更新日：2024/11/22
45歳の転職は資格なしだと厳しい？その理由と転職を成功させる方法を解説
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45歳の転職は20代や30代に比べると求人数が少なく、若手層より採用されにくいのが現状です。
しかし、年齢や資格だけが転職の成功を左右するわけではありません。
実際、多くの方が未経験から転職に成功して新しい業界で活躍したり、安定した収入を得ているからです。
この記事では45歳の転職が厳しい理由や転職を成功させるための11のポイントを解説します。
資格なしでも転職できる仕事も紹介するので、転職を成功させたい45歳の方はぜひチェックしてみてください。
この記事で分かること
この記事の目次はこちら
45歳から転職を考える理由
大手転職サイトdodaの調査結果によると、40代が転職する主な理由は以下の通りです。
参考：doda｜転職理由ランキング【最新版】 みんなの本音を調査！https://doda.jp（2024-10-28）
給与が低く昇給も見込めない
dodaの調査結果によると40代の転職理由の第一位は、給与が低く、昇給の見込みがないというものでした。
生活費や将来に備えたお金など安定した収入が必要な45歳では、給与の低さが仕事の満足度に大きく影響します。
例えば、長年働いているにもかかわらず昇給がない場合や待遇面での不満が転職を考えるきっかけになります。
社内の雰囲気や人間関係が悪い
人間関係や社内の雰囲気が悪いと感じることも、40代に多い転職理由の1つです。
人間関係や社内の雰囲気が影響し、40代での転職を考える人もいます。
コミュニケーションが不足している職場や意見が尊重されない環境では、ストレスがたまりやすくなります。
また、45歳になると役職についている人も多く、やりがいを感じる一方で上司と部下の両方からのプレッシャーを感じることもあるでしょう。
このような状況が続くと仕事へのモチベーションが低下し、転職を考えるきっかけになります。
正当に評価されず昇進やキャリアアップがない
正当に評価されず昇進やキャリアアップがないことも、40代の転職理由として多く見受けられるものです。
長年努力してきたにもかかわらず、成果が認められないと、仕事へのモチベーションが下がることがあります。
また、組織の成長に限界を感じたり自身の適性を考えると、現在の職場ではこれ以上のキャリアアップが難しいと感じる人も少なくないようです。
45歳の転職が厳しいと言われる理由5つ
45歳の転職は、求人数の少なさや高いスキルが求められるため、特別なアピールポイントがない限り難しいのが現実です。
特に、転職市場では若手が採用されやすく、条件によっては年収が減少するリスクも存在します。
ここでは、45歳の転職が厳しいと言われる5つの理由を説明します。
45歳で転職を考える人は少ない
政府の労働調査によると、45歳以上の転職者は全体の約3.5％で、最も多い24歳未満の転職者10.4％と比べて約3分の1です。
この数値は65歳以上の転職者に次いで2番目に少ない割合となっています。
45歳の転職者が少ない理由は、長い間築き上げた仕事や職場への愛着、経済的な不安などから転職に踏み出しにくいと感じることが多いからです。
しかし、働き方改革の影響もあり、2012年から2020年にかけて、ほとんどの年代で転職者比率が上昇しています。
転職が普通になった今、45歳以上の方も例外ではありません。
参考：労働調査（詳細集計）2022年（令和4年）平均結果の概要https://www.stat.go.jp/（2024-10-28）
求人数が少ないのが現実
45歳以上の求人は若い世代に比べて少ないことも、転職が難しいと言われる理由の1つです。
職業安定業務のデータによると、45〜55歳の有効求人数は68,732件となり、最も多い34歳以下の172,600件と比べると半分以下の数にとどまっています。
（単位：件）
| 有効求人 | 有効求職 | 有効求人倍率 | |
|---|---|---|---|
| 34歳以下 | 172,600 | 101,258 | 1.70 |
| 35～44歳 | 79,181 | 57,587 | 1.37 |
| 45～54歳 | 68,732 | 71,360 | 0.96 |
| 55歳以上 | 64,990 | 75,163 | 0.86 |
| 計 | 385,503 | 305,368 | 1.26 |
参考：職業安定業務統計 関東労働市場圏有効求人・有効求職 年齢別バランスシート（一般常用）https://jsite.mhlw.go.jp（2024-10-28）
34歳以下では求人数が多く求職者とのバランスが取れているのに対し、45歳以上では求職者数が求人数を上回っているため、転職市場は難しい状況にあると言えます。
若手層と比べて採用されにくい
45歳の転職は若手層に比べて採用されにくいのが現実です。
多くの企業が長期的な成長を見据えて若い世代の採用を重視しているため、45歳の転職者は定年を考慮すると厳しい状況に置かれています。
（単位：％）
| 積極的に採用を強化したい | 良い人材であれば採用したい | あまり採用は考えていない | |
|---|---|---|---|
| 35歳未満 | 43.5 | 52.2 | 1.5 |
| 35～44歳 | 12.1 | 64.1 | 17.4 |
| 45～54歳 | 3.1 | 39.8 | 48.9 |
| 55歳以上 | 1.0 | 23.5％ | 67.0 |
参考：厚生労働省 中途採用に係る現状等についてhttps://www.mhlw.go.jp（2024-10-28）
厚生労働省の資料によれば、45歳以上を積極的に採用したいと考える企業はわずか3.1％です。
一方で、採用をあまり考えていない企業は48.9％に達しており、約半数の企業が消極的な姿勢を示しています。
さらに、大手企業ほど中途採用割合が低いことからキャリアアップを目指して大手企業に挑戦するのは簡単ではないと言えるでしょう。
年収が下がる可能性がある
45歳以上で転職した方の約30％が、年収が減少したと報告されています。
（単位：％）
| 年収が増加した | 変わらない | 年収が減少した | 増加ポイント | |
|---|---|---|---|---|
| 35～39歳 | 44.9 | 28.8 | 23.3 | 21.6 |
| 40～44歳 | 38.0 | 28.9 | 32.3 | 5.7 |
| 45～49歳 | 34.2 | 36.5 | 27.6 | 6.6 |
| 50～54歳 | 24.9 | 37.4 | 36.1 | -11.2 |
参考：厚生労働省 令和４年雇用動向調査結果の概況https://www.mhlw.go.jp（2024-10-28）
45歳以上の求職者には豊富な経験やスキルが求められる一方で、求人数が限られているため、希望する条件に合った職を見つけるのが難しい状況です。
条件を下げて転職するとこれまでの業務内容と大きな違いがないにもかかわらず、前職よりも年収が減少することがあります。
その結果、経済的な不安や物足りなさを感じることがあるのです。
45歳で転職する場合は年収が下がる可能性を十分に理解し、慎重に職を選ぶ必要があると言えるでしょう。
高いマネジメントスキルが必要
45歳を採用する企業が求めるのは、既存の社員にはない高いマネジメントスキルと豊富な経験です。
育成を目的とした採用であれば、最初から若い人材が選ばれることが多いでしょう。
マネジメントスキルには、部下の指導や育成、チームで結果を出す能力が求められます。
これらは一般的に社内教育だけで習得できるものではなく、実際の経験を通じて磨かれるものです。
45歳で転職を成功させるためには、自身のスキルや経験をいかに効果的にアピールできるかが重要となります。
45歳の転職で失敗する人の特徴5つ
45歳での転職は、新たなキャリアの第一歩を踏み出すチャンスですが、同時にリスクも伴います。
リスクを避けるためには、以下の5つの特徴を理解することが重要です。
それぞれの特徴を知り、戦略的に転職活動を行うことが成功の秘訣です。
転職理由が不明確でネガティブな状態にある
転職理由が不明確でネガティブな気持ちを抱えている45歳の人は転職に失敗しやすいです。
ミドル層の求職者に対して面接官は豊富な経験を求めていますが、具体的なキャリアビジョンがないと採用後の活躍をイメージできず採用をためらうことがあります。
たとえ採用されても、希望する給与や条件に達しない可能性も高くなるでしょう。
面接の前には、なぜ転職を考えているのか具体的に整理しておくことが重要です。
「退職理由」と「転職して実現したいこと」をしっかり伝えることで、前向きな印象を与えられます。
45歳の経験を活かして成長したいという姿勢をアピールすることが、成功のカギです。
全くの未経験分野に挑戦しようとしている
45歳で未経験の職種に転職するのは一般的に難しいとされています。
これは、採用側が即戦力や経験豊富な人材を重視する傾向があるためです。
中高年層は新卒や若手層に比べて、働ける年数が短く、長期間の育成が難しいと見なされがちです。
特に、専門知識や経験が求められる業界では、年齢が高いほど採用のハードルが上がります。
しかし、マネジメント能力やスキルがあれば評価され、採用される可能性もあるでしょう。
また、人手不足の業界では未経験でも歓迎されることがあるため、柔軟にチャンスを探ることが大切です。
希望条件が多すぎる
前職と同等の役職や年収アップなど希望条件が多すぎる人も転職に失敗しやすいです。
特に、45歳以上の有効求人倍率は1未満なので、求人数が少ない中で競争が激化しています。
求める条件があまりにも厳しいと、書類選考で不合格となり面接に進む機会が減るため、結果的に転職に失敗するでしょう。
勤務地・給与・勤務時間・業務内容などの条件を見直し、優先順位をつけることが重要です。
自分にとって重要な条件を明確にし、妥協できる部分を見つけることで、より多くの選択肢を得ることができます。
企業が求めていることを理解していない
企業が求めていることを理解していないと、採用側にとって必要のない人材と見なされることがあります。
特に45歳の求職者に対して企業が求めるものは、豊富な経験を活かした専門的なスキルとマネジメント力です。
もし、自分の経験やスキルを効果的にアピールできなければ、書類選考で落とされるリスクが高まります。
職務経歴書や面接の際は、自分の強みを企業のニーズに合わせて具体的に伝えましょう。
転職を成功させるためには、事前に企業が何を求めているのかをリサーチし、自分の能力と照らし合わせることが必要です。
退職してから転職活動を始めてしまう
退職後に転職活動を始めると、収入が途絶え焦りが生じ、条件を妥協してしまう可能性があります。
特に45歳以上の求職者は、求人数が限られているため、焦りが転職の成功を妨げる要因になるでしょう。
転職活動が長引くことでブランクができ、スキルの陳腐化や仕事勘の鈍りが懸念されます。
また、長期の失業は経済的・精神的な不安を引き起こす原因にもなるでしょう。
もし、現職が辛くて早期退職を考えている場合は、転職エージェントを活用するのがおすすめです。
エージェントは条件に合った求人を提案し、スムーズな再就職をサポートしてくれるため、在職中の転職準備が難しい方でも安心して次のステップに進めます。
45歳の転職を成功させる11のポイント
20年近いキャリアを持つ45歳の転職では、若手層と同様に職務経歴書を書き面接を受けるだけでは、自分の経験やスキルを十分にアピールできません。
45歳で転職を成功させるためには、以下の11個のポイントを理解しておきましょう。
- 自己分析を徹底する
- 自分の強みや実績が伝えられる
- 自分の経験やスキルが活かせる職種を選ぶ
- 45歳を積極的に採用している業界・企業を探す
- 中小企業へのキャリアチェンジも考える
- 企業が求める人材像を理解する
- 前向きな転職であることを伝える
- 在職中に転職活動をする
- 家族の理解を得る
- 転職がうまくいかない場合は原因を考える
- 複数の転職エージェントを活用する
自己分析を徹底する
45歳で転職を成功させるには、自己分析が不可欠です。
年齢を重ねると多くの部署や職務を経験するため、自分の強みが伝わりにくくなります。
強みをアピールできないと、同年代候補者と似た内容になり、差別化が難しくなります。
結果、採用されるチャンスが減ってしまうのです。
転職を成功させるためには、自分のキャリアやスキルを棚卸し、過去の経験を整理し言語化しておくことが重要です。
自分の強みを理解することで、現在の市場や応募先企業のニーズに合ったアピールができるようになるでしょう。
自分の強みや実績が伝えられる
自分の強みや実績をしっかりと伝えられると、転職の成功率が高くなるでしょう。
ミドル層を求める企業に採用されるには、自分の価値を明確にアピールすることが大切です。
具体的には、過去の成果や具体的な数字（例：売上の増加率やコスト削減の具体的な額）を用いて、自分がどのように貢献できるかをアピールしましょう。
さらに、自己分析を通じて自分のスキルセットや強みを整理し、応募先のニーズに合った形で表現することも大切です。
しっかりと自分の強みを伝える準備を行い、45歳で転職を成功させましょう。
自分の経験やスキルが活かせる職種を選ぶ
45歳での転職では、過去の経験やスキルを活かせる職種を選ぶことも大切です。
経験を活かすことで、即戦力として企業にアピールでき、魅力的な候補者になるでしょう。
例えば、営業職から人事や教育担当への転職では、コミュニケーション能力やマネジメント経験を十分に活かせるでしょう。
自分の強みを具体的に整理し、どのように企業に貢献できるかを言語化しておくことも大切です。
具体的に伝えることで、志望先企業への説得力が増し、早期に活躍できる可能性が高まります。
さらに、年収の維持や向上に関する交渉もスムーズに進めることができるでしょう。
45歳を積極的に採用している業界・企業を探す
45歳での転職を成功させるためには、ミドル層を積極的に採用している業界や企業を見つけることが重要です。
企業を探す際は公式ホームページや求人サイトを利用し、特に人手が不足している業界や事業拡大を進めている企業に目を向けましょう。
例えば、介護業界や建築業界・飲食業界などは、年齢を問わず積極的に人材募集を行っている傾向があります。
人材を求めている企業を選ぶことで、未経験の45歳でも採用される可能性が上がるでしょう。
また、業界のイベントやセミナーに参加して人脈を築くことも大切です。
直接企業の人事担当者と話すことで、潜在的な求人情報を得るチャンスが広がります。
中小企業へのキャリアチェンジも考える
45歳で中小企業へキャリアチェンジする決断ができることも、転職を成功させるポイントの一つです。
中小企業は即戦力を求める一方で、柔軟性があり多様な経験を持つ人材を求めています。
大企業では経験や資格が重視されがちですが、中小企業では個々のスキルや適応力が評価されます。
さらに、中小企業は経営者との距離が近く、社員一人ひとりの意見が反映されやすいため、やりがいを感じやすい環境といったメリットもあります。
大手企業にこだわり過ぎずに中小企業を選ぶことで、転職の成功確率を高めることができるでしょう。
企業が求める人材像を理解する
45歳で転職に成功する人は、企業が求める人材像を理解し、それに合わせた努力ができています。
ミドル層を採用する企業は即戦力となる人材を求めているため、自分の経験やスキルを企業のニーズに合わせてアピールすることが重要です。
具体的には、業界のトレンドや企業理念をリサーチし、応募先の求める人物像に自分がどのようにマッチするかを伝えましょう。
企業が求める人材像を明確にすることで、面接時に自信を持って自分の強みを語れるようになります。
結果として企業に対して信頼感を与え、採用される可能性が高まるでしょう。
前向きな転職であることを伝える
45歳で転職する際は前向きな転職であることをアピールしましょう。
企業はミドル層の採用に不安を感じやすいため「次のステップに進むため」や「新しい挑戦を求めて」などの具体的な目的を示すことが重要です。
例えば、特定のスキルを活かしたい理由や、過去の経験から学んだ教訓を挙げると良いでしょう。
また、過去のキャリアを振り返り自分の強みやスキルがどのように企業に貢献できるかを面接でしっかり伝えましょう。
漠然とした「将来が不安」などの理由は避け、前向きな理由を伝えることで、採用担当者に安心感を与え成功の可能性を高めることができます。
在職中に転職活動をする
仕事を続けながら転職活動をすることで、安定した収入を得つつ、慎重に判断することが可能です。
退職後は焦りが生じ、心の余裕を失うことで急いで判断を下してしまう可能性があります。
特に45歳の場合、経験を活かすためにも転職先の選定には、慎重な選択が求められるでしょう。
急いで判断を下すと条件や職場環境を十分に確認せずに妥協した選択をするリスクが高まり、結果的に満足度の低い転職につながることもあります。
しかし、在職中であれば収入が安定しており、長期的な転職活動でも焦らずに理想の職場を見つけやすくなるでしょう。
家族の理解を得る
家族の理解を得ている人は、45歳の転職でも成功しやすい傾向があります。
転職は新たな挑戦であり、前職よりも良い条件が約束されているわけではありません。
収入の変動や勤務時間・通勤時間など、転職によって生活環境が大きく変わる可能性があるため、家族の理解と協力が不可欠です。
さらに、家族の理解だけでなく転職経験者やプロのエージェントからの意見も役立ちます。
周囲の人々と相談することで多くの情報を集め、より良い決断を下すことができるでしょう。
周りからのサポートがあることで、安心して転職活動に専念でき、成功の確率が高まるでしょう。
転職がうまくいかない場合は原因を考える
45歳での転職がうまくいかない場合は、必ず原因を考えましょう。
豊富な経験を持つ45歳ですが、自己分析が不十分だと自分の強みをしっかりアピールできず、企業に自身の価値を伝えるのが難しくなります。
また、面接の準備が足りないと、企業側にミドル層としての価値が伝わりにくくなります。
さらに、転職先の条件にこだわりすぎると、自分に合った仕事のチャンスを逃すことにもなりかねません。
上記の点を見直すことで、転職成功の可能性をぐっと引き上げることができるでしょう。
複数の転職エージェントを活用する
45歳の転職を成功させるには、転職エージェントの活用がおすすめです。
求人数が限られている45歳にとって、できるだけ多くの求人情報を集めることが、転職活動を有利に進める鍵となります。
転職エージェントは各社によって得意な分野や業界が異なるため、複数社を比較することで、自分に最も合った求人に出会える確率が高まるでしょう。
転職エージェントは無料で利用でき、書類添削や面接対策などのサポートを受けることもできます。
特に45歳の場合、経験と実績が重視されるため、自分の強みを効果的にアピールするための支援が不可欠です。
また、エージェントを通じて非公開求人にアクセスできる可能性もあり、より条件の良い仕事を見つけられるチャンスが広がるでしょう。
資格なしの45歳でも転職のチャンスがある仕事10選
特別な資格がなくても転職のチャンスがある仕事10選をご紹介します。
45歳が転職しやすく始めやすい職種は以下の通りです。
仕事選びに迷っている方はぜひご覧ください。
技術職
45歳でも資格を持たずに挑戦できる分野の1つに、技術職があります。
技術職とは、専門的な知識や技能を活かして製品やサービスの設計・開発・保守を行う職種です。
特に、人手不足の業界では新人よりも即戦力として活躍できる中高年の技術者が求められているため、特定の資格がなくても有利に働くでしょう。
技術職では実務経験が重視されるため、ものづくりに携わってきた方や特定の機械操作に精通している方におすすめの仕事です。
長年の経験を生かして若手を指導したり、プロジェクト管理に成功した事例も多く見られます。
営業職
営業職も45歳から始めるのにおすすめの仕事です。
45歳の求職者には即戦力や高いスキルが求められがちですが、以下の理由から比較的始めやすい仕事と言えます。
- 多くの業界で需要があり求人数が安定している
- 年齢やキャリア・長年の社会経験が活かしやすい
また、営業職は幅広い年齢層や役職の人と円滑にやり取りし、信頼関係を築くコミュニケーションスキルが求められます。
豊富な社会経験を持つ45歳ならではの強みであり、即戦力として活躍できる可能性があるでしょう。
営業職は「具体的な結果を出したい」「目標達成が得意」という方に向いています。
接客業
45歳で資格がない方にとって、接客業は魅力的な転職先です。
飲食店やスーパー・ドラッグストアなど、さまざまな職場があります。
接客業では優れたコミュニケーション能力と、顧客に喜んでもらうためのサービス精神が求められます。
お客様と対面でのやり取りが多いため、人と接するのが好きな方におすすめです。
さらに、豊富な人生経験を持つミドル層は高級レストランやホテル・観光業などで重宝されることがあります。
また、接客スキルは幅広い場面で役立つため接客業で培った能力は将来的にも高い価値を持つでしょう。
IT関連の職業
資格がなくても45歳からIT関連の仕事に転職するチャンスは十分にあります。
IT業界は急速に成長しており、専門的な知識だけでなく実務経験やコミュニケーション能力が重視されています。
特にWebデザインやデータ入力の需要が高く、基本的なパソコン操作ができればすぐに始められます。
さらに、未経験からでもプログラミングやWebデザインなどのスキルを独学で学ぶことができるオンラインコースも充実しています。
IT関連の仕事は年齢を問わず受け入れられやすいため、問題解決が得意で新しいことを学ぶのが好きな45歳の方におすすめです。
ドライバー
運転免許と一定の運転技術を持つ45歳が転職できる職種です。
タクシーやバス・トラックなど運転する車両に応じて「普通自動車第二種運転免許」や「大型自動車免許」といった資格が必要になります。
運転手の仕事は多くの業界で需要があり、特に配送や送迎業務はオンラインショッピングの普及や移動需要の増加により安定した雇用が見込まれています。
実際に、多くの企業が定年後も働けるシニア層向けの募集をしており、運転技術や時間管理能力が重視されていることが分かります。
人と接するのが好きで時間を守るのが得意な方は、ドライバーも検討してみてください。
介護職
介護職は資格がない45歳からでも始めやすい仕事の1つです。
高齢化社会の進展により、介護職の需要は急速に高まっています。
介護職は高齢者や障がい者の日常生活を支える仕事となるため、体力に自信がある方・人に寄り添うことが好きな方に適しています。
また、業界全体で慢性的な人手不足が続いており介護経験がないミドル層の雇用に対して前向きな場合も多いです。
さらに、研修制度が充実している職場も多く、未経験からでも始めやすい業界と言えるでしょう。
介護職は安定した雇用が期待できるため、資格を取得しながら長期的なキャリアを築くことも可能です。
警備員
警備員は特別な資格が求められることも少なく、45歳からの転職にも向いています。
警備員の仕事は、病院やショッピングセンター・道路工事現場などで安全を守ることです。
具体的には以下の4つに分けられ、一般的にシフト制の勤務体系が採用されています。
- 施設警備
- 交通誘導
- 輸送警備
- 身辺警備
警備員は安全を守る仕事に興味がある方や責任感を持って働ける方に適した仕事です。
また、研修が義務付けられているため基礎を学びながら働けます。
ただし、屋外勤務や夜勤があるため自分の体力や生活リズムに合った職場を選ぶことが重要です。
日本語アドバイザー
日本語アドバイザーは、外国人に日本語を教える仕事です。
言語だけでなく日本のマナーや文化も伝えるため、45歳の豊かな人生経験や社会人としての経験は、指導の際に大きな強みとなるでしょう。
特別な資格は必要ありませんが「日本語教育能力検定試験」や養成講座の修了を必要とする求人が多いようです。
2023年に実施された日本語教育能力検定試験の受講者を年代別に見ると40代は1,678人でした。
最も多い50代の2,146人に次いで2番目に多い人数となっており、需要の高さがうかがえます。
国内外の日本語学校や研修機関で働くチャンスがあり、新しいことに挑戦したい方にはぴったりの職種です。
参考：公益社団法人日本国際教育支援協会https://www.jees.or.jp（2024-10-28）
管理職の経験が活かせる職業
45歳の転職活動では管理職の経験を生かせる職場として、プロジェクト運営やチームリーダーシップのポジションが挙げられます。
例えば、中小企業では経営層に近い立場で意思決定に関わり、企業の方針に大きく貢献できるチャンスがあります。
大企業では部門の責任者や統括マネージャーとして、マネジメントスキルを発揮できるでしょう。
また、ベンチャー企業では長年の経験を活かして新規プロジェクトを進めたり、チームを育てたりする役割も期待されます。
戦略的思考や人材管理能力・コミュニケーションスキルが高い45歳の方におすすめの職業です。
個人事業主という選択肢もある
45歳で転職を考える際、個人事業主も選択肢の1つです。
個人事業主には自分の得意なことや経験を活かして、自由な働き方ができるというメリットがあります。
また、会社員のように「〇歳以下」といった年齢制限がないため、45歳の方でも独立したいタイミングで始めることが可能です。
大切なのは自分の強みと市場のニーズをしっかり把握し、それを活かしたキャリアプランを考えることです。
コンサルティングやオンラインショップ・ライティングなど、自分に合ったビジネスを始められます。
しかし、成功にはマーケティングや顧客管理などの知識も必要です。
初めは収入が不安定ですが、計画的に進めれば安定した収入を得るチャンスがあります。
45歳の転職におすすめの転職エージェント5つ
45歳で新たに仕事を探す際、頼りになるのが転職エージェントです。
転職エージェントではあなたの経験やスキルに基づいた求人を提案し、履歴書の添削や面接対策をサポートしてくれます。
また、企業との条件交渉も代行してくれるため心強い味方となるでしょう。
以下では、45歳の方におすすめの転職エージェントを5つご紹介します。
転職活動をスムーズに進めるために、ぜひ参考にしてみてください。
| 転職エージェント | 求人数 | 雇用形態 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| リクルートエージェント | 公開：477,642件非公開：401,948件 | 正社員・派遣・契約 | 業界トップクラスの求人数を誇る |
| ビズリーチ | 294,630件（公開＋非公開求人数） | 正社員が多い | 自分で担当コンサルを選べる・求人の質が高い |
| JACリクルートメント | 常時15,000件以上 | 正社員が多い | ハイクラス・管理職の求人が豊富 |
| doda | 296,773件（公開＋非公開求数） | 正社員・契約社員・FCオーナー・業務委託など | 手厚いサポートが魅力 |
| パソナキャリア | 50,000件以上（公開＋非公開） | 正社員・フレックス制度など | 女性のキャリア支援に強い |
出典：株式会社リクルート 【公式】リクルートエージェント（2024-10-12）https://www.r-agent.com/
出典：株式会社ビズリーチ 【公式】BIZREACH （2024-10-12）https://www.bizreach.jp/
出典：株式会社ジェイ エイ シー リクルートメント【公式】（2024-10-12）https://www.jac-recruitment.jp/
出典：株式会社パソナ 【公式】パソナキャリア（2024-10-13）https://www.pasonacareer.jp/
出典：パーソルキャリア株式会社 【公式】doda （2024-10-12）https://doda.jp/
リクルートエージェント
リクルートエージェントは、創業40年以上の歴史を持つ国内最大手の転職エージェントです。
年齢や業種・職種にかかわらず幅広い求人を取り揃えており、公開求人の他に40万件以上の非公開求人を取り扱っているのも特徴です。
また、ハイキャリア・グローバル業界の求人も扱っており、各業界に特化したキャリアアドバイザーが手厚くサポートしてくれます。
多くの求人から自分に合った仕事を探したい45歳の方は、業界トップクラスの求人数を誇るリクルートエージェントを利用すると良いでしょう。
| 対応エリア | 全国・海外 |
| 求人数 | 公開：477,642件非公開：401,948件 |
| 利用料 | 無料 |
| おすすめポイント | ・転職成功実績がNo.1 ・約3人に2人年収が上がっている ・業界トップクラスの求人数 |
| こんな方におすすめ | 初めて転職エージェントを利用する方 |
参考：リクルートエージェント.https://www.r-agent.com/.（2024-10-25）｜許可番号 13-ユ-313011
ビズリーチ
ビズリーチは、ハイクラス・エグゼクティブ向けの転職スカウトサービスです。
年収600万円以上の管理職や専門職の求人を多数扱っており、ビズリーチを利用した40代の転職者は、平均年収が960万円という高水準を実現しています。
利用プランはスタンダードプラン（無料）とプレミアムプラン（有料）の2種類から選択可能です。
利用できる機能やコンテンツの幅が大きく異なるため、有料プランを選ぶことで転職活動をより効果的に進めることができるでしょう。
| 対応エリア | 全国・海外 |
| 求人数 | 294,630件（公開＋非公開） |
| 利用料 | スタンダードステージ無料プレミアムステージ：有料プレミアムステージ：有料30日間コース 5,478円 （税込） ※Web版からアップグレードする場合月額5,500円（税込）※アプリからアップグレードする場合 |
| おすすめポイント | ・自分で担当コンサルタントが選べる ・約3人に2人年収が上がっている ・求人の質が高い |
| こんな方におすすめ | 現在の年収が500万円以上の方 |
参考：ビズリーチ.https://www.bizreach.jp/.（2024-10-25）｜許可番号 13-ユ-302647
JACリクルートメント
JCAリクルートメントは、イギリス・ロンドン発祥で世界11カ国のグローバルネットワークを持っています。
特に管理職や専門職・技術職・外資系企業・グローバル企業などのハイクラス転職に強みを持つことが特徴です。
国内外で30年以上の実績があり、企業と求職者の双方に対するサポートを1人のコンサルタントが担当します。
求人の詳細だけでなく、社風や部門・チームの雰囲気といった気になる情報も伝えてくれます。
| 対応エリア | 全国・海外 |
| 求人数 | 常時15,000件以上 |
| 利用料 | 無料 |
| おすすめポイント | ・年収800～1500万円の求人が豊富 ・ハイクラス・ミドルクラスの転職 顧客満足度4年連続No.1 ・部長や役員クラスの方 |
| こんな人におすすめ | 外資系企業に転職を考えている方 |
参考：JAC Recruitment.https://www.jac-recruitment.jp/.（2024-10-25）｜許可番号 13-ユ-010227
doda
dodaは、転職サイト・スカウト・エージェントサービスが統合された転職支援サービスです。
求職者は休日や働き方・職場環境・待遇などの詳細な条件を設定して求人を検索できるため、希望に合った求人を見つけやすくなっています。
さらに、企業選びに悩んでいる方には専任のキャリアアドバイザーが丁寧にヒアリングを行い、条件にマッチする求人を提案してくれます。
転職を考えている45歳の方にとって、気軽に相談できる相手がいることは心強いサポートとなるでしょう。
| 対応エリア | 全国・海外 |
| 求人数 | 296,773件（公開＋非公開求数） |
| 利用料 | 無料 |
| おすすめポイント | ・業界最大級の求人数 ・顧客満足度No.1 ・年収査定や合格診断などサービスが充実している |
| こんな人におすすめ | 専任のアドバイザーが付いてほしい方 |
※参考：doda（デューダ）.https://doda.jp/.（2024-10-25）｜許可番号 13-ユ-304785
パソナキャリア
パソナキャリアは、2019年〜2022年までのオリコン顧客満足度調査で4年連続1位に輝くほど、利用者満足度が高い転職エージェントです。
30〜45歳の年齢帯での実績が最も多いと公表されており、まさに40代の転職を考える人にとって理想的なエージェントと言えるでしょう。
また、管理部門などのハイクラス転職支援に加え、女性の転職に特化したサポートがある点も魅力の1つです。
業界専任のコンサルタントが、一人ひとりの希望に合ったキャリアプラン・ライフプランを提案してくれます。
| 対応エリア | 全国・海外 |
| 求人数 | 50,000件以上（公開＋非公開） |
| 利用料 | 無料 |
| おすすめポイント | ・求人の約半数が年収800万円以上 ・女性のキャリア支援に強い |
| こんな人におすすめ | ・年収アップを狙う方 ・45歳女性ならではの相談がしたい方 |
出典：株式会社パソナ 【公式】パソナキャリア https://www.pasonacareer.jp/ （2024-11-1）
45歳の転職でよくある質問
45歳で転職を考える際に抱きやすい疑問や不安について回答します。
前向きな転職活動を進めるための参考にしてみてください。
- 45歳から公務員に転職はできますか？
- 45歳で正社員への転職は難しいですか？
- 45歳で資格なし・スキルなしでの転職は難しいですか？
- 45歳の女性でも転職できますか？
- 「45歳の壁」とはなんですか？
- 45歳で転職するメリットはありますか？
45歳から公務員に転職はできますか？
45歳から公務員に転職することは可能です。
ただし、特定の試験や条件をクリアする必要があります。
公務員試験には年齢制限が設けられている場合がありますが、多くの自治体では中途採用枠を設けているため、こまめな情報収集が成功のカギとなるでしょう。
特に一般行政職や専門職では人手不足や特定スキルの需要が高まっているため、チャンスが広がっています。
実務経験や専門知識が評価されるため、45歳の豊富なキャリアを活かすことができるでしょう。
試験勉強では過去問や参考書を活用し、計画的に学ぶことが大切です。
また、面接の準備をしっかり行うことで、他の候補者と差をつけることができます。
45歳で正社員への転職は難しいですか？
45歳で正社員への転職は20代や30代に比べて厳しい状況が多いですが、挑戦する価値はあります。
特に未経験の職種や業界への転職は難易度が高くなりますが、正社員登用を目指せる企業・登用実績が高い企業を選ぶとチャンスが広がるでしょう。
一方で自分の強みや過去の経験を活かせる業界への転職では、好条件での正社員採用の可能性が十分にあります。
45歳の豊富なキャリアや専門知識をアピールし、企業が求めるスキルにマッチさせることが重要です。
積極的に情報を集め、計画的に行動することで45歳でも正社員としてのチャンスをつかむことができます。
45歳で資格なし・スキルなしでの転職は難しいですか？
45歳で資格やスキルがなくても、転職は可能です。
特に介護やドライバーなどの職種は慢性的な人手不足のため、未経験者でも活躍しやすい職種と言えます。
また、自分ではスキルが不足していると思っていても、実は他社で重宝されるスキルを持っている場合も多く、転職が成功することも少なくありません。
資格やスキルに不安を感じている45歳の方は、転職エージェントやスカウトサービスを利用して、自分の市場価値を確認するのも良いでしょう。
資格やスキルがないことを理由に諦めず、新しい挑戦をすることが大切です。
45歳の女性でも転職できますか？
45歳の女性でも転職は可能です。
しかし、これまでのキャリアやスキル・希望する働き方によって、転職活動のしやすさには差が出ることがあるでしょう。
特に子育てや介護といったライフステージと重なることが多いため、働く時間が短くなる傾向があります。
転職を成功させるためには、年収や雇用形態・休日・勤務時間などの優先条件を明確にさせることが大切です。
45歳の女性には大手リクルートエージェントや女性特化の転職エージェントの利用をおすすめします。
忙しい日々の中でも、あなたにぴったりの仕事を見つける手助けをしてくれるでしょう。
「45歳の壁」とはなんですか？
「45歳の壁」とは、45歳前後で出世の限界を迎え、昇格のチャンスが減少することを指します。
年齢による選考基準や求められるスキルの高さが影響し、転職活動が難しくなることが多いです。
特に企業は若い世代を求める傾向が強く、応募者が多くなり競争が激化しています。
求められる条件に合致しない場合、選考から外れるリスクも高くなるでしょう。
しかし、45歳の壁を乗り越える方法も存在します。
自分の強みを活かし経験のある業界や職種を選ぶことで、転職のチャンスは広がるでしょう。
45歳で転職するメリットはありますか？
45歳での転職には多くのメリットがあります。
豊富な実務経験があるため企業はあなたを即戦力として期待しやすいです。
また、自分の経験やスキルを活かせる業界や職種に転職すれば、年収アップやキャリアアップも期待できます。
しかし、ミドル層の求人数は若手より少ないなど転職市場は厳しいのも事実です。
転職を成功させるためには、45歳の転職に特化した転職エージェントを活用するのが良いでしょう。
専門家のサポートを受けることで自分に合った求人を見つけやすくなり、成功率も高まります。
45歳転職｜まとめ
45歳での転職は厳しい側面もありますが、成功の可能性も十分にあります。
経験やスキルを活かしてキャリアアップを目指したり、新たな分野に挑戦することも、まだまだ可能な年齢です。
大切なことは年齢や資格にとらわれず自己分析を行い、自分の強みを活かせる職種を選ぶことです。
転職について悩んだりサポートが必要なときは、ぜひ転職エージェントを利用してみてください。
転職エージェントを活用すれば市場価値の評価や求人の紹介を受けられ、効率的に転職活動を進められますよ。
