前後の転職者のうち、30%程度の転職者が年収を減少させています。
ただし、転職によって30%程度の方は年収を増加させている側面もあるため、必ず年収が下がるわけではありません。
※出典:厚生労働省 |「令和5年雇用動向調査」 https://www.mhlw.go.jp/ (2024-11-01)
55歳向けの求人にはどんなものがありますか?
これまでのスキルや経験を活かせる職種であれば、営業職や管理職があります。
また、55歳でも未経験からの転職が可能です。たとえば、介護職・警備職・ドライバー・運送業・接客業などが挙げられます。
転職を成功させるためには、自分の強みを活かせる求人へ応募するだけでなく、転職エージェントを利用すると効率的に進められるでしょう。
55歳の転職|まとめ
55歳にとって、これから役職定年を迎えることは大きな転機です。
さまざまな理由から転職を考えるのは自然な流れであり、自分のキャリアを再構築する良いタイミングであるとも考えられます。
55歳からの転職でも、新しい道を切り開くのは決して簡単ではありませんが、可能性は十分あります。
これまでのキャリアを通して培ってきた自分のスキルや経験を活かして、積極的に転職活動を進めましょう。