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SFA JOURNAL by ネクストSFA

更新日:2024/11/14 

29歳の平均年収

29歳の平均年収はどのくらい?男女別の中央値や産業別でも徹底解説

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29歳は結婚や家族構成の変化、昇進・昇格など30歳を目前に今後のキャリアの見直しをする方も多くいると思います。

このコンテンツでは、29歳の同年代がどのくらいの年収を稼いでいるのか、平均年収や中央値を調べまとめました。

今後のキャリア設定の参考にしてください。


この記事で分かること

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この記事の目次はこちら

29歳の平均年収は409万円

大手転職サービス「doda」が約63万人のビジネスパーソンを対象に行った調査(※1)によると、29歳の平均年収は409万円です。

また、国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」(※2)によると、20代後半の平均年収は389万円であり、30代前半の平均年収は425万円です。

調査媒体によって公表されている平均年収に多少の差はあるものの、29歳の平均年収は400万円程度であると考えられます。

※1出典:doda 20歳〜65歳の平均年収は?平均年収ランキング(年齢・年代別の年収情報)【最新版】 https://doda.jp/guide/heikin/age/ (2024-9-24)
※2出典:国税庁 令和4年分 民間給与実態統計調査 https://www.nta.go.jp/(2024-9-24)

男女別の平均年収は男性442万円、女性371万円

「doda」の調査(※1)によると、29歳の男性の平均年収は442万円、女性の平均年収は371万円です。

また、国税庁が「令和4年分 民間給与実態統計調査」(※2)で公表している年齢階層別の平均給与を男女別にまとめると以下の通りです。

29歳20代後半(25〜29歳)30代前半(30〜34歳)
全体の平均年収409万円389万円425万円
男性の平均年収442万円420万円485万円
女性の平均年収371万円349万円338万円

男女別で考えた場合、男性と女性の平均年収は71万円もの差があります。これは男女間の働き方の違いが背景にあると考えられるでしょう。

女性は20代後半から出産や育児で働き方の変化が生じるのに対して、男性は社内で昇給・昇格する傾向にあることが平均年収の差につながっていると予測できます。

※1出典:doda 20歳~65歳の平均年収は?平均年収ランキング(年齢・年代別の年収情報)【最新版】 https://doda.jp/(2024-9-24)
※2出典:国税庁 令和4年分 民間給与実態統計調査 https://www.nta.go.jp/(2024-9-24)

手取り月収の平均は27万円

29歳の手取り月収の平均は約27万円です。

手取りとは、総支給額(額面)から社会保険料(健康保険・厚生年金保険・雇用保険など)や税金(所得税・住民税)が差し引かれ、実際に受け取る金額のことです。

手取りの金額は総支給金額の75〜85%程度になるとされています。

今回は手取り平均月収を平均年収の80%で計算したところ、29歳の手取り月収の平均は約27万円(409万円×80%÷12カ月)でした。

男女別の平均月収もあわせてまとめると以下の通りです。(※)

項目手取り月収の平均
全体の平均年収約27万円
29歳男性約29万円
29歳女性約25万円

※出典:doda 【早見表つき】手取りとは?額面との違いとは?月給・年収の手取り計算の方法 https://doda.jp/(2024-9-24)
参考:MUFG 三菱UFJニコス mycard 所得税の計算方法は?税率や控除などをわかりやすく解説 https://www.cr.mufg.jp/ (2024-9-24)

29歳の年収中央値は400万円

「doda」の調査によれば、29歳の年収中央値は400万円です。(※)

平均値はデータの合計を個数で割ったときの値であるのに対して、中央値はデータを順番に並べたときに真ん中(中央)に位置する値のことです。

このように、どちらもデータ全体の中心的傾向を表す代表値であるが、計算方法が異なります。男女別の年収中央値は以下の通りです。(※)

項目年収中央値
全体の年収中央値400万円
29歳男性420万円
29歳女性350万円

29歳全体の平均年収(409万円)と年収の中央値(400万円)を比較すると、そこまで大きな乖離はないと言えるでしょう。

※出典:20歳~65歳の平均年収は?平均年収ランキング(年齢・年代別の年収情報)【最新版】 https://doda.jp/ (2024-9-24)

【最終学歴別】中卒・高卒・専門卒・大卒・大学院卒の29歳平均年収

厚生労働省が公表している「令和5年賃金構造基本統計調査」(※1)によれば、最終学歴によって平均年収が大きく変わります。

29歳の最終学歴別の平均年収(※1)を一覧表にまとめると以下の通りです。

最終学歴20代後半全体20代後半男性20代後半女性
高校240万円250万円216万円
専門学校249万円252万円246万円
高専・短大248万円267万円239万円
大学272万円282万円261万円
大学院296万円298万円288万円

29歳大卒の平均年収は272万円です。男女別の内訳は、大卒29歳の男性が282万円であり、大卒29歳の女性が261万円です。

また、高卒の平均年収が240万円であるのに対して、大学院卒の平均年収は296万円と56万円も差があります。

このように、日本社会では依然として学歴が年収に比例していることが読み取れるでしょう。

※出典:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」 https://www.mhlw.go.jp/ (2024-9-24)

【企業規模別】大手・中堅・中小企業の29歳平均年収

大企業を常用労働者1,000人以上、中堅企業を常用労働者100〜999人、中小企業を常用労働者10〜99人に区分した場合の29歳の平均年収(※)は以下の通りです。

企業規模20代後半全体20代後半男性20代後半女性
大企業270万円281万円255万円
中堅企業253万円261万円243万円
中小企業245万円254万円234万円

上記の表からも分かる通り、企業規模が大きいほど年収が高くなっています。

企業規模が大きければ、ボーナスや残業代などの手当が充実していることが背景にあると考えられます。

※出典:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」 https://www.mhlw.go.jp/ (2024-9-24)

【雇用形態別】正規・非正規の29歳平均年収

雇用形態別の29歳の平均年収は、以下の表の通りです。

雇用形態20代後半全体20代後半男性20代後半女性
正規雇用263万円271万円252万円
非正規雇用216万円229万円206万円

29歳正社員の平均年収は263万円ですが、正社員ではない29歳の平均年収は216万円です。全体で見ても男女別で見ても、約50万円の差があります。

非正規の場合、正社員よりも昇給・昇格がしにくいことや、ボーナスや退職金がないことが理由として考えられるでしょう。

※出典:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」 https://www.mhlw.go.jp/ (2024-9-24)

【産業別】29歳の平均年収

産業別の29歳の平均年収は以下の通りです。

産業29歳の平均年収
学術研究、専門・技術サービス業291万円
鉱業、採石業、砂利採取業286万円
情報通信業283万円
金融業、保険業281万円
電気・ガス・ 熱供給 ・水道業279万円
不動産業、物品賃貸業272万円
建設業269万円
卸売業、小売業261万円
医療、福祉261万円
教育、学習支援業259万円
運輸業、郵便業248万円
生活関連サービス業、娯楽業244万円
サービス業(他に分類されないもの)243万円
製造業239万円
複合サービス事業232万円
宿泊業、飲食サービス業230万円

一覧表の通り、29歳の平均年収は業界によって大きく異なります。

学術研究や専門・技術サービス業が最も賃金水準の高い業界であり、それに次いで鉱業・情報通信業・金融業が並びます。

それに対して、宿泊業やサービス業は他の業界に比べると賃金水準が低いことが特徴的です。

次項で各産業別の平均年収やその背景などを解説しましょう。

※出典:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」 https://www.mhlw.go.jp/ (2024-9-24)

インフラ業界:平均年収279万円

インフラ業界の平均年収は279万円です。

インフラは生活に必要不可欠なライフラインであり、世代や地域に関係なく需要があるため、比較的高年収となっています。

具体的には、電気・ガス・ 熱 ・水などを供給する職種や雨水・汚水を処理する職種などがあります。

継続的な需要があることや企業の財務状況も安定的であることから、他の業界よりも比較的高年収です。

※出典:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」 https://www.mhlw.go.jp/ (2024-9-24)

金融業界:平均年収281万円

金融業界の平均年収は281万円です。

金融業界には、銀行や証券会社以外にもさまざまな業種があります。具体的には以下の通りです。

  • 銀行
  • 信用金庫
  • 証券会社
  • 政府系金融機関
  • 資産運用会社
  • 保険会社

お金や金融に関連する法律などの専門的な知識や資格が必要な職種のため、平均年収が高い傾向にあります。

また、お金の流通に関わる業界であることも収入を押し上げる1つの要因でしょう。

学術研究:平均年収291万円

学術研究分野の平均年収は291万円です。

学術研究や専門・技術サービス業とは具体的に以下の職業が該当します。

  • 学術研究:企業の研究職など
  • 専門サービス:弁護士、会計士、税理士、司法書士、社労士、芸術家、翻訳家など
  • 技術サービス:獣医師、設計士、測量士など

これらの職種は専門的な知識や技術が求められるため、比較的高年収となっています。

建設業界:平均年収269万円

建設業界の平均年収は269万円です。

建設業界には、以下職種があります。

  • 住宅・マンション・ビルなどを建築
  • 道路・鉄道・トンネル・ダムなどのインフラを建設

他の業界と比べると建設業界の平均年収が比較的高い水準にあるのは、建設関係の専門的な技能が求められるためです。

職種によるものの、建築関係の知識や実績だけでなく、建築士や一級施工管理技士などの資格が必要な場合も少なくありません。

情報通信業界:平均年収283万円

情報通信業界の平均年収は283万円です。

情報通信業界では以下業種(※)があります。

  • 通信業
  • 放送業
  • 情報サービス業
  • インターネット不随サービズ業

インターネットが普及した現代では、情報通信はもはや日常生活とは切り離せません。

近年ではデジタル化の推進で需要がますます高くなり、業界全体としてもさらに成長しています。

このように需要が高いことや高度な専門知識が求められるため、情報通信業界の平均年収は比較的高い傾向にあるでしょう。

※出典:will links 情報通信業とは https://will-links.jp/ (2024-9-24)

不動産業界:平均年収272万円

不動産業界の平均年収は272万円です。

不動産業界には以下業種(※)があります。

  • 不動産売買
  • 不動産仲介
  • 不動産管理
  • 不動産賃貸

不動産業界の平均年収が比較的高い理由は、取り扱う不動産が高額であるためです。

取引価格によって異なりますが、数千万円から数億円程度の高額な取引になることも珍しくありません。

不動産単価が高いことや業界全体の流通資金が多いことから、不動産業界の年収は高くなる傾向にあります。

出典:不動会社のミカタ 【図解】不動産業界とは?種類や仕事内容をわかりやすく解説 https://f-mikata.jp/ (2024-9-24)

鉱業業界:平均年収286万円

鉱業業界の平均年収は286万円です。

鉱業業界には主に以下の3つの職種があります。

  • 鉱業:採掘した鉱石の加工・処理
  • 採石業:砕骨材採取業、石材採取業、工業用原料採取業
  • 砂利採取業:砂利の採取・洗浄

実務経験が求められることや人材不足が進んでいる業界であることなどから、平均年収は比較的高い業界です。

運輸・郵便業界:平均年収248円

運輸・郵便業界の平均年収は248万円です。

運輸・郵便業界には以下業界があります。

  • 鉄道・自動車・航空機などの旅客サービス
  • 貨物の運送業・倉庫業・運輸に付随するサービス
  • 郵便物・信書の配達

さまざまな業種があるため一概には言えませんが、景気にも影響を受けやすい特性のため、平均年収は比較的低くなっています。

しかし、規模の大きい運送会社へ転職や昇格、免許や資格取得によって、運輸・郵便業界でも年収が上がりやすいでしょう。

出典:さんかくねっと 【業種】運輸業,郵便業とは?どんな仕事を含む?最新の産業分類ですべて紹介 https://sankakunet.jp/ (2024-9-24)

メーカー:平均年収239万円

メーカーの平均年収は239万円です。

メーカーには、さまざまな材料や部品を加工・組立・製造・販売する業種があります。機械・電子機器・化学製品・医薬品・食品など幅広い分野に存在します。

メーカーの平均年収は他の業界より比較的低い傾向にあります。

しかし、自動車や電化製品などの大手メーカーでは安定的な収益を継続的にあげていることが業界全体の平均年収を押し上げている要因でしょう。

教育:平均年収259万円

教育業界の平均年収は259万円です。

教育業界は以下があります。

  • 幼稚園や小中高等学校などの教育機関
  • 学習塾や予備校
  • 資格スクールやカルチャースクール
  • 図書館や博物館

他の業界に比べると、専門的なスキルがあまり求められないことや民間企業ほど利益を追求しないことから、平均年収が高いとは言えないでしょう。

出典:リクナビ 就活準備ガイド 教育業界 https://job.rikunabi.com/(2024-9-24)

卸売・小売業界:平均年収261万円

卸売・小売業界の平均年収は261万円です。

卸売・小売業界は、メーカーから仕入れて小売業者へ販売する「卸売業」と、その卸売業者から一般消費者へ販売する「小売業者」に分けられます。

卸売・小売業界の平均年収が比較的低い理由は、価格競争が起きやすいことから、人件費がカットされやすいためです。

また、商品流通の観点から従業員数を増やす必要があるものの、正社員以外の非正規雇用が増加することも珍しくありません。

以上の理由から、卸売・小売業界の平均年収は比較的低い傾向にあります。

サービス業界:平均年収244万円

サービス業界の平均年収は244万円です。

サービス業界には、私たちの日常生活に関連するさまざまなサービスを提供する業種や娯楽を提供する業種があります。それぞれの具体例は以下の通りです。

  • 生活関連サービス業:美容室、エステサロン、旅行代理店など
  • 娯楽業:テーマパーク、リゾート施設、映画館、劇場、ゴルフ場、スキー場など

卸売・小売業界の平均年収が低い理由と同様、価格競争が起こりやすい点と非正規雇用者が多い点から、サービス業界の平均年収も決して高いとは言えないでしょう。

宿泊・飲食業界:平均年収230万円

宿泊・飲食業界の平均年収は230万円です。

宿泊業は宿泊施設を提供する旅館やホテルが該当します。飲食サービス業は飲食物を提供する飲食店だけでなく、レストランや喫茶店、居酒屋などが挙げられます。

宿泊・飲食業界の平均年収は他の業界と比べてもかなり低水準です。それは、学歴・経歴・専門性が求められないことや非正規雇用者が多いことなどが主な理由です。

29歳の平均手取り327.2万円から見える生活費の目安

29歳の平均手取り年収は327.2万円(409万円×80%)です。手取り月収では約27.3万円(327.2万円÷12カ月)になります。

平均手取り額から生活にかかる支出額の目安を把握し、できるだけ無駄な支出を減らしましょう。

ここでは、29歳の平均手取り額から生活費の目安を解説するので、ぜひ収支を管理する際の参考にしてください。

参考:三菱UFJ銀行 一人暮らしの生活費は平均いくらかかる?内訳と管理するコツを解説します https://www.bk.mufg.jp/ (2024-9-24)

家賃は手取りの約30%

29歳の手取り額が約27.3万円である場合、家賃は約8.19万円(27.3万円×30%)が目安です。

都心に居住していて約8.19万円以内に家賃を抑えられない場合は、手取りの25%まで家賃を抑えた住居を選び生活費を節約しましょう。

食費は手取りの約20%

29歳の手取り額が約27.3万円である場合、食費は約5.46万円(27.3万円×20%)が目安です。

食費を抑えるためには、外食をせずに自炊するようにしましょう。まとめ買いや値下げされた商品を利用し、作り置き、冷凍保存なども節約につながるのでおすすめです。

貯金は手取りの約10~20%

29歳の手取り額が約27.3万円である場合、貯金は約2.73〜5.46万円(27.3万円×10〜20%)が目安です。

手取りの約10〜20%を貯金に確実に回すためには、先取り貯金をするといいでしょう。

貯蓄用口座へ貯蓄できるのであれば問題ないが、自動的に貯蓄したい方には定期預金・NISA・iDecoなどの利用をおすすめします。

光熱費は手取りの約4~5%

29歳の手取り額が約27.3万円である場合、光熱費は約1.09〜1.36万円(27.3万円×4〜5%)が目安です。

光熱費を抑える方法としては、こまめな節約だけでなく、契約している電力会社・ガス会社の見直しや省エネ家電への買い替えなどが挙げられます。

こまめな節約を継続するよりも、契約しているプラン・会社の変更や使用している家電の変更をする方が、精神的にも金銭的にも負担があまりかかりません。

通信費は手取りの約5%

29歳の手取り額が約27.3万円である場合、通信費は約1.36万円(27.3万円×20%)が目安です。

通信費を節約するには、主に以下の2つの方法があります。

  • 固定回線の見直し
  • モバイル回線の見直し

固定回線の見直しとは、プロバイダーの乗り換えやモバイルルーターへの切り替えが挙げられます。

大手キャリアから格安スマートフォンにするだけで月額5,000円以上節約できることも珍しくありません。

ただし、これらは居住地の回線状況や工事の可否、利用する通信容量などを踏まえたうえで決めるようにしましょう。

29歳で年収はいくらあれば理想的か

年収がどれくらいあれば理想的であるのかについては、自分の生活スタイルや家族の人数などによって大きく異なります。

ここでは、29歳が必要とする年収を4つの生活スタイル別に解説します。年収や生活費を実際に計算するため、ぜひこれからの人生設計の参考にしてください。

29歳の独身一人暮らしは400万円以上が理想

年収400万円の場合の手取り月収は26.6万円(400万円×80%÷12カ月)であり、1カ月にかかると考えられる生活費は以下の通りです。

支出項目支出額
家賃7.9万円
食費5.3万円
水道光熱費1.0万円
通信費1.3万円
交際費3万円
教育費
雑費2万円
合計20.5万円

上記の生活費を想定してシミュレーションすれば、総支出額は20.5万円であり、貯金額は6.1万円(26.6万円-20.5万円)になります。

独身1人暮らしで6.1万円も貯蓄に回せたら、ある程度余裕のある生活を送れるでしょう。

しかし、家賃の高い賃貸での居住や高頻度での外食をすると、大幅に差し引かれることが考えられます。

そのため、手取り月収に最適な家賃の物件に住むことや自炊をすることで、なるべく支出を抑えましょう。

29歳で結婚して2人暮らしは600万円以上が理想

年収600万円の場合の手取り月収は40万円(600万円×80%÷12カ月)であり、1カ月にかかると考えられる生活費は以下の通りです。

支出項目支出額
家賃12万円
食費8万円
水道光熱費1.6万円
通信費2万円
交際費5万円
教育費
雑費2万円
合計30.6万円

上記の生活費を想定してシミュレーションすれば、総支出額は30.6万円であり、貯金額は9.4万円(40万円-30.6万円)になります。

結婚をして2人暮らしで9.4万円も貯蓄に回せたら、ある程度余裕のある生活を送れるでしょう。

独身の場合と比べると家賃や食費などの支出額が高くなりますが、節約をしっかりとしていればそこまで無駄な支出は発生しないと考えらえます。

29歳で結婚して子ども1人と3人暮らしは700万円以上が理想

年収700万円の場合の手取り月収は46.6万円(700万円×80%÷12カ月)であり、1カ月にかかると考えられる生活費は以下の通りです。

支出項目支出額
家賃13.9万円
食費9.3万円
水道光熱費1.8万円
通信費2.3万円
交際費5万円
教育費5万円
雑費2万円
合計39.3万円

上記の生活費を想定してシミュレーションすれば、総支出額は39.3万円であり、貯金額は7.3万円(46.6万円-39.3万円)になります。

結婚して子どもと3人暮らしの場合、食費や教育費が大幅に増えると考えられますが、7.3万円も貯蓄に回せたら、ある程度余裕のある生活を送れるでしょう。

29歳で夫婦と子ども2人と4人暮らしは800万円以上が理想

年収800万円の場合の手取り月収は53.3万円(800万円×80%÷12カ月)であり、1カ月にかかると考えられる生活費は以下の通りです。

支出項目支出額
家賃15.9万円
食費10.6万円
水道光熱費2.1万円
通信費2.6万円
交際費5万円
教育費5万円
雑費2万円
合計43.2万円

上記の生活費を想定してシミュレーションすれば、総支出額は43.2万円であり、貯金額は10.1万円(53.3万円-43.2万円)になります。

家族4人暮らしの場合の家賃や食費は大幅に高くなります。しかし、子育てをするうえで教育費だけでなく、家賃や食費も削減しにくい固定費です。

そのため、無理のない範囲で節約しながら、収支のバランスを維持しましょう。

29歳から年収を上げるためにできること

30代に差しかかるにあたって自分の年収やキャリアについて考える方も少なくないでしょう。

そこでここでは、29歳から年収を上げるためにできることをご紹介します。29歳から年収を上げる主な方法は以下の通りです。

それぞれ詳しく解説します。

資格取得やキャリアを積んで昇格・昇進する

29歳から年収を上げる1つ目の方法は、資格取得やキャリアを積んで昇格・昇進することです。

社内で昇格・昇進ができれば、役職がない社員に比べて収入が得られます。

厚生労働省が公表している「令和5年賃金構造基本統計調査」(※)によると、役職が上がるにつれて収入が上がります。

役職月収
部長級59.6万円
課長級49万円
係長級37万円
非役職者29.1万円

キャリアを積んで昇格・昇進する以外に資格取得もおすすめです。資格手当が受給できるだけでなく、転職や副業などにも活かせるメリットがあります。

※出典:厚生労働省 令和5年賃金構造基本統計調査 https://www.mhlw.go.jp/(2024-9-24)

特技や趣味を活かして副業する

29歳から年収を上げる2つ目の方法は、特技や趣味を活かして副業することです。

副業を許可している会社に勤務している場合、休憩時間・帰宅後・休日などの時間を利用すれば、本業と副業で収入を増やせます。

近年はSNS・ブログ・プログラミングなど成果につながりやすい副業も増えており、クラウドワークス(※1)やランサーズ(※2)などクラウドソーシングサイトを活用すれば安心して副業を始められます。

ただし、副業を禁止している会社もあるため、規定違反で処分を受けないように事前にしっかりと確認しましょう。

※1参考:株式会社クラウドワークス クラウドワークス https://crowdworks.jp/ (2024-9-24)
※2参考:ランサーズ株式会社 Lancers https://www.lancers.jp/ (2024-9-24)

待遇の良い企業へ転職する

29歳から年収を上げる3つ目の方法は、待遇の良い企業へ転職することです。

29歳であればキャリアを活かした転職も異業種や未経験からのポテンシャル採用も両方できる可能性があります。

手っ取り早く年収を上げたい場合には、現職よりも条件や待遇の良い企業へ転職するといいでしょう。

転職を検討の際には、転職サイト50選を比較転職エージェントおすすめ34選をまとめた記事もあります。

また、年代別で20代におすすめの転職サイト23選30代におすすめの転職サイト19選を条件別で比較もあるので一緒に参考にしてください。

資産運用をはじめる

29歳から年収を上げる4つ目の方法は、資産運用を始めることです。

資産運用では複利の効果によって、自分の年収や資産を増やせます。

近年ではロボアドバイザーのように、投資家に対して最適な金融商品やポートフォリオを提案してくれるサービスもあり、初心者でも気軽に始めやすくなっています。

ただし、投資にはリスクや注意点もあるため、これらを理解したうえで始めましょう。

年収を上げるのにおすすめの転職サイト・エージェント

転職で年収を上げるためには自分が転職で求める希望や条件に合った転職サイト・エージェントを利用を利用しましょう。

そこでここでは、29歳が年収を上げるのにおすすめの転職サイト・エージェントを解説します。

29歳におすすめの転職サイト・エージェントは以下の6つです。

転職サイト選びの際はぜひ参考にしてください。

リクルートエージェント

リクルートエージェントは、約38年間に累計37万人以上もの転職希望者が転職に成功しており、転職成功実績が豊富なエージェント型転職サイトです。

公開求人数は472,838件、非公開求人は398,690件(2024年9月時点)と求人数が豊富にあります。

すでに年齢やキャリアを積み重ねている29歳でも、業界・職種に関係なくさまざまな求人への応募が可能です。

また、プロのキャリアアドバイザーによるサポートも充実しているため、履歴書・職務経歴書の添削や面接の対策などが受けられます。

豊富な求人数や高品質なサポートがあるため、29歳からの転職に不安を感じている方や、異業種転職やハイクラス転職を目指している方でも安心して利用できます。

項目概要
求人数公開:約472,000件非公開:約398,000件
対応職種全職種
対応雇用形態正社員、契約社員
対応エリア全国、海外


出典:株式会社リクルート 【公式】リクルートエージェント https://www.r-agent.com/ (2024-9-24)

doda

doda 公式サイト

dodaは求人検索型とエージェント型の両方の機能を兼ね備えている転職サイトです。

非公開求人を含めた求人数が296,423件(2024年9月時点)であり、豊富にある非公開求人はエージェントから紹介を受けられます。

非公開求人には他の転職サイトにも掲載されていない求人が多数あるため、29歳の転職希望者でも大手企業や管理職・専門職などへの転職を目指せます。

また、履歴書の公開で企業からスカウトされるサービスもあるため、すでにキャリアがある29歳にとって自分のスキルや経験を活かせる企業を探しやすいでしょう。

項目概要
求人数約296,000件
対応職種全職種
対応雇用形態正社員、契約社員、業務委託
対応エリア全国、海外

出典:パーソルキャリア株式会社 【公式】doda https://doda.jp/ (2024-9-24)

ビズリーチ

ビズリーチ公式

ビズリーチは高収入や管理職・専門職などを目指す人材に特化したハイクラス転職が特徴の転職サイトです。

年収1,000万円以上の求人が3分の1以上を占めており、キャリアを積んでいる29歳の転職希望者でも、より高い年収や役職を目指したキャリアアップ転職ができます。

また、優良企業や一流ヘッドハンターからスカウトを受けられます。

そのため、大手企業や専門職などのさまざまな非公開求人に応募できるだけでなく、企業とのミスマッチが起こりにくく、効率的な転職が可能です。

項目概要
求人数約134,000件
対応職種全職種
対応雇用形態正社員、契約社員
対応エリア全国、海外

出典:株式会社ビズリーチ 【公式】BIZREACH https://www.bizreach.jp/ (2024-9-24)


リクルートダイレクトスカウト

リクルートダイレクトスカウト バナー

リクルートダイレクトスカウトは、高年収や管理職に限定された会員制転職スカウトサービスです。

年収800万から2,000万の企業を12万件も扱っており、外資系企業の求人も公開されているため、29歳でも高い年収や役職を狙った転職が期待できます。

また、専用アプリのチャット機能で企業や転職エージェントと気軽にやり取りができるため、メールよりもチャットに慣れている20代にはおすすめです。

29歳でもスカウトされる可能性があるため、ハイクラス転職でキャリアアップを目指す方は登録しておきましょう。

項目概要
求人数約359,000件
対応職種全職種
対応雇用形態正社員、契約社員
対応エリア全国

出典:株式会社リクルート 【公式】リクルートダイレクトスカウト https://directscout.recruit.co.jp/ (2023-12-7)

パソナキャリア

パソナキャリアは、ハイクラス転職や管理部門転職向けの転職エージェントサイトです。

パソナキャリアでは、年収アップ率が61.7%で年収800万円以上の求人が約半数を占めており、管理職や役員・事業責任者など経営に携われるポジションを目指せます。

また、履歴書・職務経歴書の添削や面接の対策など総合的かつ手厚いサポートを受けられます。

やり取りも同じアドバイザーが一貫して担当してくれるため、採用企業と転職希望者の間で情報共有のズレが生じません。

項目概要
求人数約42,000件
対応職種営業、管理・事務、IT・Webエンジニア、技術職、クリエイティブ、マーケティング・企画、コンサルタント・士業、販売・サービス、メディカル、専門職など
対応雇用形態正社員、契約社員
対応エリア全国、海外

出典:株式会社パソナ 【公式】パソナキャリア https://www.pasonacareer.jp/corp/(2024-9-24)

ワークポート

ワークポートは総合型の転職エージェントですが、エンジニアを中心としたIT業界への転職に強みを持っています。

特に未経験からのエンジニア転職を募集する求人が豊富にあり、29歳の転職希望者でも未経験や異業種からIT業界・エンジニアへの転職を目指せます。

また、転職活動支援アプリ「eコンシェル」があり、スケジュール管理機能・求人検索機能・求人紹介機能などを利用することで、転職活動の進捗管理が可能です。

項目概要
求人数約105,000件
対応職種全職種
対応雇用形態正社員、契約社員
対応エリア全国、海外

出典:株式会社ワークポート 【公式】ワークポート https://www.workport.co.jp/ (2024-9-24)

29歳の平均年収についてのQ&A

29歳の平均年収についてよくある質問を以下にまとめました。疑問点や不明点を解消して、転職先選びや昇給の参考にしてください。

29歳では年収がいくらあればいいですか?

29歳での理想的な年収は以下の通りです。

家族構成理想の年収
独身一人暮らし400万円以上
結婚して二人暮らし600万円以上
結婚して三人暮らし(うち子ども1人)700万円以上
結婚して四人暮らし(うち子ども2人)900万円以上

29歳にとって理想的な年収は、結婚しているかや何人家族がいるのかなどのライフステージによって異なります。

上記一覧表の理想的な年収を超える金額が多いほど、余裕のある暮らしを送れるでしょう。

29歳で年収500万円は勝ち組ですか?

29歳で年収500万円あることで一概に勝ち組とは言えません。しかし、29歳で年収500万円は比較的高いことは事実です。

というのも、大手転職情報サービス「doda」の調査によれば、29歳の平均年収が409万円であり、年収500万円以上は全体の7.6%しかいないからです。

項目平均年収
全体409万円
男性442万円
女性371万円

29歳で年収600万円の割合はどの位ですか?

大手転職情報サービス「doda」の調査(※1)によると、20代で年収600万円以上700万円未満の割合は全体の2.5%です。

また、国税庁の「令和4年分民間給与実態統計調査」(※2)の年齢階層別平均給与によれば、25〜29歳の平均年収は389万円です。

29歳で年収600万円あれば、平均以上であると言えるでしょう。

※1出典:20歳~65歳の平均年収は?平均年収ランキング(年齢・年代別の年収情報)【最新版】 https://doda.jp/guide/ (2024-9-24)
※2出典:厚生労働省 令和4年賃金構造基本統計調査『年間賞与その他特別給与額』 https://www.e-stat.go.jp/ (2024-9-24)

29歳で年収700万円の割合はどの位ですか?

大手転職情報サービス「doda」(※1)の調査によると、20代で年収700万円以上800万円未満の割合は全体の0.7%です。同世代の中でもかなり上位かつ少数と言えます。

また、国税庁の「令和4年分民間給与実態統計調査」(※2)の年齢階層別平均給与によれば、25〜29歳の平均年収は389万円です。

29歳で年収700万円あれば、平均以上であると言えるでしょう。

※1出典:20歳~65歳の平均年収は?平均年収ランキング(年齢・年代別の年収情報)【最新版】 https://doda.jp/(2024-9-24)
※2出典:国税庁 令和4年分民間給与実態統計調査 https://www.nta.go.jp/ (2024-9-24)

29歳で年収1,000万円を達成できますか?

29歳で年収1,000万円を達成するのは難しいですが、不可能ではありません。

大手転職情報サービス「doda」(※)の調査によると、20代で年収1,000万円以上ある人の割合はたったの上位0.2%です。

これは29歳の平均年収(409万円)よりもかなり高い年収です。

29歳で年収1,000万円を達成するためには、以下のような方法が挙げられます。

  • 比較的高年収の業界(研究職・IT・金融など)に転職する
  • 専門的なスキルや実績を積む
  • 複数の収入源を持つ
  • 企業する

※出典:20歳~65歳の平均年収は?平均年収ランキング(年齢・年代別の年収情報)【最新版】 https://doda.jp/ (2024-9-24)

東京都で29歳大卒の年収はどの位ですか?

厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」(※)によると、東京都の25歳以上29歳以下の平均年収は444万円です。

東京都の年齢別平均年収の詳細については以下の一覧表をご覧ください。

年齢東京都の平均年収東京都の平均年収(男性)東京都の平均年収(女性)
19歳以下277万円283万円249万円
20歳以上24歳以下351万円367万円335万円
25歳以上29歳以下444万円474万円411万円
30歳以上34歳以下532万円579万円470万円
35歳以上39歳以下616万円675万円513万円
40歳以上44歳以下658万円721万円542万円
45歳以上49歳以下687万円759万円549万円
50歳以上54歳以下737万円822万円551万円
55歳以上59歳以下750万円829万円568万円
60歳以上64歳以下572万円617万円428万円
65歳以上69歳以下443万円465万円370万円
70歳以上353万円363万円317万円
全体599万円666万円483万円

※出典:厚生労働省 賃金構造基本統計調査 https://www.mhlw.go.jp/ (2024-9-24)

29歳のボーナスの平均はいくらですか?

厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」(※1)によると、25歳以上29歳以下のボーナスは65.6万円です。

また、大手転職サービス「doda」(※2)の調査によると、20代の年間平均ボーナス額は約70.9万円です。

以上のことから、29歳のボーナスは平均70万円程度であると言えるでしょう。

年齢階層平均支給額
19歳以下15.0万円
20歳以上24歳以下38.2万円
25歳以上29歳以下65.6万円
30歳以上34歳以下80.0万円
35歳以上39歳以下92.7万円
40歳以上44歳以下101.4万円
45歳以上49歳以下108.4万円
50歳以上54歳以下116.2万円
55歳以上59歳以下116万円
60歳以上64歳以下69.3万円
65歳以上69歳以下35.4万円
70歳以上22.9万円

※1出典:厚生労働省 令和4年賃金構造基本統計調査『年間賞与その他特別給与額』 https://www.e-stat.go.jp/ (2024-9-24)
※2出典:doda 職種や年代でボーナス・賞与はどう変わる?ボーナス平均支給額の実態調査【最新版】(冬・夏、年代別、職種別の賞与) https://doda.jp/ (2024-9-24)

29歳公務員の平均年収はいくらですか?

人事院給与局が公表している「国家公務員給与等実態調査」(※)によると、28歳以上32歳未満の国家公務員の平均給与月額は29.3万円です。

国家公務員の年齢別平均給与の詳細は以下の一覧表をご覧ください。

年齢階層平均給与月額
20歳未満17.0万円
20歳以上24歳未満20.7万円
24歳以上28歳未満24.9万円
28歳以上32歳未満29.3万円
32歳以上36歳未満33.8万円
36歳以上40歳未満38.3万円
40歳以上44歳未満42.4万円
44歳以上48歳未満45.5万円
48歳以上52歳未満47.7万円
52歳以上56歳未満50万円
56歳以上60歳未満50.7万円
60歳以上48.9万円

※出典:人事院 国家公務員給与当実態調査 https://www.jinji.go.jp/(2024-9-24)

29歳の平均年収|まとめ

29歳の平均年収は409万円であり、手取りだと327.2万円です。ただし、平均年収は年齢だけでなく、性別・学歴・居住地・役職などによって大きく異なります。

29歳は20代最後の年であり、30代を迎えるにあたって今後の人生設計を見直す良いタイミングです。

現職の年収に不満がある方やより多くの年収を手に入れたい方などは、転職で自分が理想とする年収を目指してみましょう。

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